JPS6221713A - 高純度ジルコニア粉末の製造方法 - Google Patents
高純度ジルコニア粉末の製造方法Info
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- JPS6221713A JPS6221713A JP16122485A JP16122485A JPS6221713A JP S6221713 A JPS6221713 A JP S6221713A JP 16122485 A JP16122485 A JP 16122485A JP 16122485 A JP16122485 A JP 16122485A JP S6221713 A JPS6221713 A JP S6221713A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ジルコン粉末から高純度ジルコニア(酸化ジ
ルコニウム:Zr0z )粉末を製造する方法にかかり
、この明細書で述べる技術内容は、ジルコン粉末と炭素
含有物とを混合し、減圧脱珪熱処理を施すことにより、
ジルコン粉末中のシリカ成分を気相中に揮散除去して高
純度の未安定化ジルコニア紛失を多量に製造する有利な
方法について提案するものである。
ルコニウム:Zr0z )粉末を製造する方法にかかり
、この明細書で述べる技術内容は、ジルコン粉末と炭素
含有物とを混合し、減圧脱珪熱処理を施すことにより、
ジルコン粉末中のシリカ成分を気相中に揮散除去して高
純度の未安定化ジルコニア紛失を多量に製造する有利な
方法について提案するものである。
かかるジルコニア(ZrOt)は高融点(2700℃以
上)を存する酸化物で、各種耐火材料として汎用されて
いる。さらに、近年では固体電解質として酸素センサー
や研磨材、電子セラミックス用等の分野における原料と
しての用途に供されている。
上)を存する酸化物で、各種耐火材料として汎用されて
いる。さらに、近年では固体電解質として酸素センサー
や研磨材、電子セラミックス用等の分野における原料と
しての用途に供されている。
(従来技術)
一般的なジルコニア粉末製造技術として現在知られてい
る主なものには、■炭素脱珪アーク炉溶融法、 ■アルカリ溶融法がある。
る主なものには、■炭素脱珪アーク炉溶融法、 ■アルカリ溶融法がある。
上記■の製造法は、ジルコンサンドにコークスや、Ca
Oなどの安定化剤、さらには鉄くずを添加してアーク炉
中で加熱して還元溶融することにより、ジルコン中のS
iO□分を気相中へ揮散させ、あるいは鉄と反応させて
フェロシリコンとすることによりZrO2成分と分離し
、同時にCaOなどの安定化剤をZrOzに固溶させて
安定化ジルコニアを得る方法である。この方法は、安価
なジルコニアが得られ、大規模な製造には向いているが
、高純度のジルコニア粉末を得ることができないという
問題点があった。さらに、アーク炉中で溶融させるため
に相当の高温を必要として時間がかかり、また、得られ
たジルコニアブロックを粉砕するためにもエネルギーが
必要となり、省エネルギーの観点からも問題点が残って
いた。
Oなどの安定化剤、さらには鉄くずを添加してアーク炉
中で加熱して還元溶融することにより、ジルコン中のS
iO□分を気相中へ揮散させ、あるいは鉄と反応させて
フェロシリコンとすることによりZrO2成分と分離し
、同時にCaOなどの安定化剤をZrOzに固溶させて
安定化ジルコニアを得る方法である。この方法は、安価
なジルコニアが得られ、大規模な製造には向いているが
、高純度のジルコニア粉末を得ることができないという
問題点があった。さらに、アーク炉中で溶融させるため
に相当の高温を必要として時間がかかり、また、得られ
たジルコニアブロックを粉砕するためにもエネルギーが
必要となり、省エネルギーの観点からも問題点が残って
いた。
上記■の製造法は、ジルコンサンドとアルカリを溶融反
応させてジルコン中のSi0g分をアルカリけい酸塩と
して洗浄除去し、一方ZrO□成分はジルコン酸ソーダ
とした後、酸処理などのプロセスを経て、オキシ塩化ジ
ルコニウム(ZrOClg)にする。
応させてジルコン中のSi0g分をアルカリけい酸塩と
して洗浄除去し、一方ZrO□成分はジルコン酸ソーダ
とした後、酸処理などのプロセスを経て、オキシ塩化ジ
ルコニウム(ZrOClg)にする。
そしてこのオキシ塩化ジルコニウムは水に可溶であるか
ら、pH調整を行って水酸化ジルコニウムとし、熱処理
してジルコニアを得る方法である。この方法は上記■の
製造法と比べて純度99%以上の高純度のジルコニアが
