JP5141398B2 - 自動二輪車のフロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のフロア構造に関し、特に、ステップ板に敷設されるフロアマットの防振に関する。
従来の自動二輪車のフロア構造としては、車体フレームに固定される車体カバーに、運転者の足載せ用のフロア面を有するフロア部材を連設すると共に、このフロア部材にフロア面を開口する開口部を設け、この開口部内に、車体フレームに弾性支持部材を介して支持されるステップ板を配置して、フロア面及びステップ板の上面を覆うように、可撓性を有するフロアマットを敷設するものが知られている。そして、この自動二輪車のフロア構造では、フロアマットの裏面に複数の防振突起を形成し、この防振突起をステップ板に当接させることによって、フレームからの振動を使用者へ伝達させ難くしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−67588号公報
ところで、上記特許文献1に記載の自動二輪車のフロア構造では、防振突起の硬度をできるだけ低くして、振動を吸収しやすくすることが望ましいが、使用者のフロア上での立ち上がりや、踏ん張り等の大きな荷重が掛かる場合は、硬度が低い防振突起ではその荷重で潰れてしまい、防振効果を十分に発揮し難くなる防振突起の硬度の設定には限界があった。また、防振効果を確保するため、フロアマットとは別に、弾性支持部材等の防振部材を別途設けるようにする等、構成が複雑になる課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成でフロアマットに伝達されるエンジンや車両の振動を効率よく吸収することができる自動二輪車のフロア構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車体フレームに固定されるステップ板と、ステップ板の上面に敷設され、可撓性を有するフロアマットと、ステップ板とフロアマットとの間に設けられる防振材と、を備える自動二輪車のフロア構造において、防振材は、フロアマットの裏面に設けられ、硬度の異なる少なくとも2種類防振突起を複数有し、防振突起は、隣接する防振突起が異なる硬度を有するとともに、隣接する防振突起との間に等間隔の隙間を空けて、車両前後方向に対し、後方に向かうにつれて外方に行くように所定の角度で傾斜して配設され、低硬度の防振突起は、高硬度の防振突起に比べて、長い突出長さを有しており、通常乗車時の荷重が掛かるフロアマットを低硬度の防振突起が支え、フロアマットに大きな荷重が掛かると、低硬度の防振突起が屈折して高硬度の防振突起がフロアマットを支えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、防振突起の硬度は、防振突起の幅を変更することにより設定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、防振突起は、リブ状に形成され、格子状に配設されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明の構成に加えて、防振突起は、車体フレームとステップ板との取付部に対応する位置に、密集するように配設されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明の構成に加えて、防振突起は、フロアマットの最前方及び最後方に高硬度の防振突起を配置したことを特徴とする。
請求項1に記載の自動二輪車のフロア構造によれば、防振材は、フロアマットの裏面に設けられ、硬度の異なる2種類以上の防振突起を複数有するため、通常乗車時の荷重がフロアマットに掛かる場合は、硬度の低い防振突起(長い突起)にて振動を効率よく吸収することができ、また、使用者からの大きな荷重がフロアマットに掛かる場合は、硬度の低い防振突起が変形して潰れるものの、硬度の高い防振突起(短い突起)にてフロアマットを支持するため、硬度の低い防振突起が完全に潰れてしまうのを防ぐことができる。従って、硬度の高い防振突起と硬度の低い防振突起の双方にて振動を効率よく吸収することができ、硬度の異なる防振突起を荷重に応じて当接させることができるので、簡単な構成でフロアマットに伝達されるエンジンや車両の振動を効率よく吸収することができる。また、防振突起の硬度は、防振突起の突出長さを変更することにより設定されるため、防振突起の硬度を、材質を変更することなく容易に設定することができる。また、防振突起は、車両前後方向に対して所定の角度で傾斜するように配設されるため、車両前後方向及び車幅方向への振動のどちらにも対応することができ、フロアマットに伝達される振動を効率よく吸収することができる。また、隣り合う防振突起の長さを変えて硬度を異ならせるため、隣り合う一方の防振突起が潰れる際に、他方の防振突起によって空間を形成しやすくすることができ、一方の防振突起が完全に潰れるのを防ぐことができる。
