JPS621776A - 密封用パツキン材料 - Google Patents

密封用パツキン材料

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JPS621776A
JPS621776A JP60142001A JP14200185A JPS621776A JP S621776 A JPS621776 A JP S621776A JP 60142001 A JP60142001 A JP 60142001A JP 14200185 A JP14200185 A JP 14200185A JP S621776 A JPS621776 A JP S621776A
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JP
Japan
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acid ester
fatty acid
oil
rubber
packing material
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JP60142001A
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JPH0521158B2 (ja
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Shunei Kurosawa
黒沢 俊英
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、密封用パツキン材料に関する。更に詳しくは
、持続的な密封効果を与え得る密封用パツキン材料に関
する。
〔従来の技術〕
従来は、パツキンの密封効果を高めるために、装着前の
パツキン表面にグリスを塗布したり、油中に浸漬したり
する方法がとられている。しかしながら、このような方
法で処理されたものは、持続性の点で劣っている。
目的は異なるものの、ゴム自体に油状物質を配合し、そ
れを成形することにより、成形品の表面特性を改善する
方法が試みられている。例えば、シリコーンゴムにシリ
コーン油を配合して成形したものは防水性にすぐれてい
るという特徴を有している(実開昭56−14482号
公報)。
このように、シリコーンゴムなどにシリコーン油を配合
して成形したものは、成形品表面へのシリコーン油の滲
出現象がみられるので、シリコーン油の配合効果が持続
的に発揮されるが、密封用材料として広く用いられてい
るアクリル酸エステル共重合ゴムにシリコーン油や脂肪
族炭化水素油を配合しても、成形品表面への滲出現象が
みられないことが判明した。これは、この共重合ゴムな
どの極性の強いゴムの場合には、ゴムとシリコーン油と
の相溶性がきわめて良好なため滲出現象がみられないの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、本発明者は、この共重合ゴムに対して相溶性が
必ずしも良くなく、それによって成形品表面への滲出が
持続的に行われ得る油状物質を求めて種々検討の結果、
脂肪酸エステル油が好適であることを見出した。脂肪酸
エステル油は、アクリル酸エステル共重合ゴムについて
のみ有効であり、シリコーンゴムやエチレンプロピレン
共重合ゴムに対しては滲出現象を示さない。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕従って
1本発明は密封用パツキン材料に係り、この密封用パツ
キン材料は、アクリル酸エステル共重合ゴムに脂肪酸エ
ステル油を配合してなる。
密封用パツキン材料の主成分をなすアクリル酸エステル
共重合ゴムは、それがパツキン材料として用いられたと
きの雰囲気条件に応じて種々のものが適宜選択され1例
えば密封用パツキン材料に低温性が要求される場合には
低温性のよいアクリル酸エステル基成分含有の共重合ゴ
ム(例、日本スタトロン製品ノックスタイト)が用いら
れ、滲出特性が有効に発揮される。
脂肪酸エステル油としては1例えばトリメチロールプロ
パンの脂肪酸エステル油(エステル基のβ−位炭素がす
べて置換されているヒンダードエステ、ル油)が用いら
れ、脂肪酸としては炭素数8〜10程度のモノカルボン
酸またはジカルボン酸モノエステルが好ましい。即ち、
これより炭素数の少ない脂肪酸が用いられるとゴムとの
相溶性が向上して滲出がなくなり、反対に炭素数が12
程度になると室温では固体となり、油状物とはならない
そして、脂肪酸の炭素数や種類を選択することにより、
約300〜800センチストークス(室温)の粘度に調
整された脂肪酸エステル油(例、日本油脂製品ユニスタ
ー〇−5371A)が用いられる。これらの脂肪酸エス
テル油は、ゴムの配合剤として既に用いられているが、
その場合には用いられるゴムとの間に相溶性があり、そ
のような性質を利用してゴムに配合されており、本発明
で期待する滲出現象はむしろブリード現象として忌避さ
れているのである。
本発明においては、このように従来は忌避されていた滲
出現象を積極的に利用するものであり、このような利用
目的を達成させるために、共重合ゴム100重量部当り
約5重量部以上、好ましくは約10〜30重量部の脂肪
酸エステル油が用いられる。
即ち、約5重量部以下の配合割合では所望の滲出現象が
十分にみられず、逆に約30重量部をこえて用いられる
と1表面への滲出量の増大に伴い加硫成形品の収縮が大
きくなり、また加工性および物性の低下を招くようにな
る。ただし、増量剤として充填剤を用いた場合には、そ
こに吸着が生ずるため、比較的多くこれを配合すること
が望ましい。
共重合ゴムには、脂肪酸エステル油の他に、必要に応じ
てジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオク
チルアジペートなどの可塑剤、カーボンブラック、乾式
シリカ、湿式シリカなどの補強剤やクレー、炭酸カルシ
ウムなどの増量剤、更には少量の老化防止剤などが配合
される。
これらの各配合成分は、バンバリーミキサ−、オープン
ロールなどを用いて混練されるが、具体的な混線方法と
しては、例えば共重合ゴムを素練り後、充填剤、老化防
止剤、加工助剤、加硫促進剤などをまず均一に配合し、
次いで可塑剤、滲出量などを配合し、これらの配合物を
冷却してから冷却ロールで加硫剤を配合する方法などが
用いられる。
これらの各成分からなる配合物の加硫は、配合物を圧縮
成形用の金属製金型に入れ、例えば油圧式圧縮加熱成形
