JP2700821B2 - エチレン―アクリルゴム組成物 - Google Patents
エチレン―アクリルゴム組成物Info
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- JP2700821B2 JP2700821B2 JP18344589A JP18344589A JP2700821B2 JP 2700821 B2 JP2700821 B2 JP 2700821B2 JP 18344589 A JP18344589 A JP 18344589A JP 18344589 A JP18344589 A JP 18344589A JP 2700821 B2 JP2700821 B2 JP 2700821B2
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- ethylene
- acrylic rubber
- rubber
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2210/00—Fluid
- F04C2210/26—Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエチレン−アクリルゴムの改良に関し、さら
に詳しくはエチレン−アクリルゴムの耐熱性及び圧縮永
久歪性を犠牲にすることなく金型離型性の改良を行った
エチレン−アクリルゴム組成物に関する。
に詳しくはエチレン−アクリルゴムの耐熱性及び圧縮永
久歪性を犠牲にすることなく金型離型性の改良を行った
エチレン−アクリルゴム組成物に関する。
[従来の技術] エチレン−アクリル共重合体は、耐熱性、耐候性、耐
オゾン性などの性質に優れたエラストマーとしてガスケ
ット・パッキンなどのシール材に広く用いられている。
オゾン性などの性質に優れたエラストマーとしてガスケ
ット・パッキンなどのシール材に広く用いられている。
しかし、従来のエチレン−アクリルエラストマーは他
の合成ゴムと比較して加工性、特に金型からの離型性に
劣っており、これを解消するためにワックス、パラフィ
ン等の離型剤が種々検討され様々な配合をもって実施さ
れている。
の合成ゴムと比較して加工性、特に金型からの離型性に
劣っており、これを解消するためにワックス、パラフィ
ン等の離型剤が種々検討され様々な配合をもって実施さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この種のワックス、パラフィン等は残
念ながら未だ満足できる性能を発揮するに至っていな
い。
念ながら未だ満足できる性能を発揮するに至っていな
い。
すなわち、内部に配合する離型剤の使用量を大きく増
加させると、離型性においては良好な性能を示すが肝心
な耐熱性及び圧縮永久歪性を悪くする欠点を表す。
加させると、離型性においては良好な性能を示すが肝心
な耐熱性及び圧縮永久歪性を悪くする欠点を表す。
反対に、耐熱性及び圧縮永久歪性に影響のない少ない
使用量だと金型離型は非常に悪いものとなりその加工作
業性を劣悪なものとする。
使用量だと金型離型は非常に悪いものとなりその加工作
業性を劣悪なものとする。
本発明はこのような欠点を解消し、金型離型性の良好
な成型作業の良いエチレン−アクリルエラストマーを提
供することを目的としている。
な成型作業の良いエチレン−アクリルエラストマーを提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、不飽和カルボン酸含有エチレン−アクリル
ゴム100重量部に対して 構造式 で表される両末端型反応性シリコーンオイルを3〜20重
量部配合してなるエチレン−アクリルゴム組成物であ
る。
ゴム100重量部に対して 構造式 で表される両末端型反応性シリコーンオイルを3〜20重
量部配合してなるエチレン−アクリルゴム組成物であ
る。
[作用] エチレン−アクリルゴムはその特性の一つであるムー
ニー粘度が低いことにより加硫ゴムの金型離型性は非常
に悪い。
ニー粘度が低いことにより加硫ゴムの金型離型性は非常
に悪い。
本発明で使用される反応性シリコーンオイルはゴムの
加硫時にエチレン−アクリルゴムの架橋サイトのカルボ
キシル基と反応し、エチレン−アクリルゴムをシリコー
ンオイルで橋かけしたような形をとる。また、機械的に
分子が切断された箇所に発生するラジカルと反応性シリ
コーンオイルの有機官能基が反応してゴムの主鎖にシリ
コーンオイルがブランチした形となる。このゴム中のシ
リコーンが金型離型性を大幅に改良することとなる。ま
た、反応性シリコーンオイルが完全にゴム中の分子と反
応しているために耐熱性及び圧縮永久歪性は反応性シリ
コーンオイルの使用量が増加しても悪くなることはな
い。
加硫時にエチレン−アクリルゴムの架橋サイトのカルボ
キシル基と反応し、エチレン−アクリルゴムをシリコー
ンオイルで橋かけしたような形をとる。また、機械的に
分子が切断された箇所に発生するラジカルと反応性シリ
コーンオイルの有機官能基が反応してゴムの主鎖にシリ
コーンオイルがブランチした形となる。このゴム中のシ
リコーンが金型離型性を大幅に改良することとなる。ま
た、反応性シリコーンオイルが完全にゴム中の分子と反
応しているために耐熱性及び圧縮永久歪性は反応性シリ
コーンオイルの使用量が増加しても悪くなることはな
い。
[実施例] 本発明において用いられるエチレン−アクリルゴム
は、 構造式 で表されるエチレンとアクリル酸メチルを主成分に第3
成分すなわち架橋サイトモノマーとして不飽和カルボン
酸が結合した三元共重合体である。この架橋サイトモノ
マーとしてはアクリル酸、メタクリ酸などが挙げられ
る。
は、 構造式 で表されるエチレンとアクリル酸メチルを主成分に第3
成分すなわち架橋サイトモノマーとして不飽和カルボン
酸が結合した三元共重合体である。この架橋サイトモノ
マーとしてはアクリル酸、メタクリ酸などが挙げられ
る。
構造式 で表される両末端型反応性シリコーンオイルはジメチル
ポリシロキサンの特徴を生かしつつメチル基の一部に有
機官能基を導入したものである。この両末端型反応性シ
リコーンオイルの使用量は3〜20重量部で好ましくは5
〜15重量部である。
ポリシロキサンの特徴を生かしつつメチル基の一部に有
機官能基を導入したものである。この両末端型反応性シ
リコーンオイルの使用量は3〜20重量部で好ましくは5
〜15重量部である。
この使用量が3重量部未満では金型離型効果が少な
く、20重量部を超えると金型離型効果は良好となるがゴ
ム生地の粘度が極端に低下し作業性に問題が出てくる。
く、20重量部を超えると金型離型効果は良好となるがゴ
ム生地の粘度が極端に低下し作業性に問題が出てくる。
