JPS6223410Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は一般家庭などにおいて湯沸し用に主と
して用いられる電気ポツトに関する。

（考案の目的） タイマーを備えた電気ポツトにおいて、タイマ
ーの操作性を良くするには本体下部にタイマーを
取付けることが好ましい。ところがこのようにタ
イマーを配置すると、本体下部には内容器加熱用
のヒータが配してあるので、このヒータの熱の影
響を受けてタイマーの性能が低下したり、一部破
損するおそれがある。

上記問題点を解決するため、ヒータとタイマー
との中間にヒータからの熱を遮断する遮熱板を設
けたものが、例えば実開昭56−45440号公報や実
開昭56−45430号公報などで知られている。

しかし上記従来例では、遮熱板を取付けるため
に新たなビスが必要なので、ビスの部品点数が増
加すると共に前記ビスを締付ける締付作業が増加
するという問題がある。

本考案は上記従来例の問題点を解決し、遮熱板
の取付けにおいて、ビスの部品点数やその締付作
業が増加するのを回避することができる電気ポツ
トを提供することを目的とする。

（考案の構成） 本考案は上記目的を達成するため、ヒータに近
接してタイマーを設けると共に、ヒータとタイマ
ーとの中間にヒータからの熱を遮断する遮熱板を
設けた電気ポツトにおいて、遮熱板をタイマーな
どの部品を取付けるビスを兼用して取付けたこと
を特徴とする。

（第１実施例） 第１図乃至第３図に示す第１実施例は、空気ポ
ンプを備えた電気ポツトに係るものであつて、外
装ケース１、底ケース２、下口部材３、吐出パイ
プケース４などで構成される容器本体５内に、ス
テンレス製内容器６を収容すると共に、前記容器
本体５に空気ポンプ（図示せず）を備えた蓋体７
を枢着してなる。内容器５の側周壁１７下部に
は、支持リング８で支持されたヒータ９が捲回状
態に取付けられている。底ケース２はリング状に
形成され、その空間部に金属板製底板１０を取付
けている。この底板１０の上面にはビス１１を用
いて内容器支持部材１２を取付けている。又この
支持部材１２にはターミナル１３及び温度ヒユー
ズ１４を取付けている。底ケース２の後面（第１
図右端）にはプラグ受け部材１５を取付け、ここ
に電源プラグ１６を挿し込みうるように構成して
いる。

内容器５の側周壁１７の外面は円筒状断熱材１
８で覆われている。しかしこの断熱材１８の前面
の一部には、切欠き１９（第１図左部）を設け、
前記支持リング８の締結用突片２０，２０が突出
するようにしてあり、且つ断熱材１８の下方が開
放されているので、前記切欠き１９の下方周辺に
は前記ヒータ９の熱影響が大きく及ぼされる。

外装ケース１の正面下部（第１図左下部）には
合成樹脂製ランプ表示板２１をビス２２などを用
いて取付け、ここに表示ランプ２３，２３…を配
設すると共に、タイマー取付板２４をビス２５，
２５を用いて取付けている。このタイマー取付板
２４は、例えば第３図に示す如く、金属板を折曲
げて形成され、その側板部２６にビス２７，２７
を用いてタイマー２８の本体２９を取付けてい
る。又その頂板部３０はタイマー本体２９の上方
を覆つて遮熱板としての作用を営んでいる。この
遮熱板としての作用を営む上で、熱反射効果を向
上させることが望ましく、このためタイマー取付
板２４の外面を、クロムメツキなどを施して鏡面
状に仕上げるとよい。前記タイマー２８のダイヤ
ル３１は前記タイマー取付板２４の基板部３２の
孔３３及び前記ランプ表示板２１の孔３４を通つ
て容器本体５の外部に露呈している。

本実施例は上述の如く、ヒータ９の下方に近接
してタイマー２８を設けると共に、ヒータ９とタ
イマー２８との中間にヒータ９からの熱を遮断す
る遮熱板（タイマー取付板２４の頂板部）３０を
設けた電気ポツトにおいて、遮熱板３０を、タイ
マー２８のタイマー取付板２４をランプ表示板２
１に取付けるビス２５，２５を兼用して、前記ラ
ンプ表示板２１に取付けたことを特徴としてい
る。

