JP2003041452A - フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ - Google Patents
フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 織布と当該織布上に形成された保護用樹脂層
とがずれることがない上に、機械的強度と柔軟性が共に
優れたフレキシブルコンテナ用織布を提供する。また、
熱や外力が与えられても織布とその保護用樹脂層とがず
れることがない加工布を提供する。また、織布と保護用
樹脂層とがずれて変形することがないフレキシブルコン
テナを提供することを目的とする。 【解決手段】 フレキシブルコンテナ用織布が、綾線部
13が非連続的に形成された織物構造で製織されたこと
を特徴とする。このフレキシブルコンテナ用織布では、
織物構造を破斜文織とすることができる。または、織物
構造を朱子織とすることができる。また、加工布が、上
述したフレキシブルコンテナ用織布の少なくとも一方の
面に保護用樹脂層を形成してなることを特徴とする。ま
た、フレキシブルコンテナが、上記の加工布を用いたこ
とを特徴とする。
とがずれることがない上に、機械的強度と柔軟性が共に
優れたフレキシブルコンテナ用織布を提供する。また、
熱や外力が与えられても織布とその保護用樹脂層とがず
れることがない加工布を提供する。また、織布と保護用
樹脂層とがずれて変形することがないフレキシブルコン
テナを提供することを目的とする。 【解決手段】 フレキシブルコンテナ用織布が、綾線部
13が非連続的に形成された織物構造で製織されたこと
を特徴とする。このフレキシブルコンテナ用織布では、
織物構造を破斜文織とすることができる。または、織物
構造を朱子織とすることができる。また、加工布が、上
述したフレキシブルコンテナ用織布の少なくとも一方の
面に保護用樹脂層を形成してなることを特徴とする。ま
た、フレキシブルコンテナが、上記の加工布を用いたこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルコン
テナおよびそれに用いる織布ないし加工布に関する。
テナおよびそれに用いる織布ないし加工布に関する。
【0002】
【従来の技術】各種粉体や粒体の輸送に、フレキシブル
コンテナが用いられる。フレキシブルコンテナは、ポリ
プロピレンやポリエチレン製のヤーンを用いて製織され
た織布、あるいはこの織布に保護用樹脂層を積層してな
る加工布を、縫製や熱シールなどの方法により所定形状
に製袋したものである。従来のフレキシブルコンテナに
用いられる織布は、その織物構造が平織または綾織で製
織されている。ここで、綾織について図6を参照しなが
ら説明する。図6は、綾織の織物構造の組織図であり、
この図において、図示上下方向の列は経糸を示し、図示
左右方向の列は緯糸を表す。また、黒色部51は経糸が
緯糸の上に浮いて交差している箇所であり、白色部52
は緯糸が経糸の上に浮いて交差している箇所であり、経
糸と緯糸が交差した箇所を組織点という。図6に示すよ
うに、綾織は、規則的に経糸と緯糸とを上下に交差させ
る織物構造であり、経糸および緯糸の斜め方向に綾線部
53が形成されるものである。ここで、綾線部53と
は、経糸が緯糸の上に浮いて交差している組織点同士が
縦および横方向に連続的かつ規則的に隣接して、経糸が
緯糸の上に浮いて交差した組織点が、経糸および緯糸の
斜め方向に、直線状に集合した部分のことをいう。織物
構造が綾織である織布は、綾線部53において糸同士の
拘束力が弱くなるので、柔軟性を有している上に、十分
な機械的強度を有しており、フレキシブルコンテナとし
て用いるのに好適である。
コンテナが用いられる。フレキシブルコンテナは、ポリ
プロピレンやポリエチレン製のヤーンを用いて製織され
た織布、あるいはこの織布に保護用樹脂層を積層してな
る加工布を、縫製や熱シールなどの方法により所定形状
に製袋したものである。従来のフレキシブルコンテナに
用いられる織布は、その織物構造が平織または綾織で製
織されている。ここで、綾織について図6を参照しなが
ら説明する。図6は、綾織の織物構造の組織図であり、
この図において、図示上下方向の列は経糸を示し、図示
左右方向の列は緯糸を表す。また、黒色部51は経糸が
緯糸の上に浮いて交差している箇所であり、白色部52
は緯糸が経糸の上に浮いて交差している箇所であり、経
糸と緯糸が交差した箇所を組織点という。図6に示すよ
うに、綾織は、規則的に経糸と緯糸とを上下に交差させ
る織物構造であり、経糸および緯糸の斜め方向に綾線部
53が形成されるものである。ここで、綾線部53と
は、経糸が緯糸の上に浮いて交差している組織点同士が
縦および横方向に連続的かつ規則的に隣接して、経糸が
緯糸の上に浮いて交差した組織点が、経糸および緯糸の