得られるが、欠点は製造プロセスが複雑であるために生
産性が悪く、コストが非常に高くつくことである。
ら、pH調整を行って水酸化ジルコニウムとし、熱処理
してジルコニアを得る方法である。この方法は上記■の
製造法と比べて純度99%以上の高純度のジルコニアが
得られるが、欠点は製造プロセスが複雑であるために生
産性が悪く、コストが非常に高くつくことである。
その他のジルコニア粉末の製造技術としては、特開昭5
8−15021号公報として開示されたものがある。こ
の技術は、ジルコンサンドと炭素粉末とを混合して造粒
し、さらに該粒状物の周囲に炭素粒状物を付着させて非
酸化性雰囲気中で加熱することにより、5i(h分を気
相中に出すと同時に炭素粒状物と反応させてジルコニア
とSiCを同時に製造するという技術に関するものであ
る。しかし、このジルコニア粉末を製造する既知技術も
、ZrO。
8−15021号公報として開示されたものがある。こ
の技術は、ジルコンサンドと炭素粉末とを混合して造粒
し、さらに該粒状物の周囲に炭素粒状物を付着させて非
酸化性雰囲気中で加熱することにより、5i(h分を気
相中に出すと同時に炭素粒状物と反応させてジルコニア
とSiCを同時に製造するという技術に関するものであ
る。しかし、このジルコニア粉末を製造する既知技術も
、ZrO。
中にSiO2成分がかなり残留したり、SiCがZrO
□中に混入したりするおそれがあり、また、反応させる
のに高温度、長時間を必要とし、純度、生産性の面で問
題点があった。
□中に混入したりするおそれがあり、また、反応させる
のに高温度、長時間を必要とし、純度、生産性の面で問
題点があった。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、ジルコン粉末から未安定化ジルコニア
粉末を製造する方法に関しての従来技術のもつ上述のよ
うな問題点、すなわち高純度の未安定化ジルコニアが安
価にかつ効率良く製造できないという問題点を解決する
ことにある。
粉末を製造する方法に関しての従来技術のもつ上述のよ
うな問題点、すなわち高純度の未安定化ジルコニアが安
価にかつ効率良く製造できないという問題点を解決する
ことにある。
本発明者らの研究によると、ジルコンからのジルコニア
粉末の製造に関する従来の炭素脱珪法について鋭意検討
を行った結果、ジルコン粉末の脱珪時にいかに効率良く
シリカ成分からのSiO蒸気を除去するかが製造上非常
に重要であることを見出し、そのために本発明者らは先
に特願昭59−65130号あるいは特願昭59−95
756号、特願昭59−95757号として、提案した
ように、減圧下で炭素脱珪するという新規技術に想到し
た。要するに減圧下で炭素脱珪すれば、従来の炭素脱珪
法よりも低温、短時間の熱処理で効率良くジルコニア粉
末が製造でき、9るが、製造条件(多量製造規模)によ
っではSiO□が残留し、高純度なジルコニア粉末が得
られないこともあった。
粉末の製造に関する従来の炭素脱珪法について鋭意検討
を行った結果、ジルコン粉末の脱珪時にいかに効率良く
シリカ成分からのSiO蒸気を除去するかが製造上非常
に重要であることを見出し、そのために本発明者らは先
に特願昭59−65130号あるいは特願昭59−95
756号、特願昭59−95757号として、提案した
ように、減圧下で炭素脱珪するという新規技術に想到し
た。要するに減圧下で炭素脱珪すれば、従来の炭素脱珪
法よりも低温、短時間の熱処理で効率良くジルコニア粉
末が製造でき、9るが、製造条件(多量製造規模)によ
っではSiO□が残留し、高純度なジルコニア粉末が得
られないこともあった。
(問題点を解決するための手段)
そこで本発明者らは、多量処理の場合であっても常に高
純度なジルコニア粉末を安定的に製造する方法について
研究した。
純度なジルコニア粉末を安定的に製造する方法について
研究した。
ジルコン粉末と炭素含有物の混合物を減圧下で熱処理し
て脱珪し、ジルコニアを製造する場合においては、得ら
れるジルコニアの純度に及ぼす製造上の主な因子として
、ジルコン粉末と炭素含有 □物の配合割合、圧力
、熱処理温度あるいは熱処理時間等が挙げられる。こう
した因子に関して本発明者らは種々検討を加えたところ
、高純度な多量のジルコニア粉末を安定して製造するた
めには、ジルコン粉末と炭素含有物の配合に関してそれ
らの配合割合の調整だけでなく、適切な温度条件を選択
して熱処理することが有効であるという事実に到達した
。
て脱珪し、ジルコニアを製造する場合においては、得ら
れるジルコニアの純度に及ぼす製造上の主な因子として
、ジルコン粉末と炭素含有 □物の配合割合、圧力
