JPS6134950Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はペダルによる自転車走行とエンジン動
力による走行とを併用し得るようにした自動二輪
車のフリーホイールのガードプレート装置に関す
るものである。

ペダル及びチエン、スプロケツト機構を付設
し、ペダル駆動によつて入力による自転車走行
を、又エンジン動力による走行を併用した自動二
輪車は知られている。

かかる自動二輪車においてエンジン動力系をパ
ワーユニツトスイング式とした場合、ペダル、チ
エーン駆動機構にチエンカバーを付設することは
難かしい。特に駆動輪側のフリーホイール部分に
障害物が巻き込まれたりないようこの部分を保護
することが好ましい。

本考案者等は上記フリーホイールの巻き込み防
止を図るべく本考案をなしたもので、その目的と
する処は、上記フリーホイールの外側にガードプ
レートを設けてフリーホイール部での捲き込みを
防止するとともに、ガードプレートをパワーユニ
ツトに付設されるマフラの取付ステーを利用して
取付支持せしめる如くし、ガードプレートを既存
の部品を利用して支持せしめ、部品の減少、取付
構造の簡単化等を企図し得るようにした自動二輪
車のフリーホイールガードプレート装置を提供す
るにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動二輪車１の側面図で、フレーム２
前端のヘツドチユーブ３には前車輪６を支持する
フロントフオーク５が上下のブリツジ４，４で操
向自在に枢着され、トツプブリツジ上にはハンド
ル７が付設されている。フレームの前部には燃料
タンク８が付設され、これの後部には上部にシー
ト１０を付設したボデイ９が設けられ、ボデイ後
部にはリヤフエンダ１１が設けられている。

ボデイ９の下部にはパワーユニツト１２の前部
が枢着１６され、これ１２は前部のエンジン１
３、クラツクケース、伝動ケース等のケース１４
等からなり、後部で後車輪１５を支持し、且つユ
ニツトの後部とボデイ間にはリヤクツシヨンユニ
ツトが介設され、ユニツト１２はエンジン１３の
基部上部でボデイ側に枢着され、ユニツト１２は
枢着部１６を支点として揺動自在である。パワー
ユニツト１２のケース１４中間部乃至後部は後車
輪１５の左側に延出され、後部１４ａに内装され
た図示しないクラツチに断接続する車軸１７に、
後車輪１５のハブ１５ａを片持支持せしめ、ハブ
１５ａの右側端に支持部材１５ｂを介してフリー
ホイール１８が取り付けられる。エンジン動力走
行時にはクラツチから車軸１７に入力され、フリ
ーホイール１８は自由であり、エンジン停止時に
は車軸１７はクラツチと遮断され、フリーホイー
ル１８へのペダル駆動入力で後車輪１５は駆動さ
れることとなる。

パワーユニツト１２の前部をなすエンジン１３
の右側には枢着部１６を支持点とするブラケツト
１９が垂下され、これとエンジンの反対側に設け
たメインスタンドブラケツト間にペダル軸２０を
横架支承し、ペダル軸２０の両端にペダル２１，
２１のアーム２１ａ，２１ａを結着し、右ペダル
の内側の軸２０上にスプロケツト２２を固着し、
ガイドローラ２３、テンシヨンローラ２４，２４
を介してスプロケツト２２と既述のフリーホイー
ル１８間にチエン２５を巻回する。

後車輪１５の前方でパワーユニツト１２前部に
は外側に突出し、且つ斜め上方に、そして後方に
延出する取付ステー２６の基部２６ａをボルト２
７等で取付支持せしめ、これの後端部２６ｂにマ
フラ２８の下面に垂下したブラケツト２９をボル
ト３０、ナツト３１を介して結着し、マフラ２８
は排気管３２に接続されている。

フリーホイール１８の外側面、即ち右側には
少々のクリアランスを保持してガードプレート３
３を臨ませ、ガードプレート３３は上端部３３ａ
を既述の取付ステー２６の後端部２６ｂに既述の
マフラ２８のブラケツト２９と共通のボルト３
０、ナツト３１により共締結着し、ガードプレー
ト３３がステー２６の外側面に、又マフラ２８の
ブラケツト２９がガードプレート３３取付部の内
側面に位置し、双方をステー２６の外側面に重ね
ている。ガードプレート３３は上端をマフラ取付
ステーで支持しつつ斜め下後方に垂下され、下部
がフリーホイール１８の外側面に臨み、下端部は
フリーホイール１８の下部から該フリーホイール
側に折曲３３ｂされている。そしてガードプレー
ト３３には軽量化及び装飾性の観点から窓３３ｃ
…が形成される。

以上において、フリーホイール１８の外側面に
はガードプレート３３が臨み、フリーホイール側
面及び周辺部は保護され、障害物等のフリーホイ
ール、チエンによる巻き込みを防止することがで
き、以上をガードプレート３３を付設することに
より効果的に達成し、且つガードプレートはマフ
ラ取付用ステーで共通して支持されるためにこれ
専用の取付ステーやボルト等の結着具を必要とし
ない。従つてフリーホイールの巻き込み防止を簡
単な構造で、最少の部品構成で組付工数も最少で
企図することができる。そして以上の如くである
ため、ペダル駆動機構を取り外して自動二輪車の
機能のみで使用する場合、フリーホイール、チエ
ン等を取り外すが、この場合においてもガードプ
レートを取り外すのみでマフラ取付ステーを利用
しているため他の部分の取外しを必要としない。

本考案は以上の如き多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は自動二輪車の側面図、第２図は同要部の拡大
図、第３図はパワーユニツトの要部破断平面図、
第４図は要部破断背面図である。 尚図面中１は自動二輪車、１２はパワーユニツ
ト、１５は後車輪、１８はフリーホイール、２６
は取付ステー、２８はマフラ、３３はガードプレ
ートである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体に揺動自在に枢着されたパワーユニツトの
   エンジンにより駆動される第１の動力駆動機構
   と、ペダル、チエーン、スプロケツト、フリーホ
   イール等を有するペダル駆動による第２の駆動機
   構とを後車輪の左右に振り分けて配設される自動
   二輪車において、 後車輪上の端部にフリーホイールを取り付け、
   第２の駆動機構側に上記パワーユニツトに取り付
   けられたブラケツトを設け、該ブラケツトにマフ
   ラとガードプレートを共締めすると共に、ガード
   プレートをフリーホイール１８の外側に延出させ
   てなる自動二輪車のフリーホイールガードプレー
   ト装置。