JPS6278115A - ジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法 - Google Patents
ジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法Info
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- JPS6278115A JPS6278115A JP60217925A JP21792585A JPS6278115A JP S6278115 A JPS6278115 A JP S6278115A JP 60217925 A JP60217925 A JP 60217925A JP 21792585 A JP21792585 A JP 21792585A JP S6278115 A JPS6278115 A JP S6278115A
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ジルコン粉末からジルコニア焼結体用原料粉
末を製造する方法にかかり、この明細書でのべる技術内
容は、ジルコン粉末と炭素含有物との混合物を減圧脱珪
熱処理を施すことにより得られる未安定化ジルコニア粉
末に対し、ジルコニア粉に固溶して安定化させる酸化物
を加えて粉砕−混合し、この混合物を安定化と酸化のた
めの熱処理を施すことにより、部分安定化もしくは安定
化ジルコニア焼結体用原料粉末を製造する有利な方法に
ついて提案するものである。
末を製造する方法にかかり、この明細書でのべる技術内
容は、ジルコン粉末と炭素含有物との混合物を減圧脱珪
熱処理を施すことにより得られる未安定化ジルコニア粉
末に対し、ジルコニア粉に固溶して安定化させる酸化物
を加えて粉砕−混合し、この混合物を安定化と酸化のた
めの熱処理を施すことにより、部分安定化もしくは安定
化ジルコニア焼結体用原料粉末を製造する有利な方法に
ついて提案するものである。
かかるジルコニア(ZrO□)は高融点(2700℃以
上)を有する酸化物であり、各種耐火材料として汎用さ
れている。さらに、近年では固体電解質として酸素セン
サーや研磨材、電子セラミックス、ガラス等の主要原料
としての用途に供されている。また、部分的に安定化し
たジルコニアの場合、高強度、高靭性機能を有するので
エンジニアリングセラミックスとしての用途も広げつつ
ある。
上)を有する酸化物であり、各種耐火材料として汎用さ
れている。さらに、近年では固体電解質として酸素セン
サーや研磨材、電子セラミックス、ガラス等の主要原料
としての用途に供されている。また、部分的に安定化し
たジルコニアの場合、高強度、高靭性機能を有するので
エンジニアリングセラミックスとしての用途も広げつつ
ある。
(従来技術)
一般的なジルコニア粉末製造技術として現在知られてい
る主なものは、■炭素脱珪アーク炉溶融法、■アルカリ
溶融法、等がある。
る主なものは、■炭素脱珪アーク炉溶融法、■アルカリ
溶融法、等がある。
上記■の製造法は、ジルコンサンドにコークスや、Ca
nなどの安定化剤、さらには鉄くずを添加してアーク中
で加熱して還元溶融することにより、ジルコン中のSi
03分を気相中へ揮散させ、あるいは鉄と反応させてフ
ェロシリコンとすることよりZrO2成分と分離し、同
時にCanなどの安定化剤をZrO□に固溶させて安定
化ジルコニアを得る方法である。この方法は、安価なジ
ルコニアが得られ、大規模な製造には向いているが、高
純度のジルコニア粉末を得ることができないという問題
点があった。さらに、アーク炉中で溶融させるために相
当の高温を必要として時間がかかり、また、得られたジ
ルコニアブロックを粉砕するためにもエネルギーが必要
となり、省エネルギーの観点からも問題点が残っていた
。
nなどの安定化剤、さらには鉄くずを添加してアーク中
で加熱して還元溶融することにより、ジルコン中のSi
03分を気相中へ揮散させ、あるいは鉄と反応させてフ
ェロシリコンとすることよりZrO2成分と分離し、同
時にCanなどの安定化剤をZrO□に固溶させて安定
化ジルコニアを得る方法である。この方法は、安価なジ
ルコニアが得られ、大規模な製造には向いているが、高
純度のジルコニア粉末を得ることができないという問題
点があった。さらに、アーク炉中で溶融させるために相
当の高温を必要として時間がかかり、また、得られたジ
ルコニアブロックを粉砕するためにもエネルギーが必要