、熱処理温度あるいは熱処理時間等が挙げられる。こう
した因子に関して本発明者らは種々検討を加えたところ
、高純度な多量のジルコニア粉末を安定して製造するた
めには、ジルコン粉末と炭素含有物の配合に関してそれ
らの配合割合の調整だけでなく、適切な温度条件を選択
して熱処理することが有効であるという事実に到達した
。
そこで本発明は、上記課題解決のために、ジルコン粉末
中のSiO□と炭素含有物中のCとのモル比(C/St
O2)が0.4〜2.0の範囲内となるような配合割合
にかかるジルコン粉末と炭素含有物との混合物あるいは
その混合物の成形体を調整し、かかる混合物もしくはそ
の成形体を0.6気圧以下の減圧下において、まず12
00〜1550℃の温度に加熱保持し、次いで1550
〜2000℃の温度に加熱保持するという、2段階に分
けて焼成するという方法を採ることにより、高純なジル
コニア粉末を安定して多量に製造できるようにするとと
もに、必要に応じて更に酸化処理してより高い純度のも
のを得ることとした。
中のSiO□と炭素含有物中のCとのモル比(C/St
O2)が0.4〜2.0の範囲内となるような配合割合
にかかるジルコン粉末と炭素含有物との混合物あるいは
その混合物の成形体を調整し、かかる混合物もしくはそ
の成形体を0.6気圧以下の減圧下において、まず12
00〜1550℃の温度に加熱保持し、次いで1550
〜2000℃の温度に加熱保持するという、2段階に分
けて焼成するという方法を採ることにより、高純なジル
コニア粉末を安定して多量に製造できるようにするとと
もに、必要に応じて更に酸化処理してより高い純度のも
のを得ることとした。
(作 用)
本発明方法で使用するジルコン粉末は、純度の高いジル
コニア粉末製造のためには当然高純度原料の使用が不可
欠であり、ZrO,と5iOz以外の不純物成分はなる
べく少ない方が良く、例えばジルコンサンドを粉砕した
ものでよい。ただ炭素との反応を速やかに進行させるた
めには細かい方が望ましい。具体的な数値で示すと、Z
rO□+Singが98.5%以上で44μ階以下の粒
度のジルコン粉末が適切である。
コニア粉末製造のためには当然高純度原料の使用が不可
欠であり、ZrO,と5iOz以外の不純物成分はなる
べく少ない方が良く、例えばジルコンサンドを粉砕した
ものでよい。ただ炭素との反応を速やかに進行させるた
めには細かい方が望ましい。具体的な数値で示すと、Z
rO□+Singが98.5%以上で44μ階以下の粒
度のジルコン粉末が適切である。
次に本発明においてジルコン粉末と混合する炭素含有物
については、得られるジルコニア粉末の純度を高く保つ
ためには、灰分はなるべく少ない方が望ましい。例えば
本発明において好適に使用される炭素含有物としては、
灰分の少ない石油コークスや石油あるいは、石炭ピッチ
、カーボンブラックなどが挙げられるが、さらに、フェ
ノール樹脂、ポリエチレンなどの加熱により炭素を生成
する有機樹脂なども使用することができる。
については、得られるジルコニア粉末の純度を高く保つ
ためには、灰分はなるべく少ない方が望ましい。例えば
本発明において好適に使用される炭素含有物としては、
灰分の少ない石油コークスや石油あるいは、石炭ピッチ
、カーボンブラックなどが挙げられるが、さらに、フェ
ノール樹脂、ポリエチレンなどの加熱により炭素を生成
する有機樹脂なども使用することができる。
次に本発明にあっては、ジルコン粉末中のシリカと炭素
含有物中の炭素とのモル比 (C/S40g)が0.4
〜2.0となるようにジルコン粉末と炭素含有物とを配
合するが、この範囲内に限定される理由は、次のとおり
である。すなわち、ジルコンと炭素含有物との比(モル
比C/5iOz )が0.4より小さいとジルコンを完
全に脱珪(Si(hをSiO蒸気として揮散)するのに
炭素が不足して脱珪処理後もジルコンが残留する。逆に
C/S40g(モル比)が2より大きいと、ジルコン中
の5rOtを還元してSfO蒸気として除去するのに十
分な炭素量ではあるが、炭素が多いために還元性となり
過ぎ、ZrSi、 Zr5Si*といったジルコニウム
のけい化物が生成し、Si残留量が増加し、最終的(酸
化処理後)に得られるZrO2中のStO□量が増加し
て純度を悪くするので良くない。従って、ジルコニアの
純度を良好に保つためには、ジルコン粉末中のシリカと
炭素含有物中の炭素量をC/5t(h(モル比)で表し
て0.4〜2.0の範囲内に限定する必要がある。本発
明において用いられる炭素含有物中の炭素とは1000
℃以下で揮発する成分を除去した高温で脱珪反応に関与
