JP3223079B2 - 音声再生装置 - Google Patents

音声再生装置

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JP3223079B2 JP21665995A JP21665995A JP3223079B2 JP 3223079 B2 JP3223079 B2 JP 3223079B2 JP 21665995 A JP21665995 A JP 21665995A JP 21665995 A JP21665995 A JP 21665995A JP 3223079 B2 JP3223079 B2 JP 3223079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICメモリ、磁気
ディスク、或いは磁気テープ等からなる記録媒体に絶対
番地を伴って記録された一連の音声データを再生する音
声再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICメモリを記録媒体とする音声
録音/再生装置に於いては、ICメモりの大容量化、高
集積化に伴って、長時間の録音が可能となっており、特
に、会議等の会話を録音し、後日これを再生しながら、
録音内容をワードプロセッサー等によってペーパ上に書
き取るための装置として開発が進められている。
【0003】斯種音声録音/再生装置に於いては、記録
媒体の任意の区間を複数回、繰り返し再生するための繰
返し再生モードの設定が可能であり、これによって該区
間の録音内容を確実に書き取ることが出来る。繰り返し
再生モードに於いては、キー操作によって、繰返し再生
の開始点と終了点を指定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音声録音/再生装置の繰返し再生モードでは、一定区間
の繰返し再生が完了した後、繰返し再生区間を先へ進め
る際には、再度、キー操作を行なって、繰返し再生開始
点と繰返し再生終了点の設定を変更する必要があり、操
作が煩雑である問題があった。
【0005】本発明の目的は、繰返し再生区間が自動的
に進められる音声再生装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る音声再生装置
は、記録媒体上の繰返し再生開始点と繰返し再生終了点
の初期設定値を入力するための入力手段と、繰返し再生
開始点と繰返し再生終了点を前記初期設定値から一定時
間ずつ進めながら、繰返し再生開始点と繰返し再生終了
点の間の信号再生を1回或いは複数回繰り返すための制
御手段とを具えている。
【0007】該音声再生装置に於いては、先ず、初期設
定された繰返し再生開始点から音声の再生が開始され、
初期設定された繰返し再生終了点まで再生が行なわれ
る。そして、この区間の音声再生が1回、或いは必要に
応じて複数回だけ繰り返される。次に、繰返し再生開始
点及び繰返し再生終了点が一定時間だけ進められ、その
進められた繰返し再生開始点から音声の再生が開始さ
れ、進められた繰返し再生終了点まで再生が行なわれ
る。そして、この区間の音声再生が1回、或いは必要に
応じて複数回だけ繰り返される。以後、同様にして、再
生区間が一定時間ずつ進められながら、繰返し再生が行
なわれる。
【0008】従って、書取り担当者は何らキー操作を行
なうことなく、繰返し再生区間を先へ進めることが出
来、録音内容を最初から最後まで書き取ることが出来
る。
【0009】具体的構成に於いては、繰返し再生区間の
進み時間を入力設定するための第2の入力手段を具えて
いる。従って、書取り担当者の文字入力速度に応じて、
繰返し再生の進行速度を加減することが可能であり、こ
れによって、書取り担当者の能力に拘わらず、確実な書
き取りを可能とすることが出来る。
【0010】更に具体的構成に於いては、繰返し再生開
始点と繰返し再生終了点を一定時間ずつ進めながら信号
再生を繰り返す第1繰返し再生モードと、繰返し再生開
始点と繰返し再生終了点を固定して信号再生を繰り返す
第2繰返し再生モードの切換え設定が可能である。
【0011】従って、再生の目的に応じて、本発明の特
徴である第1繰返し再生モードと、従来と同様の第2繰
返し再生モードとを選択することが出来、便利である。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る音声再生装置によれば、繰
