JPH0412750B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0412750B2
JPH0412750B2 JP59141742A JP14174284A JPH0412750B2 JP H0412750 B2 JPH0412750 B2 JP H0412750B2 JP 59141742 A JP59141742 A JP 59141742A JP 14174284 A JP14174284 A JP 14174284A JP H0412750 B2 JPH0412750 B2 JP H0412750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
parts
weight
oily
copolymer rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59141742A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6121177A (ja
Inventor
Shunei Kurosawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Nok Corp
Yazaki Sogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp, Yazaki Sogyo KK filed Critical Nok Corp
Priority to JP59141742A priority Critical patent/JPS6121177A/ja
Publication of JPS6121177A publication Critical patent/JPS6121177A/ja
Publication of JPH0412750B2 publication Critical patent/JPH0412750B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は密封用パツキン材料に関する。更に詳
しくは、持続的な密封効果を与え得る密封用パツ
キン材料に関する。 従来は、パツキンの密封効果を高めるために、
装着前のパツキン表面にグリスを塗布したり、油
中に浸漬したりする方法がとられている。しかし
ながら、このような方法で処理されたものは、持
続性の点で劣つている。 目的は異なるものの、ゴム自体に油状物質を配
合し、それを成形することにより、成形品の表面
特性を改善する方法が試みられている。例えば、
シリコーンゴムにシリコーン油を配合して成形し
たものは防水性にすぐれており(実開昭56−
14482号公報)、あるいはウレタンゴムにシリコー
ン油を配合してモーターのカツプリング、自動車
用ボールジヨイントシールなどに成形されたもの
は耐摩耗性にすぐれ、自己潤滑性を有するに至る
(日本ゴム協会発行「特殊合成ゴム10講」第152
頁)などといつた改質効果が得られている。 このように、シリコーンゴムやウレタンゴムな
どにシリコーン油を配合して成形したものは、成
形品表面へのシリコーン油の滲出現象がみられる
ので、シリコーン油の配合効果が持続的に発揮さ
れるが、密封用パツキン材料として広く用いられ
ているブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム
にシリコーン油を配合しても、成形品表面への滲
出現象がみられないことが判明した。これは、こ
の共重合ゴムなどの極性の強いゴムの場合には、
ゴムとシリコーン油との相溶性がきわめて良好な
ため滲出現象がみられないのである。 そこで、本発明者は、この共重合ゴムに対して
相溶性が必ずしも良くなく、それによつて成形品
表面への滲出が持続的に行われ得る油状物質を求
めて種々検討の結果、油状ポリブテンが好適であ
ることも見出した。油状ポリブテンは、この共重
合ゴムについてのみ有効であり、シリコーンゴム
やウレタンゴムに対しては滲出現象を示さない。 従つて、本発明は密封用パツキン材料に係り、
この密封用パツキン材料は、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合ゴムに油状ポリブテンを配合し
た配合物の加硫成形品よりなる。 密封用パツキン材料の主成分をなすブタジエン
−アクリロニトリル共重合ゴムは、それがパツキ
ン材料として用いられたときの雰囲気条件に応じ
て種々のものが適宜選択され、例えば密封用パツ
キン材料に耐水性が要求される場合には低ニトリ
ル含量の共重合ゴム(例、日本ゼオン製品Nipo1
DN 401)が用いられ、また耐オゾン性が要求さ
れる場合には塩化ビニル樹脂をブレンドした共重
合ゴム(例、日本合成ゴム製品JSR NV 70)が
用いられ、これらいずれの場合にも滲出特性が有
効に発揮される。 油状ポリブテンとしては、例えば分子量約400
〜3000、粘度100〜4400センチストークスのポリ
ブテン(例、日本油脂製品10N)が用いられる。
これらの油状ポリブテンは、ゴムの配合剤として
も既に用いられているが、その場合には用いられ
るゴムとの間に相溶性があり、そのような性質を
利用してゴムに配合されており、本発明で期待す
る滲出現象はむしろブリード現象として忌避され
ているのである。 本発明においては、このように従来は忌避され
ていた滲出現象を積極的に利用するものであり、
このような利用目的を達成するために、共重合ゴ
ム100重量部当り約5重量部以上、好ましくは約
10〜30重量部の油状ポリブテンが用いられる。即
ち、約5重量部以下の配合割合では所望の滲出現
象が十分にみられず、逆に約30重量部をこえて用
いられると、表面への滲出量の増大に伴ない成形
品の収縮が大きくなり、また加工性および物性の
低下を招くようになる。ただし、増量剤として充
填剤を用いた場合には、そこに吸着が生ずるた
め、比較的多くこれを配合することが望ましい。 共重合ゴムには、油状ポリブテンの他に、必要
に応じて共重合ゴム100重量部当り約150重量部以
下のジオクチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケー
トなどの可塑剤や約60重量部以下のカーボンブラ
ツク、乾式シリカ、タルクなどの充填剤、更には
少量の老化防止剤などが配合される。密封用パツ
キン材料に耐オゾン性が要求される場合には、オ
ゾンに対する抵抗性の強い老化防止剤、例えば住
友化学製品アンチゲン3Cなどが1phr程度配合さ
れる。ただし、この場合には、アンチゲン3Cな
どと反応し合う有機過酸化物は併用されない。 これらの各配合成分は、バンバリーミキサー、