斜め方向に、直線状に集合した部分のことをいう。織物
構造が綾織である織布は、綾線部53において糸同士の
拘束力が弱くなるので、柔軟性を有している上に、十分
な機械的強度を有しており、フレキシブルコンテナとし
て用いるのに好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フレキシブルコンテナ
は樹脂ペレットの輸送に用いられることが多いが、近年
特に工程時間の短縮化の要請により、高い温度のままの
ペレットをフレキシブルコンテナ内に充填することが多
く行われるようになってきた。しかしながら、綾織で製
織された織布に保護用樹脂層を積層した加工布をフレキ
シブルコンテナとして用い、このフレキシブルコンテナ
に高温のペレットなどを充填した場合、熱によって織布
と保護用樹脂層との接着力が弱くなるため、織布と保護
用樹脂層との間ですべりが生じ、織布と保護用樹脂層と
がずれてしまうことがあった。また、保管効率を高める
ため、充填済みのフレキシブルコンテナを多段に積み重
ねることがある。しかしながら、フレキシブルコンテナ
を多段に重ねて保管した場合においては、織布と保護用
樹脂層との間に大きな剪断力が生じるため、織布と保護
用樹脂層とがずれてしまうことがあった。このように、
織布と保護用樹脂層とがずれると、フレキシブルコンテ
ナの形状が変形してしまうため、その使用の際に支障を
生じることがあった。本発明は、前記事情を鑑みてなさ
れたものであり、織布と、当該織布の上に形成された保
護用樹脂層とがずれることがない上に、機械的強度と柔
軟性が共に優れたフレキシブルコンテナ用織布を提供す
ることを目的とする。また、熱や外力が与えられても織
布とその保護用樹脂層とがずれることがない加工布を提
供することを目的とする。また、織布と保護用樹脂層と
がずれて変形することがないフレキシブルコンテナを提
供することを目的とする。
は樹脂ペレットの輸送に用いられることが多いが、近年
特に工程時間の短縮化の要請により、高い温度のままの
ペレットをフレキシブルコンテナ内に充填することが多
く行われるようになってきた。しかしながら、綾織で製
織された織布に保護用樹脂層を積層した加工布をフレキ
シブルコンテナとして用い、このフレキシブルコンテナ
に高温のペレットなどを充填した場合、熱によって織布
と保護用樹脂層との接着力が弱くなるため、織布と保護
用樹脂層との間ですべりが生じ、織布と保護用樹脂層と
がずれてしまうことがあった。また、保管効率を高める
ため、充填済みのフレキシブルコンテナを多段に積み重
ねることがある。しかしながら、フレキシブルコンテナ
を多段に重ねて保管した場合においては、織布と保護用
樹脂層との間に大きな剪断力が生じるため、織布と保護
用樹脂層とがずれてしまうことがあった。このように、
織布と保護用樹脂層とがずれると、フレキシブルコンテ
ナの形状が変形してしまうため、その使用の際に支障を
生じることがあった。本発明は、前記事情を鑑みてなさ
れたものであり、織布と、当該織布の上に形成された保
護用樹脂層とがずれることがない上に、機械的強度と柔
軟性が共に優れたフレキシブルコンテナ用織布を提供す
ることを目的とする。また、熱や外力が与えられても織
布とその保護用樹脂層とがずれることがない加工布を提
供することを目的とする。また、織布と保護用樹脂層と
がずれて変形することがないフレキシブルコンテナを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、綾織にお
いては、形成される綾線部の表面の凹凸が少なく、綾線
部と保護用樹脂層との摩擦力が小さくなる結果、従来の
フレキシブルコンテナに高温ペレットを充填した場合や
従来のフレキシブルコンテナを重ねて保管した場合な
ど、熱や外力が与えられたときに、綾線部に沿って織布
と保護用樹脂層とがずれることがあることを見出した。
そして、上記の点に着目して検討した結果、以下のフレ
キシブルコンテナ用織布および加工布を発明するに到っ
た。すなわち、本発明のフレキシブルコンテナ用織布
は、綾線部が非連続的に形成される織物構造または綾線
部が形成されない織物構造で製織されたことを特徴とし
ている。また、本発明のフレキシブルコンテナ用織布で
は、前記織物構造を破斜文織とすることができる。ま
た、前記織物構造を朱子織とすることができる。また、
本発明のフレキシブルコンテナ用織布は、高密度ポリエ
チレンおよび/またはポリプロピレンを含む経緯糸で製
織されていることが好ましい。また、本発明の加工布
は、上記のフレキシブルコンテナ用織布の少なくとも一
方の面に保護用樹脂層を形成してなることを特徴として
いる。また、本発明のフレキシブルコンテナは、上記の
加工布を用いたことを特徴としている。
いては、形成される綾線部の表面の凹凸が少なく、綾線