となり、省エネルギーの観点からも問題点が残っていた
。
上記■の製造法は、ジルコンサンドとアルカリを溶融反
応させてジルコン中のSiO□分をアルカリけい酸塩と
して洗浄除去し、一方2rO□成分はジルコン酸ソーダ
とした後、酸処理などのプロセスを経て、オキシ塩化ジ
ルコニウム(’2rOC1□)にする。
応させてジルコン中のSiO□分をアルカリけい酸塩と
して洗浄除去し、一方2rO□成分はジルコン酸ソーダ
とした後、酸処理などのプロセスを経て、オキシ塩化ジ
ルコニウム(’2rOC1□)にする。
そしてこのオキシ塩化ジルコニウム(水に可溶)をpH
調整して水酸化ジルコニウムとし、熱処理してジルコニ
アを得る方法である。この方法は上記■の製造法と比べ
て純度99%以上の高純度のジルコニアが得られるが、
欠点は製造プロセスが複雑であるために生産性が悪く、
コストが非常に高くつくことである。
調整して水酸化ジルコニウムとし、熱処理してジルコニ
アを得る方法である。この方法は上記■の製造法と比べ
て純度99%以上の高純度のジルコニアが得られるが、
欠点は製造プロセスが複雑であるために生産性が悪く、
コストが非常に高くつくことである。
その他のジルコニア粉末の製造技術としては、特開昭5
8−15021公報として開示されたものがある。
8−15021公報として開示されたものがある。
この技術は、ジルコンサンド、炭素粉末およびCan。
MgOおよびY2O,などの安定化剤を混合して造粒し
、該粒状物の周囲に炭素粒状物を付着させて非酸化性雰
囲気中で加熱することにより、Sin、分を気相中に出
すと同時に炭素粒状物と反応させてジルコニアとSiC
を同時に製造するという技術に関するものである。しか
し、このジルコニア粉末を製造する既知技術も、ZrO
2中にSiO□成分がかなり残留したり、SiCがZr
O2中に混入したりするおそれがあり、また、反応させ
るのに高温度、長時間を必要とし、純度、生産性の面で
問題があった。
、該粒状物の周囲に炭素粒状物を付着させて非酸化性雰
囲気中で加熱することにより、Sin、分を気相中に出
すと同時に炭素粒状物と反応させてジルコニアとSiC
を同時に製造するという技術に関するものである。しか
し、このジルコニア粉末を製造する既知技術も、ZrO
2中にSiO□成分がかなり残留したり、SiCがZr
O2中に混入したりするおそれがあり、また、反応させ
るのに高温度、長時間を必要とし、純度、生産性の面で
問題があった。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、ジルコン粉末からジルコニア焼結体用
原料粉末を製造する方法に関しての従来技術のもつ上述
のような問題点、すなわち高純度の安定化ジルコニアが
安価にかつ効率よく製造できないという問題点を解決す
ることにある。
原料粉末を製造する方法に関しての従来技術のもつ上述
のような問題点、すなわち高純度の安定化ジルコニアが
安価にかつ効率よく製造できないという問題点を解決す
ることにある。
本発明者らの研究によると、ジルコン粉末からのジルコ
ニアの製造に関する従来の炭素脱珪法について鋭意検討
を行った結果、ジルコン粉末の脱珪時にいかに効率良く
シリカ成分からSiO蒸気を除去するかが製造上非常に
重要であることを見出し、そのために本発明者らは先に
特願昭59−65130号あるいは特願昭59−957
56号、特願昭59−95757号として提案したよう
に、減圧下で炭素脱珪するという新規技術に想到した。
ニアの製造に関する従来の炭素脱珪法について鋭意検討
を行った結果、ジルコン粉末の脱珪時にいかに効率良く
シリカ成分からSiO蒸気を除去するかが製造上非常に
重要であることを見出し、そのために本発明者らは先に
特願昭59−65130号あるいは特願昭59−957
56号、特願昭59−95757号として提案したよう
に、減圧下で炭素脱珪するという新規技術に想到した。
要するに減圧下で炭素脱珪すれば、従来の炭素脱珪法よ
りも低温で短時間の熱処理で効率よくジルコニアの粉末
ができるが、高強度焼結体用の部分安定化もしくは安定
化ジルコニア粉末のためのサブミクロン単位の粉末を製
造するには、上記ジルコニア粉末(既に強靭化している
)をさらに粉砕する必要があり、これに多大の時間を要
すると共に不純物の混入も多くなり、生産性、経済性が
劣るという弱点があった。
りも低温で短時間の熱処理で効率よくジルコニアの粉末
ができるが、高強度焼結体用の部分安定化もしくは安定
