JP3380911B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP3380911B2 JP3380911B2 JP31154391A JP31154391A JP3380911B2 JP 3380911 B2 JP3380911 B2 JP 3380911B2 JP 31154391 A JP31154391 A JP 31154391A JP 31154391 A JP31154391 A JP 31154391A JP 3380911 B2 JP3380911 B2 JP 3380911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- magnetic
- binder
- recording medium
- magnetic recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
特に塗布型磁気記録媒体において磁性層を構成する結合
剤の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】所謂塗布型の磁気記録媒体においては、
強磁性粉末や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶剤に分
散混練してなる磁性塗料をポリエステルフィルム等の非
磁性支持体上に塗布することによって磁性層が形成され
ている。 【0003】このような塗布型磁気記録媒体において使
用される結合剤としては、磁気記録媒体に良好な電磁変
換特性を付与でき、耐摩耗性,耐熱性に優れるとともに
耐久性を付与するためにガラス転移点が低いことが要求
され、たとえば、ニトロセルロース−ウレタン樹脂,ポ
リ塩化ビニル−ウレタン樹脂等が実用化されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来使用さ
れている結合剤は、近年の磁気記録分野における高密度
記録化への対応性、あるいは環境保護の点から見て不適
当であり、新規な結合剤の開発が望まれるようになって
きている。 【0005】すなわち、磁気記録の分野においては、年
々、高密度記録化が進行しており、このような塗布型磁
気記録媒体においても、高密度記録化に応えるべく、使
用する磁性粉末の微細化が進められ、例えば比表面積4
0m 2 /g以上の磁性粉末が使用されるようになってき
ている。ところが、磁性粉末は、微細化すると結合剤中
に分散し難くなり、たとえば、上述のような微粒子磁性
粉末を上記ニトロセルロース−ウレタン樹脂を結合剤と
して分散させようとすると、該ニトロセルロース−ウレ
タン樹脂では粘度が高過ぎ、均一に分散させることがで
きない。このため、磁性粉末が磁性層内にムラを持って
存在することとなり、磁気記録媒体の記録再生特性が劣
化するといった不都合を招く。 【0006】一方、上記ポリ塩化ビニル−ポリウレタン
樹脂は、ある程度の分散を有し、上記微粒子磁性粉末を
均一に分散させる上では適当である。しかし、分子内に
導入されている塩素が酸性雨、ダイオキシン等の原因と
なるため、地球環境保護の点から好ましくなく、その使
用量が規制されつつある。 【0007】この他、ポリエステルポリウレタン樹脂も
結合剤として使用されているが、この樹脂単独では耐久
性、走行性に問題が生じる可能性が高い。 【0008】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、酸性雨、ダイオキシン等
の原因とならず、環境保護の点から優れるとともに、微
粒子磁性粉末を磁性層中に均一に分散させることがで
き、高密度記録化が可能な磁気記録媒体を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者らが多くの種類の樹脂を網羅して、その
分散性及び廃棄した場合の環境への影響について検討し
た結果、ポリビニルアセトアセタール樹脂が分散性に優
れるとともに環境保護の点からも問題が無く高密度記録
媒体の結合剤として好適であることを見い出すに至っ
た。 【0010】このような知見に基づいて本発明を完成す
るに至ったものであり、本発明の磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層が
形成されてなる磁気記録媒体において、上記結合剤が、
下記の化1で示されるポリビニルアセトアセタール樹脂
(ただし、式中、65≦k≦85、1≦l≦20、5≦
m≦30、k+l+m=100である。)とガラス転移
点Tgが70℃以下である樹脂よりなり、上記ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂と上記ガラス転移点Tgが70
℃以下である樹脂の構成比は、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂の混合比率が全結合剤樹脂の20〜80重量%
であることを特徴とするものである。 【0011】 【化2】 【0012】ここで、本発明が適用される磁気記録媒体
としては、磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性塗料を