部と保護用樹脂層との摩擦力が小さくなる結果、従来の
フレキシブルコンテナに高温ペレットを充填した場合や
従来のフレキシブルコンテナを重ねて保管した場合な
ど、熱や外力が与えられたときに、綾線部に沿って織布
と保護用樹脂層とがずれることがあることを見出した。
そして、上記の点に着目して検討した結果、以下のフレ
キシブルコンテナ用織布および加工布を発明するに到っ
た。すなわち、本発明のフレキシブルコンテナ用織布
は、綾線部が非連続的に形成される織物構造または綾線
部が形成されない織物構造で製織されたことを特徴とし
ている。また、本発明のフレキシブルコンテナ用織布で
は、前記織物構造を破斜文織とすることができる。ま
た、前記織物構造を朱子織とすることができる。また、
本発明のフレキシブルコンテナ用織布は、高密度ポリエ
チレンおよび/またはポリプロピレンを含む経緯糸で製
織されていることが好ましい。また、本発明の加工布
は、上記のフレキシブルコンテナ用織布の少なくとも一
方の面に保護用樹脂層を形成してなることを特徴として
いる。また、本発明のフレキシブルコンテナは、上記の
加工布を用いたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフレキシブルコンテナ用織布(以下、織布と略
称する)の一実施形態例について、図1〜図3を参照し
ながら説明する。なお、図1は本実施形態例の織布にお
ける織物構造を示す平面図、図2は図1に示す織物構造
の組織図、図3は織布を構成する経糸または緯糸の断面
図である。本実施形態例の織布は、図1に示すように、
一般的に破斜文織(ブロークンツイル)と称されている
織物構造で経糸1と緯糸2とを製織したことを特徴とし
ている。
本発明のフレキシブルコンテナ用織布(以下、織布と略
称する)の一実施形態例について、図1〜図3を参照し
ながら説明する。なお、図1は本実施形態例の織布にお
ける織物構造を示す平面図、図2は図1に示す織物構造
の組織図、図3は織布を構成する経糸または緯糸の断面
図である。本実施形態例の織布は、図1に示すように、
一般的に破斜文織(ブロークンツイル)と称されている
織物構造で経糸1と緯糸2とを製織したことを特徴とし
ている。
【0006】図1に示す織物構造をさらに詳細に説明す
ると、図2に示すように、経糸1は、経糸1が緯糸2の
上に浮いて交差する組織点(黒色部)11と、経糸1が
緯糸2の下に沈んで交差する組織点(白色部)12とが
2つずつ交互になるように組織される。一方、緯糸2に
おいては、緯糸2が経糸1の上に浮いて交差する組織点
(白色部)12と、緯糸2が経糸1の下に沈んで交差す
る組織点(黒色部)11とが1つずつ交互になるように
組織される糸15、および緯糸2が経糸1の上に浮いて
交差する組織点(白色部)12と、緯糸2が経糸1の下
に沈んで交差する組織点(黒色部)11とが2つずつ交
互になるように組織される糸16が交互に配列されてい
る。このような織物構造では、経糸1が緯糸2の上に浮
いて交差している組織点同士が縦および横方向で隣接す
る部分を有するものの、その部分は連続的ではない。そ
のため、綾線部13は形成されるものの、連続的には形
成されない。ここで、連続的とは、組織点が5つ以上縦
および横方向に隣接することをいう。
ると、図2に示すように、経糸1は、経糸1が緯糸2の
上に浮いて交差する組織点(黒色部)11と、経糸1が
緯糸2の下に沈んで交差する組織点(白色部)12とが
2つずつ交互になるように組織される。一方、緯糸2に
おいては、緯糸2が経糸1の上に浮いて交差する組織点
(白色部)12と、緯糸2が経糸1の下に沈んで交差す
る組織点(黒色部)11とが1つずつ交互になるように
組織される糸15、および緯糸2が経糸1の上に浮いて
交差する組織点(白色部)12と、緯糸2が経糸1の下
に沈んで交差する組織点(黒色部)11とが2つずつ交
互になるように組織される糸16が交互に配列されてい
る。このような織物構造では、経糸1が緯糸2の上に浮
いて交差している組織点同士が縦および横方向で隣接す
る部分を有するものの、その部分は連続的ではない。そ
のため、綾線部13は形成されるものの、連続的には形
成されない。ここで、連続的とは、組織点が5つ以上縦
および横方向に隣接することをいう。
【0007】織布3を製織する経糸1または緯糸2は、
図3に示すような、中間層31の両面に、外層32をそ
れぞれ積層してなる三層構造のヤーン33であることが
好ましい。中間層31の材質には、高密度ポリエチレン
(以下、HDPEと略称する)および/またはポリプロ
ピレン(以下、PPと略称する)を用いることが望まし
く、PPはホモポリマーであることがさらに望ましい。
中間層31にPPのホモポリマーを用いると、結晶化
度、融点が高くなり、中間層31の機械的強度、耐熱ク
リープ性が向上する。さらに、中間層31の機械的強度
