JPS5953611B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPS5953611B2
JPS5953611B2 JP5762579A JP5762579A JPS5953611B2 JP S5953611 B2 JPS5953611 B2 JP S5953611B2 JP 5762579 A JP5762579 A JP 5762579A JP 5762579 A JP5762579 A JP 5762579A JP S5953611 B2 JPS5953611 B2 JP S5953611B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
vinyl alcohol
gauss
flux density
paint
Prior art date
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Expired
Application number
JP5762579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55151067A (en
Inventor
幸雄 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP5762579A priority Critical patent/JPS5953611B2/ja
Publication of JPS55151067A publication Critical patent/JPS55151067A/ja
Publication of JPS5953611B2 publication Critical patent/JPS5953611B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体に係りビニルアルコール成分が約
8重量%以上のビニルアルコール−塩化ビニル共重合体
を磁気記録媒体のバインダーとして用いることによつて
、磁性塗料のゲル化を防止し、かつ飽和磁束密度、残留
磁束密度及角型比等の磁気特性に優れた磁気記録媒体を
提供するにある。
磁気テープ等の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルム
等にγ−Fe2O3等の磁性粉、ビニルアルコールを含
有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂
等のゴム系樹脂あるいはこれらの混合物等のバインダー
等からなる磁性塗料を塗布して作つていた。
そして磁性粉末をバインダーでポリエステルフィルム等
に強固に固着する為、磁性塗料中にはイソシアネート化
合物等の硬化剤も加えているのが通常である。しかし、
イソシアネート化合物等の硬化剤は、OH基あるいはC
OOH基を有するバインダーあるいは磁性塗料中に微少
含まれている水分と反応し、ポリエステルフィルム等に
磁性塗料を塗布する前から磁性塗料にゲル化が始まつて
いた。そして、磁性塗料の粘度の上昇が時間の経過と共
に激しく、ポットライフに難点があつた。又、磁性塗料
のゲル化に伴ない磁性特性の劣下も起きていた。さらに
、ビニルアルコールを含有する塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体をバインダーとして用いた磁気記録媒体は、磁
性塗料にゲル化の影響が出はじめる前に磁気テープ等を
作つていても、その磁気特性はあまり優れたものでない
等の欠点があつた。本発明者は、種々の研究の結果、磁
気記録媒体のバインダーとしてビニルアルコール成分が
約8重量%以上のビニルアルコール−塩化ビニル共重合
体を少なくとも用いることによつて、磁性塗料にゲル化
がなかなか始まらず、かつ磁気特性に優れた磁気記録媒
体となる磁性塗料を発明したのである。
以下、本発明による磁気記録媒体の実施例について説明
する。
実施例 1 磁性粉(Co含有γ−Fe2O3)約500重量部、ゴ
ム系樹脂(ウレタン樹脂)約40重量部、塩化ビニル−
ビニルアルコール共重合体(エスレツクA−5、日信化
学製、塩化ビニル:ビニルアルコール=92:8(重量
比))約60重量部、分散剤(大豆レシチン)約10重
量部、メチルエチルケトンとトルエンとの混合溶剤約9
00重量部の混合物をボールミル中で約50時間分散さ
せた後、硬化剤(コロネートHL)日本ポリウレタン製
のイソシアネート化合物)約5〜100重量部、例えば
約40重量部を添加攪拌して磁性塗料を作る。
そして、この磁性塗料を磁場配向中でポリエステルフィ
ルムに塗布し、磁気テープを作る。このようにして作つ
た磁気テープの最大磁束密度、残留磁束密度及角型比は
、それぞれ1470ガウス、1250ガウス及0.85
であつた。
実施例 2塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が84。
7:15.3のものを用いて、実施例1と同様にして磁
性塗料を作り、磁気テープを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1510ガウス、129
9ガウス及0.86であつた。
実施例 3塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が76.6:
23.4のものを用いて、実施例1と同様にして磁性塗
料を作り、磁気テープを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1485ガウス、130
7ガウス及0.88であつた。
実施例 4塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が68.1:
31.9のものを用いて、実施例1と同様にして磁性塗
料を作り、磁気テープを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1495ガウス、128
6ガウス及0.86であつた。
比戟例 1塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が94:6の
ものを用いて、実施例1と同様にして磁性塗料を作り、
磁気テープを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1330ガウス、102
4ガウス及0.77であつた。