非磁性支持体表面に塗布することにより磁性塗膜が形成
されるいわゆる塗布型の磁気記録媒体である。 【0013】上記磁気記録媒体において、非磁性支持体
や磁性塗膜に含有させる磁性粉は従来公知のものがいず
れも使用可能で、何等限定されるものではない。 【0014】例示するならば、非磁性支持体としては、
ポリエステル類、ポリオレフィン類、セルロース誘導
体、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリ
カーボネート等に代表される高分子支持体や、アルミニ
ウム合金、チタン合金等からなる金属基板、ガラス基板
等である。その形状も何等限定されるものではなく、テ
ープ状、シート状、ドラム状等如何なる形態であっても
よい。さらに、この非磁性支持体にはその表面性をコン
トロールするために、微細な凹凸が形成されるような表
面処理が施されたものであってもよい。 【0015】磁性粉末としては、γ−Fe2 O3 、コバ
ルト被着γ−Fe2 O3 等の強磁性酸化鉄系粒子、強磁
性二酸化クロム系粒子、Fe、Co、Ni等の金属やこ
れらを含んだ合金からなる強磁性金属系粒子、六角板状
の六方晶フェライト微粒子等が例示される。 【0016】本発明においては、上記磁性粉末が微粒子
である場合でも磁性層内に均一に分散させることができ
るように、さらには該磁気記録媒体を廃棄した場合の環
境への影響を考慮して結合剤を構成する一構成樹脂とし
てポリビニルアセトアセタール樹脂を使用する。このポ
リビニルアセトアセタール系樹脂は、高分散性を有する
とともに分子内にClのような有害物質の発生原因を有
していないので、環境保護の点においても優れており、
結合剤樹脂として極めて好適なものである。 【0017】上記ポリビニルアセトアセタール樹脂は、
化2に示す化学構造を有するものであるが、ここで、上
記目的を達成するためには、化2で示されるポリビニル
アセトアセール系樹脂のうち重合度が200〜600、
各モノマー成分の構成比(モル%)k,l,mが、k+
l+m=100,65≦k≦85,1≦l≦20,5≦
m≦30であるものを結合剤として使用することがが好
ましい。 【0018】すなわち、kが65未満の場合には、硬さ
が不足して磁気記録媒体の耐久性を十分確保できず、k
が85を越えるものは合成が困難であり、実際上入手で
きない。また、lは、他の樹脂との溶解性,耐久性,軟
化性に影響を与えるものであり、これらの特性を良好な
ものとするためには上記範囲が好ましい。更にmは、他
の樹脂との相溶性,耐水性,イソシアネートとの反応性
の点から上記範囲とされる。 【0019】なお、上記ポリビニルアセトアセタール
は、ポリ酢酸ビニルをけん化してポリビニルアルコール
とし、このポリビニルアルコールとアセトアルデヒドを
反応させることにより合成することができる。 【0020】このようなポリビニルアセトアセタール樹
脂は、上述の如く分散性,環境保護,電磁変換特性の点
では結合剤樹脂として極めて優れているもののガラス転
移点が比較的高いため、磁気記録媒体の使用環境下にお
いては硬く脆い。このため、単独で結合剤として使用し
た場合には、磁性層の非磁性支持体に対する接着性が不
十分となり、耐久性の確保が困難である。そこで、本発
明においては、上記ポリビニルアセトアセタール樹脂に
ガラス転移点Tgが70℃以下の低Tg樹脂を混合する
ことにより結合剤に柔軟性を付加し、磁気記録媒体の耐
久性を確保することとする。 【0021】ガラス転移点Tgが70℃以下である樹脂
としては、環境への影響、所望の磁気特性への影響を考
慮して選択することが好ましく、たとえばポリエステル
樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポ
リウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体等が挙げられる。 【0022】ここで、結合剤において、上記ポリビニル
アセトアセール樹脂と低Tg樹脂の構成比は、ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂の混合比率が全結合剤樹脂の2
0〜80重量%となることが必要がある。ポリビニルア
セトアセタール樹脂の混合比率が20重量%以下の場合
には、磁気記録媒体がやわすぎてしまい、走行に際して
ヘッドへ貼り付く可能性が高く、80重量%を越えた場
合には、磁気記録媒体が硬く脆くなり、耐久性が不足す
る虞れがある。 【0023】なお、上記磁性塗膜には、前記磁性粉末、
樹脂結合剤の他、添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防
止剤、防錆剤等が加えられてもよく、さらに、磁性層表
面,非磁性支持体上の磁性層を形成しなかった方の面
に、それぞれ防錆剤等よりなるトップコート層やバック
コート層を設けるようにしても良い。 【0024】 【作用】塗布型磁気記録媒体において、ポリビニルアセ
トアセタール系樹脂を磁性層の結合剤として使用する
と、ポリビニルアセトアセタール系樹脂は分散性に優れ
ているので磁性粉末は微粒子であっても磁性層内に均一
に分散する。また、ポリビニルアセトアセタール樹脂は
