JPS6026736Y2 - 炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内ケース内にこれと所定の加熱空間部を存して
鍋を配置し、該加野空間部に電気ヒータを配置してなる
炊飯器に関する。

従来、この種の炊飯器においては、絶縁性を有する受碍
子上に電気ヒータを配置させ、しかるのち取付具を受碍
子にねじ止めしてこの取付具により該電気ヒータを覆い
被せるようにして保持する構成としていが、斯様な構成
によれば、取付具が電気ヒータに覆い被さっているため
電気ヒータの熱放散が部分的に悪くなり、炊飯むらを生
ずる欠点があり、又取付具の受碍子に対する取付けはね
じによって行なっているので作業が面倒であつた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、電気ヒータの熱放散を向上させて炊飯むらを生ずるこ
とがなく、しかもワンタッチで電気ヒータの保持を行な
い得て作業が簡単な炊飯器を提供するにある。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

１は炊飯器の外箱で、これには内ケースたる反射ケース
２が内設されている。

そして、この反射ケース２の底部２ａの略中央部には感
熱筒３が突設され、該感熱筒３には操作スイッチ４の操
作レバー４ａの押し操作に基づいて上昇される感熱部５
が配設されている。

６は蓋７を有する鍋で、これは、上端部が前記反射ケー
ス２の上縁部に掛合されることにより収納され、その下
方には加熱空間部８が形成されている。

さて、９は受碍子で、その底面には、前記反射ケース２
の底部２ａに形成された位置決め孔１０に嵌合される突
部９ａが形成され、その突部９ａを有する一端部側には
長孔状の取付孔１１が穿設され、他端部側には挿通孔１
２が穿設されている。

而して、該受碍子９を反射ケース２内の底部に配置すべ
くその突部９ａを位置決め孔１０に嵌合し、且っ挿通孔
１２を反射ケース２の底部２ａに形成された挿通孔１３
に合わせ、しかるのちねじ１４をこれらの挿通孔１２．
１３に上方から挿通させた角ナツトたる四角ナツト１５
或いは六角ナツト１６に螺合させる。

尚、この場合において、挿通孔１２の中心と前記突部９
ａの端部との間の寸法りは四角ナツト１５或いは六角ナ
ツト１６の中心から一辺部までの寸法Ｂと略同寸法とな
るように設定されており、以って四角ナツト１５或いは
六角ナツト１６の一辺部は前記受碍子９の突部９ａに略
当接するようになっている。

１７は略逆Ｕ字状の押え部材で、これは直径が約１７１
ｒＪｎ程度のステンレス製のばね用線材を曲成して形成
され、その両端部には外方に突出する掛合部１７ａ、１
７ａが形成されている。

１８は前記受碍子９の上面に載置された電気ヒータで、
これは断面略円形状をなし且つ全体として略円環状にな
るようにしてシーズヒータにより構成されている。

そして、前記押え部材１７の両端部を該電気ヒータ１８
を跨ぐようにして該受碍子９の取付孔１１に上方から挿
入させ、その掛合部１７ａ、１７ａを取付孔１１の下方
開口部縁部に掛合させ、以って電気ヒータ１８を受碍子
９上に押え保持させる。

このように本実施例によれば、受碍子９をねじ１４にて
反射ケース２に固定させたのち電気ヒータ１８を受碍子
９上に載置させ、しかるのち線材からなる押え部材１７
を取付孔１１に挿入掛合させて電気ヒータ１８を押える
ようにしたので、従来とは異なり電気ヒータ１８の熱放
散が押え部材１７（取付具）で阻止されるようなことが
なくなり、熱放散が向上して炊飯むらを生ずることがな
くなる。

即ち、本実施例のように反射ケース２と鍋６との間の加
熱空間部８に電気ヒータ１８を配設して熱気を鍋６の周
囲に作用させて炊飯を行なう所謂かまど炊き方式のもの
においては、電気ヒータ１８の熱放散が部分的に悪いと
その熱放散の悪い部分に対応する鍋６の部分の炊飯に微
妙に影響して炊飯むらを生ずる不具合があり、特に１．
８１以下の家庭用の小形炊飯器においてはその影響が著
しいものであり、この点本実施例によればこのような熱
放散の良否による問題を解決し得るものである。

又、本実施例によれば、押え部材１７の両端部を受碍子
９の取付孔１１に上方から挿入させるだけの所謂ワンタ
ッチで押え部材１７の受碍子９への取付は即ち電気ヒー
タ１８の受碍子９への保持を行なうことができるので、
ねじ止めによる従来に比し電気ヒータ１８の保持作業が
簡単である。

更に、本実施例によれば、受碍子９を締付は固定する四
角ナツト１５或いは六角ナツト１６の一辺部が受碍子９
の突部９ａに略当接する構成であるので、四角ナツト１
５或いは六角ナツト１６のまわりどめができ、受碍子９
の取付けが確実になる。

尚、本考案は上記し且つ図面に示す実施例のみに限定さ
れるものではなく、例えば受碍子９の突部９ａ及び反射
ケース２の位置決め孔１０は必要に応じて設ければよい
等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。

本考案は以上説明したように、電気ヒータを線材からな
る押え部材て受碍子に保持するようにしたので、電気ヒ
ータの熱放散を向上させ得て炊飯むらを生ずることがな
く、シかもワンタッチで電気ヒータの保持を行ない得て
作業が簡単な炊飯器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し第１図は縦断面図、第２
図は要部の縦断面図、第３図は分解斜視図である。 図面中、２は反射ケース（内ケース）、６は鍋、８は加
熱空間部、９は受碍子、９ａは突部、１０は位置決め孔
、１１は取付孔、１４はねじ、１５及び１６は四角及び
六角ナツト（角ナツト）、１７は押え部材、１８は電気
ヒータを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 内ケース内にこれと所定の加熱空間部を存して鍋を
   配置腰該加熱空間部に電気ヒータを配置してなるものに
   おいて、前記内ケースの底部に固定された取付孔を有す
   る受碍子上に前記電気ヒータを載置し、線材を略逆Ｕ字
   状に曲成してなる押え部材を該受碍子の取付孔に挿入掛
   合することにより前記電気ヒータを押さえてなることを
   特徴とする炊飯器。 ２ 受碍子は内ゲースに形成された位置決め孔に嵌合す
   る突部を有し、前記受碍子を内ケースの底部に固定する
   ナツトとして角ナツトを用いてその角ナツトの一辺部を
   前記突部に略当接させるようにしたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の炊飯器。