JPS6158892B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテープの任意に指定した特定区間を繰
返し再生することができるテープレコーダの制御
装置に関するものである。

従来のテープレコーダの制御装置では、テープ
に録音された曲のスタートまたはエンド位置と曲
の途中の指定位置との間でテープを繰返し再生し
たい場合には、曲のスタートまたはエンド位置は
曲の前後の無線音部分を検出することによつて基
準位置とすることができるが、途中の指定位置は
これができないのでカウント値を記憶することに
よつて基準位置としている。

しかしながら、従来のこのようなテープレコー
ダの制御装置では、動作をしているうちにスリツ
プ等により曲の途中の指定位置とカウント値が一
致しなくなり位置ずれを生じるようになるという
問題があつた。

したがつて、本発明の目的は、曲の途中の指定
位置を繰返し再生のスタートまたはエンドの基準
位置として使用する際に、この基準位置が位置ず
れを起こさないようなテープレコーダの制御装置
を提供するものである。

このような目的を達成するため、本発明はアツ
プ／ダウン制御信号の入力により、テープの走行
に伴なつて発生するパルスを加算あるいは減算
し、そのカウント値を出力するカウンタと、任意
のテープ位置でメモリライトスイツチを閉じたと
き、そのときのカウンタのカウント値を記憶する
メモリと、カウンタのカウント値とメモリの記憶
内容とを比較し、一致したときに一致信号を出力
するコンパレータと、テープの無録音部分を判別
して無録音検出信号を出力する無録音信号判別回
路と、リピートモードスイツチを切換えて第１の
モードにしたとき、無録音検出信号によつて再生
状態に反転する再生モード信号を出力し、そして
一致信号によつて巻戻し状態にする巻戻しモード
信号を交互に出力するゲート群と、リピートモー
ドスイツチを切換えて第２のモードにしたとき、
一致信号によつて再生状態に反転する再生モード
信号を出力し、そして無録音検出信号によつて巻
戻し状態にする巻戻しモード信号を交互に出力す
るゲート群と、無録音信号判定回路の出力端子と
カウンタのリセツト端子との間に挿入する無録音
リセツトスイツチとを備えるものであり、以下実
施例を用いて詳細に説明する。

図は本発明に係るテープレコーダの制御装置の
一実施例を示すブロツク図である。同図におい
て、１は再生ヘツド、２はこの再生ヘツド１から
出力する再生信号を増幅するアンプ、３はこの再
生信号が一定時間以上ないことを判定して無録音
検出信号を出力する無録音信号判定回路、４は無
録音部分で下記のカウンタをリセツトさせるため
の無録音リセツトスイツチ、５はリセツト信号が
入力するリセツト信号端子、６はテープの走行に
伴なつて発生するクロツク信号７が入力する入力
端子６ａ、アツプ／ダウン制御信号８が入力する
入力端子６ｂ、リセツト信号が入力する入力端子
６ｃ、カウント値を出力する出力端子６ｄおよび
６ｅを備えたカウンタ、９は曲の途中の任意の位
置のカウンタ６のカウント値を記憶するメモリ、
１０はこのメモリ９にカウンタ６のカウント値を
記憶するためのメモリライトスイツチ、１１はカ
ウンタ６のカウント値とメモリ９の記憶内容を比
較して、一致したときに、出力端子１１ａから一
致信号１２を出力するコンパレータ、１３は電圧
Ｖ_DDに接続する可動接点１３ａ、固定接点１３ｂ
および１３ｃをもつリピートモードスイツチ、１
４はオートリピート動作のときに閉じるリピート
指示スイツチ、１５ａ〜１５ｄはアンド回路、１
６ａおよび１６ｂはオア回路、１７はオア回路１
６ａから出力する再生モード信号、１８はオア回
路１６ｂから出力する巻戻しモード信号である。
ここで、アンド回路１５ａ〜１５ｄ及びオア回路
１６ａ，１６ｂはモード制御回路を構成する。

