JP2003013042A - 摺動部用シール材 - Google Patents

摺動部用シール材

Info

Publication number
JP2003013042A
JP2003013042A JP2001197321A JP2001197321A JP2003013042A JP 2003013042 A JP2003013042 A JP 2003013042A JP 2001197321 A JP2001197321 A JP 2001197321A JP 2001197321 A JP2001197321 A JP 2001197321A JP 2003013042 A JP2003013042 A JP 2003013042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
parts
weight
tetrafluoroethylene
carbon black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001197321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4800509B2 (ja
Inventor
Hiroshi Someya
啓 染矢
Masaki Kawahigashi
正記 川東
Nobuo Keijo
伸雄 慶上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2001197321A priority Critical patent/JP4800509B2/ja
Publication of JP2003013042A publication Critical patent/JP2003013042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4800509B2 publication Critical patent/JP4800509B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐摩耗性を有し、しかも、装着性およ
び相手部材への追従性も良好な、摺動部用シール材を提
供する。 【解決手段】 テトラフルオロエチレンを共重合成分と
して含有するフッ素ゴム100重量部と、カーボンブラ
ック5〜80重量部とを含むゴム組成物を有機過酸化物
架橋してなる摺動部用シール材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摺動部用シール材に
関し、特に、優れた耐摩耗性を有し、しかも、装着性お
よび相手部材への追従性も良好な摺動部用シール材に関
する。
【0002】
【従来の技術】電車などのドアの開閉駆動に用いられる
空気圧シリンダ、電磁弁、または、スプール弁などにお
ける摺動部分、すなわち、回転や往復運動する部材(ピ
ストン、スプール等)とこれに対面する部材(シリン
ダ、スリーブ等)間には、その摺動性を損なうことな
く、これらの間に流れる流体を密封するために、パッキ
ンなどのシール材が装着される。このような摺動部分に
適用される、所謂、摺動部用シール材においては、摺動
抵抗を受けることによって摩耗が起こり、シール性能が
低下するという問題がある。従って、かかる摺動部用の
シール材においては、従来から耐磨耗性を向上するため
に、母材となるゴム(例えば水素化ニトリルゴム)に二
硫化モリブデン等の固体潤滑剤を混入して摺動抵抗を低
下させたり、あるいは、アルミナ、シリカ等の無機フィ
ラーを添加してゴムを補強することが行われている。し
かしながら、かかる従来のシール材では、固体潤滑剤や
無機フィラー等を配合することにより、母材となるゴム
中への添加剤の分散性が問題となるとともに、ゴム弾性
やゴム強度の低下が大きく、シール材の装着性(所定の
装着部位への装着性)や相手部材(シール材を押接させ
る相手部材)への追従性が低下するといった問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑み、本発
明は、優れた耐摩耗性を有し、しかも、装着性および相
手部材への追従性も良好な、摺動部用シール材を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、共重合成
分としてテトラフルオロエチレンを含むフッ素ゴムに特
定量のカーボンブラックを配合したゴム組成物を、有機
過酸化物架橋することによって、極めて摩耗が起こりに
くく、しかも、装着性および相手部材への追従性も良好
な摺動部用シール材が得られることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明は以下の通りである。 (1)テトラフルオロエチレンを共重合成分として含有
するフッ素ゴム100重量部と、カーボンブラック5〜
80重量部とを含むゴム組成物を有機過酸化物架橋して
なる摺動部用シール材。 (2)テトラフルオロエチレンを共重合成分として含有
するフッ素ゴムが、ビニリデンフルオライド−ヘキサフ
ルオロプロペン−テトラフルオロエチレン三元共重合
体、ビニリデンフルオライド−パーフルオロ(メチルビ
ニルエーテル)−テトラフルオロエチレン三元共重合体
およびパーフルオロ(メチルビニルエーテル)−エチレ
ン−テトラフルオロエチレン三元共重合体から選ばれる
少なくとも1種である上記(1)記載の摺動部用シール
材。 (3)65以上のタイプAデュロメータ硬さを有し、か
つ、150%以上の伸びを有する上記(1)または
