JPS6138300Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアナウンステープにピープトーン信号
が録音されると、直ぐに前記アナウンステープが
自動的に巻戻されるようにした留守番電話装置の
アナウンステープ自動巻戻し回路に関する。

留守番電話装置でアナウンステープにリールツ
ウリール方式の有端テープを用いたものにおいて
アナウンス用のメツセージの録音が終了したと
き、いちいち巻戻し釦を操作して、前記アナウン
ステープを巻戻さなければならないので面倒であ
つた。

そこで本考案は呼者へのメツセージの録音の終
了後、合図等のためにピープトーン信号を録音す
ることを考慮し、このピープトーン信号を利用し
メツセージの録音が終了すると、アナウンステー
プが自動的に巻戻されるようにした留守番電話装
置のアナウンステープ自動巻戻し回路に関する。

以下本考案を図面に従つて説明する。１は有端
のアナウンステープ２に信号を録音するヘツド、
３は切換スイツチ４ａ，４ｂ，４ｃを介してヘツ
ド１に接続されたアンプ、６はピープトーン信号
のみを通過させるフイルター、７はマイクロホン
で、スイツチ８を介してアンプ３の入力側に接続
される。９はプランジヤー回路で、前記ピープト
ーン信号を検出する検出回路１０、インバータ１
１、該インバータ１１の出力にて制御されるトラ
ンジスタ１２，１３，１４、該トランジスタ１４
にて励磁されテープを巻戻し状態にする巻戻しプ
ランジヤー１５とを備える。１６はモータ回路
で、メツセージを録音するための録音スイツチ１
７、又は前記メツセージが録音されたことを確認
するためのテストスイツチ１８にインバータ１９
を介して接続されたRSフリツプフロツプ２０、
該RSフリツプフロツプ２０にて制御されるトラ
ンジスタ２１及び前記アナウンステープ２を駆動
するためのモータ２２とよりなる。

次に本考案の動作について説明をする。先ず呼
者へ伝達すべきメツセージを録音する場合につい
て説明をする。

それには録音スイツチ１７をオンさせる。する
と今までレベル“０”であつたインバータ１９の
出力はレベル“１”にされ、RSフリツプフロツ
プ２０のＳ端子に信号が加えられ、RSフリツプ
フロツプ２０をセツトさせる。それによりRSフ
リツプフロツプ２０のＱ端子はレベル“１”にさ
れ、トランジスタ２１をオンしモータ２２を回転
させる。前記モータ２２が回転されるとアナウン
ステープ２が走行されるので、マイクロホン７に
向つて呼者へ伝達すべき伝言、例えば「只今留守
ですが録音しますので、用件をお話し下さい。」
を蝶ると、前記伝言はマイクロホン７で音声信号
に変換され、スイツチ８を通つてアンプ３に入り
増幅される。増幅された前記音声信号は切換スイ
ツチ４ａ，４ｂを通つてヘツド１に加えられ、ア
ナウンステープ２に録音される。前記メツセージ
の録音が終了したとき、スイツチ８を切換える。
すると、アンプ３の出力のうち特定周波数信号の
みフイルター６を通り、さらにスイツチ８を介し
てアンプ３に帰還されるので、発振を起しピープ
トーン信号を発生する。そのピープトーン信号は
ヘツド１に加えられアナウンステープ２に録音さ
れる一方、プランジヤー回路９にも供給される。
供給されたピープトーン信号は検出回路１０で多
少遅延して検出され、インバータ１１の出力をレ
ベル“１”にしトランジスタ１２，１３，１４を
次々とオンさせる。それによつて巻戻しプランジ
ヤー１５が励磁され、前記アナウンステープ２は
巻戻される。巻戻しプランジヤー１５が一旦励磁
されると、機械的に巻戻し状態が保持されアナウ
ンステープ２は始端まで巻戻される。

