JPS6411736B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6411736B2
JPS6411736B2 JP58176306A JP17630683A JPS6411736B2 JP S6411736 B2 JPS6411736 B2 JP S6411736B2 JP 58176306 A JP58176306 A JP 58176306A JP 17630683 A JP17630683 A JP 17630683A JP S6411736 B2 JPS6411736 B2 JP S6411736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denier
warp
strength
adhesive tape
base fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58176306A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6071735A (ja
Inventor
Isamu Saiga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP58176306A priority Critical patent/JPS6071735A/ja
Publication of JPS6071735A publication Critical patent/JPS6071735A/ja
Publication of JPS6411736B2 publication Critical patent/JPS6411736B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、粘着テープ用基布に関し、その目的
とするところは、この分野において従来汎用され
ることのなかつたポリエステル繊維を用いて、引
裂きが容易、かつその切口の美麗な粘着テープ用
基布を提供することにある。
従来技術 近年、粘着テープが包装材用として汎用されて
いるが、該テープの要求特性の一つとして、経方
向の伸度が10〜15%であることが必要で、略15%
を越えると高伸度となり過ぎて引裂き難く、無理
に引裂くと切口も汚なくなる。
従来、粘着テープ用基布として経、緯糸にレー
ヨンスフよりなる紡績糸、又はビニロン繊維を用
いたものが提案され、両者は何れも前記伸長特性
と満足するものである。
しかしながら前者(紡績糸)では、湿潤時の強
力が乾湿時に較べ45〜55%に低下すること、基布
に厚み斑があること、表面がフラツトでないこ
と、接着剤である樹脂の付着量が過大になり易い
こと等の欠点があり、又、後者では、素材に起因
し、高価であり、製造工程が煩雑、さらに湿潤強
力も70〜80%に低下する等の欠点を有する。
これらの課題を解決するために 「40デニール以下の無撚マルチフイラメントヤ
ーンを経糸とし、経糸の3倍以上のデニールより
なる低収縮性無撚マルチフイラメントを緯糸と
し、かつ緯糸密度が7本/cm以上であるポリエス
テル織物からなる粘着テープ基布。」(特開昭50−
71570号公報) が提案されている。これは経糸のデニールを40デ
ニール以下とすることにより粘着テープの経糸強
力を切断可能な強力に抑えるとともに、無撚糸を
用いることにより経糸を容易に逐次切断できるご
とくしたものであり、緯糸に関しては、低収縮性
無撚マルチフイラメントを用いることにより、粘
着剤を塗布したあと溶媒を乾燥除去する際に発生
する粘着テープの寸法を変化防止したものであ
る。しかしながら上記発明においても、基布に厚
み斑を生じること、表面がフラツトでないこと、
接着剤の接着斑を避け得ないことなどの欠点を残
している。
また、上記先行技術に類似した先行技術として
「織布を構成する糸の太さをたて糸を0.3mm未満、
よこ糸を0.3mm以上とした布粘着テープ用基材。」
(特公昭52−58067号公報) が開示されているが、実施例によるとたて糸の糸
の太さを細くすることによりたて糸方向の強力を
引裂可能な程度まで充分低下せしめているが、た
て糸方向の伸びが49〜62%であり、これだけの伸
度を有する粘着テープでは切れ味が悪く、引裂後
の切口にほつれを生じ、美しい切口となり得な
い。また、たて糸とよこ糸の太さを異にしている
ため、特開昭50−71570号公報記載の先行技術と
同様の欠点を残している。
また一般に従来技術においては、無撚糸または
有撚糸のいずれを用いる場合でも糊付けを行つて
いる。従つて織成後精練工程を通すと織物の目づ
れが発生するので、通常、精練工程を省略し、織
成後ただちに樹脂加工を施すが、その結果残存糊
剤の影響で樹脂と基布の間の剥離強力が低下す
る。特に湿潤状態において剥離強力低下が著し
い。樹脂と基布の間の剥離強力が低下すると、粘
着テープを作成したとき、粘着テープの手切れ性
が悪化すると共に切口が複雑となり醜い。
発明の目的 本発明者はかかる縦来技術の問題点に鑑み、鋭
意検討した結果、特定のポリエステル繊維を経糸
として用い、低い範囲の経糸織密度で、かつ実質
的に無ヨリ無ノリで製織することにより、上述の
ごとき問題点を解決できることを見出し本発明に
到つたものである。
発明の構成 すなわち本発明は (1) 交絡処理されたポリエステルマルチフイラメ
ントからなる糸条の単糸繊度が1〜5デニー
ル、総繊度が30〜125デニール、強度が2.5グラ
ム/デニール以上、見掛け伸度が27%以下であ
る糸を経糸として使用し、経糸織密度40〜70
本/インチで、かつ実質的に無ヨリ無ノリで製