請求項2に記載の自動二輪車のフロア構造によれば、防振突起の硬度は、防振突起の幅を変更することにより設定されるため、防振突起の幅が薄いものを硬度の低い防振突起とし、防振突起の幅が厚いものを硬度の高い防振突起とすることができる。これにより、防振突起の硬度を、材質を変更することなく容易に設定することができる。
請求項3に記載の自動二輪車のフロア構造によれば、防振突起は、リブ状に形成され、格子状に配設されるため、フロアマットに掛かる荷重を分散することができ、防振突起の防振効果をより高めることができる。
請求項に記載の自動二輪車のフロア構造によれば、防振突起は、車体フレームとステップ板との取付部に対応する位置に、密集するように配設されるため、特に振動が大きくなる車体フレームとステップ板との取付部の近傍の振動を集中して吸収することができ、防振突起の防振効果をより高めることができる。
以下、本発明に係る自動二輪車のフロア構造の各実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図9を参照して、本発明に係る自動二輪車のフロア構造の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のスクータ型車両(自動二輪車)10の車体フレーム20は、前輪WFを軸支するフロントフォーク11、及びフロントフォーク11に連結される操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ21を前端に備えるものであり、後輪WRを後端で軸支するユニットスイングエンジンUEが、車体フレーム20の前後方向中間部で上下揺動可能に支承され、ユニットスイングエンジンUEよりも前方で車体フレーム20には、側面視で上下に長く形成される燃料タンク13と、燃料タンク13よりも後方に配置されるラジエータ14と、が搭載される。
また、車体フレーム20には、ユニットスイングエンジンUEを上方から覆うようにして収納ボックス15が取り付けられており、この収納ボックス15上に、運転者着座部16a及び同乗者着座部16bを有するタンデム型の乗車用シート16が配置される。
さらに、車体フレーム20には、車体フレーム20、ユニットスイングエンジンUEの前部、燃料タンク13、ラジエータ14、及び収納ボックス15を覆う合成樹脂製の車体カバー40が取り付けられる。
車体フレーム20は、図2及び図3に示すように、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21に連設されて後ろ下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム22と、上ダウンフレーム22よりも下方でヘッドパイプ21に連設されて後ろ下がりに延びると共に、その後端部が上ダウンフレーム22の後端部に結合される左右一対の下ダウンフレーム23と、上ダウンフレーム22の中間部から後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール24と、上ダウンフレーム22の後部とシートレール24の後部との間を連結する左右一対のリヤフレーム25と、上ダウンフレーム22、下ダウンフレーム23、及びリヤフレーム25の外方側に配置されて前後方向に延びる左右一対のサポートフレーム26と、を備える。
サポートフレーム26は、車体カバー40がその左右に備えるステップフロア(ステップ板)45を下方から支持するものであり、サポートフレーム26の前端は下ダウンフレーム23の下部に結合され、後端はリヤフレーム25の中間部に結合される。
車体カバー40は、図1に示すように、ヘッドパイプ21の前方側及び前輪WFの上方側を覆うフロントカバー41と、フロントカバー41の左右両側に接合される左右一対のフロントサイドカバー42と、フロントサイドカバー42に接合されて運転者の足の前方を覆うと共にヘッドパイプ21の後方側を覆うレッグシールド43と、レッグシールド43に連なって後方に延び、運転者の両足の間を仕切るように設けられる左右一対のフロアセンターカバー44と、フロアセンターカバー44の下端部に沿って一体成形され、乗車用シート16の下方位置まで延設されるステップフロア45と、ステップフロア45の外縁から下方に延びる左右一対のフロアサイドカバー46と、ステップフロア45の後部にそれぞれ設けられる左右一対のパッセンジャーステップ47と、乗車用シート16の下方に配置されると共にフロアサイドカバー46に連設されて後方に延びる左右一対のボディサイドカバー48と、ボディサイドカバー48の後方下部に連設される左右一対のリヤロアカバー49と、左右一対のテールライトユニット17の上方側を覆うリヤアッパーカバー50と、リヤアッパーカバー50に連設されて左右一対のテールライトユニット17間に配置されるリヤセンターカバー51と、を備える。なお、図1中の符号18はセンタースタンドである。
