JPS621477Y2 - - Google Patents

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JPS621477Y2
JPS621477Y2 JP16993681U JP16993681U JPS621477Y2 JP S621477 Y2 JPS621477 Y2 JP S621477Y2 JP 16993681 U JP16993681 U JP 16993681U JP 16993681 U JP16993681 U JP 16993681U JP S621477 Y2 JPS621477 Y2 JP S621477Y2
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JP
Japan
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gear
shaft
clutch hub
snap spring
key
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JP16993681U
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JPS5874629U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、手動式歯車変速機におけるボル
グ・ワーナタイプの同期装置のうち、特に第5速
用でみられるようにクラツチハブの片側にのみ、
シンクロナイザリングや変速ギヤが配設された形
式の同期装置に関するものである。
従来、この種の同期装置は例えば第1図で示す
ように構成されており、クラツチハブ6はシヤフ
ト1の軸上にスプライン嵌合によつて一体関係で
回転するように組みつけられている。このクラツ
チハブ6に隣接する変速ギヤ(第5速ギヤ)11
は上記シヤフト1に対し、ニードルローラベアリ
ング12によつて回転可能に軸支されているとと
もに、この変速ギヤ11は図示しない別のシヤフ
ト(例えばアウトプツトシヤフト)と一体に回転
するギヤ16に常時かみ合つている。そして、上
記シヤフト1上における変速ギヤ11とクラツチ
ハブ6との軸方向に関する位置規制は、このシヤ
フト1上の係止溝5に固定したスナツプリング1
7によつてなしている。上記の変速ギヤ11およ
びこれと常時かみ合つているギヤ16は共にヘリ
カルギヤが採用されているため、第5速での加速
走行時などにおいては、変速ギヤ11に対して第
1図の左方向へのスラスト荷動が作用し、この荷
重はクラツチハブ6を通じて上記のスナツプリン
グ17で受け止められる。ところが、このスナツ
プリング17はシヤフト1の外周に形成した上記
の係止溝5にはめ込まれているだけの構成であ
り、そのうえ第1図で示す構成の同期装置のよう
に上記の係止溝5がシヤフト1上のアウタスプラ
イン4の個所に形成されている場合、上記のスラ
スト荷重を受けたスナツプリング17のストツパ
面は上記スプライン4の端面ということになり、
その当り面積は非常に小さい。この結果、スナツ
プリング17とストツパ面との面圧が高くなり、
この状態で上記のスラスト荷重がくり返して作用
すると、ストツパ面を形成しているシヤフト1側
より硬度の低いスナツプリング10側に圧痕が生
じる。この圧痕はテーパ状に進行する傾向にあ
り、これがすすむと、ついにはスナツプリング1
7の径が外方へ拡がりつつシヤフト1外周へ乗り
上げ、係止溝5から外れてしまう。こうなると、
クラツチハブ6および変速ギヤ11の軸方向に関
する位置規制がなくなり、その結果は後で述べる
理由によつて1シフト時のギヤ抜け、2シフテイ
ングキーの飛び出しによるシフト不能、3前記両
ギヤの歯当り不良による歯の破損、といつた不都
合が生じる。
この考案は、既存の部品を利用することによつ
て前記スナツプリングを常に正規の状態に保持
し、もつてクラツチハブおよび変速ギヤの軸方向
の位置規制を長期間にわたつて適正に保持し得る
同期装置の提供を、その目的とするものである。
この考案の上記目的は、外周がクラツチハブに
固定されたキーリテーナの内周を、変速ギヤなら
びにクラツチハブの軸線方向の位置規制をなすス
ナツプリングの外周に対し、このスナツプリング
の径が拡がることを阻止し得るように位置させる
ことで達成される。
以下、この考案の構成を、第2図〜第4図で示
す実施例に従つて説明する。
ボルグ・ワーナタイプの第5速用同期装置を断
面で表した第2図において、シヤフト(カウンタ
シヤフト)1は変速機のケース2に対し、ローラ
ベアリング3によつて回転自在に支持されてい
る。このシヤフト1の軸上にはアウタスプライン