(2)記載の摺動部用シール材。 (4)スプールパッキンである上記(1)〜(3)のい
ずれかに記載のシール材。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳しく説明す
る。本発明の摺動部用シール材(以下、単にシール材と
もいう)は、テトラフルオロエチレン(TFE)を共重
合成分として含有するフッ素ゴム(以下、「TFE含有
フッ素ゴム」とも略称する)に特定量のカーボンブラッ
クを配合し、有機過酸化物架橋してなるシール材であ
り、極めて摩耗が起こりにくく、かつ、良好な装着性及
び相手部材への追従性を有する。
【0007】本発明で使用するテトラフルオロエチレン
(TFE)を共重合成分として含有するフッ素ゴム(T
FE含有フッ素ゴム)としては、ビニリデンフルオライ
ド−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン
三元共重合体、ビニリデンフルオライド−パーフルオロ
(メチルビニルエーテル)−テトラフルオロエチレン三
元共重合体およびパーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)−エチレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体
等が好適である。これらはいずれか1種を単独で使用し
ても2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよ
い。
【0008】当該TFE含有フッ素ゴムにおいて、テト
ラフルオロエチレン(TFE)の共重合量は好ましくは
1〜80モル%、特に好ましくは10〜70モル%であ
る。テトラフルオロエチレン(TFE)の共重合量が1
モル%未満の場合、そのようなものを使用したシール材
は耐磨耗性が低下する傾向となり、また、テトラフルオ
ロエチレン(TFE)の共重合量が80モル%を超える
場合、そのようなものを使用したシール材は、伸びが低
下し、シール材として装着することが困難となり、好ま
しくない。かかる好ましいTFE含有フッ素ゴムの具体
例としては、〔ダイエルG952(ヘキサフルオロプロ
ペン−ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレ
ン三元共重合体)、ダイキン社製〕、〔バイトンGF
(ヘキサフルオロプロペン−ビニリデンフルオライド−
テトラフルオロエチレン三元共重合体)、デュポン・ダ
ウエラストマー社製〕、〔バイトンETP500(パー
フルオロ(メチルビニルエーテル)−エチレン−テトラ
フルオロエチレン三元共重合体)、デュポン・ダウエラ
ストマー社製〕、〔ダイエルLT302(ビニリデンフ
ルオライド−パーフルオロ(メチルビニルエーテル)−
テトラフルオロエチレン三元共重合体)、ダイキン社
製〕、〔バイトンGLT(ビニリデンフルオライド−パ
ーフルオロ(メチルビニルエーテル)−テトラフルオロ
エチレン三元共重合体)、デュポン・ダウエラストマー
社製〕等が挙げられる。
【0009】本発明においてカーボンブラックの使用量
は、TFE含有フッ素ゴム100重量部に対して5〜8
0重量部でなければならない。かかる特定の配合量によ
って、シール材は摺動部用シール材に好適な硬さ、伸び
を発現するとともに、極めて良好な耐磨耗性を示す。カ
ーボンブラックの使用量がTFE含有フッ素ゴム100
重量部に対して5重量部未満であると、そのようなシー
ル材は柔らかく相手部材への追従性が低下し、摺動部用
シール材(パッキン)として使用できない。また、カー
ボンブラックの使用量がTFE含有フッ素ゴム100重
量部に対して80重量部を超えると、そのようなシール
材が硬くなり過ぎて、シール材の装着性が悪く、その観
点から摺動部用シール材(パッキン)として使用できな
い。本発明において好ましいカーボンブラックの使用量
はTFE含有フッ素ゴム100重量部に対して15〜6
0重量部であり、特に好ましくは20〜50重量部であ
る。
【0010】本発明で使用するカーボンブラックとして
は、HAFカーボンブラック、MAFカ−ボンブラッ
ク、FEFカーボンブラック、SRFカーボンブラッ
ク、GPFカーボンブラック等のファーネスブラック;
FTカーボンブラック、MTカーボンブラック等のサー
マルブラック;等の公知の各種カーボンブラックを制限
なく使用できるが、これらのうちでも、シール材の耐磨
耗性および圧縮永久歪み特性(特に、耐磨耗性)の点か
らサーマルブラックが好ましい。
【0011】本発明で使用する有機過酸化物としては、
o−メチルベンゾイルパーオキサイド、ビス(3,5,
5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソ
ブチレート、ジクミルパーオキサイド、1,3−ビス
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパオーキシ)−
ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパオーキシ)ヘキサン、ジt−ブチルパーオキサイ
ド等が挙げられ、これらはいずれか1種を使用しても2
種以上を併用してもよい。本発明において有機過酸化物
の使用量は、TFE含有フッ素ゴム100重量部に対し
て1〜15重量部が好ましい。有機過酸化物の使用量が
TFE含有フッ素ゴム100重量部に対して1重量部未
満であると、そのようなシール材は引張強さが低下する
傾向となり、好ましくない。また、有機過酸化物の使用