織してなる粘着テープ用基布 (2) 強度と見掛伸度の積が60〜90(グラム/デニ
ール・%)である特許請求の範囲第1項に記載
の粘着テープ用基布 である。
ここに交絡処理とはインターレース加工あるい
はタスラン加工など従来公知の交絡処理をいう。
使用するポリエステルマルチフイラメントからな
る糸条の単糸繊度は1〜5デニールの範囲内であ
る。1デニール未満では交絡処理の際、毛羽など
が発生しやすい。5デニールを越えると交絡処理
の際交絡性が低下し、そのため織成が円滑に進ま
ない。また粘着テープとして引裂性が低下する。
総繊度は30〜125デニールの範囲である。30デ
ニール未満では経糸密度を40〜70本/インチとし
た場合織布強度が粘着テープ用基布としては低す
ぎて実用的でない。125テニールを越えると逆に
引裂強力が高すぎて好ましくない。特に好ましい
範囲は50〜80デニールである。
強度は2.5グラム/デニール以上である。2.5グ
ラム/デニール未満では、交絡処理のとき毛羽、
単糸切れが発生する。粘着テープ用基布の場合強
度は伸度にもよるが3.5〜5.0グラム/デニールの
範囲がさらに好ましい。見掛け伸度は27%以下で
ある。27%を越えると粘着テープ用基布にした場
合引裂協力が増加し手切れ性が悪化する。好まし
くは強度と見掛け伸度の積が60〜90グラム/デニ
ール・パーセントの範囲である。
本発明の基布は上述の如く特定された糸を経糸
として使用し、実質的に無ヨリ無ノリで製織され
て成るものである。緯糸については特に制限はな
いが、経糸と同様に無ヨリ糸であつて強度は経糸
より高くするのが手切れ性切口の性状等の点で好
ましい。
基布の織密度は経糸方向が40〜70本/インチの
範囲内である。40本/インチ未満では目づれが発
生する場合がある。70本/インチを越えると経方
向の引裂強力が高すぎて手切れ性が悪化する。
発明の効果 以上詳細に説明したごとく構成せしめた結果、
本発明は以下のごとき効果を有する。
(1) 特定した物性を有する糸を経糸として用い、
低織密度範囲内で、かつ実質的に無ヨリ無ノリ
で製織することにより製織性をそこなうことな
く糊付工程を省略することを可能とし、かつ低
密度織物であるにもかかわらず目ずれを生じる
ことがない。また従来品に比べ高性能で薄地の
基布とすることができる。
(2) 従来品に比し樹脂加工の際、糊剤が基布に残
存していないので樹脂と基布の間の接着強力低
下がなく、湿潤時にも同様の効果を示す。
(3) 交絡処理されたポリエステルマルチフイラメ
ントは交絡点(結節点)を多数有することにな
る結果、見掛け伸度が低下する。たとえばイン
ターレース度50ケ/m(ニードルドロツプ法)
の場合見掛け伸度が約5%低下する。交絡処理
により見掛け伸度が約5%低下した糸を経糸と
して用いた織物に樹脂を被覆させ粘着テープを
作成すると引裂強力が約50%低下する。一方経
方向の引張強力の低下は約10%程度にとどま
り、実用的に充分な強力を保持している。その
結果粘着テープの手切れ性が良好で切口が美し
い。
実施例 以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。
実施例 1 総繊度75デニール、24フイラメントのポリエチ
レンテレフタレートマルチフイラメントに通常の
条件でタスラン加工を施した。該マルチフイラメ
ントの強度は3.5グラム/デニール、見掛け伸度
22%であつた。該マルチフイラメントを経糸に用
い、総繊度100デニール、48フイラメントのポリ
エチレンテレフタレートマルチフイラメント(強
度5.4グラム/デニール、伸度32%)を緯糸に用
い、織密度を経方向50本/インチ、緯方向45本/
インチとして無ヨリ、無ノリで織成した。得られ
た生機を基布として、厚さ60ミクロンのポリエチ
レンフイルムを溶融押出して基布の表側に貼り合
せてラミネートした。さらにラミネートされた基
布の表側に離型剤、裏側にアクリル酸軸脂系の接
着剤を付与して粘着テープを作成した。得られた
粘着テープの平切れ性は良好であり、切口も美し
く経方向の引張強度も16キログラム/インチであ
り充分であつた。
実施例 2 総繊度70デニール、24フイラメントのポリエチ
レンテレフタレートマルチフイラメントに通常の
条件でインターレース加工を施し、強度4.2グラ
ム/デニール、見掛け伸度18%の糸を得た。該マ
ルチフイラメントを経糸に用い、総繊度75デニー
ル、15フイラメントのポリエチレンテレフタレー
トマルチフイラメント(強度5.0グラム/デニー
ル、伸度38%)を緯糸に用い、織密度を経方向55
本/インチ、緯方向48本/インチとして無ヨリ、
無ノリで織成した。得られた生機を基布として厚
さ50ミクロンのポリエチレンフイルムを用い、実
施例1と同様の方法で粘着テープを得た。得られ
た粘着テープの手切れ性、切口はいずれも良好で
あり、引張強度は15キログラム/インチ、剥離強
力は1.2キログラム/1.5センチメートル巾であつ
た。
比較例 1 総繊度75デニール、10フイラメントのポリエチ
レンテレフタレートフイラメントを経糸に用いた
以外は実施例1と同様の方法で粘着テープを作成
したが、交絡性、製織性ともに不良で、得られた
粘着テープの手切れ性も良くなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 交絡処理されたポリエステルマルチフイラメ
    ントからなる糸条の単糸繊度が1〜5デニール、
    総繊度が30〜125デニール、強度が2.5グラム/デ
    ニール以上、見掛け伸度が27%以下である糸を経
    糸として使用し、経糸織密度40〜70本/インチ