4が形成されていて、そこにはクラツチハブ6の
インナスプライン7が芯出し嵌合されている。ク
ラツチハブ6の外周にはハブスリーブ8が変速機
のシフト操作によつて第2図の左右方向へ移動し
得るようにスプライン滑合されている。そして、
これらのクラツチハブ6とハブスリーブ8との間
には、通常その円周方向の三個所においてシフテ
イングキー9が組み込まれており、これらのシフ
テイングキー9はC形をした一対のキースプリン
グ10によつて常時はハブスリーブ8の内周に押
しつけられている。
上記クラツチハブ6の片側(第1図の右側)に
は第5速用の変速ギヤ11が上記シヤフト1に対
し、ニードルローラベアリング12によつて回転
自在に配設されている。このギヤ11は前記ハブ
スリーブ8の内歯とかみ合い可能なスプライン歯
13を有し、このスプライン歯13とハブスリー
ズ8との間においてギヤ11と一体に形成されて
いるコーン部14の外周にはシンクロナイザリン
グ15が配設されている。なお、変速ギヤ11は
図示しない別のシヤフト(アウトプツトシヤフ
ト)の軸上において、このシヤフトと一体的に形
成されたギヤ16と常時かみ合つている。
上記の変速ギヤ11およびシンクロナイザリン
グ15が配設されている側とは反対側(第1図の
左側)でクラツチハブ6と隣接するシヤフト1の
外周、すなわちそのアウタスプライン4上には環
状の係止溝5が形成されている。この係止溝5に
は第3図からも明らかなようにスナツプリング1
7が固定されている。このスナツプリング17は
上記クラツチハブ6の端面に接触しており、この
クラツチハブ6、延いては前記変速ギヤ11の軸
方向に関する位置規制を果している。なお、この
スナツプリング17による位置規制は第2図の左
方向に関するものであり、第2図の右方向に関し
ては、クラツチハブ6についてはシヤフト1の段
付部1aで、また変速ギヤ11についてはシヤフ
ト1上に形成された別の段付部等(図示しない)
によつてそれぞれ位置規制がなされるのである。
さらに、上記の変速ギヤ11等が配設されてい
る側とは反対側におけるクラツチハブ6の内周面
には環状溝19が形成されていて、そこにはほぼ
円板状に形成されたキーリテーナ18の外周縁が
スナツプリング20を用いて固定されている。こ
のキーリテーナ18はその外観を明確に表した第
4図からも明らかなように、シフテイングキー9
の傾きを規制する円筒状のストツパー面21と、
各キー9の軸方向の移動を規制する三個の突片2
2とを有している。
しかも、ここで重要なことは、キーリテーナ1
8の内周23を延長させて前記位置決め用スナツ
プリング17の外周面に対向する状態で接近させ
たことである。つまり、組付後のスナツプリング
17はキーリテーナ18の内周23の内側に収ま
つた状態となり、その径が拡がる方向の動きが阻
止されるのである。
上記の構成において、いま第5速へのシフト操
作がなされると、シフトフオーク(図示しない)
の動きを通じて前記のハブスリーブ8が第1図の
右方向へ移動する。この結果、前記のシフテイン
グキー9、コーン部14のシンクロナイザリング
15、ハブスリーブ8の内歯などの機能により、
周知のようにシヤフト1側と、これとは別のシヤ
フト上にあるギヤ16側との回転同期作用を果し
たのち、ハブスリーブ8の内歯が変速ギヤ11の
スプライン歯13にかみ合つて第5速のシフトが
完了する。
また、上記のハブスリーブ8は、そのフオーク
シヤフト(図示しない)がリバース用としても兼
用されているなどの理由により、このリバースの
シフト操作によつて第1図の左方向へ移動する。
このとき、シフテイングキー9も上述した第5速
へのシフト操作時とは逆に第1図の左方向へハブ
スリーブ8と共に移動するのであるが、その移動
ストロークのある時点においてシフテイングキー
9の左端面が前記キーリテーナ18の各突片22
に当り、このときのキー9の移動が規制される。
そして、ハブスリーブ8がさらに左方向へ移動す
ると、シフテイングキー9はキースプリング10
の弾力に抗して上記第5速へのシフト時とは逆の
左下りに傾くが、この傾きはキー9の左端下面が
キーリテーナ18のストツパー面21に当つて規
制される。これまでの説明はキーリテーナ18の
本来の機能についてであるが、さらにこの実施例
のキーリテーナ18は、前述したように前記スナ
ツプリング17の拡径動作を阻止する機能を果す
ことに注目すべきである。
すなわち、上記の第5速へのシフト状態で例え
ば加速走行している場合を想定すると、先に第1
図に基づいて詳述したように、変速ギヤ11に対
して第2図の左方向へのスラスト荷重が作用す
る。このスラスト荷重をくり返して受ける前記の
スナツプリング17は、係止溝5の端面5aに対
する面圧が高いことから圧痕が生じる。そして、
