JPS62238136A - 自動車用シ−トスライド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車のシー１−を車体に対して摺動自在に
支持する自動車用シートスライド装置に関する。

（従来の技術） 自動車のシートだけではなく、シートベルトのアンカー
をも、可動レール側に連結するようにした型の自動車用
ジ−トスライ１く装置のうち、本発明の構成に最も近い
構成のものとしては、特開昭５４−１７２２４号公報に
開示されているようなものがある。

この従来の装置の縦断面形状を第４図に示しである。

この装置は、シートベルトに過大な負荷が掛ったときの
固定レール（５１）と可動レール（５２）との剥離強度
を高めるため、車体（５３）側に固着された固定レール
（５１）の基片（５４）の両側端より起立する各側片（
５５）の上端部を、互いに内方に向けて逆Ｕ字状に折曲
して逆Ｕ字状折曲部（５６）を形成し、かつシート（図
示略）側に固着された可動レール（５２）は、下端にＵ
字状折曲部（５７）　（５７’　）を有する２枚の垂直
板（５８）　（５ｇ’　）を互いに背中合わせに接合し
たものとし、固定レール（５１）側の各逆Ｕ字状折曲部
（５６）の内側と、可動レール（５２）側の各Ｕ字状折
曲部（５７）　（５７’　）の折り返し側先端部（５７
ａ）　（５７ａ’　）との間に合成樹脂製のシュー（５
９）を設け、かつ固定レール（５１）側の基片（５４）
と、可動レール（５２）側の各Ｕ字状折曲部（５７）　
（５７’　）との間にこる（６０）を転動自在に嵌合し
である。

（６１）は、可動レール（５２）の上端部に設けたシー
トベルトのアンカー（図示略）取付部である。

（発明が解決しようとする問題点） 上述の従来の装置においては、固定レール（５１）側の
逆Ｕ字状折曲部（５６）及び可動レール（５２）側のＵ
字状折曲部（５７）　（５７’　）等を、正確に高精度
で仕上げることは、板厚のばらつきや、製造時の材質の
スプリングバック等の理由から、極めて困難であるとい
う問題点がある。

そのため、たとえころ（６０）の外周に凹溝（６０ａ）
を形成し、この凹溝（６０ａ）で可動レール（５２）側
の各Ｕ字状折曲部（５７）　（５７’　）を受けるよう
にしても。

実際にはそれらの間で均一に面接触させることは困難で
、どうしても片当りしたり、点接触となり。

又は接触部がこる（６０）の転動に伴なって移動し、不
安定となり、可動レール（５２）が、第４図に矢印（６
２）で示すように上下にがたついたり、又は第４図に矢
印（６３）で示すように、左右に揺動したりする等のお
それがある。

また、同様の理由から、固定レール（５１）側の各逆Ｕ
字状折曲部（５６）の内面とシュー（５９）とを均一に
面接触させることも廻しく、これらの加工精度に若干の
狂いでもあると、可動レール（５２）が固定レール（５
１）に対して摺動困廻となったり、又は摺動不能となる
おそれがある。

さらに可動レール（５２）側の各Ｕ字状折曲部（５７）
（５７’）における折り返し側先端部（５７ａ）　（５
７ａ’　）の加工精度が出にくいという問題点がある。

本発明は、上述のような問題点を解決した自動車用シー
トスライド装置を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、車体に固着した固定レールに、シートに固着
した可動レールを摺動自在に嵌合することにより、シー
トを固定レールに沿って摺動し得るようにした自動車用
シートスライド装置において、前記固定レールが、ほぼ
水平な基片と、該基片の両側部より起立する側片と、両
側片の先端より互いに内方に向かって延出する上片と、
各上片の内端より垂下する垂下片とからなり、かつ前記
可動レールが、前記固定レールにおける両上片間を通っ
て上方に突出するほぼ垂直な基片と、該基片の下端より
前記固定レールの基片とほぼ平行をなして両側方に向か
って延出する下片と、該下片の先端より起立する起立片
とからなり、前記固定レールの上片と可動レールの下片
との間で、かつ固定レールの垂下片と可動レールの起立
片との間にボールを、また固定レールの基片と可動レー
ルの下片との間に、ころをそれぞれ転動自在に嵌合する
ことにより、上述の問題点の解決を図っている。

（作用） 本発明において、ボール及びころに対する固定レール側
及び可動レール側の各接触部を平面とし、かつそれらの
折り返し側の先端部を自由端として、この部分で荷重を
受けたり、摺動を案内したりしないようにすることによ
り、加工上の寸法精度が両レールの摺動の案内に直接影
響することがなくなり、固定レールに対して可動レール
が常に円滑に摺動することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を、第１図乃至第３図に基づい
て説明する。

