JPS62141148A - 粘着テ−プ用基布 - Google Patents

粘着テ−プ用基布

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JPS62141148A
JPS62141148A JP60279295A JP27929585A JPS62141148A JP S62141148 A JPS62141148 A JP S62141148A JP 60279295 A JP60279295 A JP 60279295A JP 27929585 A JP27929585 A JP 27929585A JP S62141148 A JPS62141148 A JP S62141148A
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JP
Japan
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adhesive tape
denier
base fabric
warp
yarn
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Application number
JP60279295A
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English (en)
Inventor
茂樹 森本
学 梅田
栗木 信夫
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粘着テープ用基布に関するものである。
さらに詳しくは、ポリエステルフィラメントを用いて手
切れ性およびテープ背面のポリエチレンフィルムとの接
着性を向上させ、製品の張り・腰および形態安定性等を
改良した粘着テープ用基布に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ポリエステルフィラメントを用いた粘着テープ用
基布として、次のものが提案されている。
■経糸に特定の残基を有するポリエステルフラットヤー
ンを用い、残基の含有量が1〜30重量%の範囲を有す
ることにより粘着テープ製造工程における熱処理により
急激に伸度を低下させるもの(特開昭58−93770
号公報)。
■経糸として単糸デニールが1〜5デニール、総繊度が
30〜125デニールからなるポリエステルマルチフィ
ラメントを用い、それを交絡処理することにより、強度
が2.5グラム/デニ一ル以上、見掛は伸度が27%以
下(強度と見掛伸度の積が60〜90グラム/デニール
・%)とするもの(特開昭60−71735号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来の粘着テープ用基布は、第4図に
示すように粘着テープ5を引きはがしてゆくと、幅方向
の中央部分に基布とポリエチレンフィルムとの間の剥離
(通称“ブタ”)6を発生したり、フィルムのラミネー
ト加工以前に発生した基布の斜行・蛇行のために、切口
がθだけ斜行したりするという欠点があった。
さらに、第5図(第4図のV−V矢視断面図)に示すよ
うに粘着剤9を内側に、ポリエチレンフィルム7を外側
にして(8は中間層としての基布)、曲率1/Rで外側
に凸にカールする等の欠点を有していた。
また、経糸と緯糸にストレートなフィラメントで、かつ
粗織密度な基布のために、樹脂層を積層する際に目寄れ
を生じた。
製品の使用にあたっては、工事用の養生資材として壁へ
塗工する際に、粘着テープを長く引き伸ばしてゆくと途
中で粘着テープ自体が曲がった状態となって完全なマス
キング作業がし難く、張り・腰の向上が望まれていた。
さらにまた、高温に長期間さらされると形態安定性が充
分でなく、巻の一部に変形(通称“巣”)を生ずる問題
があった。
本発明の目的は、上記従来の技術の問題点を克服し、テ
ープの手切れ性を保持しながらテープ背面のポリエチレ
ンフィルムとの接着性を向上させ、カールや目寄れを起
さないで張り、腰および温度安定性を改良して、必要と
される多目的利用に適する形態的に安定した粘着テープ
用基布を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明の粘着テープ用基布は
、経糸がスルホン酸基を3.0モル%以上含有する変性