返し再生区間が自動的に進められるので、録音内容の書
取り中にはキー操作は全く不要であり、書取り作業に専
念することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って詳述する。本発明の音声録音/再生装
置は、図1の如く、ICメモリからなる音声データメモ
リ(1)を具えている。音声データメモリ(1)には、一連
の音声データが絶対番地を伴って記録されている。音声
データメモリ(1)の入力端子及び出力端子は音声録音/
再生回路(2)と接続されている。音声録音/再生回路
(2)は、音声データメモリ(1)に対するアクセスによっ
て、音声データの録音及び再生を行なうものであって、
再生時に音声録音/再生回路(2)から出力される音声信
号は、パワーアンプ(3)によって増幅された後、スピー
カ(4)へ供給され、放音される。
【0014】又、音声録音/再生回路(2)には、マイク
アンプ(5)を介してマイクロホン(6)が接続されてお
り、録音時には、マイクロホン(6)から入力される音声
信号がマイクアンプ(5)によって増幅された後、音声録
音/再生回路(2)へ供給され、音声データメモリ(1)に
対する音声データの書き込みが行なわれる。
【0015】音声録音/再生回路(2)による録音/再生
動作は、マイクロコンピュータ(8)によって制御されて
おり、該マイクロコンピュータ(8)の出力端子には、動
作モードや各種データを表示するための表示器(7)が接
続されると共に、入力端子には、モード設定やデータ入
力のための各種キーを配備した操作パネル(9)が接続さ
れている。
【0016】上記音声録音/再生装置に於いては、操作
パネル(9)のキー操作によって、音声データメモリ(1)
内の1つの録音領域を最初から最後まで1回だけ再生す
る通常再生モードと、繰返し再生開始点と繰返し再生終
了点を一定時間ずつ進めながら信号再生を繰り返す第1
繰返し再生モードと、繰返し再生開始点と繰返し再生終
了点を固定して信号再生を繰り返す第2繰返し再生モー
ドの3つのモード間で切換え設定が可能である。尚、第
1繰返し再生モード及び第2繰返し再生モードにおける
繰返し再生開始点は、操作パネル(9)に配備されたA点
指定キー(図示省略)の操作によって設定され、繰返し再
生終了点は、操作パネル(9)に配備されたB点指定キー
(図示省略)の操作によって設定される。設定された繰返
し再生開始点及び繰返し再生終了点は、音声データメモ
リ(1)内の絶対番地と対応づけられた時間情報として、
マイクロコンピュータ(8)内のRAM(図示省略)に書き
込まれる。
【0017】図2(a)(b)は、第1繰返し再生モードに
於いて、繰返し再生の区間が一定時間tずつ先へ進めら
れている様子を表わしている。即ち、図2(a)に示す如
く繰返し再生開始点と繰返し再生終了点が夫々Ta点と
Tb点に初期設定されると、該繰返し再生区間(ハッチ
ングで示す)が1回或いは所定の複数回、繰返し再生さ
れ、その後、繰返し再生開始点及び繰返し再生終了点が
夫々時間tだけ進めれて、繰返し再生開始点及び繰返し
再生終了点が夫々(Ta+t)及び(Tb+t)に更新され
る。そして、図2(b)の如く新たな繰返し再生区間(T
a+t)〜(Tb+t)についての繰返し再生が行なわれ
る。以降、同様にして、繰返し再生区間が時間tずつ進
められつつ、各区間の繰返し再生が続行される。
【0018】図3は、第1繰返し再生モードにおけるマ
イクロコンピュータ(8)の制御手続きを表わしている。
尚、繰返し再生区間の進み時間tは、操作パネル(9)に
配備されたテンキー(図示省略)の操作によって、予め任
意の値に設定されているものとする。
【0019】先ずステップS1にて信号再生中であるか
どうかを判断し、YESのときはステップS2に移行
し、A点指定キーがオン操作されたかどうかを判断す
る。ここで操作者が、繰返し再生開始点の初期値とせん
とするタイミングでA点指定キーを操作すると、ステッ
プS2にてYESと判断され、ステップS3へ移行し
て、A点指定キーを押した時点の時間情報(Ta)を前記
RAMに格納する。
【0020】その後、ステップS4では、B点指定キー
がオン操作されたかどうかを判断する。ここで操作者
が、繰返し再生終了点の初期値とすべきタイミングでB
点指定キーを操作すると、ステップS4にてYESと判
