JPS6150837B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低床式フロアを有する自動二輪車、自
動三輪車等のフロアスカート構造に関するもので
ある。

低床式フロアの自動二輪車、自動三輪車におい
て、フロアをフレーム上に載置固定したのでは側
方からフレームの一部が見えたりし、ためにフロ
アを断面逆凹型に成形してフロア両側端にスカー
ト部材を設けて隠したりするが、スカート部材を
合成樹脂製のフロア部と一体に両側端に垂下した
場合、中間部に荷重がかかると両側のスカート部
がこれにつれ変形したりし、ためにスカート部を
含むフロア部材を厚肉に成形して強度、剛性アツ
プを図る必要があり、フロア成形の煩雑さ、重量
増大を招くこととなる。

本発明は以上を改善すべくなされたもので、そ
の目的とする処は、フロア部材の両側端に鋼板製
のスカート部材を前後方向に係着する如くし、ス
カートを設けて外観性向上を図るとともに、スカ
ート部分が鋼板であるため側部及びフロア部材幅
方向両端部の強度メンバとして機能させ、強度、
剛性アツプ構造としても好ましいフロアスカート
構造を提供するにある。

次に本発明の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動三輪車の側面図で、実施例は三輪
車を示したが自動二輪車、原動機付四輪車等で足
載せフロアを有するものに実施することができ
る。

三輪車１は最前部下部に一輪の操向輪をなす前
輪４を、上部にハンドル５を有する前車体２と、
前車体２後下部に設けられたジヨイント９に回転
支軸１０を介して連結されたリヤフレーム１１を
含む後車体３とからなり、後車体３はジヨイント
９を支持するクツシヨンユニツト１２で上下に揺
動（スイング動）自在に、又前車体２は支軸１０
回りで左右に揺動（ローリング動）自在に構成さ
れ、リヤフレーム１１上に搭載したパワーユニツ
ト１３後部左右に駆動輪をなす二輪の後輪１４，
１４が配設され、パワーユニツト、後輪１４の周
りはカバー３ａで覆われている。前車体２の前部
にはハンドルポストカバー、レツグシールド等を
兼ねるフロントカバー６が設けられ、又後部上に
はシートポストカバー７が起設され、上部にシー
ト８を備える。

前車体を構成するフレームは第２図及び第３図
で明らかな如くで、フレーム２０はパイプ材から
なり、車体軸線を走る前部フレーム２１を備え、
これの前部２１ａは斜め上方に折曲起立延出され
てヘツドチユーブ２２に連結され、ヘツドチユー
ブ２２で前輪４のフロントフオーク４ａを支持す
る。前部フレーム２１の低位で後方に延出された
後部２１ｂの左右には後部フレーム２３をなす左
右のサイドメンバ２４，２４の前端部２４ａ，２
４ａが各対称的に内方に相寄る如く折曲されて接
合され、メンバ２４，２４は前端部２４ａ，２４
ａから各外方に斜めに折曲されて前部２４ｂ，２
４ｂを構成し、これの後端部から平行に左右に離
間して斜め上方に起立されてシートポスト部２４
ｃ，２４ｃを構成し、シートポスト部２４ｃ，２
４ｃ上端部間に燃料タンク１５を取付支持し、又
前部２４ｂ，２４ｂ間にはクロスメンバ２５を横
架し、これの中間部に前部フレーム２１の後端部
２１ｃが接合され、以上のサイドメンバ２４，２
４は対称的に外横向きに開放されたチヤンネル材
で構成される。

前部フレーム２１の後部２１ｂのサイドメンバ
２４，２４の前端部２４ａ，２４ａが接合された
若干前方にはブラケツト２６を介して左右にステ
ー２７を対称的に横方向外方に延出し、第５図の
如くステー２７は中間部が凹出し、その両側に側
方にステー部２７ａを一体に延出し、ステー部２
７ａ，２７ａの各外端部支持アーム２８，２８を
結着し、ステー２７及びアーム２８は断面チヤン
ネルがＬ型のアングル状とする。サイドメンバ２
４，２４の前部２４ｂ，２４ｂの適所には各外方
に同様断面のアーム２９，２９をその基部を結着
して延出し、この部分を第６図で示した。

以上の前部フレーム前部左右上、後部上及びサ
イドメンバ前部上に合成樹脂製のフロアプレート
３０を敷設し、プレート３０は下面に前後方向へ
のリブ３１…を突設し、リブ３１は幅方向に離間
して複数設けられている。そしてプレート３０は
上面に左右に凹部３０ａを備え、この上にマツト
３２を敷設し、マツト３２上に足を載せ、第６図
の如くフロアプレート３０の一部に凹状取付部３
０ｂを設け、ボルト・ナツト３３でクロスメンバ
である例えば既述のアーム２９基部とサイドメン
バ２４のフランジ上片２４ｄに止着され、アーム
２９と共通結着している。

プレート３０の外側端部３０ｃには垂下した係
止部３０ｄを設け、一方スカート部材４０を用意
し、スカート部材４０は鋼板素材のプレス成形品
で、上端に逆Ｌ型の係止片４１を、中間部は内部
に湾曲し、下部は内方に折曲されて全体として鋼
性の高い断面とする。以上のスカート部材４０の
係止片４１をアーム２８，２９と係止部３０ｄ間
に差し込んで係止片４１を起こし、係止片４１の
外方の段部４２を係止部３０ｄとアーム２８，２
９端部間に挾入し、これによりスカート部材上端
は実施例では前後二個所で止着され、実施例では
第１図の如く前方に延出してフロントフエンダ４
３を、又後方に延出してシートポスト下部迄設け
たがフロア部分の両側だけでも良い。

以上で明らかな如く本発明によれば、合成樹脂
製フロア部材の外側端に鋼板製スカート部材をこ
れの上端が係着する如く取り付けたため、スカー
ト部材がフロア部材端部の強度、剛性メンバと
し、強度、剛性アツプを図り、端部の荷重による
めくれ等を防止し、外観上も好ましいとともに、
フロア部材の成形も容易で、これを厚肉にする必
要がく、軽量化の点でも好ましい等多大の利点を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は自動三輪車の側面図、第２図はフレームの側面
図、第３図は同要部平面図、第４図はブロアの平
面図、第５図及び第６図は第４図５―５線、６―
６線断面図である。 尚図面中８はシート、３０はフロア部材、４０
はスカート部材である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シートと車体前部との間に足載せフロアを有
   する小型車両において、 フレームから左右に延出されるアーム部材を前
   後に離間して配設し、 前記アーム部材の側端に鋼板製スカート部材を
   前後方向に付設し、 前記フレームと前記アーム部材の上面に合成樹
   脂等のフロア部材を敷設すると共に該フロア部材
   の車幅方向端部に前記スカート部材の上端部を係
   合させたことを特徴とするフロアスカート構造。