化ジルコニア粉末のためのサブミクロン単位の粉末を製
造するには、上記ジルコニア粉末(既に強靭化している
)をさらに粉砕する必要があり、これに多大の時間を要
すると共に不純物の混入も多くなり、生産性、経済性が
劣るという弱点があった。
(問題点を解決するための手段)
上述した従来技術が抱えている解決すべき課題に対し、
本発明者らは、高強度ジルコニア焼結体を得るために必
要と思われる微細な安定化もしくは部分安定化状態のジ
ルコニア粉末を得る方法について鋭意研究を重ねた結果
一旦還元減圧下で熱処理を行ってソフト(未強靭化)未
安定化ジルコニアを製造し、その後この未安定化ジルコ
ニア粉末に適量の安定化剤を加えて粉砕−混合し、熱処
理を行うことにより、上記課題が有効に解決されること
を見出し本発明を完成した。
本発明者らは、高強度ジルコニア焼結体を得るために必
要と思われる微細な安定化もしくは部分安定化状態のジ
ルコニア粉末を得る方法について鋭意研究を重ねた結果
一旦還元減圧下で熱処理を行ってソフト(未強靭化)未
安定化ジルコニアを製造し、その後この未安定化ジルコ
ニア粉末に適量の安定化剤を加えて粉砕−混合し、熱処
理を行うことにより、上記課題が有効に解決されること
を見出し本発明を完成した。
本発明にあっては、ジルコン粉末中の5i02と炭素含
有物中のCとのモル比(C/Si[12>が0.4〜2
.0の範囲内となるような配合割合でジルコン粉末と炭
素含有物とを混合し、該混合粉もしくは、その成形体(
以下これらを「混合物」という)を、0.6気圧以下の
減圧下、1300〜2000℃の非酸化性雰囲気下で熱
処理を行ってジルコン粉末中のシリカ分を揮散除去して
ソフトな未安定化ジルコニア粉末とし、その後この未安
定化ジルコニアに対し、ジルコニアに固溶して安定化さ
せる酸化物:すなわちジルコニア粉末に対して0.5〜
20モル%に当たる量のMgO,Cab、 Y2[13
もしくはC’eO□の酸化物または加熱によりかかる酸
化物となり得る化合物のうちから選ばれる1種以上の安
定化剤を加え、粉砕−混合してから、酸化および安定化
のための熱処理をすることにより、安定化ないしは部分
安定化ジルコニア焼結体用原料粉末を製造する方法を解
決手段として採用するものである。
有物中のCとのモル比(C/Si[12>が0.4〜2
.0の範囲内となるような配合割合でジルコン粉末と炭
素含有物とを混合し、該混合粉もしくは、その成形体(
以下これらを「混合物」という)を、0.6気圧以下の
減圧下、1300〜2000℃の非酸化性雰囲気下で熱
処理を行ってジルコン粉末中のシリカ分を揮散除去して
ソフトな未安定化ジルコニア粉末とし、その後この未安
定化ジルコニアに対し、ジルコニアに固溶して安定化さ
せる酸化物:すなわちジルコニア粉末に対して0.5〜
20モル%に当たる量のMgO,Cab、 Y2[13
もしくはC’eO□の酸化物または加熱によりかかる酸
化物となり得る化合物のうちから選ばれる1種以上の安
定化剤を加え、粉砕−混合してから、酸化および安定化
のための熱処理をすることにより、安定化ないしは部分
安定化ジルコニア焼結体用原料粉末を製造する方法を解
決手段として採用するものである。
(作 用)
本発明方法で使用するジルコン粉末は、純度の高いジル
コニア粉末を製造するためであるから当然高純度原料の
使用が不可欠であり、ZrO2とSin。
コニア粉末を製造するためであるから当然高純度原料の
使用が不可欠であり、ZrO2とSin。
以外の不純物成分はなるべく少ない方が良く、例えばジ
ルコンサンドを粉砕したものでよい。ただ炭素との反応
を速やかに進行させるために細かい方が望ましい。具体
的な数値で示すと、ZrO2+ 3102が98.5%
以上で44μm以下の粒度のジルコン粉末が適切である
。
ルコンサンドを粉砕したものでよい。ただ炭素との反応
を速やかに進行させるために細かい方が望ましい。具体
的な数値で示すと、ZrO2+ 3102が98.5%
以上で44μm以下の粒度のジルコン粉末が適切である
。
次に本発明においてジルコン粉末と混合する炭素含有物
については、得られるジルコニア粉末の純度を高く保つ
ために、減圧脱珪後該ジルコニア中に残留するような灰
分はなるべく少”ない方が望ましい。例えば本発明にお
いて好適に使用される炭素含有物としては、天分の少な
い石油コークスや石油ピッチ、石炭ピッチ、カーボンブ
ラックなどが挙げられるが、さらにはフェノール樹脂、