ポリエステルフィラメントからなり、交絡処理されてお
り、交絡処理後の破断強度が2.45g/d以下、破断
伸度が30%以上、および1デニール当りの最大熱収縮
力が0.2g/d以下であり、緯糸が単糸繊度1〜6デ
ニール、総繊度70デニ一ル以上である通常のポリエス
テルフィラメントからなることを特徴とするものである
本発明において、経糸に用いる変性ポリエステルフィラ
メントのポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等を用いることがで
きる。
添加剤として、スルホン酸基−3O3M (Mはアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属)を3.0モル%以上含
有することが必要であるが、特に製糸性と粘着テープ製
品の手切れ性を考慮した場合、3.0〜5.1モル%の
5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合したポリエ
チレンテレフタレートが最も好ましい。3.0モル%未
満のときは、手切れ性が悪くなり、5.1モル%を越え
ると製糸性が極端に悪くなり好ましくない。
経糸の破断強度は、布粘着テープとしての手切れ性を確
保するため、交絡処理後の破断強度が2.45g/d以
下であることが必要である。
破断強度が2.45g/dを越えると、手切れ性が悪く
なり、切れ始めに抵抗があったり、切れ残りが生じて好
ましくない。
なお、織機通過上1.7g/d以上であることが好まし
い。
経糸の破断伸度は、交絡処理後で30%以上であること
が必要である。特にラミネート加工後急激に低伸度化す
るので、破断伸度が38%以下であることが好ましい。
破断伸度が30%未満になると、充分な交絡処理系が得
られなくなり、糸切れを生ずる。また38%を越えると
手切れ性が悪くなり、好ましくない。
1デニール当りの最大熱収縮力とは、糸条の両端を把持
し、その一端を張力検出端子に接続した状態で乾熱昇温
するとき、収縮しようとして引張る力であって、その最
大値(グラム数)を用いた糸条の総繊度(デニール数)
で割った値で示したものである。
布粘着テープが各用途、あるいは比較的高温条件下にあ
っても形態安定性を維持するためには、1デニール当り
の最大熱収縮力は0.2g/d以下であることが必要で
ある。
衣料用ポリエステル原糸のその値は通常0.5g/d以
上を有して高すぎ、布粘着テープに変形を起こす。
一方、再生繊維であるレーヨン・スフのそれは0.2g
/d以下であるので、本発明の粘着テープ用基布に用い
る経糸を対熱低感度型の特性に一致せしめたものである
特に、流体を利用して交絡処理された糸や、混繊糸(例
えば、異繊度、異収縮タイプ等)、ヒートセット糸等が
好ましい。
一方、緯糸は、単糸繊度が1〜6デニール、総繊度が7
0デニ一ル以上である通常のポリエステルフィラメント
からなることが必要である。
単糸繊度が1デニ一ル未満であると、基布の風合が柔軟
過ぎて張り、腰に欠け、カール、ねじれ変形を起こし易
くなり、本発明の目的とする粘着テープ製品が得られな
い。また、6デニールを越えれば、粗織密度織物で剛直
過ぎ、直線的で目寄れ易い。
ここで、目寄れとは、経糸、もしくは緯糸が部分的にず
れて波状の湾曲を生じ、密度不均一をきたしたものをい
う。
総繊度が70デニ一ル未満であると、経糸および緯糸の
バランスが崩れ、目寄れし易く好ましくない。
経糸に対して緯糸の総繊度比((緯糸/経糸)が1〜2
であることが望ましい。
「通常の」ポリエステルフィラメントとは、■テレフタ
ル酸またはその低級アルキル誘導体(炭素数1〜4のア
ルカノールのジエステル)とエチレングリコールとから
、■テレフタル酸またはその低級アルキル誘導体とエチ
レングリコールおよび少なくとも一種の他成分とから、
■ビス・コ・ヒドロキシエチレンテレフタレートまたは
その低重合体から、あるいは■ビス・コ・ヒドロキシエ
チルテレフタレートおよび少なくとも一種の他の成分と
から得られるポリエステル構成単位の、少なくとも85
%がポリエチレンテレフタレートであるポリエステルを
いう。 次に、交絡処理された経糸の交絡度は35〜1
80個/mであることが好ましい。交絡度が35〜18
0個/mであれば、経糸に交絡部と非交絡部がランダム
に形成されることになり、ウォータージェット・ルーム
等において、無ノリ・元ヨリで製織可能であり、かつ基