また、図1及び図3に示すように、レッグシールド43の一部及び左右一対のフロアセンターカバー44により、ステップフロア45間において上方に隆起するフロアトンネル部52が形成されており、このフロアトンネル部52は、ヘッドパイプ21の後方から乗車用シート16の前方下部にかけて配置されると共に、燃料タンク13及びラジエータ14の上方に位置するように形成される。
また、フロアトンネル部52には、燃料タンク13の上端部に設けられる給油キャップ13aを開けて燃料タンク13に給油することを可能とするための給油用リッド53が開閉可能に取り付けられる。また、フロアトンネル部52の後端には、収納ボックス15へのヒンジ部を覆うヒンジカバー54が接合される。
また、フロントカバー41、フロントサイドカバー42、及びレッグシールド43の上部には、メータ類を配置するためのパネル55が接合されており、このパネル55の前部には上方に隆起するようにしてメータバイザ56が一体に設けられる。さらに、メータバイザ56の前方にはウインドシールド57が設けられる。
フロントカバー41の前部と左右一対のフロントサイドカバー42の前部との間にはヘッドライト60がそれぞれ配置され、ヘッドライト60の下方で左右一対のフロントサイドカバー42の前部にはウインカ61がそれぞれ配置される。
また、フロントフォーク11の中間部には、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ62が取り付けられる。また、操向ハンドル12には、左右一対のバックミラー63と、オーディオ操作用スイッチケース64と、各灯器等を操作するためのスイッチケース65等が取り付けられる。
また、収納ボックス15の後部には、左右一対のテールライトユニット17、リヤアッパーカバー50、及びリヤセンターカバー51と共に、後輪WRを後方から覆うリヤフェンダ66が取り付けられており、このリヤフェンダ66には、ライセンスライト67、リフレクタ68、及びライセンスプレート69が取り付けられる。
また、図4に示すように、フロアセンターカバー44は、サポートフレーム26の前端部に形成されるブラケット26a、サポートフレーム26の前部内側に形成されるブラケット26b,26b、リヤフレーム25の中間部外側に形成されるブラケット25a、及びフロアトンネル部52の後端部に、ボルト71,71、ボルト72,72、ボルト73、及びネジ74により固定される。このとき、フロアセンターカバー44に一体成形されるステップフロア45もサポートフレーム26のブラケット26b,26bにボルト72,72により固定される。
また、図5に示すように、フロアサイドカバー46は、フロントサイドカバー42の下端部、ステップフロア45、及び下ダウンフレーム23に、ネジ75,75、ネジ76,76,76、トリムクリップ77,77,77、及びボルト78により固定される。
また、図6に示すように、レッグシールド43及びステップフロア45の上面には、可撓性を有するゴム製のフロアマット80が敷設されており、このフロアマット80は、その裏面に複数形成される係合突起81,81・・・が、レッグシールド43及びステップフロア45に複数形成される係合孔82,82・・・に嵌め込まれることにより固定される。
そして、本実施形態では、図7〜図9(a)に示すように、レッグシールド43及びステップフロア45とフロアマット80との間に防振材90が設けられており、この防振材90は、フロアマット80の裏面に形成され、硬度の低い複数本の防振突条(防振突起)91,91・・・、及び硬度の高い複数本の防振突条(防振突起)92,92・・・を有する。この低硬度の防振突条91及び高硬度の防振突条92は、車両前後方向に沿ってリブ状に形成され、車幅方向に交互に配置される。なお、本実施形態の防振突条91,92の配置間隔は任意である。
低硬度の防振突条91及び高硬度の防振突条92の硬度は、図7に示すように、防振突条91,92の突出長さX1,X2及び幅(厚さ)Y1,Y2を変更することにより設定される。具体的には、低硬度の防振突条91の突出長さX1>高硬度の防振突条92の突出長さX2、且つ低硬度の防振突条91の幅Y1<高硬度の防振突条92の幅Y2に設定される。
