JPS6176558A - 磁性塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁性塗料に関する。より詳しくは、電磁変換
特性と塗膜特性とに優れる磁気記録媒体を製造すること
のできる磁性塗料に関する。

〔Ｖη来の技術〕

従来より、ポリエステルフィルム等の非磁性物質からな
る支持体上に、磁性粉末をバインダー中１で分散させた
磁性塗ｌを塗布して形成した塗布型の磁気記録媒体が広
く用いられている。

近年磁気記録媒体の高密度記録化のために磁性塗料に用
いる磁性粉末は微粒子化の方向に進んでいる。この場合
に、磁性粉末の微粒子化に伴い、粒子の凝集力が強（な
り、従来の磁性塗、料に使用されているバインダーおよ
び分散方法では磁性粉末の高分散が困難となることが多
かった。そのために、このような磁性塗料から形成され
た磁気記録媒体は満足な電磁変換特性が得られなかった
。

磁性粉末の分散性の改善のだめに従来のバインダーより
低分子量のものを使用することが提案されている。しか
し、このような低分子量のバインダーを含む磁性塗料を
支持体上に塗工すると、乾燥後磁性表面がゆず皿状にな
ったり、あるいは粘着性を呈するため磁気記録媒体の製
造が完了して巻き取った後に、ブロッキング現象が生じ
るという別の欠点が発生しやすかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、本発
明の目的は、バインダー中に磁性粉末が分散性高く混合
分散され、優れた電磁変換特性を有する磁気記録媒体が
形成可能な磁性塗料を提供することにある。

本発明の他の目的は、磁性層がゆず皿状になったり、ま
た巻き取った後にブロッキング現象が生じることのない
磁気記録媒体を形成することのできる磁性塗料な提供す
ることにある。

〔発明の構成〕

本発明の磁性塗料は、磁気記録媒体形成用の磁性塗料に
おいて、前記磁性塗料中に含有されるバインダーか、平
均重合度が３００以下及び４００以上の２皿の塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体とポリウレ
タン樹脂とを有してなることを特徴とする。

以下、本発明の磁性塗料について詳細に説明する。

磁性塗料は−、役に磁性粉末、バインダー、分散剤、研
摩剤、硬ｒヒ削等の成分からなるが、本発明ｆ）５？ｔ
　ａ塗料は、バインダー以外の成分は従来の公知のもの
を防用することができる。また、これらの組成に関して
も従来通常用いられる組成でよい。

本発明の磁性塗料のバインダーは、平均重合度が３００
以下と４００以上の２穏類の塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体とポリウレタン樹脂の合計３
種類の高分子化合物を少なくとも含有するものである。

平均重合度の異なる２種類の塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体の合わせた添加量は、磁性粉
末に対して４０〜５重量％程度が好ましい。また、この
２種のバインダーのＭ　ｔ　比、即ち、（平均重合度３
００以下のもの）：（平均重合度４００以上のもの）は
、通常は一％１　：　１０〜Ｎ１：１種度である。ポリ
ウレタン樹脂は前記の２踵類の共重合体の全量に対して
７５〜２５重量％程度が好ましい。ポリウレタン樹脂の
分子量に関しては特に限定するものでない。

この三種類のバインダー以外に、本発明の効果を妨げな
い範囲内で他の公知のバインダーを添ＵＳしてもかまわ
ないが、通常は上記３種類のバインダーの使用で十分で
ある。

前記したように、硬化剤としては従来公知のものが使用
できるが、バインダーとして使用したポリウレタン位１
脂の架橋剤として適切なポリイソシアネートが特に好ま
しい。

゛本発明のＶｉ磁性塗料最も好ましい製造方法を以下に
説明する。

まず、所望の、′ｌ且成をもつ磁性粉末、分散剤、研摩
剤等と平均重合度３００以下の塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体とをサンドミル、ニーグー
等で十分混練する。次に、平均重合ｇ（４００以上の塩
ｆヒビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体と
ポリウレタン慎↑脂とを更に添加し混練する。次に、こ
の混練された混合物をペイント・アンター、等の攪拌機
へ移し、この攪拌機中へ所望の組成となるようにポリイ
ソシアネート等の硬化剤も添加して十分攪拌し、本発明
の磁性塗料を製造する。

゛　以上説明したように１，１初に低分子量のバインダ
ーを添加混練し、後で残余の）くイングーを添加量１棟
する２段階に分けた混練を行い磁性塗料を製造した方が
本発明つ目的は、工り効果的に達成でき、最も好ましい
製造方法である。しかし、一度に３種類の前記バインダ
ーを添加して混線し磁性塗料を製造しても本発明の目的
は達成可能である。

本発明の磁性塗料はバインダー中への磁性粉末の分散性
が高く、また１本発明の磁性塗料により形成される磁気
記録媒体の磁性層は粘着性もなく、ゆず皿状にもならな
い。以上のような効果が得られる理由は必ずしも明らか
ではないが次のように考えられる。すなわち、バインダ
ー中への磁性粉末の分散性が高まるのは平均重合度３０
０以下の低重合度の塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体が磁性粉末とのヌレ性が良いためと考
えられる。

また、前記したようにバインダーを二度に分けて添加し
、二段階の混線過程を経て製造される磁性塗料は特に優
れた磁性粉末の分散性を示すのは次のように考えられる
。すなわち、磁性粉末は、あらかじめ低重合度の塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合中へ分散性
高く分散され、しかも後に添加される比較的分子量の高
い２種のバインダーと前記の低重合度の共重合体とは混
練されやすいので、二段階の混線によって、磁性粉末は
バインダー中へ十分に混合分散すると考えられる。