布とポリエチレンフィルムとの接着力の優れた処理が可
能となる。
交絡度が35個/m未満であると、交絡状態が不足して
わずかな張力で交絡が崩れたり、フィラメント切れ等を
誘発して製織効率の低下をまね(ことになる。また、1
80個/mを越えると、交絡過多によって繊維の一部に
損傷を与えたり、強力低下したところが生じて毛羽立ち
や、走行中ば糸条の太さ斑や突出したループの引っ掛り
によって過大張力を発生したり、筬のしごきで糸切れ易
く好ましくない。
さらに製織性を向上させると同時に、目寄れのない基布
とするためには、経糸の交絡度が40個/m以上がよく
、特に60〜160個/mが最も好ましい。緯糸は交絡
処理しない原糸、もしくは交絡度が40個/m以下のも
のを用いることができる。
また、交絡部の一部から表面に突出したループやアーチ
があればあるほど、ポリエチレンフィルムとの接着面積
が拡がり、強固に接着するので、より好ましい。
すなわち、表面から突出した各ループやアーチは、1個
のループから2本飛び出して、かつ先端がループ形状を
成しているために、既存のレーヨン・スフ紡績糸からな
る毛羽1本1本(ただし、毛羽本数は多い)の毛羽光接
着のみに比べて、接着長が長く、接着力は同効もしくは
それ以上を得ている。もちろん、単なるフラントヤーン
に比べ格段に有効であることは明白である。
さらにまた、織上密度は90〜105本/インチ(経糸
密度と緯糸打込み本数との和)の範囲であって、経糸密
度に対して緯糸の密度比(経糸密度/緯糸密度)が1以
上であれば、目寄れを発生しなくてよい。特に好ましい
密度比は1.02〜1.12の範囲である。
〔作 用〕
第1図は、本発明の一実施例よりなる粘着テープ用基布
の拡大平面図である。
同図において、経糸Wは、各単糸が相互に混繊され、互
いに絡みあった状態にあり、かつ糸条の表面から突出し
たループや、アーチが多数存在している。緯糸Fは、は
とんど無ヨリ (パーン巻原糸は元ヨリのみ)に近い状
態で緯糸打ち込みしたものである。
実際に、基布の密度は粗であって、経糸Wおよび緯糸F
は共に隣接する糸条が接触することなく配列されている
ため、組織点の隙間では経糸Wの表面から突出したルー
プや、アーチがそれらの空間を埋める効果があり、交絡
度が高いほど糸条のずれを防止したり、以後におけるポ
リエチレンフィルムとの接着性に好適である。
第2図(a)は、経糸の拡大側面図、第2図(b)は第
2図(a)のループ部分の拡大図である。
同図(a)において、長さ1)の交絡部と、長さLiの
非交絡部がランダムに配列されており、交絡部の単糸は
ループ1,1″を、非交絡部の単糸はアーチ2.2′を
多数有しており、これらの単糸は経糸の長さ方向に沿っ
て任意の位置でループ1,1′であったり、芯糸にまわ
ったりしている。同図(b)に示すように、ループ1に
おいて、実質的に熱処理されていない部分3と熱処理さ
れた部分4とが連続的に、かつランダムに、交互に分布
した構造をなしている。
第3図は、温度における粘着テープ製品の形態安定性に
関連して、乾熱昇温中におけるポリエステルフィラメン
トの熱収縮力曲線を示すグラフである。
同図において、Aは本発明(実施例NO,1)のグラフ
であって、乾熱温度50℃から熱収縮力を発生し始め、
100℃を越えても熱収縮力の増加傾向は変らず、15
0℃付近で最大熱収縮力が0.2g/dに達し、以後昇
温を続けても汁五滅している。
Bは従来糸(比較実施例No、5)を比較に用いたもの
で、熱収縮力の立上りはAに比べて約20℃高温から発
生しているが、ガラス転移点を越えると急激に熱収縮力
が立上り、160〜180°C付近で最大熱収縮力が0
.8g/dに達し、以後再び急激に下降線を辿る。
この曲線が高ければ、粘着テープの製造過程はもちろん
のこと製品保管中の温度の影響を受けた経糸の内部に発
生する収縮力となって作用する。例えば、製造過程では
経方向伸長を起こす程の張力であれば、加工しわや両耳
と中央部分との張力差となって斜行・蛇行となる。
粘着テープ製品を長期間保存中であれば、−巻の内外層
差で変形(通称“巣”)を誘発するに至る。
1デニール当りの最大熱収縮力の小さなA程度のレベル
を有する経糸は前述の事故はない。
本発明の粘着テープ用基布は、好ましくは次のような方
法によって得られる。
すなわち、経糸は変性ポリエステルフィラメントからな
り、交絡処理されており、特定な加工条件下にある場合
のみ所期の手切れ性良好な、張り・腰および形態安定性