さらに、本発明の組成物は実用に供するに際し、その
目的に応じて補強剤、充填剤、可塑剤等を添加して成型
・加硫を行うことができる。また、混練、加硫する機械
としては通常ゴム工業で用いるものを使用することがで
きる。
目的に応じて補強剤、充填剤、可塑剤等を添加して成型
・加硫を行うことができる。また、混練、加硫する機械
としては通常ゴム工業で用いるものを使用することがで
きる。
以下、実施例1.2.3、比較例1.2を示す。
エチレン−アクリルゴム200gを8インチロールに巻き
付け、第1表の配合薬品を記載の順序に従って混練後3m
mの厚さに分出し170℃×10分のプレス加硫を行いさらに
180℃×4時間のギャーオーブン熱空気加熱を行い試料
を作製した。
付け、第1表の配合薬品を記載の順序に従って混練後3m
mの厚さに分出し170℃×10分のプレス加硫を行いさらに
180℃×4時間のギャーオーブン熱空気加熱を行い試料
を作製した。
金型離型性の評価方法としては、混練後の試料を180
℃×5分でシートを成型し、シートが金型から離型しな
くなるまでの成型回数を比較した。
℃×5分でシートを成型し、シートが金型から離型しな
くなるまでの成型回数を比較した。
実施例1.2.3及び比較例1.2の諸物性及び評価結果を第
2表に示す。
2表に示す。
第2表から明らかなように、実施例1.2.3の離型性評
価結果より反応性シリコーンオイルの添加効果は非常に
大きい。また実施例3においても反応性シリコーンオイ
ルの添加量が増加しても耐熱性及び圧縮永久歪性には何
ら悪影響を及ぼさない。
価結果より反応性シリコーンオイルの添加効果は非常に
大きい。また実施例3においても反応性シリコーンオイ
ルの添加量が増加しても耐熱性及び圧縮永久歪性には何
ら悪影響を及ぼさない。
従って、本発明のエチレン−アクリルゴム組成物はエ
チレン−アクリルゴムの耐熱性及び圧縮永久歪を犠牲に
することなく金型離型性を充分に改良したものである。
チレン−アクリルゴムの耐熱性及び圧縮永久歪を犠牲に
することなく金型離型性を充分に改良したものである。
[発明の効果] 加硫時にエチレン−アクリルゴムの架橋サイトと反応
したシリコーンオイル及びゴムの主鎖にブランチしたシ
リコーンにより金型離型性が大幅に改良される。前記の
ように金型離型性が大幅に改良されることにより金型汚
染が少なくなり製品外観は大変良い。
したシリコーンオイル及びゴムの主鎖にブランチしたシ
リコーンにより金型離型性が大幅に改良される。前記の
ように金型離型性が大幅に改良されることにより金型汚
染が少なくなり製品外観は大変良い。
ゴム中の分子と化学反応をおこしているために反応性
シリコーンオイルの使用量が増加しても耐熱性及び圧縮
永久歪性は低下しない。
シリコーンオイルの使用量が増加しても耐熱性及び圧縮
永久歪性は低下しない。
反応性シリコーンオイルの有機官能基がカルボキシル
基であり、エチレン−アクリルゴムの架橋サイトと同一
のものであるために加硫に何ら悪影響を及ぼさない。
基であり、エチレン−アクリルゴムの架橋サイトと同一
のものであるために加硫に何ら悪影響を及ぼさない。
Claims (1)
- 【請求項1】不飽和カルボン酸含有エチレン−アクリル
ゴム100重量部に対して 構造式 で表される両末端型反応性シリコーンオイルを3〜20重
量部配合してなることを特徴としたエチレン−アクリル
ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18344589A JP2700821B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | エチレン―アクリルゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18344589A JP2700821B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | エチレン―アクリルゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0347855A JPH0347855A (ja) | 1991-02-28 |
JP2700821B2 true JP2700821B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=16135897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18344589A Expired - Fee Related JP2700821B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | エチレン―アクリルゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700821B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3850662B2 (ja) | 2000-12-27 | 2006-11-29 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 皮膚透過ガス収集装置 |
JP2002250366A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-06 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用マスタシリンダ |
US8658737B2 (en) | 2009-08-20 | 2014-02-25 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Acrylic rubber composition and cross-linked product thereof |
JP5549856B2 (ja) * | 2010-02-12 | 2014-07-16 | 東ソー株式会社 | 高弾性硫黄変性クロロプレンゴムの製造方法 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP18344589A patent/JP2700821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0347855A (ja) | 1991-02-28 |
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Legal Events
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