この圧痕が進行すると、スナツプリング17が拡
径して係止溝5から外れてしまう場合がある。
この結果は、 (1) 第5速へのシフト時にハブスリーブ8と変速
ギヤ11との相対的な位置関係が変化(接近)
し、変速ギヤ11のスラスト隙間が増大すると
ともに、このギヤ11のスプライン歯13がハ
ブスリーブ8の内歯に形成されている周知のギ
ヤ抜け防止用テーパ面(図示しない)を越えて
中に入り、加減速によつて変速ギヤ11が軸方
向へ簡単に変位してギヤ抜けを招く。
(2) 第5速へのシフト時にクラツチハブ6とハブ
スリーブ8との位置関係が大きくずれて、シフ
テイングキー9の飛び出し、およびそれに伴う
シフト不能の発生。
(3) 変速ギヤ11と前記ギヤ16とのかみ合い関
係にずれが生じ、相互の歯当り面が少くなつて
歯元応力が極部的に高まり、歯の破損を招く。
といつた不都合が生じる。
この実施例では前記キーリテーナ18がスナツ
プリング17の拡径を阻止する機能をもつている
ため、上述した原因によつてスナツプリング17
に圧痕が生じ、これが進行してもこのスナツプリ
ング17が係止溝5から外れることを防止し、も
つて上記(1)〜(3)で述べた各種の不都合を未然に回
避し得る。
以上のようにこの考案は、新たな部品を設ける
ことなく、既存のキーリテーナを利用してクラツ
チハブならびに変速ギヤの軸方向の位置規制をな
すスナツプリングの拡径による外れを防止するこ
とができ、もつてスナツプリングの外れに伴う、
ギヤ抜け、シフテイングキーの飛び出し、ギヤの
歯の破損といつた不都合を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の第5速用同期装置の一部を表し
た断面図、第2図はこの実施例の第5速用同期装
置を第1図との対応によつて表した断面図、第3
図は第2図の−線断面図、第4図はこの実施
例のキーリテーナを表した外観斜視図である。 1……シヤフト、5……係止溝、6……クラツ
チハブ、8……ハブスリーブ、11……変速ギ
ヤ、15……シンクロナイザリング、17……ス
ナツプリング、18……キーリテーナ、23……
キーリテーナの内周。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフト上に配設されたクラツチハブの一方側
    にのみシンクロナイザリングおよび変速ギヤが配
    設され、他方側にはシフテイングキーの飛び出し
    を防止するためのキーリテーナが、その外周をク
    ラツチハブに固定した態様にて配設されている形
    式の同期装置であつて、前記のシンクロナイザリ
    ングおよび変速ギヤが配置されていない側の前記
    シヤフト上には、そこに形成した係止溝に対し、
    変速ギヤならびにクラツチハブの軸線方向の位置
    規制をなすスナツプリングを固定するとともに、
    このスナツプリングの径が拡大する方向の動きを
    阻止するように前記キーリテーナの内周をスナツ
    プリングの外周面に接近位置させたことを特徴と
    する歯車変速機の同期装置。
JP16993681U 1981-11-13 1981-11-13 歯車変速機の同期装置 Granted JPS5874629U (ja)

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JP16993681U JPS5874629U (ja) 1981-11-13 1981-11-13 歯車変速機の同期装置

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JP16993681U JPS5874629U (ja) 1981-11-13 1981-11-13 歯車変速機の同期装置

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Publication Number Publication Date
JPS5874629U JPS5874629U (ja) 1983-05-20
JPS621477Y2 true JPS621477Y2 (ja) 1987-01-14

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JPH0536125Y2 (ja) * 1986-05-24 1993-09-13

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JPS5874629U (ja) 1983-05-20

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