このように構成された自動二輪車のフロア構造では、図7に示すように、通常乗車時の荷重がフロアマット80に掛かると、複数本の低硬度の防振突条91がレッグシールド43及びステップフロア45の上面に当接して、低硬度の防振突条91によってエンジンや車両の振動が効率よく吸収される。また、図8に示すように、使用者からの大きな荷重がフロアマット80に掛かると、複数本の低硬度の防振突条91が潰れる(曲がる)と共に、複数本の高硬度の防振突条92がレッグシールド43及びステップフロア45の上面に当接して、高硬度の防振突条92と潰れた低硬度の防振突条91の双方によってエンジンや車両の振動が効率よく吸収される。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、防振材90は、フロアマット80の裏面に設けられ、低硬度の防振突条91及び高硬度の防振突条92を複数有するため、通常乗車時の荷重がフロアマット80に掛かる場合は、低硬度の防振突条91にて振動を効率よく吸収することができ、また、使用者からの大きな荷重がフロアマット80に掛かる場合は、低硬度の防振突条91が変形して潰れるものの、高硬度の防振突条92にてフロアマット80を支持するため、低硬度の防振突条91が完全に潰れてしまうのを防ぐことができる。従って、高硬度の防振突条92と低硬度の防振突条91の双方にて振動を効率よく吸収することができ、硬度の異なる防振突条91,92を荷重に応じて当接させることができるので、簡単な構成でフロアマット80に伝達されるエンジンや車両の振動を効率よく吸収することができる。
また、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、防振突条91,92の硬度は、防振突条91,92の突出長さX1,X2及び幅(厚さ)Y1,Y2を変更することにより設定されるため、突出長さX1が長く且つ幅Y1が薄いものを低硬度の防振突条91とし、突出長さX2が短く且つ幅Y2が厚いものを高硬度の防振突条92とすることができる。これにより、防振突条91,92の硬度を、材質を変更することなく容易に設定することができる。
また、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、防振突条91,92がフロアマット80の裏面に一体に成形されるため、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、隣り合う防振突条91,92の突出長さX1,X2を異ならせるため、低硬度の防振突条91が潰れる際に、高硬度の防振突条92によって空間を形成しやすくすることができ、低硬度の防振突条91が完全に潰れるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態の変形例として、図9(b)に示すように、フロアマット80の裏面に形成される防振突条91,92は、車両前後方向に対して所定の角度で傾斜するように配置されていてもよい。この場合、車両前後方向及び車幅方向への振動のどちらにも対応することができるので、フロアマット80に伝達される振動を更に効率よく吸収することができる。
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、本発明に係る自動二輪車のフロア構造の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の自動二輪車のフロア構造では、フロアマットが変更されている以外は、第1実施形態の自動二輪車のフロア構造と同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
図10(a)に示すように、本実施形態のフロアマット102では、低硬度の防振突条91,91・・・及び高硬度の防振突条92,92は、車両前後方向又は車幅方向に沿ってリブ状に形成され、車幅方向又は車両前後方向に交互に配置されて、所謂、格子状に配設されている。なお、本実施形態の防振突条91,92の配置間隔は任意であるが、低硬度の防振突条91が潰れるように適宜間隔で配置されるのが好ましい。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、低硬度の防振突条91及び高硬度の防振突条92は、リブ状に形成され、格子状に配設されるため、フロアマット102に掛かる荷重を分散することができ、防振突条91,92の防振効果をより高めることができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態の変形例として、図10(b)に示すように、フロアマット102の裏面に形成される防振突条91,92は、車両前後方向に対して所定の角度で傾斜するように配置されていてもよい。この場合、車両前後方向及び車幅方向への振動のどちらにも対応することができるので、フロアマット102に伝達される振動を更に効率よく吸収することができる。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して、本発明に係る自動二輪車のフロア構造の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の自動二輪車のフロア構造では、フロアマットが変更されている以外は、第1実施形態の自動二輪車のフロア構造と同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