アナウンステープ２が始端まで巻戻されると、
自動的に巻戻し状態が解除されるとともに、回転
検出器（図示せず）より発生された停止位置が
RSフリツプフロツプ２０のCX端子に加えられ、
該RSフリツプフロツプ２０を反転させ、トラン
ジスタ２１をオフしモータ２２を停止させメツセ
ージの録音操作を終了する。

次に今録音されたメツセージが本当に録音され
たか否か確認するには、切換スイツチ４ａ，４
ｂ，４ｃを図示と反対側に切換え、テストスイツ
チ１８をオンする。すると前述と同様、RSフリ
ツプフロツプ２０がセツトされ、トランジスタ２
１をオンしモータ２２を回転し、メツセージテー
プ２を走行させる。メツセージテープ２が走行さ
れると、該メツセージテープ２に録音されている
メツセージがヘツド１にて再生され、切換スイツ
チ４ｂを経てアンプ３に加えられる。アンプ３に
加えられたメツセージは増幅され、スピーカ２３
を駆動するので、メツセージが録音されたことが
確認できる。

メツセージが再生し終るとピープトーン信号が
再生され、前述と同様にして巻戻しプランジヤー
１５が働きアナウンステープ２は巻戻される。始
端までアナウンステープ２が巻戻されると、RS
フリツプフロツプ２０はリセツトされ、モータ２
２を停止されテストを終了する。

最後に実際に留守番電話装置として使用する場
合の動作を説明する。

このときは切換スイツチ４ａ，４ｂ，４ｃを図
示と反対測に位置させる。斯る状態で呼者が呼出
し信号を送ると、その呼出し信号は電話回線
L₁，L₂及びリングアツプトランス２４を経て着
信回路２５に加えられ、LSリレー（図示せず）
を励磁しLSスイツチ２６，２７をオンさせる。

するとモータ２２は回転され、アナウンステー
プ２を走行し録音されているメツセージをヘツド
１にて再生し、切換スイツチ４ｂ、アンプ３、ラ
イントランス２８及びLSスイツチ２７より電話
回線L₁，L₂に入り、呼者へ伝達される。メツセ
ージの伝達が終了すると、ピープトーン信号が再
生され呼者に伝達されるとともに巻戻しプランジ
ヤー１５が励磁されアナウンステープ２を巻戻
す。

さらにピープトーン信号にて録音回路（図示せ
ず）を動作状態にし、呼者よりのメツセージを録
音する。呼者がメツセージの録音を終了し電話回
線をオフさせると、LSスイツチ２６，２７もオ
フされ再び待期状態にされる。

本考案の留守番電話装置のアナウンステープ自
動巻戻し回路は上述した如く、アナウンスメント
の録音終了時等において、アナウンスメントの終
了の合図のためアナウンステープに録音するピー
プトーン信号を利用し、アナウンスメントを録音
したアナウンスメントテープを自動的に巻戻すよ
うにしたので、アナウンステープに有端状のテー
プを用いてもアナウンスメント用のメツセージの
録音が終了すると直ちに巻戻し、アナウンスメン
トの録音作業を迅速に終らせることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の留守番電話装置のアナウンステー
プ巻戻し回路図である。 ２……アナウンステープ、３……アンプ、６…
…フイルター、９……プランジヤー回路、１０…
…ピープトーン信号検出回路、１５……巻戻しプ
ランジヤー、１６……モータ回路、１７……録音
スイツチ、２０……フリツプフロツプ、２２……
モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音スイツチよりの信号にて反転されるフリツ
   プフロツプと、該フリツプフロツプにて動作状態
   が保持されアナウンステープ駆動用のモータを駆
   動するモータ回路と、テープに録音するビープト
   ーン信号を発生するビープトーン信号発生回路
   と、該ビープトーン信号発生回路のビープトーン
   信号を遅延して検出する検出回路と、該検出回路
   の出力にて動作されアナウンステープを巻戻し状
   態にするプランジヤー回路とよりなる留守番電話
   装置のアナウンステープ自動巻戻し回路。