また、磁性層の粘着性もな（、ゆず皿状にもならないの
は、平均重合度４００以上の高重合度の塩化ビニル−酢
酸ビニルービニルアルコールトホリウレタン樹脂のため
と考えられる。

〔発明の効果〕

本発明の磁性塗料：ま、バインダー中への磁性粉末の分
散性が極めて高い。そのために、本発明の２注衾科を用
いること（でより浸れた電磁変換特性を有する磁気記録
媒体を製造することが可能となった。

更に、本発明の磁性塗料を用いることにより、磁性層：
二粘着性がなく、しかもゆず肌にもならない磁気記録媒
体の製造も可能となった。従って、製造された磁気記録
媒体を巻き取った後もブロッキングが発生しな（なった
。

（実施例〕 以下、本発明の代表的な実施例及び比較例により、本発
明を更に詳細に説明する。以下の記載において組成を表
わす「％」および「部」は特に断わらない限り重量基準
とする。

実施例１ 強磁性金属粉末（Ｆｅ−ＣＯ・Ｎ１合金、長径０．２５
　ｔｔｍ軸比８）　　　　　　１００部 塩化ビニル・酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体（
重合モル比９１：３：６．　　平均重合度２８０）　　
　　　　　　　　　　１０部α−Ａ１２０３（研摩材）
　　　　　　　　　５部レシチン（分散剤）　　　　　
　　　　　　１部メチルエチルケトン　　　　　　　　
　６０部トルエン　　　　　　　　　　　　　　　６０
部上記組成物をす／トグラインダーにて混合分散を行な
った。次に塩ｒヒビニルー酢酸ビニルービニつレアルコ
ール共重合体（重合モル比９１：３：６、平均重合度４
５０）１０部、ポリウレダエラストマーＩＯ部、メチル
エチルケト７６０部、トルエン６０部を更に添加し、混
合分散を行なった。

次に、この混合物を攪拌機ペイント・アノター：（移し
、化学式 るポリイソ／アネート架矯剤を５部添加し、十分に攪拌
して磁性塗料を製造した。

実、洩例２ 実施例１において、ポリイソシアネート架矯剤を添ＪＪ
ＯＩ、た以前に混合分赦しだすべての組成物を一度にサ
ンドグラインダーにて混合分赦しだ以外）よ、実施例１
と同様にして磁性塗料を製造した。

実施例３ 実砲例１において先に添加した塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体（平均重合度２８０）を５
部、後に添加した塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コール共重合体（平均重合度−＋　５０　）を１５部に
した以外は実施例１と全（同様にして磁性塗料を製造し
た。

実施例、１ 実施例１において、先に添加した塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体（平均重合度２８０）を
１５部、後に添加した塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール（平均重合１４５０）５部とした以外は実施
例１と全く同様にして磁性塗料を製造した。

比較例 実施例２において使用した平均重合度が２８０と７１０
０の２種の塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体に代えて平均重合度４５０のもののみを２０部
使用したこと以外は実施例２と全く同様にして磁性塗料
を製造した。

参考例 磁性粉末が優れた分散性を有する磁性塗料を用いて製造
された磁気テープは、良好な磁気特注を示す。このよう
な観点から、実施例１．２．３、・１及び比較例で作製
した磁性塗料を用いて以下のように磁気テープを製造し
、その磁気特性を測定し、それぞれの磁性塗料の分散性
の評価を行った。

結果を表１に示す。磁気テープを製造するには、まず実
施例１．２．３．４及び比較例で製造したそれぞれの磁
性塗料を厚さ１０μｍのボＩＪ　ｘステルフィルム上に
塗布し、所定方向に磁界をかげて磁気的な配向沈埋を施
しだ。次に、乾燥工程を経た後に、表面の平滑比のため
にカレンダー処理を施し、厚さ約３μｍの磁性層を形成
した。これを５０℃で２４時間放置した後に所定の偏に
裁断して磁気テープを製造した。

まだ、上記のようにして製造された磁気テープの光沢度
を調べた。光沢度の大きいものほど磁性層の粘着性がな
く、かつ滑らかで塗膜特性の良好な磁気テープである。

従って、光沢度の大きい磁気テープの原料となった磁性
塗料は擾れた品質をもつ。この観点からも磁性塗料の評
価を行った。

磁気テープの光沢度な調べた結果を表１に示す。

表１ 来比較９１１を基準としてそれよりも良い　◎同程度あ
るいはわずかに良い　○ 上記の表１から明らかなように、バインダーとして平均
重合度が３００以下及び４００以上の２種の塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体とポリウレタ
ンを用いた本発明の磁性塗料から製造された磁気テープ
は優れた磁気特性と光沢度を有する。特に、バインダー
を２段階に添加して形成された磁性塗料を用いて製造さ
れた磁気テープは、極めて浸れた磁気特性と光沢度を有
する。以上の結果から本発明の磁性塗料は従来の磁性塗
料と比較して優れたものであることがわかる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）磁気記録媒体形成用の磁性塗料において、前記磁性
   塗料に含有されるバインダーが、平均重合度が３００以
   下及び４００以上の２種の塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
   ニルアルコール共重合体とポリウレタン樹脂とを有して
   なることを特徴とする磁性塗料。