ポリエチレン等、加熱により炭素を生成する有機樹脂な
ども使用することができる。
については、得られるジルコニア粉末の純度を高く保つ
ために、減圧脱珪後該ジルコニア中に残留するような灰
分はなるべく少”ない方が望ましい。例えば本発明にお
いて好適に使用される炭素含有物としては、天分の少な
い石油コークスや石油ピッチ、石炭ピッチ、カーボンブ
ラックなどが挙げられるが、さらにはフェノール樹脂、
ポリエチレン等、加熱により炭素を生成する有機樹脂な
ども使用することができる。
次に、本発明にあってはジルコン粉末中のシリカと炭素
含有物中の炭素とのモル比(C/SiO□)が0.4〜
2.0となるようにジルコン粉末と炭素含有物とを配合
するが、この範囲内に限定される理由は、次のとおりで
ある。すなわち、ジルコンと炭素含有物とのモル比(C
/Si口2)が0.4より小さいとジルコンを完全に脱
珪(Sin□を5ill蒸気として揮散〉するのに炭素
が不足して脱珪処理後もジルコンが残留する。逆にC/
Sin□が2より大きいと、ジルコン中のSiO□を還
元してSiO蒸気として除去するのに十分な炭素量では
あるが、炭素が多いために還元性となり過ぎ、2rSi
、 Zr、Si、といったジルコニウムの珪化物が生成
し、Si残留量が増加し、最終的(酸化処理後)に得ら
れるZrO□中のSiO□量が増加して純度を悪くする
ので良くない。従って、ジルコニアの純度を良好に保つ
ためには、ジルコン粉末中のシリカと炭素含有物中の炭
素量をC/310tで表して0.4〜2.0の範囲内に
限定する必要がある。本発明において用いられる炭素含
有物中の炭素とは1000℃以下で揮発する成分を除去
した高温で脱珪反応に関与する固定炭素のことである。
含有物中の炭素とのモル比(C/SiO□)が0.4〜
2.0となるようにジルコン粉末と炭素含有物とを配合
するが、この範囲内に限定される理由は、次のとおりで
ある。すなわち、ジルコンと炭素含有物とのモル比(C
/Si口2)が0.4より小さいとジルコンを完全に脱
珪(Sin□を5ill蒸気として揮散〉するのに炭素
が不足して脱珪処理後もジルコンが残留する。逆にC/
Sin□が2より大きいと、ジルコン中のSiO□を還
元してSiO蒸気として除去するのに十分な炭素量では
あるが、炭素が多いために還元性となり過ぎ、2rSi
、 Zr、Si、といったジルコニウムの珪化物が生成
し、Si残留量が増加し、最終的(酸化処理後)に得ら
れるZrO□中のSiO□量が増加して純度を悪くする
ので良くない。従って、ジルコニアの純度を良好に保つ
ためには、ジルコン粉末中のシリカと炭素含有物中の炭
素量をC/310tで表して0.4〜2.0の範囲内に
限定する必要がある。本発明において用いられる炭素含
有物中の炭素とは1000℃以下で揮発する成分を除去
した高温で脱珪反応に関与する固定炭素のことである。
また、本発明においては、まずジルコン粉末と炭素含有
物の混合物を、0.6気圧以下で脱珪熱処理を施すが、
0.6気圧以下に限定する理由は0.6気圧よりも圧力
が大きいとSlO蒸気を効果的に揮散除去できず、得ら
れたジルコニア中に8102が残留して高純度のジルコ
ニア粉−末が得られないからである。
物の混合物を、0.6気圧以下で脱珪熱処理を施すが、
0.6気圧以下に限定する理由は0.6気圧よりも圧力
が大きいとSlO蒸気を効果的に揮散除去できず、得ら
れたジルコニア中に8102が残留して高純度のジルコ
ニア粉−末が得られないからである。
また、本発明の実施の際に用いられる減圧雰囲気として
は、炭素含有物の酸化による焼損を避けるために、N、
、 Ar、 Coなどの非酸化性ガス雰囲気とすること
が必要である。
は、炭素含有物の酸化による焼損を避けるために、N、
、 Ar、 Coなどの非酸化性ガス雰囲気とすること
が必要である。
なお、上記のソフト未安定化ジルコニアを得るための熱
処理温度の上限・下限については、1300℃よりも低
いと脱珪に長時間を要して生産性が悪くなるからであり
、また2000℃よりも高いと熱処理のためのエネルギ
ーコストが高くなるから、上述の如き範囲とする。
処理温度の上限・下限については、1300℃よりも低
いと脱珪に長時間を要して生産性が悪くなるからであり
、また2000℃よりも高いと熱処理のためのエネルギ
ーコストが高くなるから、上述の如き範囲とする。
さて、本発明は上述のようにして得られた未安定化状態
のとくに未だ強靭化されてない(ソフト)ジルコニア粉
末に対し、該ジルコニア粉末の0.5〜20モル%に当