オープンロールなどを用いて混練されるが、具体
的な混練方法としては、例えば共重合ゴムを素練
り後、充填剤、老化防止剤、加工助剤、加硫促進
助剤などをまず均一に配合し、次いで可塑剤、滲
出油などを配合し、これらの配合物を冷却してか
ら冷却ロールで加硫剤を配合する方法などが用い
られる。 これらの各成分からなる配合物の加硫は、配合
物を圧縮成形用の金属製金型に入れ、例えば油圧
式圧縮加熱成形機を用いて、165℃、150Kg/cm2
10分間の条件下で加熱することにより行われる。 本発明に係る密封用パツキン材料は、加硫成形
品材料中から滲出する油状ポリブテンがシール対
象面の微細な境界面を充満させることにより、持
続的な密封作用を示すので、往復動用パツキンな
どとして有効に使用することができる。 次に、実施例について本発明の効果を説明す
る。 実施例 1 ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム(アク
リロニトリル含量28%) 100重量部 FEFカーボンブラツク 30 ジオクチルフタレート 15 油状ポリブテン(前記10N) 25 ステアリン酸 1 パラフインワツクス 1 老化防止剤(住友化学製品アンチゲン3C)
1 加硫促進剤(住友化学製品ソクシノールTT)
2 加硫促進剤(住友化学製品ソクシノールCZ)
2 イオウ 0.5 加硫促進助剤(酸化亜鉛) 5 以上の各配合成分を用い、前記例示した如き配
合物の調製方法および加硫成形方法によつて加硫
成形を行ない、得られた加硫成形品について、
JISK−6301の加硫ゴム物理試験法に基き、硬度
(スプリング式Aタイプ)、引張強さ(JIS3号ダン
ベル試料)および伸び率(同試料)の測定を行な
つた。また、加硫成形品を室温下に24時間放置し
たときの成形品表面への油状ポリブテンの滲出の
有無についても観察した。 実施例 2 実施例1において、油状ポリブテンの配合量を
20重量部に変更した。 実施例 3 実施例1において、油状ポリブテンの配合量を
15重量部に変更した。 比較例 実施例1において、油状ポリブテンの代りに、
同量のシリコーン油(トーレシリコン製品SH−
200)が用いられた。 以上の各実施例および比較例で得られた結果
は、次の表1に示される。
【表】 成形品表面の滲出 あり あり あり なし
実施例 4 ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム(アク
リロニトリル含量28%) 100重量部 増量剤(クレー) 25 FEFカーボンブラツク 30 ジオクチルフタレート 15 油状ポリブテン(前記10N) 25 ステアリン酸 1 パラフインワツクス 1 老化防止剤(住友化学製品アンチゲンRD)
2 加硫促進剤(住友化学製品ソクシノールDM)
2 イオウ 1.5 加硫促進助剤(酸化亜鉛) 5 以上の各配合成分を用い、実施例1と同様の配
合物の調製、加硫成形および加硫成形品について
の試験が行われた。 実施例 5 実施例4において、イオウの配合量を0.5重量
部に変更し、また加硫促進剤としては住友化学製
品のソクシノールTTとソクシノールCZとがそれ
ぞれ2重量部用いられた。 実施例 6 実施例4において、イオウの代りに2重量部の
有機過酸化物(日本油脂製品パークミールD)が
用いられ、加硫促進剤は用いられなかつた。 以上の実施例4〜6で得られた結果は、次の表
2に示される。
【表】 成形品表面の滲出 あり あり あり
実施例 7 ギヤ−式空気老化試験機(一定温度の空気恒温
槽となるJIS K−6301に規定されるタイプ)の温
度を規定温度に設定し、この中に120×100×2mm
のゴム成形シートを正確に秤量(Womg)して入
れ、一定時間経過後これの取り出し、ゴム成形シ
ート表面に滲出している油状物をロ紙に挾み、押
し付けながら吸いとつて再び秤量(Wtmg)する。
そのときの経時的滲出量(A%)は、次の式で表
わされる。 A=Wo−Wt/Wo×100 実施例1および比較例のゴム材料を用いた成形
シートについて経時的滲出量を測定すると、次の
表3に示されるような結果が得られた。 表3経過時間(日) 実施例1(%) 比較例(%) 1 0.5 0 10 1.7 0 20 2.2 0 この結果から、シリコーン油は何ら表面滲出特
性を示さないのに対し、油状のポリブテンは、ブ
タジエン−アクロニトリル共重合ゴム成形品の表
面に持続的な滲出特性を示している。 実施例 8 それぞれ一方の開放端にパツキンを嵌着させた
大小異なる直径のプラスチツク円筒体を横にして
用い、それぞれの他方の開放端には小径側を大径
側に一定の長さだけ挿入し、両者の筒体壁間間隙
にOリングを嵌装せしめたパツキン装置を製作
し、この装置を水槽中に浸漬し、一方のパツキン
に圧縮空気導入パイプを貫通させて、装置内に
0.1〜0.8Kg/cm2の圧縮空気を0.1Kg/cm2毎の加圧を
30秒間の間隔で行なつた。 前記実施例2のゴム材料で成形されたパツキン
およびOリングを用いた場合には、2個所のパツ
キン部分共0.8Kg/cm2の圧縮空気でも漏れを生ぜ
ず、Oリング部分では0.8Kg/cm2の時点で始めて
わずかの気泡発生がみられる程度である。これに
対し、前記比較例のゴム材料で成形されたパツキ
ンおよびOリングを用いた場合には、パツキン部
分は2個所共0.1Kg/cm2の圧縮空気によつて無数
の気泡を発生させ、またOリング部分は0.1Kg/
cm2では漏れがみられないものの、0.4Kg/cm2にな
るとやはり無数の気泡を発生させている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムに
    油状ポリブテンを配合した配合物の加硫成形品よ
    りなる密封用パツキン材料。
JP59141742A 1984-07-09 1984-07-09 密封用パツキン材料 Granted JPS6121177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59141742A JPS6121177A (ja) 1984-07-09 1984-07-09 密封用パツキン材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59141742A JPS6121177A (ja) 1984-07-09 1984-07-09 密封用パツキン材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6121177A JPS6121177A (ja) 1986-01-29
JPH0412750B2 true JPH0412750B2 (ja) 1992-03-05