断され、ステップS5へ移行して、B点指定キーを押し
た時点の時間情報(Tb)を前記RAMに格納する。
【0021】続いて、ステップS6にてカウンターnを
0に初期化した後、ステップS7にて、時間情報(Ta
+nt)に対応する音声データメモリ(1)内の絶対番地
をアクセスし、ステップS8では、アクセスが完了した
かどうかを判断する。アクセスが完了した後、ステップ
S9にて、時間情報(Ta+nt)に対応する絶対番地か
ら再生を開始する。
【0022】その後、ステップS10にて、再生動作を
停止させるためのストップキーが操作されたかどうかを
判断し、NOのときは、更にステップS11にて、一連
の音声データの再生が全て終了したかどうかを判断す
る。ステップS11にてNOと判断されたときは、ステ
ップS12に移行し、再生番地が、繰返し再生を終了す
べき時間情報(Tb+nt)に対応する絶対番地を経過し
たかどうかを判断し、NOのときはステップS10に戻
る。
【0023】その後、再生番地が時間情報(Tb+nt)
に対応する絶対番地を経過して、ステップS12にてY
ESと判断されたときは、ステップS13にてカウンタ
ーnをカウントアップした後、ステップS7へ戻って、
次の繰返し再生開始点(Ta+nt)に対応する音声デー
タメモリ(1)内の絶対番地をアクセスする。この結果、
繰返し再生区間が時間tだけ進んだ新たな繰返し再生開
始点が設定されることになる。
【0024】以後、ステップS7〜S13の繰返しによ
って、次々と繰返し再生区間が進められつつ、各区間の
信号再生が行なわれることになる。そして、ステップS
10或いはステップS11にてYESと判断されたとき
は、ステップS14に移行して、再生動作を停止し、制
御手続きを終了する。
【0025】上述の音声録音/再生装置に於いては、第
1繰返し再生モードを設定すれば、繰返し再生の区間が
自動的に進められるので、録音内容の書取り中にはキー
操作は全く不要であり、書取り作業に専念することが出
来る。又、繰返し再生区間の進み時間tを0に設定し、
或いは専用のモード切換えキーの操作によって、第2繰
返し再生モードを設定すれば、繰返し再生区間が固定さ
れて、同一区間が繰返し再生される。従って、目的に応
じて2つの繰返し再生モードを選択設定することが可能
であり、便利である。
【0026】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。例えば本発明は、上述のICメ
モリを用いた音声録音/再生装置に限らず、磁気テープ
や磁気ディスク等、他の記録媒体を用いた音声録音/再
生装置に実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声録音/再生装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】繰返し再生区間が進められる様子を示す説明図
である。
【図3】第1繰返し再生モードにおける制御手続きを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
(1) 音声データメモリ (2) 音声録音/再生回路 (4) スピーカ (6) マイクロホン (8) マイクロコンピュータ (9) 操作パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に絶対番地を伴って記録された
    一連の音声データを再生する音声再生装置に於いて、 記録媒体上の繰返し再生開始点と繰返し再生終了点の初
    期設定値を入力するための入力手段と、 繰返し再生開始点と繰返し再生終了点を前記初期設定値
    から一定時間ずつ進めながら、繰返し再生開始点と繰返
    し再生終了点の間の信号再生を1回或いは複数回繰り返
    すための制御手段と、 前記一定時間を設定するための第2の入力手段 とを具え
    たことを特徴とする音声再生装置。
  2. 【請求項2】 繰返し再生開始点と繰返し再生終了点を
    一定時間ずつ進めながら信号再生を繰り返す第1繰返し
    再生モードと、繰返し再生開始点と繰返し再生終了点を
    固定して信号再生を繰り返す第2繰返し再生モードの切
    換え設定が可能な請求項1に記載の音声再生装置。
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