図11に示すように、本実施形態のフロアマット103には、レッグシールド43及びステップフロア45との間に防振材110が設けられており、この防振材110は、フロアマット103の裏面に形成され、硬度の低い複数の防振突起111、及び硬度の高い複数の防振突起112,112・・・を有する。この低硬度の防振突起111及び高硬度の防振突起112は、円柱状に形成され、車両前後方向に対して所定の角度で傾斜するように交互に配列される。
さらに、本実施形態では、低硬度の防振突起111及び高硬度の防振突起112は、サポートフレーム26とステップフロア45との取付部に対応する位置、即ち、ボルト72の近傍に密集するように配置される。また、この密集配置された防振突起111,112は、ボルト72を中心に放射状に配置される。なお、使用者の足の置き位置が決まっている場合は、その位置の近傍に防振突起111,112を密集配置してもよい。また、ボルト72を中心として、後述する低硬度の防振突条122及び高硬度の防振突条123を外側に向かって交互に配置してもよい。
低硬度の防振突起111及び高硬度の防振突起112の硬度は、防振突起111,112の突出長さ及び径(太さ)を変更することにより設定される。具体的には、低硬度の防振突起111の突出長さ>高硬度の防振突起112の突出長さ、且つ低硬度の防振突起111の径<高硬度の防振突起112の径に設定される。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、防振材110は、フロアマット103の裏面に設けられ、低硬度の防振突起111及び高硬度の防振突起112を複数有するため、通常乗車時の荷重がフロアマット103に掛かる場合は、低硬度の防振突起111にて振動を効率よく吸収することができ、また、使用者からの大きな荷重がフロアマット103に掛かる場合は、低硬度の防振突起111が変形して潰れるものの、高硬度の防振突起112にてフロアマット103を支持するため、低硬度の防振突起111が完全に潰れてしまうのを防ぐことができる。従って、高硬度の防振突条112と低硬度の防振突起111の双方にて振動を効率よく吸収することができ、硬度の異なる防振突起111,112を荷重に応じて当接させることができるので、簡単な構成でフロアマット103に伝達されるエンジンや車両の振動を効率よく吸収することができる。
また、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、低硬度の防振突起111及び高硬度の防振突起112は、サポートフレーム26とステップフロア45との取付部に対応する位置、即ち、ボルト72の近傍に密集するように配設されるため、特に振動が大きくなるボルト72の近傍の振動を集中して吸収することができ、防振突起111,112の防振効果をより高めることができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図12を参照して、本発明に係る自動二輪車のフロア構造の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態の自動二輪車のフロア構造では、フロアマットが変更されている以外は、第1実施形態の自動二輪車のフロア構造と同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
図12に示すように、本実施形態のフロアマット104には、レッグシールド43及びステップフロア45との間に複数の防振材120が設けられており、この複数の防振材120は、フロアマット104の裏面に形成され、車両前後方向に沿って配列される。
防振材120は、硬度の高い円柱状の防振突起121と、防振突起121と同心円状に形成される硬度の低い防振突条122と、防振突起121と同心円状に形成される硬度の高い防振突条123と、を有する。また、低硬度の防振突条122及び高硬度の防振突条123は、リブ状に形成され、防振突起121を中心として外側に向かって交互に配置される。なお、防振突条122,123の配置間隔は任意である。また、防振材120の大きさも任意であり、防振材120の大きさを本実施形態より小さくしてハニカム状に配置してもよい。