    で、かつ実質的に無ヨリ無ノリで製織してなる粘
    着テープ用基布。 2 強度と見掛伸度の積が60〜90(グラム/デニ
    ール・%)である特許請求の範囲第1項に記載の
    粘着テープ用基布。
JP58176306A 1983-09-26 1983-09-26 粘着テ−プ用基布 Granted JPS6071735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58176306A JPS6071735A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 粘着テ−プ用基布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58176306A JPS6071735A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 粘着テ−プ用基布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6071735A JPS6071735A (ja) 1985-04-23
JPS6411736B2 true JPS6411736B2 (ja) 1989-02-27

Family

ID=16011274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58176306A Granted JPS6071735A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 粘着テ−プ用基布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6071735A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228436A (ja) * 1985-07-29 1987-02-06 旭化成株式会社 引き裂き性に優れた粘着テ−プ用基布
JPS62141148A (ja) * 1985-12-13 1987-06-24 東レ株式会社 粘着テ−プ用基布
JP2532724Y2 (ja) * 1990-04-12 1997-04-16 株式会社 スリオンテック ワイヤーハーネス結束用布粘着テープ
US5698477A (en) * 1990-04-12 1997-12-16 Sliontec Corporation Adhesive cloth tape for a wiring harness
JP2852578B2 (ja) * 1992-03-17 1999-02-03 旭化成工業株式会社 粘着テープ用基布織物及びその基布織物の製造方法
DE4327371C2 (de) * 1993-08-14 1997-10-16 Hoechst Ag Webverfahren unter Einsatz von Fadenketten aus schlichtefreien Multifilamentglattgarnen, sowie danach hergestellte Gewebe

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5673137A (en) * 1979-11-12 1981-06-17 Toyo Boseki Tape
JPS5870724A (ja) * 1981-10-16 1983-04-27 東レ株式会社 無ヨリ、無ノリ、ジェットル−ム製織用糸条
JPS5893770A (ja) * 1981-12-01 1983-06-03 Teijin Ltd 粘着テ−プおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6071735A (ja) 1985-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0239549B2 (ja)
EP0478784A1 (en) Cloth adhesive tape for binding wire harness
JP5429510B2 (ja) 布粘着テープ基布用複合仮撚加工糸及びその製造方法及び厚手粘着テープ基布
JPS6411736B2 (ja)
JPS6175840A (ja) 粘着テ−プ用基布
JPS6321950A (ja) 粘着テ−プ用基布
JP2843043B2 (ja) 粘着テープ用織物
JP3071957B2 (ja) 粘着テープ用基布
WO2000005443A1 (en) Substrate fabric
JP3790327B2 (ja) 粘着テープ基布用複合仮撚加工糸及びその製造方法
JPH0342316B2 (ja)
JPH05140838A (ja) 粘着テープ用基布織物
JPH1161592A (ja) 粘着テープ基布
JP2852578B2 (ja) 粘着テープ用基布織物及びその基布織物の製造方法
JP3519517B2 (ja) 接着芯地用基布
JPS6034645A (ja) ナイロンマルチフイラメント織物の製造方法
JP2505612B2 (ja) 粘着テ―プ用基布
JP3291079B2 (ja) フレキシブルコンテナ用基布
JP2672448B2 (ja) テープ素材
JP2796124B2 (ja) 粘着テープ基布の製織方法
JP3103022B2 (ja) 芯地用織物
JPS6170042A (ja) 無撚織物の製造方法
JPS6229536B2 (ja)
JPS62141148A (ja) 粘着テ−プ用基布
JPH1096168A (ja) シート