量がTFE含有フッ素ゴム100重量部に対して15重
量部を超えると、そのようなシール材は伸びが低下する
傾向となり、好ましくない。本発明において、有機過酸
化物の使用量は、より好ましくは、TFE含有フッ素ゴ
ム100重量部に対して2〜10重量部である。なお、
TFE含有フッ素ゴムをポリオール架橋した場合、シー
ル材の伸びが低下し、また、二次加硫後の寸法安定性に
欠け、装着性、相手部材への追従性が悪いものとなって
しまう。
【0012】本発明の摺動部用シール材には、その優れ
た耐磨耗性、強度、伸び等を損なわない範囲で、さらな
る特性向上のために、公知の充填剤、可塑剤、老化防止
剤、滑剤、安定剤、架橋助剤等の添加剤を含有させても
よい。
【0013】架橋助剤としては、マレイミド系架橋助
剤、硫黄、液状ポリブタジエン、アリル系架橋助剤、メ
タアクリレート系架橋助等を用いることができる。マレ
イミド系架橋助剤としては、たとえば、N,N−m−フ
ェニレンジマレイミドが挙げられ、アリル系架橋助剤と
しては、たとえばトリアリルシアヌレート、ジアリルフ
タレート、テトラアリルオキシエタンなどが挙げられ
る。またメタアクリレート系架橋助剤としては、たとえ
ばエチレングリコールメタアクリレート、トリエチレン
グリコールジメタアクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタアクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タアクリレート、トリメチロールプロペントリメタアク
リレートなどが挙げられる。架橋助剤は必要に応じて1
種または2種以上を併用してもよい。架橋助剤の添加量
はTFE含有フッ素ゴム100重量部当たり0〜10重
量部程度が好ましく、特に好ましくは0〜5重量部であ
る。
【0014】本発明のシール材は、TFE含有フッ素ゴ
ム、カーボンブラック、有機過酸化物およびその他の必
要に応じて添加する添加剤を、ロール混合、ニーダ混
合、バンバリ混合等の公知の混合(混練)方法で混合
し、得られたゴム混合物を架橋(加硫)し、所望の形状
に成形することで製造される。
【0015】架橋(加硫)は、ゴム混合物の成形ととも
に、または、ゴム混合物の成形後の、いずれで行っても
よい。架橋(加硫)は一次架橋(加硫)と二次架橋(加
硫)を行うのが好ましく、好ましい態様として、約14
0〜200℃で約1〜100分の一次架橋(加硫)を行
った後、約220〜250℃で約20〜24時間の二次
架橋(加硫)を行う態様が挙げられる。また、成形は、
射出成形、圧縮(プレス)成形、押出成形等の公知の成
形方法を使用できる。
【0016】本発明のシール材は65以上(好ましくは
75以上)のタイプAデュロメータ硬さを有しながら、
150%以上の伸びを有する。当該150%以上の伸び
を有することで、優れた装着性を示す。また、本発明に
おいて、シール材のタイプAデュロメータ硬さは90以
下が好ましい。タイプAデュロメータ硬さが90を超え
ると、目的の良好な装着性が得られない。
【0017】また、本発明のシール材は10MPa以上
の引張強さを有する。引張強さが10MPa以上である
ことで、装着時の引き伸ばしによるシール材の破断が防
止され、また、シール材が急激な引張り等を受けたとき
のシール材の損傷(破断)が防止される。
【0018】本発明において、上記シール材のタイプA
デュロメータ硬さはJIS K 6253に準拠にした
方法で、伸びおよび引張強さはJIS K 6251に
準拠した方法で測定される。
【0019】本発明の摺動部用シール材は、適用すべき
摺動部の構造に応じて各種の形状に成形できるが、空気
圧シリンダ、電磁弁、スプール弁などにおける摺動部
分、すなわち、回転や往復運動するピストン、スプール
に装着するパッキン(Oリング)に好適であり、スプー
ルパッキンに特に好適である。すなわち、スプールパッ
キンは外径が1〜2cm、断面(円)の直径は0.1〜
0.5cmの極めて小径のOリングで、スプール弁体の
凹溝に装着して使用されるが、小径のOリングであるが
故に、その装着の際には容易に拡径できる伸張性がない
と装着しにくく、また、拡径した時の引張に対して十分
な強度がないと切断(破断)してしまう。本発明のシー
ル材をスプールパッキンに使用することで、切断(破
断)等を生じることなくスプール弁体に容易に装着で
き、しかも、実使用時には、摩耗が極めて低減され、し
かも、急激な引張り等にも十分な耐性を示し、良好なシ
ール性能が長期間持続する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を記載して、
本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施
例によって制限されるものではない。 実施例1 TFE含有フッ素ゴム(ヘキサフルオロプロペン−ビニ
リデンフルオライド−テトラフルオロエチレン三元共重
合体:ダイエルG902、ダイキン社製)100重量
部、カーボンブラック(MTカーボンブラック、キャノ
ンカーブリミテッド社製)30重量部、有機過酸化物
(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、:パーヘキサ25B、日本油脂製)2重
量部をオープンロールで混練した後、175℃で5分間
のプレス加硫、200℃で、4〜6時間のオーブン加硫
(二次加硫)を行い、ゴム成形物を得た。
【0021】実施例2 TFE含有フッ素ゴムを、ビニリデンフルオライド−パ
ーフルオロ(メチルビニルエーテル)−テトラフルオロ