を向上させるために、中間層31を形成するPPのMF
R(メルトフローレート)を、0.1〜1.0g/10
分程度とすることが望ましい。外層32には、PPとエ
チレン−プロピレンゴム(以下、EPRと略称する)と
の混合物に高密度ポリエチレンを混合したものが好まし
い。外層32にPPとEPRとの混合物を配合すると、
外層のPPによって、PP製の中間層31との接着性な
らびに外層32の機械的強度および耐熱クリープ特性が
向上するとともに、外層32のEPR中のエチレン単位
によって、外層32の柔軟性および外層32に混合され
るHDPEとの親和性が向上する。具体的に、上記条件
を満たすPPとEPRとの混合物として、PPとEPR
とのポリマーアロイが用いられる。
図3に示すような、中間層31の両面に、外層32をそ
れぞれ積層してなる三層構造のヤーン33であることが
好ましい。中間層31の材質には、高密度ポリエチレン
(以下、HDPEと略称する)および/またはポリプロ
ピレン(以下、PPと略称する)を用いることが望まし
く、PPはホモポリマーであることがさらに望ましい。
中間層31にPPのホモポリマーを用いると、結晶化
度、融点が高くなり、中間層31の機械的強度、耐熱ク
リープ性が向上する。さらに、中間層31の機械的強度
を向上させるために、中間層31を形成するPPのMF
R(メルトフローレート)を、0.1〜1.0g/10
分程度とすることが望ましい。外層32には、PPとエ
チレン−プロピレンゴム(以下、EPRと略称する)と
の混合物に高密度ポリエチレンを混合したものが好まし
い。外層32にPPとEPRとの混合物を配合すると、
外層のPPによって、PP製の中間層31との接着性な
らびに外層32の機械的強度および耐熱クリープ特性が
向上するとともに、外層32のEPR中のエチレン単位
によって、外層32の柔軟性および外層32に混合され
るHDPEとの親和性が向上する。具体的に、上記条件
を満たすPPとEPRとの混合物として、PPとEPR
とのポリマーアロイが用いられる。
【0008】また、外層32にHDPEを配合すると、
織布3の表面にポリエチレン(以下、PEと略称する)
系の保護用樹脂層41を形成した場合に、保護用樹脂層
を構成する樹脂と外層32との接着性が向上する。さら
に、PEの含有により高い融着性が得られるため、ヤー
ン33を製織してなる織布および加工布のシール性が向
上する。しかも、HDPEは、ポリエチレンの中では比
較的耐熱クリープ特性が高く、機械的強度や延伸性に優
れているので、HDPEの配合がヤーン33の機械的強
度や耐熱クリープ特性に及ぼす悪影響は少ない。
織布3の表面にポリエチレン(以下、PEと略称する)
系の保護用樹脂層41を形成した場合に、保護用樹脂層
を構成する樹脂と外層32との接着性が向上する。さら
に、PEの含有により高い融着性が得られるため、ヤー
ン33を製織してなる織布および加工布のシール性が向
上する。しかも、HDPEは、ポリエチレンの中では比
較的耐熱クリープ特性が高く、機械的強度や延伸性に優
れているので、HDPEの配合がヤーン33の機械的強
度や耐熱クリープ特性に及ぼす悪影響は少ない。
【0009】外層32において、上記条件を過不足なく
満たすPPとEPRとの混合比は、PPが30〜60質
量%、EPRが70〜40質量%である。PPの混合比
が30質量%未満であると、中間層31と外層32との
接着性や外層32の機械的強度、さらには耐熱クリープ
特性が不十分となることがあり、PPの混合比が60質
量%を超えると、外層32の柔軟性およびHDPEとの
親和性が低下することがある。同様に、上記条件を満た
すPPとEPRとの混合物とHDPEとの混合比は、P
PとEPRとの混合物が30〜70質量%、HDPEが
70〜30質量%である。PPとEPRとの混合物の混
合比が30質量%未満であると、中間層31と外層32
との接着性や外層32の機械的強度、更には耐熱クリー
プ特性が不十分となることがあり、PPとEPRとの混
合物の混合比が70質量%を超えると、外層32の表面
に保護用樹脂層を形成した場合において、外層32と保
護用樹脂層41との接着性およびヤーン33を製織して
なる織布3、および後述する加工布のシール性が低下す
ることがある。
満たすPPとEPRとの混合比は、PPが30〜60質
量%、EPRが70〜40質量%である。PPの混合比
が30質量%未満であると、中間層31と外層32との
接着性や外層32の機械的強度、さらには耐熱クリープ
特性が不十分となることがあり、PPの混合比が60質
量%を超えると、外層32の柔軟性およびHDPEとの
親和性が低下することがある。同様に、上記条件を満た
すPPとEPRとの混合物とHDPEとの混合比は、P
PとEPRとの混合物が30〜70質量%、HDPEが
70〜30質量%である。PPとEPRとの混合物の混