尚、第１図において３５は揚液パイプ、３６は
吐出パイプ、３７は把手である。

（第２実施例） 第４図に示す第２実施例は、タイマー２８をヒ
ータ９の側方に近接して配した場合に、タイマー
取付板２４に一体に垂直に折曲がる遮断板３０ａ
を設け、ヒータ９からの熱がタイマー本体２９に
及ぶのを遮断したことを特徴としている。尚、第
４図において、第１実施例と共通する部分に共通
符号を付している。

本実施例によれば、第１実施例と同様、タイマ
ー取付板２４のビス２５，２５を兼用して３０ａ
をランプ表示板２１に取付けているので、遮熱板
３０ａの取付けにおいて、ビスの部品点数やその
締付作業が増加することを回避することができ
る。

（第３実施例） 第５図及び第６図に示す第３実施例は、容器本
体５の正面（第５図左端）に配した合成樹脂製パ
ネル板３８の裏面にタイマー２８を取付ける一
方、前記パネル板３８の強度を補強する金属製ケ
ース補強座板３０ｂをタイマー２８とヒータ９と
の中間に配し、遮熱板としている。この遮熱板３
０ｂも、第１実施例の場合と同様に、クロムキツ
キなど施して熱反射効果を高めている。本実施例
では、パネル板３８を外装ケース１に固着するビ
ス３９を兼用して、遮熱板３０ｂを前記外装ケー
ス１に取付けている。

又本実施例では、前記底板１０及び前記パネル
板３８の夫々に空気流入孔４０、及び空気流出孔
４１，４１…を設けると共に、前記遮熱板３０ｂ
の形状を空気流入孔４０より容器本体５内に流入
した空気が、自然対流によりタイマー本体２９を
冷却した後、空気流出孔４１，４１…より流出す
るのに適するように形成している。

本実施例は上述のように、ケース補強座板が遮
熱板３０ｂを兼用するように構成されているの
で、構造の簡単化を図ることができる。又本実施
例によれば遮熱板３０ｂの熱反射効果及び自然対
流による空冷効果によつてタイマー２８の昇温を
効果的に抑制することができタイマー２８の作動
を常に良好な状態とすることができるという効果
がある。尚、第５図及び第６図において、第１実
施例と共通する部分に共通符号を付している。

（第４実施例） 第７図に示す第４実施例は、外装ケース１にタ
イマー２８を取付けるビス４２，４２を兼用し
て、遮熱板３０ｃを前記外装ケース１に取付けた
ことを特徴としている。尚、第７図において、第
１実施例と共通する部分に共通符号を付してい
る。

（第５実施例） 第８図に示す第５実施例は、合成樹脂製パネル
板３８にランプ支持板４３を取付けるビス４４を
兼用して、遮熱板３０ｄを前記ランプ支持板４３
に取付けたことを特徴とする。又本実施例では、
タイマー２８を前記パネル板３８に傾斜させて取
付け、タイマー本体２８とヒータ９との距離をで
きるだけ大きくとると共に、タイマー２８のダイ
ヤル３１の操作が容易になるように構成してい
る。尚、本実施例では、ヒータ９の側方を断熱材
１８でカバーしている。又第８図において、第１
実施例と共通する部分に共通符号を付している。

本考案は上記構成に示す外、種々の態様に行為
することができることは勿論である。

（考案の効果） 本考案は上記構成を有するので、遮熱板の取付
けにおいて、ビスの部品点数やその締付作業が増
加するのを回避できる電気ポツトを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例の一部縦断側面
図、第２図はその要部を拡大して示す正面図、第
３図は他の要部の斜視図、第４図は本考案の第２
実施例の要部の縦断側面図、第５図は本考案の第
３実施例の要部の縦断側面図、第６図はその斜視
図、第７図は本考案の第４実施例の要部の縦断側
面図、第８図は本考案の第５実施例の要部の縦断
側面図である。 ９……ヒータ、２８……タイマー、３０，３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ……遮熱板、２５，
３９，４２，４４……ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヒータに近接してタイマーを設けると共に、ヒ
   ータとタイマーとの中間にヒータからの熱を遮断
   する遮熱板を設けた電気ポツトにおいて、遮熱板
   をタイマーなどの部品を取付けるビスを兼用して
   取付けたことを特徴とする電気ポツト。