エチレン三元共重合体(ダイエルLT302、ダイキン
社製)に変更し、さらにカーボンブラックの量を20重
量部に変更した以外は実施例1と同様にして、ゴム成形
物を得た。
【0022】実施例3 TFE含有フッ素ゴムを、パーフルオロ(メチルビニル
エーテル)−エチレン−テトラフルオロエチレン三元共
重合体(バイトンETP500、デュポン・ダウエラス
トマー社製)に変更した以外は実施例1と同様にして、
ゴム成形物を得た。
【0023】実施例4 カーボンブラックをFEFカーボンブラック(シースト
SO、東海カーボン社製)に変更し、さらにカーボンブ
ラックの配合量を20重量部に変更した以外は実施例1
と同様にして、ゴム成形物を得た。
【0024】比較例1 TFE含有フッ素ゴムの代わりに、ヘキサフルオロプロ
ペン−ビニリデンフルオライド共重合体(ダイエルG8
01、ダイキン社製)を用いた以外は実施例1と同様に
して、ゴム成形物を得た。
【0025】比較例2 カーボンブラックの配合量を3重量部に変更した以外
は、実施例1と同様にして、ゴム成形物を得た。
【0026】比較例3 カーボンブラックの配合量を90重量部に変更した以外
は、実施例1と同様にして、ゴム成形物を得た。
【0027】〔性能試験1(一般特性)〕上記の実施例
および比較例で得られたゴム成形物について、タイプA
デュロメータ硬さ(JIS K 6253に準拠)、引
張強さ(MPa)(JIS K6251に準拠)、伸び
(%)(JIS K 6251に準拠)をそれぞれ測定
した。
【0028】〔性能試験2(耐磨耗性)〕上記実施例お
よび比較例で得られたゴム成形物(直径=6.3mm、
高さ=8mmの円柱状)について、一定引張方式磨耗試
験機を用いて下記の条件で磨耗量を測定した。まずクラ
ンク軸の駆動により相手金属板を往復動させ、この相手
金属板の往復動する方向に垂直な方向に荷重をかけなが
ら、試料を相手金属板に摺動させた。試料と相手金属板
と間の接触荷重の作用には、エアシリンダの推力を用い
た。各条件は以下の通りであった。 ・試料:円柱状(直径=6.3mm、高さ=8mm) ・相手金属板材料:SS41 ・相手金属板表面粗さ:3.2S(3.2〜6.0m
m) ・往復動方向:相手金属板の仕上げ方向と直角に往復動 ・駆動速度:60cpm ・ストローク:10mm ・荷重:0.8MPa ・作動回数:10万サイクル ・潤滑の有無:無 ・温度:常温 磨耗量=[(W1−W2)/S]/A 〔W1:試験前の試料重量(g)、W2:試験後の試料
重量(g)、S:試料の比重、A:試料の底面積(mm
2)〕の式にて、各磨耗量(mm)を算出した。
【0029】
【表1】
【0030】表中、VDF−HFP−TFEはビニリデ
ンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン−テトラフル
オロエチレン三元共重合体、VDF−PMVE−TFE
はビニリデンフルオライド−パーフルオロ(メチルビニ
ルエーテル)−テトラフルオロエチレン−三元共重合
体、PMVE−E−TFEはパーフルオロ(メチルビニ
ルエーテル)−エチレン−テトラフルオロエチレン三元
共重合体、VDF−HFPはビニリデンフルオライド−
ヘキサフルオロプロペン共重合体である。また、タイプ
Aデュロメータ硬さは65〜90が合格、引張強さは1
0MPa以上が合格、伸びは150%以上が合格、耐磨
耗性(磨耗量)は1.00mm以下が合格である。ま
た、表中に付した※は測定不能であることを示す。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、優れた耐摩耗性を有し、しかも、装着性お
よび相手部材への追従性も良好な、摺動部用シール材を
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 慶上 伸雄 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 Fターム(参考) 3J043 AA11 BA04 CB14 DA02 4F071 AA15X AA26X AA27X AA30X AA76 AB03 AC08 AE02 AF21 AF25 BB03 BC10 4H017 AA04 AA29 AB12 AC16 AD04 AD06 4J002 BB101 BD141 BD151 BD161 BE051 DA036 EK037 EK047 EK057 FD147 GJ02 GM00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレンを共重合成分と
    して含有するフッ素ゴム100重量部と、カーボンブラ
    ック5〜80重量部とを含むゴム組成物を有機過酸化物
    架橋してなる摺動部用シール材。
  2. 【請求項2】 テトラフルオロエチレンを共重合成分と
    して含有するフッ素ゴムが、ビニリデンフルオライド−
    ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン三元
    共重合体、ビニリデンフルオライド−パーフルオロ(メ
    チルビニルエーテル)−テトラフルオロエチレン三元共
    重合体およびパーフルオロ(メチルビニルエーテル)−
    エチレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体から選
    ばれる少なくとも1種である請求項1記載の摺動部用シ
    ール材。
  3. 【請求項3】 65以上のタイプAデュロメータ硬さを
    有し、かつ、150%以上の伸びを有する請求項1また