分子内にClのような有害物質の原因となる元素を有し
ていないので環境保護の点においても優れたものとな
る。さらに、本発明においては、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂にガラス転移点Tgが70°以下である樹脂
を混合しているので、この低Tg樹脂により、結合剤に
柔軟性も付加され、耐久性も確保されることとなる。 【0025】 【実施例】本発明の好適な実施例について実験結果に基
づいて説明する。 【0026】実施例1 まず、下記に示す組成を有する磁性塗料組成物を混合し
て磁性塗料を調整した。 Co被着γ−Fe2O3 (比表面積40m 2 /g) 100重量部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (Tg=50℃,SO3Na含有) カーボン(平均粒径 75nm) 5重量部 アルミナ(平均粒径 0.3μm) 5重量部 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 41重量部 【0027】なお、ポリビニルアセトアセタール樹脂と
しては、化3に示されるポリビニルアセトアセタール樹
脂のうち、重合度が300、各モノマーの構成比(モル
%)k,l,mが、それぞれ75,10,15であるも
のを使用した。 【0028】 【化3】 【0029】また、上記磁性塗料組成物の混合は、磁性
粉,カーボン,アルミナおよびポリビニルアセトアセタ
ール樹脂をニーダにて混練した後、ディスパー付攪拌機
でそれ以外の材料を加えて混合し、サンドミルを用いて
塗料化することによって行った。 【0030】このようにして調整された磁性塗料を、硬
化剤コロネートL(日本ポリウレタン社製)20重量部
を添加した後、ポリエチレンテレフタレートに厚さ5μ
mで塗布し、配向処理、カレンダー処理、硬化処理を施
して磁気記録媒体を作製した。そして、作製された磁気
記録媒体を1/2インチ幅に裁断し、磁気テープ(サン
プルテープ1)を作製した。 【0031】実施例2〜実施例7 ポリビニルアセトアセタール樹脂として、化3で示され
るポリビニルアセトアセタール樹脂のうち重合度および
各モノマーの構成比k,l,mが表1に示すものを使用
した以外は実施例1と同様にして磁気テープ(サンプル
テープ2〜サンプルテープ7)を作製した。 【0032】 【表1】 【0033】実施例8 磁性粉末としてCo被着γ−Fe2 O3 の代わりにメタ
ル磁性粉(比表面積54m2 /g)を使用した以外は実
施例1と同様にして磁気テープ(サンプルテープ8)を
作製した。 【0034】実施例9〜実施例12 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量およびポリエ
ステルポリウレタン樹脂の含有量を表2に示すように変
えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(サンプル
テープ9〜サンプルテープ12)を作製した。 【0035】 【表2】 【0036】実施例13 ポリエステルポリウレタン樹脂の代わりにガラス転移点
Tgが−20℃であるアクリロニトリル−ブタジエン共
重合体を使用するとともにアクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体の含有量を7重量部、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂の含有量を13重量部とした以外は実施例1
と同様にして磁気テープ(サンプルテープ13)を作製
した。 【0037】実施例14 ポリエステルポリウレタン樹脂としてガラス転移点Tg
が70℃であるポリエステルポリウレタン樹脂を使用す
るとともにアクリロニトリル−ブタジエン共重合体の含
有量を7重量部、ポリエステルポリウレタン樹脂の含有
量を13重量部とした以外は実施例1と同様にして磁気
テープ(サンプルテープ14)を作製した。 【0038】比較例1 ポリビニルアセトアセタール樹脂の代わりにポリ塩化ビ
ニル共重合体(商品名MR−110)を使用した以外は
実施例1と同様にして磁気テープ(比較テープ1)を作
製した。 【0039】比較例2 ポリビニルアセトアセタール樹脂の代わりにニトロセル
ロース1/8Hタイプを使用した以外は実施例1と同様
にして磁気テープ(比較テープ2)を作製した。 【0040】比較例3 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量を17重量
部、ポリエステルウレタン樹脂の含有量を3重量部に変
えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(比較テー
プ3)を作製した。 【0041】比較例4 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量を3重量部、
ポリエステルポリウレタン樹脂の含有量を17重量部に
変えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(比較テ
ープ4)を作製した。 【0042】このようにして作製されたサンプルテープ