Family

ID=15299143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59141742A Granted JPS6121177A (ja) 1984-07-09 1984-07-09 密封用パツキン材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6121177A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2545408B2 (ja) * 1986-10-02 1996-10-16 エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション 光導波路ス―トプリフォ―ムの製造方法
JP2517714B2 (ja) * 1986-12-05 1996-07-24 エヌオーケー株式会社 シ−ル材
JPH0772090B2 (ja) * 1989-02-06 1995-08-02 株式会社フジクラ 光ファイバ母材製造用コアバーナおよびそれを用いた光ファイバ母材の製造方法
JP2937228B2 (ja) * 1994-07-20 1999-08-23 矢崎総業株式会社 コネクタ防水用シール部品
JP2937230B2 (ja) * 1994-08-02 1999-08-23 矢崎総業株式会社 コネクタ防水用シール部品
JP2937229B2 (ja) * 1994-08-02 1999-08-23 矢崎総業株式会社 コネクタ防水用シール部品
JP2002083580A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Yuasa Corp 鉛蓄電池
JP5209156B2 (ja) * 2001-06-07 2013-06-12 日本曹達株式会社 真空デシケータ及び密閉部材
JP5344798B2 (ja) 2007-03-14 2013-11-20 矢崎総業株式会社 コネクタ防水用シール部品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4847554A (ja) * 1971-10-20 1973-07-06
JPS5125374A (ja) * 1974-08-27 1976-03-01 Nippon Kentetsu Co Ltd Sentakukyokeiryosochi
JPS5147950A (ja) * 1974-10-22 1976-04-24 Tatsuji Myashita Danseiseikeishiiringuzai

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4847554A (ja) * 1971-10-20 1973-07-06
JPS5125374A (ja) * 1974-08-27 1976-03-01 Nippon Kentetsu Co Ltd Sentakukyokeiryosochi
JPS5147950A (ja) * 1974-10-22 1976-04-24 Tatsuji Myashita Danseiseikeishiiringuzai

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6121177A (ja) 1986-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100709920B1 (ko) 수소화 니트릴 고무 조성물
CN106715633A (zh) 用于动态应用的密封体
JPH0412750B2 (ja)
JP2003013041A (ja) シール用ゴム組成物およびそれを用いた耐二酸化炭素用シール
EP3313928A1 (de) Mit amin vernetzbare kautschukzusammensetzung mit hellem füllstoff
JP3009676B2 (ja) フッ素ゴム成形品の製造方法
EP0559278A1 (en) Alloys of nitrile rubbers and polyamides
US5998531A (en) Vulcanizable rubber composition for use as hot-water seals
JPS6284153A (ja) 加硫ゴム組成物
JP2003013042A (ja) 摺動部用シール材
JP3749861B2 (ja) 磁性ゴム組成物
JP2773194B2 (ja) 高硬度ゴム組成物
JPH0455473B2 (ja)
JP4799763B2 (ja) 冷凍機用シール
JPH0521158B2 (ja)
JPS6328107B2 (ja)
KR0162158B1 (ko) 내피로성 타이어 가황 브래더의 고무조성물
JPH07263071A (ja) コネクタ防水用シール部品
JPH0442613Y2 (ja)
JP2658294B2 (ja) リング状物成形用ゴム組成物
JP2001354806A (ja) ゴム組成物
JP2000238398A (ja) 連続気孔を有する多孔性ゴム状部材の製造方法及び連続気孔を有する多孔性ゴム状部材
JP2003253067A (ja) 冷凍機シール用ゴム組成物および冷凍機用シール
JPH0820019B2 (ja) 難燃性作動油用オイルシール
Thongpin et al. Effect of composition ratios and mixing steps on properties of BR/NR/NBR blends and blends foam

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term