    は2記載の摺動部用シール材。
  4. 【請求項4】 スプールパッキンである請求項1〜3の
    いずれかに記載のシール材。
JP2001197321A 2001-06-28 2001-06-28 摺動部用シール材 Expired - Lifetime JP4800509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197321A JP4800509B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 摺動部用シール材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197321A JP4800509B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 摺動部用シール材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003013042A true JP2003013042A (ja) 2003-01-15
JP4800509B2 JP4800509B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=19034949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001197321A Expired - Lifetime JP4800509B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 摺動部用シール材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4800509B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274063A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nichias Corp 耐急速減圧性フッ素ゴム成形材料
JP2008082516A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Nichias Corp 耐急速減圧性シール部材を用いたバルブ
JP2008095041A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Nok Corp フッ素ゴムブレンド物
JP2008144061A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Nok Corp フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム架橋体
JP2008223781A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Nissin Kogyo Co Ltd ピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキ
WO2009113193A1 (ja) * 2008-03-11 2009-09-17 Nok株式会社 回転摺動シールの製造方法及び回転摺動シール
JP2010111733A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Morisei Kako:Kk 封止材用組成物および封止材
JP2011032465A (ja) * 2009-07-08 2011-02-17 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム組成物及びゴム部材
JP2012126809A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム組成物、およびそれを用いてなるゴム部材、搬送ローラ
JP2012236969A (ja) * 2011-04-25 2012-12-06 Fujikura Rubber Ltd フッ素ゴム組成物およびそれを用いた複合シール部材
JP2013142147A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd シール材用ゴム組成物およびシール材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000034380A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Daikin Ind Ltd 架橋性エラストマー組成物、該組成物から製造されるシール材およびそれに用いるフィラー

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000034380A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Daikin Ind Ltd 架橋性エラストマー組成物、該組成物から製造されるシール材およびそれに用いるフィラー

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274063A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nichias Corp 耐急速減圧性フッ素ゴム成形材料