比較例 2塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が95.2:
4.8のものを用いて、実施例1と同様にして磁性塗料
を作り、磁気テーブを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1280ガウス、960
ガウス及0.75であつた。
比戟例 3塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体とし
て塩化ビニルリビニルアルコールの重量比が97.8ブ
:2.2のものを用いて、実施例1と同様にして磁性塗
料を作り、磁気テープを作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1305ガウス、992
ガウス及0.72であつた。
比較例 4塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体のか
わりに塩化ビニル一酢酸ビニル−ビニルアルコール共重
合体(これらの成分の重量比は91:3:6)を用いて
、実施例1と同様にして磁性塗料を作り、磁気テープを
作る。
このようにして作つた磁気テーブの最大磁束密度、残留
磁未密度及角型比は、それぞれ1220ガウス、927
ガウス、0.76であつた。
比戦例 5塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体のか
わりに塩化ビニル一酢酸ビニル−ビニルアルコール共重
合体(これらの成分の重量比は85:3:12)を用い
て、実施例1と同様にして磁性塗料を作り、磁気テープ
を作る。
このようにして作つた磁気テープの最大磁束密度、残留
磁束密度及角型比は、それぞれ1430ガウス、120
1ガウス及0.84であつた。
このように磁気記録媒体のバインダーとして、ビニルア
ルコール成分が共重合体に対して約8重量%以上のビニ
ルアルコール一塩化ビニル共重合体を少なくとも用いる
と、ビニルアルコール分の少ないビニルアルコール一塩
化ビニル共重合体あるいは塩化ビニル一酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体を用いた磁気記録媒体よりも、
その磁気特性は一段と優れたものであることがわかる。
次に、実施例及比較例で作つた磁性塗料が、時間の経過
と共にどれ位粘度が上昇するかを測定した。その結果を
図面に示す。図面中、実線は実施例によるもの、点線は
比戦例によるもの、そして符号は実施例及比較例の番号
に対応する。この結果、本発明になる実施例1,2,3
及4の磁性塗料は、時間が経過してもほとんどその粘性
は大きくならず、ゲル化がなかなか始まらないのがわか
る。これに対し比戦例の磁性塗料は時間の経過と共にそ
の粘性は急激に大きくなり、ゲル化が短時間のうちに始
まつていることがわかる。従つて、本発明になる磁性塗
料は、磁性塗料を製造後数時間経過してからでも磁気テ
ープ等を作ることができ、あらかじめ大量の磁性塗料を
作つておくことができるので、磁気記録媒体の製造が低
コストになる。尚、イソシアネート化合物としてコロネ
ートHLのほかコロネートL(日本ポリウレタン製)等
種々のものがあり、又磁性粉としてCO含有γ−Fe2
O3のほかCO含有Fe3O4あるいはγ−Fe2O3
等棟々のものがあり、そしてゴム糸樹脂、溶剤等につい
ても本実施例のほか種々のものがあつて、これらのもの
も本実施例と同様な結果が得られる。
上述の如く、本発明になる磁気記録媒体は、磁性粉、ビ
ニルアルコール一塩化ビニル共重合体(ビニルアルコー
ル成分は約8重量%以上)及硬化剤を含む磁性塗料を非
磁性支持体上に塗布硬化してなるので、磁性塗料のゲル
化開始が極めて遅く、磁性塗料のゲル化を効果的に防止
でき、あらかじめ大量の磁性塗料を作つておくことがで
きるので磁性記録媒体が低コストででき、かつ磁気記録
媒体の飽和磁束密度、残留磁束密度及角型比等の磁気特
性は優れたものである等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は、磁性塗料に硬化剤を加えてから時間の経過に対
し粘度がどのように変化するかを示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 磁性粉、ビニルアルコール−塩化ビニル共重合体(
    ビニルアルコール成分は約8重量%以上)及硬化剤を含
    む磁性塗料を非磁性支持体上に塗布硬化してなることを
    特徴とする磁気記録媒体。
JP5762579A 1979-05-12 1979-05-12 磁気記録媒体 Expired JPS5953611B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5762579A JPS5953611B2 (ja) 1979-05-12 1979-05-12 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5762579A JPS5953611B2 (ja) 1979-05-12 1979-05-12 磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55151067A JPS55151067A (en) 1980-11-25
JPS5953611B2 true JPS5953611B2 (ja) 1984-12-26

Family

ID=13061057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5762579A Expired JPS5953611B2 (ja) 1979-05-12 1979-05-12 磁気記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS567233A (en) * 1979-06-25 1981-01-24 Tdk Corp Magnetic recording medium
JPH03130916A (ja) * 1989-10-30 1991-06-04 Tdk Corp 磁気記録媒体およびその製造方法

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JPS55151067A (en) 1980-11-25

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