する固定炭素である。
含有物中の炭素とのモル比 (C/S40g)が0.4
〜2.0となるようにジルコン粉末と炭素含有物とを配
合するが、この範囲内に限定される理由は、次のとおり
である。すなわち、ジルコンと炭素含有物との比(モル
比C/5iOz )が0.4より小さいとジルコンを完
全に脱珪(Si(hをSiO蒸気として揮散)するのに
炭素が不足して脱珪処理後もジルコンが残留する。逆に
C/S40g(モル比)が2より大きいと、ジルコン中
の5rOtを還元してSfO蒸気として除去するのに十
分な炭素量ではあるが、炭素が多いために還元性となり
過ぎ、ZrSi、 Zr5Si*といったジルコニウム
のけい化物が生成し、Si残留量が増加し、最終的(酸
化処理後)に得られるZrO2中のStO□量が増加し
て純度を悪くするので良くない。従って、ジルコニアの
純度を良好に保つためには、ジルコン粉末中のシリカと
炭素含有物中の炭素量をC/5t(h(モル比)で表し
て0.4〜2.0の範囲内に限定する必要がある。本発
明において用いられる炭素含有物中の炭素とは1000
℃以下で揮発する成分を除去した高温で脱珪反応に関与
する固定炭素である。
次に本発明においてはジルコン粉末と炭素含有物の混合
物、あるいはその成形体を0.6気圧以下で脱珪熱処理
を施すが、0.6気圧以下に限定する理由は0.6気圧
よりも圧力が大きいとSiO蒸気を効果的に揮散除去で
きず、得られたジルコニア中にSin、が残留して高純
度のジルコニア粉末が得られないからである。
物、あるいはその成形体を0.6気圧以下で脱珪熱処理
を施すが、0.6気圧以下に限定する理由は0.6気圧
よりも圧力が大きいとSiO蒸気を効果的に揮散除去で
きず、得られたジルコニア中にSin、が残留して高純
度のジルコニア粉末が得られないからである。
また、本発明の実施の際に用いられる減圧雰囲気として
は、炭素含有物の酸化による焼損を避けるために、N、
Ar、GOなどの非酸化性ガス雰囲気が好適である。
は、炭素含有物の酸化による焼損を避けるために、N、
Ar、GOなどの非酸化性ガス雰囲気が好適である。
純度の高いジルコニア粉末は、上述したような原料の選
択および適切なそれらの配合によって得られる混合物あ
るいはその成形体を、適当に脱珪熱処理することによっ
ても製造できる。しかし、それも従来のように100g
以下の少量生産の場合に限られ例えば本発明のように、
多量生産となると様子は異なる。即ち、多量になると、
ジルコン粉末と炭素含有物の混合物の場所によっては、
ジルコンが残留したりして高純度(〉98%)なジルコ
ニア粉末が安定的に得られないという問題が残る。
択および適切なそれらの配合によって得られる混合物あ
るいはその成形体を、適当に脱珪熱処理することによっ
ても製造できる。しかし、それも従来のように100g
以下の少量生産の場合に限られ例えば本発明のように、
多量生産となると様子は異なる。即ち、多量になると、
ジルコン粉末と炭素含有物の混合物の場所によっては、
ジルコンが残留したりして高純度(〉98%)なジルコ
ニア粉末が安定的に得られないという問題が残る。
こうした問題点を解決するために、本発明者らは減圧脱
熱処理条件についてさらに検討したところ、1200〜
1550℃の温度範囲と1550〜2000℃の温度範
囲との2段焼成を行うことにより、1kg以上の多量で
も99%以上の高純度のジルコニア粉末が得られること
を知見したのである。
熱処理条件についてさらに検討したところ、1200〜
1550℃の温度範囲と1550〜2000℃の温度範
囲との2段焼成を行うことにより、1kg以上の多量で
も99%以上の高純度のジルコニア粉末が得られること
を知見したのである。
本発明の減圧脱珪熱処理特有の上記2段焼成に関しての
本発明者らの知見は次のとおりである。
本発明者らの知見は次のとおりである。
すなわち、最初から1550℃以上の高温度にした場合
、ジルコンのZrO,とSin、への急速な解離が起こ
り、溶融した5iOzによって緻密な反応生成物がジル
コン粉末と炭素の混合物中に形成し、SiO蒸気の発生
を妨げる。そこで、高純度化のためには、まず1550
℃以下の温度で徐々に脱珪し、はぼ脱珪を完了してから
、さらに第2段階の焼成として1550℃以上まで温度
を上げて残っているSiO□成分をSiO蒸気として完
全に揮散させることが必要であると考えられる。
、ジルコンのZrO,とSin、への急速な解離が起こ
り、溶融した5iOzによって緻密な反応生成物がジル
コン粉末と炭素の混合物中に形成し、SiO蒸気の発生
を妨げる。そこで、高純度化のためには、まず1550