JP2008082516A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Nichias Corp 耐急速減圧性シール部材を用いたバルブ
JP2008095041A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Nok Corp フッ素ゴムブレンド物
JP2008144061A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Nok Corp フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム架橋体
JP2008223781A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Nissin Kogyo Co Ltd ピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキ
WO2009113193A1 (ja) * 2008-03-11 2009-09-17 Nok株式会社 回転摺動シールの製造方法及び回転摺動シール
JP5131347B2 (ja) * 2008-03-11 2013-01-30 Nok株式会社 回転摺動シールの製造方法及び回転摺動シール
JP2010111733A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Morisei Kako:Kk 封止材用組成物および封止材
JP2011032465A (ja) * 2009-07-08 2011-02-17 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム組成物及びゴム部材
JP2012126809A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム組成物、およびそれを用いてなるゴム部材、搬送ローラ
JP2012236969A (ja) * 2011-04-25 2012-12-06 Fujikura Rubber Ltd フッ素ゴム組成物およびそれを用いた複合シール部材
JP2013142147A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd シール材用ゴム組成物およびシール材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4800509B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5792643B2 (ja) シール材用ゴム組成物およびシール材
JP4218207B2 (ja) 成形用材料
US20070044906A1 (en) Multilayer polymeric composites having a layer of dispersed fluoroelastomer in thermoplastic
JP6288398B2 (ja) フッ素ゴム組成物
US20070045967A1 (en) Assemblies sealed with multilayer composite torsion seals having a layer of dispersed fluoroelastomer in thermoplastic
JP4800508B2 (ja) シール用ゴム組成物およびそれを用いた耐二酸化炭素用シール
JP5786967B2 (ja) 自動車用オイルシール
US20070048476A1 (en) Assemblies sealed with multilayer composite compression seals having a layer of dispersed fluoroelastomer in thermoplastic
US10139003B2 (en) Lip seal for water pump
JP4800509B2 (ja) 摺動部用シール材
EP2251393A1 (en) Process for producing rotating/sliding seal and rotating/sliding seal
JPWO2008139967A1 (ja) フッ素ゴム層および非フッ素ゴム層からなる積層体およびその製造方法
JP4859313B2 (ja) シール
WO2015146862A1 (ja) Hnbr組成物及びhnbr架橋体
JPH0967473A (ja) ゴム組成物および該組成物からなるゴム成形体
JP3950353B2 (ja) 低温フッ素系エラストマー組成物
JP2018080754A (ja) エンジン回りのガスケット及びその製造方法
JP2867262B2 (ja) フッ素ゴム組成物
JPWO2007018005A1 (ja) シール材
JP2016090013A (ja) オイルシール
JP5273925B2 (ja) チェーンシール
JP2003119455A (ja) フッ素ゴムシール
JP2005344037A (ja) 水素化nbrゴム組成物
JPH0688001A (ja) フッ素ゴム加硫用組成物および加硫フッ素ゴム
JP2004250642A (ja) ポペット用シール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4800509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term