なお、リピートモードスイツチ１３の可動接点
１３ａが固定接点１３ｂに接触した場合に第１の
モード（Ａモード）となり、無録音部分で再生状
態に反転し、カウント値がメモリ９に記憶した値
になつたとき巻戻し状態に反転するモードにな
る。また、可動接点１３ａが固定接点１３ｃに接
触した場合に第２のモード（Ｂモード）となり、
カウント値がメモリ９に記憶した値になつたとき
再生状態に反転し、無録音部分で巻戻し状態に反
転するモードになる。

次に、上記の構成に係るテープレコーダの制御
装置の動作について説明する。

まず、無録音リセツトスイツチ４が開いている
場合について説明する。テープレコーダを例えば
再生状態で駆動すると、テープの走行に伴つてク
ロツク信号７が発生する。このクロツク信号７は
カウンタ６の入力端子６ａに入力する。このた
め、カウンタ６はこのクロツク信号を計数する。
そして、曲の途中の所望の位置で再び曲の最初か
ら聞きたいときには曲の途中のその位置でメモリ
ライトスイツチ１０を閉じると、そのときのカウ
ンタ６の計数値がメモリ９に書き込まれる。そし
て、リピートモードスイツチ１３をＡモードにす
るため、その可動接点１３ａを切換えて固定接点
１３ｂに接触する。しかる後、テープは自動的又
は手動操作によつて巻戻し状態となり、この間に
リピート指示スイツチ１４を閉じることによつて
リピート動作が開始される。そして、曲の最初の
無録音部分が来ると、無録音信号判定回路３から
無録音検出信号がアンド回路１５ａおよび１５ｃ
の一方の端子へ出力する。一方、リピートモード
スイツチ１３はＡモードのため、アンド回路１５
ａおよび１５ｂの他方の端子へ“１”信号を出力
する。このため、アンド回路１５ａが開き、
“１”信号が出力し、オア回路１６ａに入力す
る。このため、オア回路１６ａは再生モード信号
１７を出力し、再生状態となる。この結果、曲が
最初から再生されて、聞こえる。そして、曲の途
中の所望の位置に来ると、カウンタ６のカウント
値がメモリ９に記憶されている内容と一致する。
このため、コンパレータ１１はカウント６のカウ
ンタ値とメモリ９に記憶している内容の一致を検
出し、一致信号１２を出力する。この一致信号１
２はアンド回路１５ｂおよび１５ｄの一方の入力
端子に入力する。したがつて、アンド回路１５ｂ
が開き、“１”信号が出力し、オア回路１６ｂに
入力する。このため、オア回路１６ｂは巻戻しモ
ード信号１８を出力し、巻戻し状態になる。

次に、曲の最初から聞かず、曲の途中の所望の
位置から曲の終りまでくり返して聞きたい場合に
は、曲の途中のその位置でメモリライトスイツチ
１０を閉じると、そのときのカウンタ６の計数値
がメモリ９に書き込まれる。そして、リピートモ
ードスイツチ１３をＢモードにするため、その可
動接点１３ａを切換えて固定接点１３ｃに接触す
る。そして、リピート指示スイツチ１４を閉じる
と、リピート動作が開始する。そして、曲が終了
し（曲のエンド位置）、その無録音部分が来る
と、無録音信号判定回路３から無録音検出信号が
アンド回路１５ａおよび１５ｃの一方の入力端子
へ出力する。一方、リピートモードスイツチ１３
はＢモードのため、アンド回路１５ｃおよび１５
ｄの他方の入力端子へ出力する。このため、アン
ド回路１５ｃが開き、“１”信号が出力し、オア
回路１６ｂに入力する。このため、オア回路１６
ｂは巻戻しモード信号１８を出力し、巻戻し状態
になる。そして、巻戻され、曲の途中に来ると、
前記したように、再び一致信号１２が出力し、こ
の一致信号１２はアンド回路１５ｂおよびアンド
回路１５ｄに入力する。したがつて、アンド回路
１５ｄが開き、“１”信号が出力し、オア回路１
６ａに入力する。このため、オア回路１６ａから
再生モード信号１７が出力する。これにより再生
モードとなり、曲の途中から再生される。以下同
様な動作を繰り返すことができる。このように、
オートリピート動作で、カウンタ６を零リセツト
する必要がないため、依然としてテープスタート
位置をカウンタの零位置として記憶しており、カ
ウンタ値を利用してその後のテープ頭出しが可能
である。