1〜サンプルテープ14および比較テープ1〜比較テー
プ4について、磁気特性およびスチル特性を測定した。
その結果を表3及び表4に示す。 【0043】 【表3】 【0044】 【表4】【0045】まず、ポリビニルアセトアセタール樹脂と
ガラス転移点が70℃以下である低Tg樹脂よりなる混
合物を結合剤として使用する実施例1〜実施例14にお
いては、結合剤中に磁性粉末が良好な分散性を持って分
散する。また、表3に示すように、作製された磁気テー
プ(サンプルテープ1〜サンプルテープ16)は、磁気
特性,スチル特性のいずれもおいても優れたものとな
る。 【0046】これに対し、結合剤としてニトロセルロー
スとポリウレタン樹脂よりなる混合物を使用した比較例
2では、磁性粉末が結合剤中に良好に分散せず、磁性塗
料を調整することができない。また、結合剤としてポリ
塩化ビニル共重合体とポリウレタン樹脂よりなる混合物
を使用する比較例1では、磁性塗料は調整できるものの
作製された磁気テープ(比較テープ1)は、燃焼させた
場合にポリ塩化ビニル共重合体のClによって塩酸が生
成され、環境保護上不都合であることが示された。 【0047】したがって、このことから、ポリビニルア
セトアセタール樹脂とガラス転移点が70℃以下である
樹脂よりなる混合物は、分散性および環境保護の点から
結合剤として好適であることが示された。 【0048】なお、ポリビニールアセトアセタール樹脂
と低Tg樹脂を結合剤として使用する磁気テープのうち
ポリビニルアセトアセタール樹脂の結合剤中の混合率が
20〜80%の範囲外である比較テープ3および比較テ
ープ4では、スチル特性が不十分なものとなっている。
このことから、上記ポリビニールアセトアセタール樹脂
と低Tg樹脂を結合剤として使用する場合において、耐
久性を確保するためには、その構成比が重要となること
が示された。 【0049】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体は、磁性層を構成する結合剤としてポ
リビニルアセトアセタールとガラス転移点Tgが70°
以下である樹脂よりなる混合物を使用しているので、磁
性層中に微粒子磁性粉末を均一に分散させることができ
るとともに環境保護および耐久性の点でも優れたものと
することができる。 【0050】したがって、本発明によれば、高密度記録
化が可能であり、しかも実用性が極めて高い磁気記録媒
体を得ることが可能である。
特に塗布型磁気記録媒体において磁性層を構成する結合
剤の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】所謂塗布型の磁気記録媒体においては、
強磁性粉末や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶剤に分
散混練してなる磁性塗料をポリエステルフィルム等の非
磁性支持体上に塗布することによって磁性層が形成され
ている。 【0003】このような塗布型磁気記録媒体において使
用される結合剤としては、磁気記録媒体に良好な電磁変
換特性を付与でき、耐摩耗性,耐熱性に優れるとともに
耐久性を付与するためにガラス転移点が低いことが要求
され、たとえば、ニトロセルロース−ウレタン樹脂,ポ
リ塩化ビニル−ウレタン樹脂等が実用化されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来使用さ
れている結合剤は、近年の磁気記録分野における高密度
記録化への対応性、あるいは環境保護の点から見て不適
当であり、新規な結合剤の開発が望まれるようになって
きている。 【0005】すなわち、磁気記録の分野においては、年
々、高密度記録化が進行しており、このような塗布型磁
気記録媒体においても、高密度記録化に応えるべく、使
用する磁性粉末の微細化が進められ、例えば比表面積4
0m 2 /g以上の磁性粉末が使用されるようになってき
ている。ところが、磁性粉末は、微細化すると結合剤中
に分散し難くなり、たとえば、上述のような微粒子磁性
粉末を上記ニトロセルロース−ウレタン樹脂を結合剤と
して分散させようとすると、該ニトロセルロース−ウレ
タン樹脂では粘度が高過ぎ、均一に分散させることがで
きない。このため、磁性粉末が磁性層内にムラを持って
存在することとなり、磁気記録媒体の記録再生特性が劣
化するといった不都合を招く。 【0006】一方、上記ポリ塩化ビニル−ポリウレタン
樹脂は、ある程度の分散を有し、上記微粒子磁性粉末を
均一に分散させる上では適当である。しかし、分子内に
導入されている塩素が酸性雨、ダイオキシン等の原因と
なるため、地球環境保護の点から好ましくなく、その使
用量が規制されつつある。 【0007】この他、ポリエステルポリウレタン樹脂も
結合剤として使用されているが、この樹脂単独では耐久
性、走行性に問題が生じる可能性が高い。 【0008】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、酸性雨、ダイオキシン等
の原因とならず、環境保護の点から優れるとともに、微
粒子磁性粉末を磁性層中に均一に分散させることがで