たる量のMgO,Can、 Y、0.もしくはCeO2
各酸化物、または加熱によりかかる酸化物とり得る化合
物のうちから選ばれる安定化剤を加える。そして、その
後にこれらを合わせて破砕し再び混合し、次いで酸化と
安定化のための熱処理を行うのである。
のとくに未だ強靭化されてない(ソフト)ジルコニア粉
末に対し、該ジルコニア粉末の0.5〜20モル%に当
たる量のMgO,Can、 Y、0.もしくはCeO2
各酸化物、または加熱によりかかる酸化物とり得る化合
物のうちから選ばれる安定化剤を加える。そして、その
後にこれらを合わせて破砕し再び混合し、次いで酸化と
安定化のための熱処理を行うのである。
なお、この段階の処理に当たり、本発明者らが先に提案
した特願昭59−65130号や同59−95756号
で既に製造された未安定化ジルコニア粉末を利用する場
合、この粉末は酸素欠陥を多く内在している(酸化処理
前の方がより顕著である)ため、ZrO□中への安定化
剤の拡散速度が大きくなり、したがって、従来法に比べ
容易に安定化させ得る。
した特願昭59−65130号や同59−95756号
で既に製造された未安定化ジルコニア粉末を利用する場
合、この粉末は酸素欠陥を多く内在している(酸化処理
前の方がより顕著である)ため、ZrO□中への安定化
剤の拡散速度が大きくなり、したがって、従来法に比べ
容易に安定化させ得る。
上記処理のための安定化剤の添加量は、未安定化ジルコ
ニア粉末に対して0.5〜20モル%が適当であるが、
このように限定される理由は、0.5モルより少ないと
安定化の効果がなく、20モル%より多い添加はジルコ
ニア相以外の第2相の出現によって焼結体の強度を低下
させるからである。
ニア粉末に対して0.5〜20モル%が適当であるが、
このように限定される理由は、0.5モルより少ないと
安定化の効果がなく、20モル%より多い添加はジルコ
ニア相以外の第2相の出現によって焼結体の強度を低下
させるからである。
かかる安定化成分としては、MgO,Cab、 Y、0
3・およびCeO2またはMgC0,、Ca(OH)、
、 CaC0,、YCl、 −6820、Ce(NO=
)3’6LOのように加熱によりこれらの酸化物となる
化合物のうちから選ばれる1種または2種以上を用いる
。
3・およびCeO2またはMgC0,、Ca(OH)、
、 CaC0,、YCl、 −6820、Ce(NO=
)3’6LOのように加熱によりこれらの酸化物となる
化合物のうちから選ばれる1種または2種以上を用いる
。
また、安定化剤を未安定化ジルコニア粉末の粉砕時に加
える理由はその方が安定化剤が未安定化ジルコニア粉末
と均一に混合されるからである。
える理由はその方が安定化剤が未安定化ジルコニア粉末
と均一に混合されるからである。
この混合は均一であればあるほど好ましいのはいうまで
もなく、均一混合が果たされる限り、粉砕時に安定化剤
を配合して粉砕−混合を同時にしても良いし、あるいは
、粉砕してから安定化剤を配合し、充分に混合しても本
発明の目的は達成できる。
もなく、均一混合が果たされる限り、粉砕時に安定化剤
を配合して粉砕−混合を同時にしても良いし、あるいは
、粉砕してから安定化剤を配合し、充分に混合しても本
発明の目的は達成できる。
こうして調整した原料は、800〜1800℃で大気中
にて酸化、安定化処理を施す。好適な酸化、安定化のた
めの熱処理温度は800〜1400℃である。
にて酸化、安定化処理を施す。好適な酸化、安定化のた
めの熱処理温度は800〜1400℃である。
以上のようにして製造した安定化剤添加ジルコニア粉末
は安定化あるいは部分安定化ジルコニア焼結体用原料粉
末として好適なものであり、該粉末にバインダーを加え
、造粒、成形し適切な温度で焼成することにより容易に
安定化あるいは部分安定化ジルコニア焼結体を得ること
ができる。
は安定化あるいは部分安定化ジルコニア焼結体用原料粉
末として好適なものであり、該粉末にバインダーを加え
、造粒、成形し適切な温度で焼成することにより容易に
安定化あるいは部分安定化ジルコニア焼結体を得ること
ができる。
(実施例)
ZrO□とSiO□の合計含有量が99.0%になる平
均粒径1,5μmのジルコン粉末と平均粒径10μmの
石油コークス粉末(固定炭素90%)とを、ジルコン中
のSlO□と石油コークス粉末中の固定炭素とのモル比
(C/SiO□)が1.1になるように混合し、バイン
ダーを加え、金型成形機を用いてl Qmmφx 2Q