次に、本発明を特徴ずけるカウンタのリセツト
動作について説明する。すなわち、前記無録音リ
セツトスイツチ４を閉じておくと、前記のＡモー
ドおよびＢモードの動作は同様に行なわれること
はもちろんであるが、無録音信号判定回路３から
出力する無録音検出信号がこの無録音リセツトス
イツチ４を通つてカウンタ６のリセツト端子６ｃ
に入力する。このため、カウンタ６はリセツトす
る。このことはＡモードあるいはＢモードにおい
て、オートリピート動作を繰り返すと、モータの
慣性やスリツプなどでカウンタ値とテープ位置と
がずれて対応しなくなることを防止して、所望の
位置で正確にテープを反転させることができる。
また、メモリ９およびメモリライトスイツチ１０
はダイレクトメモリ以外に自由に設定できるもの
でもよいことはもちろんである。また、零リセツ
ト時およびメモリ書き込み時に各信号が送出され
ないような回路を設けてもよいことはもちろんで
ある。

以上詳細に説明したように、本発明に係るテー
プレコーダの制御装置によれば、無録音リセツト
スイツチを閉じておくと無録音検出信号によつて
オートリピート動作毎にカウンタがリセツトされ
るため、テープの曲の前後等の無録音部分と記憶
された任意の指定位置との間をオートリピートす
る際に、無録音部分の絶対位置に対する任意の指
定位置の位置ずれが防止され、常に所望の位置で
正確にテープを反転させることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るテープレコーダの制御装置の
一実施例を示すブロツク図である。 １……再生ヘツド、２……アンプ、３……無録
音信号判定回路、４……無録音リセツトスイツ
チ、５……リセツト信号端子、６……カウンタ、
６ａ〜６ｃ……入力端子、６ｄおよび６ｅ……出
力端子、７……クロツク信号、８……アツプ／ダ
ウン制御信号、９……メモリ、１０……メモリラ
イトスイツチ、１１……コンパレータ、１２……
一致信号、１３……リピートモードスイツチ、１
３ａ……可動接点、１３ｂおよび１３ｃ……固定
接点、１４……リピート指示スイツチ、１５ａ〜
１５ｄ……アンド回路、１６ａおよび１６ｂ……
オア回路、１７……再生モード信号、１８……巻
戻しモード信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テープの任意の区間を繰り返し再生するテー
   プレコーダの制御回路において、アツプ／ダウン
   制御信号の入力により、テープの走行に伴なつて
   発生するパルスを加算あるいは減算し、そのカウ
   ント値を出力するカウンタと、任意のテープ位置
   でメモリライトスイツチを閉じたとき、そのとき
   のカウンタのカウント値を記憶するメモリと、カ
   ウンタのカウント値とメモリの記憶内容とを比較
   し、一致したときに一致信号を出力するコンパレ
   ータと、テープの無録音部分を判別して無録音検
   出信号を出力する無録音信号判別回路と、リピー
   トモードスイツチを切換えて第１のモードにした
   とき、無録音検出信号によつて再生状態に反転す
   る再生モード信号を出力し、そして一致信号によ
   つて巻戻し状態にする巻戻しモード信号を交互に
   出力するゲート群と、リピートモードスイツチを
   切換えて第２のモードにしたとき、一致信号によ
   つて再生状態に反転する再生モード信号を出力
   し、そして無録音検出信号によつて巻戻し状態に
   する巻戻しモード信号を交互に出力するゲート群
   と、無録音信号判定回路の出力端子とカウンタの
   リセツト端子との間に挿入する無録音リセツトス
   イツチとを備え、この無録音リセツトスイツチの
   閉成により、無録音検出信号をカウンタのリセツ
   ト端子に入力してカウンタをリセツトし、カウン
   タのカウント値とテープ位置とを正確に対応ずけ
   ることを特徴とするテープレコーダの制御装置。