JPS6115484Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は屋外設置型の壁掛け式風呂釜に関する
ものである。

（従来の技術と考案が解決しようとする問題点） この種壁掛け式風呂釜の設置は、従来より第１
図に示したように、外壁１に壁掛け金具２を固定
し、風呂釜主体３の後板に固定金具４，５をビス
で固定し、この固定金具４，５を壁掛け金具２に
ビスで直接固定するか或るいは係止せしめて行な
うものであつた。６は浴槽、７は壁掛け金具２に
取着した弾性の連結筒で、この連結筒７を介して
風呂釜主体３の循環管８と浴槽６に取付けた循環
パイプ９を連結してある。かかる設置では風呂釜
主体３をビスを介して固定金具４，５で支持する
ものである為風呂釜主体３の外装の固定金具４，
５のビス固定部に局部的な過大な力が加わり、特
に、この種風呂釜はバーナ、熱交換器等の重量物
が主体３内の下方に配置され重心の低いものであ
るから、下方の固定金具５のビス固定部に過大な
力が加わつて外装が変形する問題が生じていた。

本考案は上記従来の問題を解決し、少ない部品
点数で当該風呂釜本体を強固な壁掛け設置するこ
とができ、別途外装を補強する必要のない壁掛け
式風呂釜の提供を目的とする。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面と共に説明する。

１１は風呂釜主体で、該主体１１の外装１２は
前面を開口した断面コ字状に形成してある。外壁
１２内には熱交換器１３、ガスバーナ１４、ガス
弁機構部１５等を内蔵してある。１６は熱交換器
１３に連結した循環管で、外装１２の後板より突
出させてある。１７，１８は夫々外壁１２後板の
上下部にビス１９で固定した固定金具である。２
０は壁掛け金具で、上端と下端近傍とにおいて外
壁２１に固定してあり、略中央には前記循環管１
６と浴槽２２に取付けた循環パイプ２３を連結す
る弾性材料からなる連結筒２４を上下に嵌着する
連通孔を設けてある。該壁掛け金具２０の下端は
風呂釜主体１１側に折曲し更にその端部を上方に
折曲して係止片４５を形成している。尚、前記固
定金具１７はビス２５にて壁掛け金具２０に取付
け、固定金具１８は前記壁掛け金具２０の係止片
４５に係止せしめるようにしてある。２６はプー
リー２７を介してガス弁機構部１５を遠隔操作す
るワイヤーである。２８は前管、２９はガスホー
スエンドである。３０は熱交換器１３の上部に接
続した集合筒で、前面に排気用開口３１を設けて
ある。３１′は熱交換器１３の下部に接続した燃
焼筒である。３２は外装１２前面の開口を閉塞す
る着脱自在なフロントカバーであり、フロントカ
バー３２には排気用開口３１に接続する排気トツ
プ３３を取付けてある。上記燃焼筒３１′の下端
には前後に左右一対の支持脚３４を固定してあ
り、前後の支持脚３４の下端を夫々前方と後方と
に折曲して取付片３５を設けてある。３６は外装
１２の内底部に敷設した遮熱板、３８は外装１２
後板下部の内面に固定した係止金具で、該係止金
具３８には後部左右の支持脚３４と等間隔に下端
を一部切欠いて取付片３５の係止部３９を設けて
ある。又前部左右の支持脚３４に設けた取付片３
５にはビスの取付穴を穿設してある。尚上記係止
金具３８並びに外装１２後板にはビス１９の取付
穴４０二箇所を設けてあり、前記固定金具１８は
ビス１９を取付穴４０に通して係止金具３８に取
着するようにしてある。４１は前部の支持脚３４
の取付片３５を外装１２に固定するビスである。
４２は外装１２のガス弁機構部１５側板に設けた
開口４２は蓋４３で閉塞するようにしてある。

以上の構成において、熱交換器１３は後部の支
持脚３４に取付片３５が係止金具３８の係止部３
９に係止部し、前部の支持脚３４の取付片３５は
ビス４１により外装１２底板に固定してあり、熱
交換器１３は適正位置に保持されている。又風呂
釜主体１１を壁掛け設置した場合、下部の固定金
具１８は外装１２後板を挾んでビス１９により係
止金具３８に固定してあるので、主体１１は従来
のようにビス１９の固定部で局部的に支持するも
のでなく、より広い係止金具３８の全面で支持す
るとになり、従つて外装１２の変形は防止される
のである。

尚、この種風呂釜は本体１１内の下方に重量物
が配置されているので下部の固定金具１８に特に
大きな力が加わり、これを上記の如く支持するこ
とによつて、通常は上部の固定金具１７を特に補
強しなくとも外装１２の変形防止は充分行える。

又熱交換器１３を外装１２外へ取出す場合、フ
ロントカバー３２を外すと共にガスバーナ１４を
開口４２から除いた後、前部の支持脚３４の取付
片３５を固定するビス４１を外し、全体を前方に
移動させれば後部の支持脚３４の取付片３５が簡
単に係止部３９から外れるので、容易に取外すこ
とが出来るのである。

（考案の効果） 本考案は以下に示すようなすぐれた効果を奏す
るものである。すなわち、係止金具を熱交換器の
取付け部材と壁掛け設置に際しての外装の補強部
材とに兼用することが出来、従つて別途外装の補
強を行う必要がないのでこの種風呂釜の部品点数
が少なくて済む利点がある。又上記係止金具の補
強作用により外装を薄板で形成することができ価
格にも安価となるのである。

更に後方の左右の支持脚は係止金具により係止
されるので前方の左右の支持脚のみ固定すれば熱
交換器を固定でき、よつて熱交換器の取出しも極
めて容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す全体構成図、第２図は本
考案の一実施例を示す正面図、第３図は同全体構
成図、第４図は同要部斜視図である。 １２……外装、１３……熱交換器、１８……固
定金具、２０……壁掛け金具、３４……支持脚、
３８……係止金具、３９……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱交換器下部に接続する燃焼筒の前後に左右一
   対の支持脚を固定し、この前後の支持脚の下端を
   夫々前方と後方とに折曲して形成した取付片と、
   後方の左右の支持脚の取付片を夫々係止する係止
   部を左右両端に有し外装後板の内面に固定される
   係止金具と、外壁に固定した壁掛け金具と、外装
   後板の外面に固定され前記壁掛け金具に係止する
   固定金具とを具備し、当該固定金具を外装後板を
   挾んで上記係止金具に複数箇所で固定したことを
   特徴とする壁掛け式風呂釜。