合比が30質量%未満であると、中間層31と外層32
との接着性や外層32の機械的強度、更には耐熱クリー
プ特性が不十分となることがあり、PPとEPRとの混
合物の混合比が70質量%を超えると、外層32の表面
に保護用樹脂層を形成した場合において、外層32と保
護用樹脂層41との接着性およびヤーン33を製織して
なる織布3、および後述する加工布のシール性が低下す
ることがある。
【0010】また、中間層31と外層32との量比は、
ヤーンに要求される機械的強度にもよるが、中間層31
が50〜90質量%、外層32が10〜50質量%であ
ることが好ましい。例えば、ヤーンの繊度を2000デ
ニールとすると、中間層31が1000〜1800デニ
ール、外層32が200〜1000デニールとなる。こ
の場合、中間層31が厚い程、ヤーンの機械的強度およ
び耐熱クリープ性は向上するが、中間層31と外層32
との接着性およびヤーン33を製織してなる織布3、お
よび後述する加工布のシール性が低下することがある。
一方、中間層31が薄い程、織布3および加工布の加工
性は向上するが、ヤーン33の機械的強度および耐熱ク
リープ性が低下することがある。
ヤーンに要求される機械的強度にもよるが、中間層31
が50〜90質量%、外層32が10〜50質量%であ
ることが好ましい。例えば、ヤーンの繊度を2000デ
ニールとすると、中間層31が1000〜1800デニ
ール、外層32が200〜1000デニールとなる。こ
の場合、中間層31が厚い程、ヤーンの機械的強度およ
び耐熱クリープ性は向上するが、中間層31と外層32
との接着性およびヤーン33を製織してなる織布3、お
よび後述する加工布のシール性が低下することがある。
一方、中間層31が薄い程、織布3および加工布の加工
性は向上するが、ヤーン33の機械的強度および耐熱ク
リープ性が低下することがある。
【0011】織布3の織密度は、織布3を用いて製造さ
れるフレキシブルコンテナの寸法、内容部の重量や粒径
等により異なるが、経糸1、緯糸2共に、1インチあた
り10〜20本程度とするのが一般的である。さらに、
経糸1と緯糸2との繊度を変えてもよいが、織布3の強
度バランスを考慮すると、経緯に同一繊度のヤーン33
を用い、織密度も同一とするのが一般的である。
れるフレキシブルコンテナの寸法、内容部の重量や粒径
等により異なるが、経糸1、緯糸2共に、1インチあた
り10〜20本程度とするのが一般的である。さらに、
経糸1と緯糸2との繊度を変えてもよいが、織布3の強
度バランスを考慮すると、経緯に同一繊度のヤーン33
を用い、織密度も同一とするのが一般的である。
【0012】上述した実施形態例の織布3にあっては、
破斜文織で製織されているので、機械的強度と柔軟性と
を兼ね備えた織布が得られる。また、綾線部13を非連
続的に形成すると、平滑な綾線部が小さくなり、織布3
全体の表面は凹凸が増加する。その結果、この織布3上
に保護用樹脂層を形成した場合、織布3表面の凹凸がア
ンカーとしての効果を発揮し、織布3と保護用樹脂層と
の摩擦力が高くなるので、織布と保護用樹脂層とがずれ
にくくなる。
破斜文織で製織されているので、機械的強度と柔軟性と
を兼ね備えた織布が得られる。また、綾線部13を非連
続的に形成すると、平滑な綾線部が小さくなり、織布3
全体の表面は凹凸が増加する。その結果、この織布3上
に保護用樹脂層を形成した場合、織布3表面の凹凸がア
ンカーとしての効果を発揮し、織布3と保護用樹脂層と
の摩擦力が高くなるので、織布と保護用樹脂層とがずれ
にくくなる。
【0013】なお、本発明の織布は上述した実施形態例
に限定されない。例えば、上述した織布は破斜文織の織
物構造であったが、綾線部が非連続的に形成される織物
構造または綾線部が形成されない織物構造であればよ
く、織物構造が図4の組織図に示すような朱子織であっ
てもよい。ここで、朱子織とは、経糸または緯糸のどち
らか一方が、経糸または緯糸のどちらか一方の上に長く
浮いている織物構造であり、この織物構造では綾線部は
形成されない。
に限定されない。例えば、上述した織布は破斜文織の織
物構造であったが、綾線部が非連続的に形成される織物
構造または綾線部が形成されない織物構造であればよ
く、織物構造が図4の組織図に示すような朱子織であっ
てもよい。ここで、朱子織とは、経糸または緯糸のどち
らか一方が、経糸または緯糸のどちらか一方の上に長く
浮いている織物構造であり、この織物構造では綾線部は
形成されない。
【0014】次に、本発明の加工布の一実施形態例につ
いて図5を参照しながら説明する。なお、図5は、図1
および図2に示す織物構造を有した織布を用いた加工布
を長手方向に切断したときの断面図である。この実施形
態例の加工布42は、上述した織布3の両面に、合成樹
脂製の保護用樹脂層41を積層して形成されていること