（１）は、固定レールで、その断面形状は、第２図に示
すような形状をなしている。すなわち、この固定レール
（１）は、ほぼ水平な基片（２）と、該基片（２）の両
側部より起立する側片（３）と、両側片（３）の先端よ
り互いに内方に向かって延出する上片（４）と、各上片
の内端より垂下する垂下片（５）とからなっている。

固定レール（１）の前後の端部には、下方に向かって互
いに拡開するように傾斜する取付片（６）が連設されて
おり、この取付片（６）を適宜のボルト・ナツト（図示
略）をもって、車体の床（図示略）に固着することによ
り、固定レール（１）は車体の床上に前後方向を向くよ
うにして取付けられる。

なお、第１図の左上方が、床への取付時の前方である。

一方の側片（３）には、上下方向を向く多数の矩形の係
合孔（７）が、長手方向（前後方向）に一定間隔で穿設
されている。

（８）は、固定レール（１）に摺動自在に嵌合された可
動レールで、この実施例では、第１図及び第２図に示す
ように、ほぼＬ字状に折曲した２枚の鋼板（８ａ）　（
８ａ）を、背中合わせに互いに接合することにより１次
のような断面形状どなるようにしである。

すなわち、この可動レール（８）は、固定！ノール（１
）における両上片間（４）を通って上方に突出するほぼ
垂直な基片（９）と、該基片（９）の下端より固定レー
ル（１）の基片（２）とほぼ平行をなして両側方に向か
って延出する下片（１０）と、該下片（１０）の先端よ
り起立する起立片（１１）とからなっている。

固定レール（１）の上片（４）と可動レール（８）の下
片（１０）との間で、かつ固定レール（１）の垂下片（
５）と可動レール（８）の起立片（１１）との間には、
ボール（１２）を、また固定レール（１）の基片（２）
と可動レール（８）の下片（１０）との間には、ころ（
１３）を、それぞれ転動自在に嵌合することにより、可
動レール（８）は、基片（９）のみが固定レール（１ン
の両上片（４）間を通って上方に突出し、かつ他部が固
定レール（１）内に収納された状態で、固定レール（１
）に対して前後方向に摺動できるようになっている。

ボール（１２）及びこる（１３）は、固定レール（１）
の長手方向に、適宜の距離を隔てて１対ずつ設け。

またそれらが固定レール（１）又は可動レール（８）の
前後の端部から抜は出さないように、公知の抜は止め手
段（図示略）を設けておくのがよい。

可動レール（８）における一方の鋼板（８ａ）の基片（
９）には、固定レール（１）の上片（４）より微小間隙
を隔てて対向する適数個の切起し片（１４）が、基片（
９）の長手方向に適宜の間隔で設けられている。

この切起し片（１４）は、自動車の事故時等において、
固定レール（１）に対して可動レール（８）を上前方に
向けて引き剥がそうとする過大な力が掛った際に、固定
レール（１）の上片（４）の内端部分が上向きに折曲す
るのを押えて、可動レール（８）の剥はを阻止するため
のものである。

（１５）は、可動レール（８）とほぼ平行をなす操作軸
で、この操作軸（１５）は、可動レール（８）の基片（
９）の−側面に固着された前後】、対のブラケット（１
６）　（１７）の先端部に回転自在に支持されている。

操作軸（１５）の適所には、固定レール（１）の側片（
３）に穿設されたいずれかの係合孔（７）に係合するこ
とにより、固定レール（１）に対する可動レール（８）
の長手方向の移動を阻止する複数の爪（１８ａ）を備え
る係合片（１８）の基部が固着されている。

操作軸（１５）は、第２図に示すように、係合片（１８
）の爪（１８ａ）が係合孔（７）に完全に係合するよう
に、適宜のばね（１９）をもって、第２図における反時
計方向に向けて常時付勢されている。

操作軸（１５）の前端部を一側方に向けて折曲した折曲
端部（１５ａ）には、ハンドル（２０）が固嵌されてお
り、上記ばね（１９）の付勢力に抗して、ハンドル（２
０）を第２図における時計方向に回動させることにより
、係合片（１８）の爪（１８ａ）を、係合孔（７）から
離脱させることができるようになっている。

第２図及び第３図に示すように、可動レール（８）の左
方の下片（１０）の下面であって、こる（１３）の転動
の妨げとならない部分には、係合片（１８）が係合孔（
７）に完全に噛合したとき、係合片（１８）の冬瓜（１
８ａ）を前後より挾む複数の突片（２１ａ）を備える補
強部材（２１）が固着されている。

