JPS6137029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマーク表示板に関し、夜間照明時にお
ける表示板の周囲端面の光輝を防止することを目
的とする。

例えば、自動車用計器の警報マーク集中表示板
においては、第１ａ図および第１ｂ図に示すよう
に、透明のアクリル樹脂表示板１の裏面にヘツド
ランプの断線、燃料タンクの残量、バツテリー
液、エンジンオイル量の低下等を報知する警報マ
ーク２を白色印刷により施し、更にその下側にこ
れら警報マークを覆うようにして半透明のスモー
ク板であるインジケータレンズ３を重ね合せ、こ
のインジケータレンズの裏面には赤色の警報色を
印刷し、警報時警報ランプ４が点灯すると警報マ
ーク２がインジケースレンズ３により表示板１の
表面に浮き出される。

そして、このような自動車用計器の警報マーク
集中表示板においては、夜間時照明ランプ５を点
灯し、その光を表示板１の隅部に装着した色フイ
ルタ６を通して表示板内部に導入せしめ、これに
より表示板１をグリーンとかオレンジ色で色彩表
示している。

このように色彩表示される警報マーク表示板１
においては、夜間照明時、その隅部の色フイルタ
６を通して内部に導入された照明光が表示板の周
囲端面１ａで反射してこれら周囲端面が光輝し、
この光輝が第２ａ図および第２ｂ図に示すように
表示板１とメータクラスター７との隙間を通して
運転者から見えることになり（８は運転者の視線
を示す）、これにより警報マークが見にくくなる
とともに、その表示の見栄えが落ちてメータの商
品としての価値が低下してしまう不都合があつ
た。

このような表示板の周囲端面の光輝を防止する
手段として、表示板の周囲端面を黒色塗料で印刷
し照明光が反射しないようにすることが考えられ
る。しかし、このような手段は、表示板の周囲端
面はバリとか凹凸があつて平面度が悪く印刷しに
くいこと、また表示板の周囲端面は面積が少ない
ので印刷加工が難しいこと、更に表示板１の色フ
イルタ装置隅部への印刷が同様に難しいことなど
の理由により、最適な解決法とは言えないもので
ある。

本考案は、したがつて、夜間照明時におけるマ
ーク表示板の周囲端面の光輝を防止するのに最適
な手段を提供するためになされたものである。

本考案は、第３図に一例として自動車計器の警
報マーク集中表示板の裏面を示すように、表示板
１の裏面の周囲縁に黒色印刷又は黒色塗料９を施
したものであり、これにより表示板１の表面側か
ら表示板の周囲端面１ａを見ると、黒色印刷部９
が表示板の周囲端面全体に反射して黒く見え、し
たがつて夜間照明時表示板の周囲端面は光輝せず
黒く見えることになる。

以上述べたように、本考案によれば、マーク表
示板の裏面の周囲縁に黒色印刷又は黒色塗料を施
すことにより夜間照明時における表示板の周囲端
面の光輝を防止でき、しかもこの黒色印刷又は黒
色塗料は平面度の良い表示板裏面の周囲縁に施さ
れるので印刷加工が非常に簡単であるなどの利点
を有する。

なお、本考案は上述した実施例に決して限定さ
れるものではなく、本考案の要旨を逸脱しないで
種々の変形がなし得ることは勿論である。例え
ば、マーク表示板は、多数のマークを表示するも
のでなくても、単一のマークを表示するようなも
のであつても良い。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図および第１ｂ図は従来例を概略的に示
す要部分解斜視図および要部断面図、第２ａ図お
よび第２ｂ図はマーク表示板とメータクラスター
との配置関係を示す要部前面図および要部断面
図、第３図は本考案によるマーク表示板の裏面図
である。 １・・警報マーク表示板、２・・警報マーク、
３・・インジケータレンズ、４・・警報ランプ、
５・・照明ランプ、６・・色フイルタ、９・・黒
色印刷又は黒色塗料部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面にマークが施されている透明のマーク表示
   板において、表示板裏面の周囲端に黒色印刷又は
   黒色塗料を施して夜間照明時における表示板の周
   囲端面の光輝を防止したことを特徴とするマーク
   表示板。