機を用いて、170℃、150kg/a(,20分間の
条件下で加熱することにより行われる。
〔発明の効果〕
本発明にかかる密封用パツキン材料は、材料中から滲出
する脂肪酸エステル油がシール対象面の微細な境界面を
充満さ讐ることにより、持続的な密封作用を示すので、
往復動用パツキンなどとして有効に使用することができ
る。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 アクリル酸エステルゴム(ノックスタイトPA402)
  100重量部FEFカーボンブラック(ジーストS
O)         20クレー(デキシクレー) 
              40ステアリン酸   
               1老化防止剤(ナラガ
ード445)            2可塑剤(DO
P)                    5滲出
油(ユニスターC−3371A)          
 10ステアリン酸ナトリウム           
  4硫黄                    
 0.3以上の各配合成分を用い、前記例示した如き配
合物の調製方法および加硫成形方法によって加硫成形を
行ない、得られた加硫成形品について、JIS K−6
301の加硫ゴム物理試験法に基づき、加熱老化試験(
150℃、70時間)の前後における、硬さくスプリン
グ式Aタイプ)、引張強さくJIS 3号ダンベル試料
)および伸び率(同試料)の測定を行なった。
実施例2 実施例1において、滲出油の配合量を15重量部に変更
した。
実施例3 実施例1において、滲出油の配合量を20重量部に変更
した。
比較例 実施例1において、ユニスターC−3371Aの代りに
、同量のシリコーン油(トーレシリコン製品511−2
00)が用いられた。
以上の各実施例および比較例で得られた結果は、次の表
1に示される。
表1 一例一 尖施健↓実塵努λ叉施餅Aル較努硬さ  (J
ISA)     50    45    40  
 50引張強さくkg/cJ)     110   
80   60  100伸び   (%)    6
00   500   500  600[老化試験後
コ 硬さの変化(ポイント)  +l    +3   4
5    +2引張強さ変化率 (%)  +’l  
  +5    +5    +3伸び変化率   (
%)−9−12−14−5実施例4 以上の各実施例および比較例の加硫成形品を、室温下に
24時間放置したときの成形品表面への滲出油(油状ト
リメチロールプロパンの脂肪酸エステル)の滲出の有無
について観察すると、比較例のものは成形品表面への滲
出がみられなかったが。
各実施例のものには滲出がみられたので、その経時的滲
出量(%)を次のようにして測定した。
ギア一式空気老化試験機(一定温度の空気恒温槽となる
JIS K−6301に規定されるタイプ)の温度を規
定温度に設定し、この中に120 X 100 X 2
nvnのゴム成形シートを正確に秤量(Wo■)して入
れ、一定時間経過後これを取り出し、ゴム成形シート表
面に滲出している油状物を口紙に挟み、押し付けながら
吸いとって再び秤量(すt■)する。そのときの経時的
滲出量(A%)は次の式で表わされ、その測定結果は表
2に示される。
Wo  −Wt A = −X 100 IIO 表2 = ’  II   El 〕去】1」Y 去】nt圀
 去】11影1    0.8   1.0   1.
310    1.2   1.5   1.820 
   2.0   2,2   2.にの結果から、油
状トリメチロールプロパンの脂肪酸エステルは、アクリ
ル酸エステル共重合ゴム成形品の表面に持続的な滲出特
性を示すことが分かる。
実施例5 それぞれ一方の解放端にパツキンを嵌着させた大小異な
る直径のプラスチック円筒体を横にして用い、それぞれ
の他方の開放端には小径側を大径側に一定の長さだけ挿
入し、両者の筒体壁間間隙に0リングを嵌装せしめたパ
ツキン装置を製作し、この装置を水槽中に浸漬し、一方
のパツキンに圧縮空気導入パイプを貫通させて、装置内
に0.1〜0.8kg/a#の圧縮空気を0.1kg/
aJ毎の加圧を30秒間の間隔で行なった。
前記実施例1〜3のゴム材料で成形されたパツキンおよ
び0リングを用いた場合には、2個所のパツキン部分共
0.8kg/cJの圧縮空気でも漏れを生ぜず、Oリン
グ部分では0.8kg/aJの時点で始めてわずかの気
泡発生がみられる程度である。これに対し、前記比較例
のゴム材料で成形されたパツキンおよび0リングを用い
た場合には、パツキン部分は2個所共0.]、kg/c
Jの圧縮空気によって無数の気泡を発生させ、また○リ
ング部分はO,1kg/cdでは漏れがみられないもの
の、0.4kg/an?になるとやはり無数の気泡を発
生させている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アクリル酸エステル共重合ゴムに脂肪酸エステル油
    を配合してなる密封用パッキン材料。 2、脂肪酸エステル油がトリメチロールプロパンの脂肪
    酸エステルである特許請求の範囲第1項記載の密封用パ
    ッキン材料。
JP60142001A 1985-06-28 1985-06-28 密封用パツキン材料 Granted JPS621776A (ja)

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JP60142001A JPS621776A (ja) 1985-06-28 1985-06-28 密封用パツキン材料

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JPS621776A true JPS621776A (ja) 1987-01-07
JPH0521158B2 JPH0521158B2 (ja) 1993-03-23

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5056437A (ja) * 1973-09-17 1975-05-17
JPS55135186A (en) * 1979-04-11 1980-10-21 Yazaki Corp Packing for connector
JPS5978222A (ja) * 1982-10-26 1984-05-07 Sunstar Giken Kk 室温硬化性弾性組成物

Patent Citations (3)

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