を特徴としている。保護用樹脂層41は、この加工布4
2が用いられたフレキシブルコンテナ内への異物や水分
の侵入を防止したり、加工布42の機械的強度や耐摩擦
性などを向上させるためのものである。織布3上に、保
護用樹脂層41を形成させる方法としては特に制限され
ないが、例えば、押出ラミネートなどの方法が挙げられ
る。
いて図5を参照しながら説明する。なお、図5は、図1
および図2に示す織物構造を有した織布を用いた加工布
を長手方向に切断したときの断面図である。この実施形
態例の加工布42は、上述した織布3の両面に、合成樹
脂製の保護用樹脂層41を積層して形成されていること
を特徴としている。保護用樹脂層41は、この加工布4
2が用いられたフレキシブルコンテナ内への異物や水分
の侵入を防止したり、加工布42の機械的強度や耐摩擦
性などを向上させるためのものである。織布3上に、保
護用樹脂層41を形成させる方法としては特に制限され
ないが、例えば、押出ラミネートなどの方法が挙げられ
る。
【0015】保護用樹脂層41の材質には、例えば、各
種密度のPEまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマ等のPE系共重合体樹脂やPP等が、単体でま
たは混合して用いられる。織布3の機械的強度を低下さ
せずに保護用樹脂層41を形成するためには、比較的低
温で押出可能な直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)またはエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用するこ
とが望ましい。また、これらの樹脂を複数積層して保護
用樹脂層41を形成してもよい。この保護用樹脂層41
の厚さは特に限定されないが、50〜150μm程度が
一般的である。
種密度のPEまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマ等のPE系共重合体樹脂やPP等が、単体でま
たは混合して用いられる。織布3の機械的強度を低下さ
せずに保護用樹脂層41を形成するためには、比較的低
温で押出可能な直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)またはエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用するこ
とが望ましい。また、これらの樹脂を複数積層して保護
用樹脂層41を形成してもよい。この保護用樹脂層41
の厚さは特に限定されないが、50〜150μm程度が
一般的である。
【0016】上述した実施形態例の加工布42にあって
は、上述した織布3の両面に保護用樹脂層41を形成し
てなるものであり、織布の機械的強度と柔軟性とがその
まま発揮されるので、結果的に、機械的強度と柔軟性と
を兼ね備えた加工布42が得られる。その上、織布3表
面には凹凸が多いので、その凹凸がアンカーとしての効
果を発揮し、織布3と保護用樹脂層41との摩擦力が大
きくなる。その結果、加工布42を用いたフレキシブル
コンテナに、高温のペレットなどを充填した場合、また
は充填済みのフレキシブルコンテナを多段に重ねて保管
した場合などにおいても、織布3と保護用樹脂層41と
の間で綾線に沿ってすべることがなく、織布3と保護用
樹脂層41とがずれることがない。その結果、フレキシ
ブルコンテナの形状が変形することがなく、フレキシブ
ルコンテナとして使用する際に支障を生じることがな
い。
は、上述した織布3の両面に保護用樹脂層41を形成し
てなるものであり、織布の機械的強度と柔軟性とがその
まま発揮されるので、結果的に、機械的強度と柔軟性と
を兼ね備えた加工布42が得られる。その上、織布3表
面には凹凸が多いので、その凹凸がアンカーとしての効
果を発揮し、織布3と保護用樹脂層41との摩擦力が大
きくなる。その結果、加工布42を用いたフレキシブル
コンテナに、高温のペレットなどを充填した場合、また
は充填済みのフレキシブルコンテナを多段に重ねて保管
した場合などにおいても、織布3と保護用樹脂層41と
の間で綾線に沿ってすべることがなく、織布3と保護用
樹脂層41とがずれることがない。その結果、フレキシ
ブルコンテナの形状が変形することがなく、フレキシブ
ルコンテナとして使用する際に支障を生じることがな
い。
【0017】なお、本発明の加工布は上述した実施形態
例に限定されない。例えば、織布の両面に保護用樹脂層
が形成されていたが、織布の少なくとも片面に保護用樹
脂層が形成されていればよい。
例に限定されない。例えば、織布の両面に保護用樹脂層
が形成されていたが、織布の少なくとも片面に保護用樹
脂層が形成されていればよい。
【0018】
【実施例】(実施例)PPのホモポリマー(密度=0.