き、高密度記録化が可能な磁気記録媒体を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者らが多くの種類の樹脂を網羅して、その
分散性及び廃棄した場合の環境への影響について検討し
た結果、ポリビニルアセトアセタール樹脂が分散性に優
れるとともに環境保護の点からも問題が無く高密度記録
媒体の結合剤として好適であることを見い出すに至っ
た。 【0010】このような知見に基づいて本発明を完成す
るに至ったものであり、本発明の磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層が
形成されてなる磁気記録媒体において、上記結合剤が、
下記の化1で示されるポリビニルアセトアセタール樹脂
(ただし、式中、65≦k≦85、1≦l≦20、5≦
m≦30、k+l+m=100である。)とガラス転移
点Tgが70℃以下である樹脂よりなり、上記ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂と上記ガラス転移点Tgが70
℃以下である樹脂の構成比は、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂の混合比率が全結合剤樹脂の20〜80重量%
であることを特徴とするものである。 【0011】 【化2】 【0012】ここで、本発明が適用される磁気記録媒体
としては、磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性塗料を
非磁性支持体表面に塗布することにより磁性塗膜が形成
されるいわゆる塗布型の磁気記録媒体である。 【0013】上記磁気記録媒体において、非磁性支持体
や磁性塗膜に含有させる磁性粉は従来公知のものがいず
れも使用可能で、何等限定されるものではない。 【0014】例示するならば、非磁性支持体としては、
ポリエステル類、ポリオレフィン類、セルロース誘導
体、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリ
カーボネート等に代表される高分子支持体や、アルミニ
ウム合金、チタン合金等からなる金属基板、ガラス基板
等である。その形状も何等限定されるものではなく、テ
ープ状、シート状、ドラム状等如何なる形態であっても
よい。さらに、この非磁性支持体にはその表面性をコン
トロールするために、微細な凹凸が形成されるような表
面処理が施されたものであってもよい。 【0015】磁性粉末としては、γ−Fe2 O3 、コバ
ルト被着γ−Fe2 O3 等の強磁性酸化鉄系粒子、強磁
性二酸化クロム系粒子、Fe、Co、Ni等の金属やこ
れらを含んだ合金からなる強磁性金属系粒子、六角板状
の六方晶フェライト微粒子等が例示される。 【0016】本発明においては、上記磁性粉末が微粒子
である場合でも磁性層内に均一に分散させることができ
るように、さらには該磁気記録媒体を廃棄した場合の環
境への影響を考慮して結合剤を構成する一構成樹脂とし
てポリビニルアセトアセタール樹脂を使用する。このポ
リビニルアセトアセタール系樹脂は、高分散性を有する
とともに分子内にClのような有害物質の発生原因を有
していないので、環境保護の点においても優れており、
結合剤樹脂として極めて好適なものである。 【0017】上記ポリビニルアセトアセタール樹脂は、
化2に示す化学構造を有するものであるが、ここで、上
記目的を達成するためには、化2で示されるポリビニル
アセトアセール系樹脂のうち重合度が200〜600、
各モノマー成分の構成比(モル%)k,l,mが、k+
l+m=100,65≦k≦85,1≦l≦20,5≦
m≦30であるものを結合剤として使用することがが好
ましい。 【0018】すなわち、kが65未満の場合には、硬さ
が不足して磁気記録媒体の耐久性を十分確保できず、k
が85を越えるものは合成が困難であり、実際上入手で
きない。また、lは、他の樹脂との溶解性,耐久性,軟
化性に影響を与えるものであり、これらの特性を良好な
ものとするためには上記範囲が好ましい。更にmは、他
の樹脂との相溶性,耐水性,イソシアネートとの反応性
の点から上記範囲とされる。 【0019】なお、上記ポリビニルアセトアセタール
は、ポリ酢酸ビニルをけん化してポリビニルアルコール
とし、このポリビニルアルコールとアセトアルデヒドを
反応させることにより合成することができる。 【0020】このようなポリビニルアセトアセタール樹
脂は、上述の如く分散性,環境保護,電磁変換特性の点
では結合剤樹脂として極めて優れているもののガラス転
移点が比較的高いため、磁気記録媒体の使用環境下にお
いては硬く脆い。このため、単独で結合剤として使用し
た場合には、磁性層の非磁性支持体に対する接着性が不
十分となり、耐久性の確保が困難である。そこで、本発
明においては、上記ポリビニルアセトアセタール樹脂に
ガラス転移点Tgが70℃以下の低Tg樹脂を混合する
ことにより結合剤に柔軟性を付加し、磁気記録媒体の耐
久性を確保することとする。 【0021】ガラス転移点Tgが70℃以下である樹脂
としては、環境への影響、所望の磁気特性への影響を考
慮して選択することが好ましく、たとえばポリエステル
樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポ
リウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体等が挙げられる。 【0022】ここで、結合剤において、上記ポリビニル
アセトアセール樹脂と低Tg樹脂の構成比は、ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂の混合比率が全結合剤樹脂の2
0〜80重量%となることが必要がある。ポリビニルア
セトアセタール樹脂の混合比率が20重量%以下の場合
には、磁気記録媒体がやわすぎてしまい、走行に際して
ヘッドへ貼り付く可能性が高く、80重量%を越えた場
合には、磁気記録媒体が硬く脆くなり、耐久性が不足す
る虞れがある。 【0023】なお、上記磁性塗膜には、前記磁性粉末、
樹脂結合剤の他、添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防
止剤、防錆剤等が加えられてもよく、さらに、磁性層表
面,非磁性支持体上の磁性層を形成しなかった方の面
に、それぞれ防錆剤等よりなるトップコート層やバック
コート層を設けるようにしても良い。 【0024】 【作用】塗布型磁気記録媒体において、ポリビニルアセ
トアセタール系樹脂を磁性層の結合剤として使用する
と、ポリビニルアセトアセタール系樹脂は分散性に優れ
ているので磁性粉末は微粒子であっても磁性層内に均一
に分散する。また、ポリビニルアセトアセタール樹脂は
分子内にClのような有害物質の原因となる元素を有し
ていないので環境保護の点においても優れたものとな
る。さらに、本発明においては、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂にガラス転移点Tgが70°以下である樹脂
を混合しているので、この低Tg樹脂により、結合剤に
柔軟性も付加され、耐久性も確保されることとなる。 【0025】 【実施例】本発明の好適な実施例について実験結果に基
づいて説明する。 【0026】実施例1 まず、下記に示す組成を有する磁性塗料組成物を混合し
て磁性塗料を調整した。 Co被着γ−Fe2O3 (比表面積40m 2 /g) 100重量部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (Tg=50℃,SO3Na含有) カーボン(平均粒径 75nm) 5重量部 アルミナ(平均粒径 0.3μm) 5重量部 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 41重量部 【0027】なお、ポリビニルアセトアセタール樹脂と
しては、化3に示されるポリビニルアセトアセタール樹
脂のうち、重合度が300、各モノマーの構成比(モル
%)k,l,mが、それぞれ75,10,15であるも
のを使用した。 【0028】 【化3】 【0029】また、上記磁性塗料組成物の混合は、磁性
粉,カーボン,アルミナおよびポリビニルアセトアセタ
ール樹脂をニーダにて混練した後、ディスパー付攪拌機
でそれ以外の材料を加えて混合し、サンドミルを用いて
塗料化することによって行った。 【0030】このようにして調整された磁性塗料を、硬
化剤コロネートL(日本ポリウレタン社製)20重量部
を添加した後、ポリエチレンテレフタレートに厚さ5μ
mで塗布し、配向処理、カレンダー処理、硬化処理を施
して磁気記録媒体を作製した。そして、作製された磁気
記録媒体を1/2インチ幅に裁断し、磁気テープ(サン
プルテープ1)を作製した。 【0031】実施例2〜実施例7 ポリビニルアセトアセタール樹脂として、化3で示され
るポリビニルアセトアセタール樹脂のうち重合度および
各モノマーの構成比k,l,mが表1に示すものを使用
した以外は実施例1と同様にして磁気テープ(サンプル
テープ2〜サンプルテープ7)を作製した。 【0032】 【表1】 【0033】実施例8 磁性粉末としてCo被着γ−Fe2 O3 の代わりにメタ
ル磁性粉(比表面積54m2 /g)を使用した以外は実
施例1と同様にして磁気テープ(サンプルテープ8)を
作製した。 【0034】実施例9〜実施例12 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量およびポリエ
ステルポリウレタン樹脂の含有量を表2に示すように変
えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(サンプル
テープ9〜サンプルテープ12)を作製した。 【0035】 【表2】 【0036】実施例13 ポリエステルポリウレタン樹脂の代わりにガラス転移点
Tgが−20℃であるアクリロニトリル−ブタジエン共
重合体を使用するとともにアクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体の含有量を7重量部、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂の含有量を13重量部とした以外は実施例1
と同様にして磁気テープ(サンプルテープ13)を作製
した。 【0037】実施例14 ポリエステルポリウレタン樹脂としてガラス転移点Tg