℃以下の温度で徐々に脱珪し、はぼ脱珪を完了してから
、さらに第2段階の焼成として1550℃以上まで温度
を上げて残っているSiO□成分をSiO蒸気として完
全に揮散させることが必要であると考えられる。
なお、上記熱処理温度の上限・下限については、120
0℃よりも低いと脱珪に長時間を要して生産性が悪くな
るからであり、また2000℃よりも高いと熱処理のた
めへエネルギーコストが高(なるから、上述の如き範囲
、とする。
0℃よりも低いと脱珪に長時間を要して生産性が悪くな
るからであり、また2000℃よりも高いと熱処理のた
めへエネルギーコストが高(なるから、上述の如き範囲
、とする。
本発明では、減圧熱処理によって生成する結晶はほとん
どがZr01で、ジルコンと炭素の混合割合によっては
第2表に示すように一部ZrO、ZrCなどが生成する
。そうした場合、脱珪のための熱処理後において酸化処
理を行いZrO,ZrCなどをZrO,にして、さらに
、高純度化が達成される。
どがZr01で、ジルコンと炭素の混合割合によっては
第2表に示すように一部ZrO、ZrCなどが生成する
。そうした場合、脱珪のための熱処理後において酸化処
理を行いZrO,ZrCなどをZrO,にして、さらに
、高純度化が達成される。
本発明においては、ジルコン中のシリカ粉末を完全に脱
珪させるために、ジルコン中のシリカに相当するモル比
よりも炭素量が若干過剰になるように炭素含有物を配合
する場合もある。そうした場合、脱珪の熱処理条件によ
っては、ZrO,ZrCさらにはこれらの固溶体が生成
する。要するに本発明における酸化処理とは、ZrOや
ZrCを酸化してZrO□にするために行う処理である
。同時に熱処理後残留している炭素があれば、それも酸
化して気相中に揮散させて除去する。酸化処理時の温度
は、600〜900℃の範囲が適当である。
珪させるために、ジルコン中のシリカに相当するモル比
よりも炭素量が若干過剰になるように炭素含有物を配合
する場合もある。そうした場合、脱珪の熱処理条件によ
っては、ZrO,ZrCさらにはこれらの固溶体が生成
する。要するに本発明における酸化処理とは、ZrOや
ZrCを酸化してZrO□にするために行う処理である
。同時に熱処理後残留している炭素があれば、それも酸
化して気相中に揮散させて除去する。酸化処理時の温度
は、600〜900℃の範囲が適当である。
(実施例)
ZrO□と5iO1の合計含有量が99.0%になる平
均粒径1.5μmのジルコン粉末と平均粒径560人の
カーボンブランク(固定炭素99%、灰分0.1%)と
を、ジルコン粉末中のSiO2とカーボンブラック中の
固定炭素とのモル比(C/5i(h)が1.2となるよ
うに多量に混合した。十分に混合した後金型成形機を用
いて10nusφXb 形した。これらの成形体を用いて第1表に示す熱処理条
件で減圧脱珪処理を行った。1回当りの処理量はジルコ
ン粉末とカーボンブランクとの混合物量で5kgとした
。
均粒径1.5μmのジルコン粉末と平均粒径560人の
カーボンブランク(固定炭素99%、灰分0.1%)と
を、ジルコン粉末中のSiO2とカーボンブラック中の
固定炭素とのモル比(C/5i(h)が1.2となるよ
うに多量に混合した。十分に混合した後金型成形機を用
いて10nusφXb 形した。これらの成形体を用いて第1表に示す熱処理条
件で減圧脱珪処理を行った。1回当りの処理量はジルコ
ン粉末とカーボンブランクとの混合物量で5kgとした
。
熱処理後、粉末X線回折で存在結晶相の同定を行い、さ
らに、800℃の酸化処理後については、5iOz残留
量、Zr0z純度分析を行った。その結果を同じ(第1
表に示す。
らに、800℃の酸化処理後については、5iOz残留
量、Zr0z純度分析を行った。その結果を同じ(第1
表に示す。
第1表から明らかなように、1550℃以下の低温度の
焼成と1550℃よりも高温度での焼成という2段にわ
たる減圧脱珪熱処理を採用することによって、Si0g
残留量の少ない高純度な未安定化ジルコニア粉末が量産
規模でも製造可能となった。しかも、酸化処理をしたも
のでは、99%以上の高純度のものが得られた。
焼成と1550℃よりも高温度での焼成という2段にわ
たる減圧脱珪熱処理を採用することによって、Si0g
残留量の少ない高純度な未安定化ジルコニア粉末が量産
規模でも製造可能となった。しかも、酸化処理をしたも
のでは、99%以上の高純度のものが得られた。
(発明の効果)
以上述べたように本発明によれば、安価で高純度な未安
定化状態のジルコニア粉末が量産規模であっても確実に
効率良く製造できる。