90g/cm3 、MFR=0.50g/10分、融点=
160℃)が繊度1200デニールの中間層を形成し、
PPとEPRとのポリマーアロイ(密度=0.88g/
cm3 、MFR=0.45g/10分、融点=142
℃、商品名キャタロイ、サンアロマー社製)と、HDP
E(密度=0.95g/cm3 、MFR=0.80g/
10分、融点=133℃)とを1:1の比率で混合した
ものが中間層の両面にて繊度400デニールの外層を形
成するよう、インフレーション法による共押出を行い、
三層共押出フィルムを作成した。このフィルムをスリッ
タにて裁断後、加熱延伸して、繊度2000デニールの
ヤーンを作製した。このヤーンを経糸とし、繊度200
0デニールのHDPE(密度=0.95g/cm3 、M
FR=0.80g/10分、融点=133℃)製テープ
を緯糸として、図2に示す破斜文織の織物構造を有する
織布を作成した。織密度は経緯とも15本/インチとし
た。この織布の両面に、LLDPE樹脂(密度=0.9
1g/cm3 、MFR=10.0g/10分)からなる
保護用樹脂層を、それぞれ60μmの厚さで押出ラミネ
ートして、加工布を作製した。
90g/cm3 、MFR=0.50g/10分、融点=
160℃)が繊度1200デニールの中間層を形成し、
PPとEPRとのポリマーアロイ(密度=0.88g/
cm3 、MFR=0.45g/10分、融点=142
℃、商品名キャタロイ、サンアロマー社製)と、HDP
E(密度=0.95g/cm3 、MFR=0.80g/
10分、融点=133℃)とを1:1の比率で混合した
ものが中間層の両面にて繊度400デニールの外層を形
成するよう、インフレーション法による共押出を行い、
三層共押出フィルムを作成した。このフィルムをスリッ
タにて裁断後、加熱延伸して、繊度2000デニールの
ヤーンを作製した。このヤーンを経糸とし、繊度200
0デニールのHDPE(密度=0.95g/cm3 、M
FR=0.80g/10分、融点=133℃)製テープ
を緯糸として、図2に示す破斜文織の織物構造を有する
織布を作成した。織密度は経緯とも15本/インチとし
た。この織布の両面に、LLDPE樹脂(密度=0.9
1g/cm3 、MFR=10.0g/10分)からなる
保護用樹脂層を、それぞれ60μmの厚さで押出ラミネ
ートして、加工布を作製した。
【0019】(比較例)実施例と同様の繊度2000デ
ニールのヤーンを経糸とし、繊度2000デニールのH
DPE(密度=0.95g/cm3 、MFR=0.80
g/10分、融点=133℃)製テープを緯糸として、
綾織(2/2)の織物構造を有する織布を作成した。織
密度は経緯とも15本/インチとした。この織布の両面
に、LLDPE樹脂(密度=0.91g/cm3 、MF
R=10.0g/10分)からなる保護用樹脂層を、そ
れぞれ60μmの厚さで押出ラミネートして、加工布を
作製した。
ニールのヤーンを経糸とし、繊度2000デニールのH
DPE(密度=0.95g/cm3 、MFR=0.80
g/10分、融点=133℃)製テープを緯糸として、
綾織(2/2)の織物構造を有する織布を作成した。織
密度は経緯とも15本/インチとした。この織布の両面
に、LLDPE樹脂(密度=0.91g/cm3 、MF
R=10.0g/10分)からなる保護用樹脂層を、そ
れぞれ60μmの厚さで押出ラミネートして、加工布を
作製した。
【0020】実施例および比較例の加工布の引張強度お
よび耐熱クリープ特性試験結果を表1に示す。なお、引
張強度、伸度、引裂強度の試験はJIS Z 1651
に記載の試験法に準拠して行った。また、耐熱クリープ
特性試験は、下記に示すような、中間層と保護用樹脂層
との溶着部の落下時間を測定することにより行った。ま
ず、幅約30cmの加工布を2枚重ね、その端部を40
mmにわたり熱風温度260℃、圧力0.35MPa、
速度25mm/分の条件でローラ圧着させ、幅30mm
に切断して試料とした。次いで、この試料の一端に25
kgの重りを取り付け、他の一端を保持して70℃の雰
囲気中につるして、中間層と保護用樹脂層との溶着部が
落下するまでの時間を測定した。なお、試料の長手方向
が経糸と一致するように作製した。
よび耐熱クリープ特性試験結果を表1に示す。なお、引
張強度、伸度、引裂強度の試験はJIS Z 1651
に記載の試験法に準拠して行った。また、耐熱クリープ
特性試験は、下記に示すような、中間層と保護用樹脂層
との溶着部の落下時間を測定することにより行った。ま
ず、幅約30cmの加工布を2枚重ね、その端部を40
mmにわたり熱風温度260℃、圧力0.35MPa、
速度25mm/分の条件でローラ圧着させ、幅30mm
に切断して試料とした。次いで、この試料の一端に25
kgの重りを取り付け、他の一端を保持して70℃の雰
囲気中につるして、中間層と保護用樹脂層との溶着部が
落下するまでの時間を測定した。なお、試料の長手方向
が経糸と一致するように作製した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例の加工布は、破斜文織で製織されて
いるので、引張強度、伸度、引裂強度が十分高く、柔軟
性を有していた。さらに、耐熱クリープ、溶着部落下時
間が長かった。この程度の溶着部落下時間であれば、加
工布において、織布と保護用樹脂層とがずれることがな
い。一方、比較例の加工布は、綾織で製織されているの
で、引張強度、伸度、引裂強度が十分高く、柔軟性を有
しているものの、溶着部落下時間が短かった。この程度
に溶着部落下時間が短いと、加工布において、織布と保
護用樹脂層とがずれることがある。
いるので、引張強度、伸度、引裂強度が十分高く、柔軟
性を有していた。さらに、耐熱クリープ、溶着部落下時
間が長かった。この程度の溶着部落下時間であれば、加
工布において、織布と保護用樹脂層とがずれることがな
い。一方、比較例の加工布は、綾織で製織されているの
で、引張強度、伸度、引裂強度が十分高く、柔軟性を有
しているものの、溶着部落下時間が短かった。この程度
に溶着部落下時間が短いと、加工布において、織布と保
護用樹脂層とがずれることがある。
【0023】
【発明の効果】本発明の織布によれば、高い機械的強度
と高い柔軟性とを兼ね備えることができる。本発明の加
工布によれば、高い機械的強度と高い柔軟性とを兼ね備
えることができるだけでなく、加工布をフレキシブルコ
ンテナに用い、このフレキシブルコンテナに高温のペレ
ットなどを充填した場合、または充填済みのフレキシブ
ルコンテナを多段に重ねて保管した場合など、熱や外力
が与えられても、織布と保護用樹脂層とが綾線部に沿っ
てずれることがない。その結果、フレキシブルコンテナ
