JP3291079B2 - フレキシブルコンテナ用基布 - Google Patents
フレキシブルコンテナ用基布Info
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Description
基布に関するものであり、特に織布の両面にエチレン酢
酸ビニル樹脂をラミネートした、耐熱クリープ性に優れ
たフレキシブルコンテナ用基布に関するものである。
ポリプロピレン製のマルチフィラメントで織られた織布
の両面にエチレン酢酸ビニル樹脂(以下「EVA」と称
する)をラミネートして得られる基布を用いて作製され
ている。しかしこの従来の基布においては、織布を形成
するポリプロピレンと被膜層をなすEVAとの間に接着
性がないので、これらを相互に面接着することができな
い。そこで、織布の織り目の目空きを大きくして、EV
A被膜層を、織布の両面から織り目の間隙を通して合体
融合させて接着する、いわゆるブリッジング接着に依存
してフレキシブルコンテナ用の基布が作製されていた。
基布においては、EVA被膜層と織布とが直接に面接着
していないので、必然的にEVA被膜層による織布の固
定効果が弱く、このため高温時における耐クリープ性が
悪い。本発明はこの問題を解決するためになされたもの
であり、したがってその目的は、EVA被膜層との間で
面接着が行われ、この結果として織布の固定効果が向上
し、耐熱クリープ性が向上したフレキシブルコンテナ用
基布を提供することにある。
リプロピレン製のマルチフィラメントとポリエチレン製
のマルチフィラメントとの混撚フィラメントで織成され
たフレキシブルコンテナ用基布を提供することによって
解決できる。上記の混撚フィラメントにおけるポリエチ
レン製マルチフィラメントの混撚割合は50%以下であ
ることが好ましい。
ミネート加工においてポリエチレン製フィラメントとE
VA被膜層とは相互に面接着することができる。この場
合も、もちろんブリッジング接着は可能であるから、本
発明における織布を用いれば織布とEVA被膜層とが面
接着とブリッジング接着との双方によって強力に接着
し、耐熱クリープ性の高い基布が得られる。
ポリプロピレン製フィラメントのほうがポリエチレン製
フィラメントより強いので、一般的には、本発明におけ
る織布は従来のポリプロピレン製フィラメント単体の織
布より弱いと考えられる。しかし、織布と被膜層との面
接着が可能となったことによって強力の低下は補完され
る。また、混撚フィラメントにおけるポリエチレン製マ
ルチフィラメントの混撚割合を50%以下、好ましくは
10〜40%とすることによって、実質的に強力の低下
は認められない。
0本撚り合わせた1020デニールのポリプロピレン製
マルチフィラメントと、ポリエチレン製モノフィラメン
トを120本撚り合わせた340デニールのポリエチレ
ン製マルチフィラメントとを撚数100回/mとなるよ
うに混撚して混撚フィラメントを形成した。この混撚フ
ィラメントの概略を図1に示す。図1の混撚フィラメン
ト1はポリプロピレン製マルチフィラメント2とポリエ
チレン製マルチフィラメント3とが混撚されて形成され
ている。次にこの混撚フィラメントをタテ糸およびヨコ
糸として用い、打ち込み密度をタテ糸ヨコ糸とも18本
/インチとして平織りにして実施例1の織布を織成し
た。実施例1の織布の両面に、厚み各300μmのEV
A(シヨウレックスFL14−1、昭和電工株式会社
製、酢酸ビニル19%)被膜をラミネートし、基布を作
製した。この基布の厚みは0.90mmであった。
両面に厚み各250μmのEVA(FL14−1)被膜
をラミネートし、基布を作製した。この基布の厚みは
0.87mmであった。
ラメント(1200デニール、撚数130回/m)を単
体で用い、打ち込み密度をタテ糸ヨコ糸とも18本/イ
ンチとして平織りにして比較例1の織布を織成した。こ
の両面に厚み各300μmのEVA(FL14−1)被
膜をラミネートし、基布を作製した。この基布の厚みは
0.95mmであった。
ラメント(1000デニール、撚数60回/m)を単体
で用い、打ち込み密度をタテ糸ヨコ糸とも20本/イン
チとして平織りにして比較例2の織布を織成した。この
両面に厚み各300μmのEVA(FL14−1)被膜
をラミネートし、基布を作製した。この基布の厚みは
0.90mmであった。
2の織布から上記のようにして作製した各基布につい
て、引張強力、伸度、引裂強力、溶着剪断強力、溶着剥
離強力の各物性、および耐熱クリープ保持時間、耐熱ク
リープ保持後の残存強力保持率を測定した。その結果を
表1に示す。
織布は、これを用いて基布を作製したとき、引張強力、
伸度、引裂強力、溶着剪断強力、溶着剥離強力のいずれ
の物性においても、比較例のポリプロピレン単体の織布
を用いた基布と同等またはそれ以上の物性を有してお
り、かつ耐熱クリープ保持時間については飛躍的に向上
しており、50℃,40kgの荷重を72時間負荷した
後にもなお90%以上の強力が保持されることが確認さ
れた。
は、織布がポリプロピレン製のマルチフィラメントとポ
リエチレン製のマルチフィラメントとの混撚フィラメン
トで織成されたものであるので、この織布の両面にエチ
レン酢酸ビニル樹脂をラミネートしてフレキシブルコン
テナ用の基布を作製するとき、織布とエチレン酢酸ビニ
ル樹脂からなる被膜層との間にブリッジング接着ばかり
でなく面接着も可能となり、その結果、基布の耐熱クリ
ープ性が飛躍的に向上する。
視図。
ィラメント、3…ポリエチレン製マルチフィラメント。
Claims (2)
- 【請求項1】 織布の両面にエチレン酢酸ビニル樹脂を
ラミネートしたフレキシブルコンテナ用基布であって、織布が、 ポリプロピレン製のマルチフィラメントとポリ
エチレン製のマルチフィラメントとの混撚フィラメント
で織成されたものであり、 織布の両面のエチレン酢酸ビニル樹脂同士が、織布の織
り目の間隙を通って接着していることを特徴とす るフレ
キシブルコンテナ用基布。 - 【請求項2】 請求項1記載のフレキシブルコンテナ用
基布であって、上記混撚フィラメントにおけるポリエチ
レン製マルチフィラメントの混撚割合が50%以下であ
るフレキシブルコンテナ用基布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20166393A JP3291079B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | フレキシブルコンテナ用基布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20166393A JP3291079B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | フレキシブルコンテナ用基布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754239A JPH0754239A (ja) | 1995-02-28 |
JP3291079B2 true JP3291079B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16444840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20166393A Expired - Fee Related JP3291079B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | フレキシブルコンテナ用基布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3291079B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000141564A (ja) * | 1998-11-11 | 2000-05-23 | Heisei Polymer Co Ltd | 柔軟性シート及び屋根材 |
US7622406B2 (en) * | 2006-10-31 | 2009-11-24 | Jhrg, Llc | Puncture and abrasion resistant, air and water impervious laminated fabric |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP20166393A patent/JP3291079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754239A (ja) | 1995-02-28 |
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