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車のフロア構造によれば、防振材120は、フロアマット104の裏面に複数設けられ、硬度の高い円柱状の防振突起121と、防振突起121と同心円状に形成される硬度の低い防振突条122と、防振突起121と同心円状に形成される硬度の高い防振突条123と、を有するため、通常乗車時の荷重がフロアマット104に掛かる場合は、低硬度の防振突条122にて振動を効率よく吸収することができ、また、使用者からの大きな荷重がフロアマット104に掛かる場合は、低硬度の防振突条122が変形して潰れるものの、高硬度の防振突起121及び防振突条123にてフロアマット104を支持するため、低硬度の防振突条122が完全に潰れてしまうのを防ぐことができる。従って、高硬度の防振突起121及び防振突条123と低硬度の防振突条122の双方にて振動を効率よく吸収することができ、硬度の異なる防振突起121及び防振突条122,123を荷重に応じて当接させることができるので、簡単な構成でフロアマット104に伝達されるエンジンや車両の振動を効率よく吸収することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
本発明に係る自動二輪車のフロア構造の第1実施形態を採用したスクータ型車両の左側面図である。 燃料タンク及びラジエータを取り付けた状態での車体フレームの斜視図である。 シート及び車体カバーを取り外した状態でのスクータ型車両の前後方向中間部の左側面図である。 フロアセンターカバーの取り付けを説明するための斜視図である。 フロアサイドカバーの取り付けを説明するための斜視図である。 フロアマットの取り付けを説明するための斜視図である。 図6のA−A線矢視断面図であり、通常乗車時の荷重がフロアマットに掛かった状態を説明するための断面図である。 図6のA−A線矢視断面図であり、使用者からの大きな荷重がフロアマットに掛かった状態を説明するための断面図である。 第1実施形態のフロアマットを示す図であり、(a)は第1実施形態のフロアマットの裏面図、(b)は第1実施形態の変形例のフロアマットの裏面図である。 第2実施形態のフロアマットを示す図であり、(a)は第2実施形態のフロアマットの裏面図、(b)は第2実施形態の変形例のフロアマットの裏面図である。 第3実施形態のフロアマットの裏面図である。 第4実施形態のフロアマットの裏面図である。
符号の説明
10 スクータ型車両(自動二輪車)
20 車体フレーム
26 サポートフレーム
40 車体カバー
44 フロアセンターカバー
45 ステップフロア(ステップ板)
46 フロアサイドカバー
80 フロアマット
90 防振材
91 防振突条(防振突起)
92 防振突条(防振突起)
102 フロアマット
103 フロアマット
110 防振材
111 防振突起
112 防振突起
104 フロアマット
120 防振材
121 防振突起
122 防振突条(防振突起)
123 防振突条(防振突起)

Claims (5)

  1. 車体フレームに固定されるステップ板と、
    前記ステップ板の上面に敷設され、可撓性を有するフロアマットと、
    前記ステップ板と前記フロアマットとの間に設けられる防振材と、を備える自動二輪車のフロア構造において、
    前記防振材は、前記フロアマットの裏面に設けられ、硬度の異なる少なくとも2種類防振突起を複数有し、
    前記防振突起は、隣接する防振突起が異なる硬度を有するとともに、隣接する防振突起との間に等間隔の隙間を空けて、車両前後方向に対し、後方に向かうにつれて外方に行くように所定の角度で傾斜して配設され、
    低硬度の前記防振突起は、高硬度の前記防振突起に比べて、長い突出長さを有しており、
    通常乗車時の荷重が掛かる前記フロアマットを前記低硬度の防振突起が支え、前記フロアマットに大きな荷重が掛かると、前記低硬度の防振突起が屈折して前記高硬度の防振突起が前記フロアマットを支えることを特徴とする自動二輪車のフロア構造。
  2. 前記防振突起の硬度は、前記防振突起の幅を変更することにより設定されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフロア構造。
  3. 前記防振突起は、リブ状に形成され、格子状に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のフロア構造。
  4. 前記防振突起は、前記車体フレームと前記ステップ板との取付部に対応する位置に、密集するように配設されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の自動二輪車のフロア構造。
  5. 前記防振突起は、前記フロアマットの最前方及び最後方に高硬度の防振突起を配置したことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の自動二輪車のフロア構造。
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