付与が達成されるものである。
製織法としては、経糸は無ノリ・元ヨリ糸からなる交絡
度35個/m以上であれば製織可能であるが、比較的高
目の交絡度を用いている。
緯糸のパッケージは、パーン形状よりもドラム巻きがよ
い。
つまり、交絡処理された経糸の交絡度が35個/m以上
では、織機の高速回転による筬のしごき作用に耐え、交
絡部が崩れたり、フィラメント切れ等を起こさない。こ
の効果の高い繊維性状は、交絡処理する以前の原糸の破
断伸度が34〜50%と比較的高目で、交絡処理時、オ
ーバーフィード率が12%以上がよい。
また、交絡処理ノズルの前に水分を0.2〜1.0%付
与せしめるロール、もしくはガイドがあれば良く、後に
ループや、アーチを糸条内に安定せしめるため、200
℃付近のホットローラ、もしくはプレートを設けること
が望ましい。
なお、本発明における交絡度の測定は、次の方法によっ
た。
被測定糸を一定の張力T1のもとで移動させながら、万
能投影機(倍率100以上)で、交絡部の個数を目視、
又はカウンターで読み取り、単位糸長1)00Cあたり
の個数で表す。
測定回数は100回とする。なお、走行張力T1は被測
定糸の総デニールDから T、  (g)=DX0.2 とする。
〔実施例〕
〈実施例1〉 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を3.1モル%共重
合した変性ポリエステルフィラメント75デニール(D
) 、24フイラメント(F)、K2O0タイプ(高圧
カチオン可染ポリエステル、東し“ロック”商標)の強
度3.8g/d、伸度35.0%を有する原糸と前記ス
ルフォン酸基を4.8モル%共重合、延伸処理した75
デニール(D) 、24フイラメント(F)、へ915
タイプ(常圧カチオン可染ポリエステル東し“ルミレッ
ト”商標)の強度3.1g/d、伸度34.5%を有す
る原糸に水分を1.0%付与しなからタスラン加工した
該交絡処理された糸を経糸に用い、緯糸は100デニー
ル(D) 、18フイラメント(F)、215タイプ(
高圧分散可染ポリエステル、東し“テトロン”糸商標)
の強度5.1g/d、伸度38.1%のドラム巻原糸を
用い、織上密度をタテ方向48本/インチ、ヨコ方向4
5本/インチとして無ノリ・元ヨリでウォータージェッ
トルーム(例えば、LW52型、日産自動車製)で機上
乾燥(赤外線ヒーター)、長尺側巻取装置付で織成した
しかる後、生機を基布として、アンカーコーティング処
理(例えば、ポリエチレンイミン)後、乾燥し、樹脂層
として厚さ50μのポリエチレンフィルムをロールで挟
んで圧着して基布の表側に貼り合せてラミネートした。
さらに、ラミネートされた基布の背面にシリコーン糸背
面処理剤を、反対の基布側にホットメルト型粘着剤を付
与して粘着テープを作成した。
得られた結果は第1表のとおりであった。
結果によれば、本発明の実施例1〜3は経糸の交絡度が
中し分なく基布外観および張り・腰があたかもスフモス
使いに似ており、手切れ性は抜群であり、切口も極めて
美麗で、切れ残り(通称“ヒゲ”)もなかった。比較実
施例4および5は共に手切れ性がやや難で、切り始めに
若干の抵抗感を有した。
〈実施例2〉 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を4.8モル%共重
合した変性ポリエステルフィラメント75デニール(D
) 、24フイラメント(F)、A910タイプ(東し
“ルミレット”、商標)の強度3.2〜3.4g/d、
伸度40〜50%を延伸条件を変えて試作し、通常のイ
ンターレース加工を施して経糸に用い、緯糸および製繊
条件は実施例1と全く同一で織成した。
得られた生機を基布として厚さ60μのポリエチレンフ
ィルムを用い、実施例1と同様の方法で粘着テープを得
た。
得られた結果は第2表のとおりであった。
第2表から明らかなように、本発明の範囲(実施例6〜
9)においては、手切れ性良好であった。特に、インタ
ーレース加工性と延伸糸の伸度が密接な関係を有し、伸
度が高ければ高いほどインターレースした後の交絡度が
大きく強固なものが得られた。
比較実施例1O〜12は、製織効率が不良で、かつ目寄
れが頻発し張り・腰も弱かった。
〈比較例〉 総繊度75デニール(D) 、36フイラメント(F)
、W20Fタイプ(経糸専用高圧分散可染ポリエステル
、東し“DTY”商標)強度4.4g/d、伸度25.
