JPS5921701Y2 - 加熱調理器の裏面遮熱板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、底部壁にヒーターが設けられた調理盤上で
、焼肉等の調理を行う、加熱調理器において、調理盤か
ら加熱調理器載置面となるテーブル面等への熱影響を抑
制するために調理製裏面を覆うよう設けられる。

遮熱板の取付装置に関すｌる。遮熱板は、調理盤から加
熱調理器載置面への熱影響抑制と云う大きな役割のほか
、ヒーター付設部を保護し、また外観を整えると共に使
用上の安心感を与えると云った面もあって、今や不可欠
のものとされている。

しかし、遮熱板を適正な位置に確実に取付けるためには
、取付は構造および作業が複雑で、コスト上昇の原因と
なる。

また、コスト面等から遮熱板をできるだけ小さくしよう
とすれば、調理製裏面に設けられるヒータ一部に周壁が
近づくため、安全上さらに正確な位置決めと確実な取付
けが要求され一層応え難い。

さらに安全および外観上から、容器形遮熱板を用いて、
調理製裏面のヒータ一部下側に加え周囲をも覆う状態に
すると、調理製裏面および遮熱板間に形成される空間に
熱がこもって周りに影響する。

この考案は、遮熱板の位置決めと取付けが確実で、しか
も調理盤および遮熱板間にこもる熱の発散が問題なく充
分行われ、構造および取付作業共に簡単な、加熱調理器
の裏面遮熱板取付装置を提供することを目的とするもの
である。

図に示される実施例について説明すれば、１は調理盤で
あって、アルミニウムやその合金等の熱伝導性のよい金
属材料からなり、底部壁１ａの裏面側にシーズヒーター
２が埋設されている。

３は脚部４を一体成形している取手であって、調理盤１
に対し、その裏面両側へ突設した取付部５ヘステンレス
スチ一ル製コ字状断熱部６を介し当てがい、ビス７によ
り取付けられている。

８は脚部４下端へ装着した座体である。

９は取手３の両端間に架設した保護杆であって、調理盤
１へ手が触れるのを防止し、また取手３両端間を連結す
ることにより取手３のぐらつきを阻止して補強する。

調理盤底部壁１ａ裏面の、ヒーター２が設けられる範囲
に、皿形の金属板製遮熱板１０が当てかわれている。

遮熱板１０はその開口周縁１０ ａが底部壁１ａ裏面へ
当てかわれており、底部壁１ａ裏面の遮熱板周縁１０
ａが当てかわれる部分には、遮熱板周縁１０ ａと調理
盤底部壁１ａとの間に通気隙間１１を形式させるべく突
出する遮熱板受部１２と、遮熱板周縁１０ ａを外周よ
り包持するよう立ち上がる遮熱板包持部１３とをなす突
起１４が、適数個所へ一体成形して配設されている。

遮熱板１０は、それら遮熱板包持部１３によって周りか
ら周縁１０ａ部を包持されて、どちらの側へも片寄らず
、また移動できないため、位置決めが確実であるし、調
理盤１に対しては落下を防げばよいだけとなり、底部１
０ｂ中央を一本のビス１５によってビス止めすれば、遮
熱板１０が包持部１３のために回り止めされることも相
俟ち、ビス止めは弛まず確実な取付けがなされる。

２０はビス止め用突起である。若し、遮熱板１０が円形
で、包持部１３により回り止めされない場合、第１図、
第２図仮想線で示されるように、遮熱板１０の底部１０
ｂにおけるビス止め部槽に小孔１０ Ｃを設けて、調
理盤底部壁１ａ裏面へ突設した突子１６と嵌め合わせれ
ば、部品点数を増加したり組立作業を煩雑化したすせず
に簡単に回り止めできる。

この回り止め構造は、遮熱板１０を定位置に保持する機
能をも持っている。

調理盤底壁部１ａ裏面と遮熱板１０との間の空間に従来
のように熱がこもろうとしても、同空間内の空気が加熱
されて、遮熱板１０の底部にまで及ぶヒーター２の電源
との接続用引き出し口１７等から前記空間内への吸気を
伴いながら、通気隙間１１を通じて外部へ上昇発散し、
熱を持ち去る。

従って、調理盤１と遮熱板１０との間に熱がこもらない
。

１８は蓋、１９はそのつまみである。ヒーター２は調理
盤底壁部１ａ裏面へ付設または位置させた形式としたも
のでもよい。

この考案によれば、遮熱板を当てがって取付けられる調
理盤の裏面に、遮熱板周縁と調理盤底壁部裏面との間に
通気隙間を形成するよう突出した遮熱板受部と、遮熱板
周縁を外周より包持するよう立ち上がる遮熱板包持部と
を設けたから、遮熱板は包持部と嵌め合わせて調理盤底
部壁裏面へ当てかうだけで、正確な位置決めがなされ、
後は調理盤に対し脱落しないよう結合すればよく、例え
ば−個所をビス止めすれば足り、取付構造および作業が
大幅に簡略化するし、遮熱板を調理盤底部壁裏面の必要
最小限範囲を覆う小さなものとしても支障がない。

また、遮熱板と調理盤裏面との間の空間にこもろうとす
る熱気は、前記通気隙間から自然対流状態にて外部へス
ムーズに流出して、同空間に熱がこもって周りに影響す
ることも解消する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例を示す加熱調理器の縦断面図、第２図
は半部の底面図、第３図は一部の斜面図、第４図は一部
の拡大断面図である。 １・・・・・・調理盤、１ａ・・・・・・底部壁、２・
・・・・・ヒーター、１０・・・・・・遮熱板、１０
ａ・・・・・・開口周縁、１１・・・・・・通気隙間、
１２・・・・・・遮熱板受部、１３・・・・・・遮熱板
包持部、１４・・・・・・突起、１５・・・・・・ビス
。

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）調理盤のヒーターが設けられる底部壁裏面に遮熱
   板を当てがって取付ける加熱調理器において、前記調理
   盤の裏面に、遮熱板周縁と調理製裏面との間に通気隙間
   を形成させるべく突出する適数の遮熱板受部、および遮
   熱板周縁を外周より包持するよう立ち上がる適数の遮熱
   板包持部を形成し、遮熱板を調理製裏面の所定位置へ通
   気隙間をもって取付けるべくしたことを特徴とする加熱
   調理器の裏面遮熱板取付装置。
2. （２）遮熱板受部および遮熱板包持部は、調理製裏面に
   一体成形されている実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の加熱調理器の裏面遮熱板取付装置。
3. （３）遮熱板受部および遮熱板包持部は、同一の突起に
   形成されている実用新案登録請求の範囲第１項または第
   ２項記載の加熱調理器の裏面遮熱板取付装置。
4. （４）遮熱板は、調理製裏面のヒーターが設けられてい
   る範囲だけを覆うもので、平面的大きさが調理盤よりも
   小さくされている実用新案登録請求の範囲第１項から第
   ３項までの何れかに記載の加熱調理器の裏面遮熱板取付
   装置。
5. （５）遮熱板は、調理盤に一本のビスで取付けられてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項から第３項までの何れ
   かに記載の加熱調理器の裏面遮熱板の取付装置。
6. （６）遮熱板は、皿形である実用新案登録請求の範囲第
   １項から第３項までの何れかに記載の加熱調理器の裏面
   遮熱板の取付装置。