定化状態のジルコニア粉末が量産規模であっても確実に
効率良く製造できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ジルコン粉末と炭素含有物の混合物を所定の時間熱
処理することにより脱珪してジルコニア粉末を製造する
際に、 ジルコン粉末中のSiO_2と炭素含有物中のCとのモ
ル比(C/SiO_2)が0.4〜2.0の範囲内とな
るような配合割合にかかる該ジルコン粉末および炭素含
有物の混合物あるいはその混合物の成形体を調整し、か
かる混合物もしくはその成形体を0.6気圧以下の減圧
下において、まず1200〜1550℃の温度に加熱保
持し、次いで1550〜2000℃の温度に加熱保持す
る熱処理を行うことを特徴とする高純度ジルコニア粉末
の製造方法。 2、ジルコン粉末と炭素含有物の混合物を所定の時間熱
処理することにより脱珪してジルコニア粉末を製造する
際に、 ジルコン粉末中のSiO_2と炭素含有物中のCとのモ
ル比(C/SiO_2)が0.4〜2.0の範囲内とな
るような配合割合にかかる該ジルコン粉末および炭素含
有物の混合物あるいはその混合物の成形体を調整し、か
かる混合物もしくはその成形体を0.6気圧以下の減圧
下において、まず1200〜1550℃の温度に加熱保
持し、次いで1550〜2000℃の温度に加熱保持す
る熱処理を行い、引き続いて酸化処理を施すことを特徴
とする高純度ジルコニア粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16122485A JPH0621040B2 (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高純度ジルコニア粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16122485A JPH0621040B2 (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高純度ジルコニア粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6221713A true JPS6221713A (ja) | 1987-01-30 |
JPH0621040B2 JPH0621040B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=15730985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16122485A Expired - Lifetime JPH0621040B2 (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高純度ジルコニア粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621040B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0428462A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-01-31 | Harima Ceramic Co Ltd | 連続鋳造用浸漬ノズルの製造方法 |
JP2001151571A (ja) * | 1999-09-16 | 2001-06-05 | Snecma Moteurs | 熱バリヤー組成物、熱バリヤー組成物を有するセラミック被膜を設けた超合金機械製品、およびセラミック被膜を製造する方法 |
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1985
- 1985-07-23 JP JP16122485A patent/JPH0621040B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0428462A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-01-31 | Harima Ceramic Co Ltd | 連続鋳造用浸漬ノズルの製造方法 |
JPH0734978B2 (ja) * | 1990-05-24 | 1995-04-19 | ハリマセラミック株式会社 | 連続鋳造用浸漬ノズルおよびその製造方法 |
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