この補強部材（２１）により、固定レール（１）に対し
て可動レール（８）に前後方向の過大な外力が作用した
とき、係合片（１８）の冬瓜（１８ａ）の先端部を突片
（２１ａ）で挾んで、冬瓜（１８ａ）を両持ち支持し、
冬瓜（１８ａ）が折損するのを防止するようにしている
。

（２２）は、可動レール（８）の基片（９）の後部に、
左右方向を向く軸（２３）をもって枢着されたシートベ
ルト用のアンカーである。

以上の構成により、１つのシートスライド装置（２４）
が形成され、１つのシート（図示略）は、ほぼ左右対象
とした同様な２個のシートスライド装置（２４）におけ
る各可動レール（８）の基片（９）に両側部を固着し、
かつシートベルト（図示略）をアンカー　（２２）に連
結して使用される。

（２５）は、操作軸（１５）の適所に上向き突設され、
もう一方のシートスライド装＠（図示略）における同様
な操作軸と、適宜の連結ロッド等をもって互いに連結す
ることにより、両操作軸（１５）を互いに同期連動させ
るための突片である。

なお、図示していない方のシートスライド装置における
操作軸には、ハンドルを設也プる必要はない。

この実施例は上述のような構成としであるので。

本発明の効果として後述するもののほかに、次のような
効果を有している。

（イ）切起し片（１４）の上述したような作用により、
固定レール（１）に対する可動レール（８）の剥離強度
をさらに向上することができる。

（ロ）補強部材（２１）の上述したような作用により、
可動レール（８）に前後方向を向く過大な外力が掛かっ
た場合の強度の向上を図ることができる。

（変形例） 上述の実施例における固定レール（１）と可動レール（
８）との形状及び構造を、上下全く逆にして実施しても
、実質的に同一の作用、効果を奏することができる。

（発明の効果） 本発明は、上述のような構成としであるので、次のよう
な効果を奏することができる。

（Ａ）ボール及びころに対する固定レール側及び可動レ
ール側の各接触部を平面としたので、加工が容易で、し
かも高精度のものを簡単に製造できるという利点がある
。

（Ｂ）高精度の加工を施すのが困難な固定レール及び可
動レールの折り返した部分の先端、特に、第２図に示す
固定レール（１）の先端面（ａ）及び可動レール（８）
の先端面（ｂ）は、自由端として、この部分で荷重を受
けたり、摺動を案内することがないので、この部分の精
度の悪さが、両レールの摺動の案内に直接影響すること
がない。

したがって、これらの先端面（ａ）（ｂ）の加工精度を
あまり気にする必要がなくなり、製造が容易である。

（Ｃ）ボールを、固定レールの上片と可動レールの下片
との間だけではなく、固定レールの垂下片と可動レール
の起立片との間で挾持することにより、固定レールに対
する可動レールの横方向のがたを防止することができる
。

（Ｄ）ころと固定レール及び可動レールとの接触部が平
面であるので、それらの面圧が低くなり、耐久性が向上
する。

（Ｅ）以上の結果として、固定レールに対して可動レー
ルが円滑に摺動でき、かつ自動車の事故時等における可
動レールの剥離強度を大とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の斜視図、第２図は、第１
図のＸ−Ｘ線拡大縦断面図、第３図は、第２図のＹ−Ｙ
線描断面図、第４図は、従来のシートスライド装置の縦
断面図である。 （１）固定レール　　（２）基片 （３）側片　　　　　（４）上片 （５）垂下片　　　　（８）可動レール（９）基片　　
　　　（１０）下片 （１１）起立片　　　　（１２）ボール（１３）ころ　
　　　　（２４）シートスライド装置第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体に固着した固定レールに、シートに固着した
   可動レールを摺動自在に嵌合することにより、シートを
   固定レールに沿って摺動し得るようにした自動車用シー
   トスライド装置において、前記固定レールが、ほぼ水平
   な基片と、該基片の両側部より起立する側片と、両側片
   の先端より互いに内方に向かって延出する上片と、各上
   片の内端より垂下する垂下片とからなり、かつ前記可動
   レールが、前記固定レールにおける両上片間を通って上
   方に突出するほぼ垂直な基片と、該基片の下端より前記
   固定レールの基片とほぼ平行をなして両側方に向かって
   延出する下片と、該下片の先端より起立する起立片とか
   らなり、前記固定レールの上片と可動レールの下片との
   間で、かつ固定レールの垂下片と可動レールの起立片と
   の間にボールを、また固定レールの基片と可動レールの
   下片との間に、ころをそれぞれ転動自在に嵌合したこと
   を特徴とする自動車用シートスライド装置。
2. （２）可動レールが、ほぼＬ字状に折曲した２枚の鋼板
   を背中合わせに互いに接合したものよりなる特許請求の
   範囲第（１）項に記載の自動車用シートスライド装置。