1%および交絡度187個/mを有する加工糸を経糸に
用い、緯糸は各種の加工糸(例えば、交絡処理、仮より
加工および該加工糸に交絡処理を施す)を緯糸打込みで
、ウォータージェット・ルームで製織した後、乾燥工程
を実施した以外は実施例1と同様な方法で粘着テープを
作成した。
得られた結果は第3表のとおりであった。
結果によれば、比較実施例13〜16いずれも基布にね
じれ変形を発生し、粘着テープの切り口が斜行した。
このうち、No、14の手切れ性は緯糸が簡単に切れ(
通称“鉤裂き”)てしまい、経糸は切れなかった。NO
,16は爪先きを立てないと切れ難かった。なお、ポリ
エチレンフィルムと基布との接着力は強固なものであっ
た。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、下記のような効果を
奏することができる。
■経糸に変性ポリエステルフィラメントを、緯糸に通常
のポリエステルフィラメントを交織してなる基布である
ので、薄地であって手切れ性の良い、しかも鉤裂きの起
こらない粘着テープが得られる。
■交絡処理後の経糸の破断強度が2.45g/d以下、
破断伸度が30%以上および1デニール当りの最大収縮
力が0.2g/d以下であるので、交絡性能が強固で、
そのうえ超高速による製織が容易であり、高能率で基布
を得ることができる。
その結果、寸法安定性、温度安定性等に優れており、巻
の一部の変形(通称“巣”)を生ずることがない。
■しかも、交絡処理された経糸の交絡度が好ましくは3
5〜180個/mの範囲で、低織密度織物の場合には、
経糸の一部から表面に突出したループや、アーチを有し
、組織間をそれらが埋める効果となって、目寄れのない
基布とすることができる。
その結果、ポリエチレンフィルムと基布との間の接着強
力が低下せず、粘着テープから引きはがしてゆくときに
、中央部分の剥離(通称“ブク″)を発生することがな
いばかりでなく、張り・腰が強くてカールや、ねじれ変
形等を起こさない基布とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例よりなる粘着テープ川基布の
拡大平面図、第2図は第1図に用いた経糸の構成を説明
する概念図であって、第2図(a)は経糸の拡大側面図
、第2図(b)は第2図(a)のループ部分の拡大図、
第3図は実施例で用いた糸条の温度〜熱収縮力曲線を示
すグラフで、Aが本発明にかかわるもの(実施例N0.
1)、Bが従来の糸条のものく比較実施例NO,5)、
第4図は従来の粘着テープの斜視図、第5図は第4図の
V−V矢視断面図である。 1.1′:交絡部に構成するループ 2.2’:非交絡部に占有するアーチ 8 :粘着テープ用基布 W :経糸 F :緯糸 li :交絡部の長さくmm)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)経糸がスルホン酸基を3.0モル%以上含有する
    変性ポリエステルフィラメントからなり、交絡処理され
    ており、交絡処理後の破断強度が2.45g/d以下、
    破断伸度が30%以上、および1デニール当りの最大熱
    収縮力が0.2g/d以下であり、緯糸が単糸繊度1〜
    6デニール、総繊度70デニール以上である通常のポリ
    エステルフィラメントからなることを特徴とする粘着テ
    ープ用基布。
  2. (2)交絡処理された経糸の交絡度が35〜180個/
    mである特許請求の範囲第(1)項記載の粘着テープ用
    基布。
JP60279295A 1985-12-13 1985-12-13 粘着テ−プ用基布 Pending JPS62141148A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0544858U (ja) * 1991-11-12 1993-06-15 オカモト株式会社 布粘着テープ
JP2010095821A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Kb Seiren Ltd 粘着テープ用基布
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