が70℃であるポリエステルポリウレタン樹脂を使用す
るとともにアクリロニトリル−ブタジエン共重合体の含
有量を7重量部、ポリエステルポリウレタン樹脂の含有
量を13重量部とした以外は実施例1と同様にして磁気
テープ(サンプルテープ14)を作製した。 【0038】比較例1 ポリビニルアセトアセタール樹脂の代わりにポリ塩化ビ
ニル共重合体(商品名MR−110)を使用した以外は
実施例1と同様にして磁気テープ(比較テープ1)を作
製した。 【0039】比較例2 ポリビニルアセトアセタール樹脂の代わりにニトロセル
ロース1/8Hタイプを使用した以外は実施例1と同様
にして磁気テープ(比較テープ2)を作製した。 【0040】比較例3 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量を17重量
部、ポリエステルウレタン樹脂の含有量を3重量部に変
えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(比較テー
プ3)を作製した。 【0041】比較例4 ポリビニルアセトアセタール樹脂の含有量を3重量部、
ポリエステルポリウレタン樹脂の含有量を17重量部に
変えた以外は実施例1と同様にして磁気テープ(比較テ
ープ4)を作製した。 【0042】このようにして作製されたサンプルテープ
1〜サンプルテープ14および比較テープ1〜比較テー
プ4について、磁気特性およびスチル特性を測定した。
その結果を表3及び表4に示す。 【0043】 【表3】 【0044】 【表4】【0045】まず、ポリビニルアセトアセタール樹脂と
ガラス転移点が70℃以下である低Tg樹脂よりなる混
合物を結合剤として使用する実施例1〜実施例14にお
いては、結合剤中に磁性粉末が良好な分散性を持って分
散する。また、表3に示すように、作製された磁気テー
プ(サンプルテープ1〜サンプルテープ16)は、磁気
特性,スチル特性のいずれもおいても優れたものとな
る。 【0046】これに対し、結合剤としてニトロセルロー
スとポリウレタン樹脂よりなる混合物を使用した比較例
2では、磁性粉末が結合剤中に良好に分散せず、磁性塗
料を調整することができない。また、結合剤としてポリ
塩化ビニル共重合体とポリウレタン樹脂よりなる混合物
を使用する比較例1では、磁性塗料は調整できるものの
作製された磁気テープ(比較テープ1)は、燃焼させた
場合にポリ塩化ビニル共重合体のClによって塩酸が生
成され、環境保護上不都合であることが示された。 【0047】したがって、このことから、ポリビニルア
セトアセタール樹脂とガラス転移点が70℃以下である
樹脂よりなる混合物は、分散性および環境保護の点から
結合剤として好適であることが示された。 【0048】なお、ポリビニールアセトアセタール樹脂
と低Tg樹脂を結合剤として使用する磁気テープのうち
ポリビニルアセトアセタール樹脂の結合剤中の混合率が
20〜80%の範囲外である比較テープ3および比較テ
ープ4では、スチル特性が不十分なものとなっている。
このことから、上記ポリビニールアセトアセタール樹脂
と低Tg樹脂を結合剤として使用する場合において、耐
久性を確保するためには、その構成比が重要となること
が示された。 【0049】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体は、磁性層を構成する結合剤としてポ
リビニルアセトアセタールとガラス転移点Tgが70°
以下である樹脂よりなる混合物を使用しているので、磁
性層中に微粒子磁性粉末を均一に分散させることができ
るとともに環境保護および耐久性の点でも優れたものと
することができる。 【0050】したがって、本発明によれば、高密度記録
化が可能であり、しかも実用性が極めて高い磁気記録媒
体を得ることが可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭57−138040(JP,A)
特開 平2−3103(JP,A)
特開 平2−220221(JP,A)
特開 昭50−93105(JP,A)
特開 昭50−93104(JP,A)
特開 昭50−147904(JP,A)
特開 昭57−138043(JP,A)
特開 昭56−137522(JP,A)
特開 昭64−13223(JP,A)
特開 平5−258282(JP,A)
特開 平1−236290(JP,A)
特開 平5−128486(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 5/702
C09D 5/23
C08L 29/14
C09D 129/14
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを
主体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体におい
て、 上記結合剤が、下記の化1で示されるポリビニルアセト
アセタール樹脂(ただし、式中、65≦k≦85、1≦
l≦20、5≦m≦30、k+l+m=100であ
る。)とガラス転移点Tgが70℃以下である樹脂より
なり、上記ポリビニルアセトアセタール樹脂と上記ガラ
ス転移点Tgが70℃以下である樹脂の構成比は、ポリ