の形状が変形することがなく、加工布をフレキシブルコ
ンテナとして使用する際に支障を生じることがない。
と高い柔軟性とを兼ね備えることができる。本発明の加
工布によれば、高い機械的強度と高い柔軟性とを兼ね備
えることができるだけでなく、加工布をフレキシブルコ
ンテナに用い、このフレキシブルコンテナに高温のペレ
ットなどを充填した場合、または充填済みのフレキシブ
ルコンテナを多段に重ねて保管した場合など、熱や外力
が与えられても、織布と保護用樹脂層とが綾線部に沿っ
てずれることがない。その結果、フレキシブルコンテナ
の形状が変形することがなく、加工布をフレキシブルコ
ンテナとして使用する際に支障を生じることがない。
【図1】 本発明の織布の一実施形態例における織物構
造を示す平面図である。
造を示す平面図である。
【図2】 図1の織布の組織図である。
【図3】 織布を構成する経糸または緯糸の断面図であ
る。
る。
【図4】 朱子織の組織図である。
【図5】 本発明の加工布の一実施形態例を示す断面図
である。
である。
【図6】 綾織の組織図である。
11…綾線部、3…織布、41…保護用樹脂層、42…
加工布
加工布
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 川端 洋樹
東京都中央区日本橋小舟町4番1号 平成
ポリマー株式会社内
Fターム(参考) 3E070 AA31 AB15 DA10 WK20
4L033 AA05 AB05 AC15 CA12
4L048 AA15 AB28 AC09 AC10 CA01
CA09 CA11 DA33
Claims (6)
- 【請求項1】 綾線部が非連続的に形成される織物構造
または綾線部が形成されない織物構造で製織されたこと
を特徴とするフレキシブルコンテナ用織布。 - 【請求項2】 前記織物構造が破斜文織であることを特
徴とする請求項1に記載のフレキシブルコンテナ用織
布。 - 【請求項3】 前記織物構造が朱子織であることを特徴
とする請求項1に記載のフレキシブルコンテナ用織布。 - 【請求項4】 高密度ポリエチレンおよび/またはポリ
プロピレンを含む経緯糸で製織されたことを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブルコンテナ
用織布。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のフレキ
シブルコンテナ用織布の少なくとも一方の面に保護用樹
脂層を形成してなることを特徴とする加工布。 - 【請求項6】 請求項5に記載の加工布を用いたことを
特徴とするフレキシブルコンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001230372A JP2003041452A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001230372A JP2003041452A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003041452A true JP2003041452A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19062596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001230372A Pending JP2003041452A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003041452A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013060736A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Hagihara Industries Inc | 標識用土嚢 |
CN107297933A (zh) * | 2016-04-14 | 2017-10-27 | 苏州汪永亨丝绸科技文化有限公司 | 一种机织妆花织锦的后处理工艺 |
CN112111834A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-12-22 | 湖北民族大学 | 一种双经双纬织锦面结构及其织造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5728780A (en) * | 1980-07-16 | 1982-02-16 | Toyo Boseki | Cloth for flexible container and its manufacture |
JPS63199176A (ja) * | 1987-02-13 | 1988-08-17 | Kubota Ltd | パワ−ステアリング装置 |
JPH01124649A (ja) * | 1987-11-05 | 1989-05-17 | Taisei Polymer Kk | フレキシブルコンテナ用基布 |
JPH0577372A (ja) * | 1991-02-28 | 1993-03-30 | Heisei Polymer Co Ltd | 多層延伸テープ、フレキシブルコンテナ用織布およびフレキシブルコンテナ製造用加工布 |
JP2001058381A (ja) * | 1999-08-23 | 2001-03-06 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 多層延伸テープ及び織布ならびに加工布 |
JP2001063811A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-13 | Mitsuboshi Belting Ltd | 樹脂ベルト |
-
2001
- 2001-07-30 JP JP2001230372A patent/JP2003041452A/ja active Pending
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CN112111834A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-12-22 | 湖北民族大学 | 一种双经双纬织锦面结构及其织造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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