mmHの円筒条の試料を多数成形した。これらの成形体
を0.01気圧の減圧下で1600℃で2時間の脱珪処
理を行った。
均粒径1,5μmのジルコン粉末と平均粒径10μmの
石油コークス粉末(固定炭素90%)とを、ジルコン中
のSlO□と石油コークス粉末中の固定炭素とのモル比
(C/SiO□)が1.1になるように混合し、バイン
ダーを加え、金型成形機を用いてl Qmmφx 2Q
mmHの円筒条の試料を多数成形した。これらの成形体
を0.01気圧の減圧下で1600℃で2時間の脱珪処
理を行った。
次いでこうして製造した未安定化ジルコニア粉末に対し
て、第1表に示す酸化安定化処理を施し、安定化ジルコ
ニア焼結体用原料粉末と部分安定化ジルコニア焼結体用
原料粉末を得た。なお、該粉末の特性および該粉末を用
いて1550℃で5時間熱処理して製造した焼結体中に
存在する結晶相も第1表に併記する。
て、第1表に示す酸化安定化処理を施し、安定化ジルコ
ニア焼結体用原料粉末と部分安定化ジルコニア焼結体用
原料粉末を得た。なお、該粉末の特性および該粉末を用
いて1550℃で5時間熱処理して製造した焼結体中に
存在する結晶相も第1表に併記する。
第1表から明らかなように、本発明の、未安定化ジルコ
ニア粉末に後から安定化剤を加え粉砕と混合を行い、引
き続いて酸化−安定化の処理を行うことにより容易に安
定化あるいは部分安定化ジル戸ニア焼結体用原料粉末を
1辱ることが可能となった。
ニア粉末に後から安定化剤を加え粉砕と混合を行い、引
き続いて酸化−安定化の処理を行うことにより容易に安
定化あるいは部分安定化ジル戸ニア焼結体用原料粉末を
1辱ることが可能となった。
(発明の効果)
以上述べたように本発明によれば、高純度な安定化もし
くは部分安定化状態のジルコニア焼結体用原料粉末が量
産規模であっても効率良く製造できる。
くは部分安定化状態のジルコニア焼結体用原料粉末が量
産規模であっても効率良く製造できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ジルコン粉末と炭素含有物との混合物を熱 処理することにより脱珪してジルコニアの粉末を製造す
る際に、 ジルコン粉末と炭素含有物とを、該ジルコ ン粉末中のシリカと炭素含有物中のCとのモル比(C/
SiO_2)が0.4〜2.0の範囲内で混合し、この
混合物を0.6気圧以下の減圧下1300〜2000℃
の非酸化性雰囲気で熱処理してジルコン粉末中のシリカ
分を揮散除去させることによりジルコニア粉末を得、そ
の後該ジルコニア粉末に対して0.5〜20モル%に当
たる量のMgO、CaO、Y_2O_3もしくはCeO
_2の各酸化物または加熱によりかかる酸化物となり得
る化合物のうちから選ばれる1種以上の安定化剤を加え
て粉砕−混合し、しかる後安定化熱処理を行うことを特
徴とするジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60217925A JPS6278115A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | ジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60217925A JPS6278115A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | ジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6278115A true JPS6278115A (ja) | 1987-04-10 |
Family
ID=16711874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60217925A Pending JPS6278115A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | ジルコニア焼結体用原料粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6278115A (ja) |
-
1985
- 1985-10-02 JP JP60217925A patent/JPS6278115A/ja active Pending
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