ビニルアセトアセタール樹脂の混合比率が全結合剤樹脂
の20〜80重量%であることを特徴とする磁気記録媒
体。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31154391A JP3380911B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31154391A JP3380911B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05128484A JPH05128484A (ja) | 1993-05-25 |
JP3380911B2 true JP3380911B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=18018504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31154391A Expired - Fee Related JP3380911B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380911B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP31154391A patent/JP3380911B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05128484A (ja) | 1993-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6190327A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS61104427A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3380911B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3334190B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3306988B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0630151B2 (ja) | 磁気記録媒体の製造法 | |
JP2822218B2 (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP3456102B2 (ja) | 磁性粒子粉末及びその製造法並びに該磁性粒子粉末を用いた磁気記録媒体 | |
JPH06236543A (ja) | 高記録密度磁気記録媒体 | |
JP2722532B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0618079B2 (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
JPH06111279A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0536059A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2003082088A (ja) | パーフルオロポリエーテル系化合物、該化合物からなる潤滑剤および該潤滑剤を用いた記録媒体 | |
JPS62219327A (ja) | 磁気記録媒体用固形添加剤およびそれを用いた磁気記録媒体 | |
JPH0696438A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH05128486A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH02260223A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH06111277A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH01128228A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH11279231A (ja) | 塩化ビニル系共重合体及び磁気記録用樹脂組成物 | |
JPS62129936A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0731805B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS58159235A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS62154230A (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021105 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |