JP3541656B2 - ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 - Google Patents
ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3541656B2 JP3541656B2 JP32332197A JP32332197A JP3541656B2 JP 3541656 B2 JP3541656 B2 JP 3541656B2 JP 32332197 A JP32332197 A JP 32332197A JP 32332197 A JP32332197 A JP 32332197A JP 3541656 B2 JP3541656 B2 JP 3541656B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- swing type
- unit swing
- type engine
- motorcycle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 claims description 22
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 9
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 3
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F2001/244—Arrangement of valve stems in cylinder heads
- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下方にエンジンを、また、運転シートの下方前部のスペースにエアクリーナやキャブレタ等のエンジン吸気系を搭載したスポーツ型の自動二輪車がある。
【0003】
一方、ハンドルバーと運転シートとの間をステップフロアとし、運転シートの下方にエンジン本体と、このエンジン本体の一側から後方に延びる伝導ケースとを一体的に備えたユニットスイング型エンジンを搭載したスクータ型の自動二輪車もある。
【0004】
そして、近年ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、運転シートの下方にユニットスイング型エンジンを搭載した自動二輪車が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユニットスイング型エンジンを搭載する自動二輪車の場合、ライダの足付き性を向上させるために運転シートの高さを低くしながらも、エンジンの最低地上高を十分に確保しようとすると、運転シートとエンジンとの間が非常に狭くなってエンジン吸・排気系機器の配置が困難になる。特に、エンジン吸・排気系はエンジンと共にスイングするため、各機器のレイアウト条件は厳しい。
【0006】
また、運転シートとエンジンとの間にエンジン吸・排気系機器を配置するとリヤショックアブソーバのストローク量が十分に確保できず、乗り心地が悪くなる。
【0007】
さらに、エンジン吸・排気系機器のうち、例えばキャブレタと排気管とが互いに接近して配置すると、排気管の熱がキャブレタ内の燃料に熱害を及ぼす虞がある。
【0008】
一方、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置しながらも運転シートの下方にユニットスイング型エンジンを配置した場合、燃料タンクの下方に大きなデッドスペースが生じる。
【0009】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、デッドスペースを有効に利用し、エンジン吸・排気系のレイアウトを容易にしたユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、上記運転シートの下方にユニットスイング型エンジンをスイング自在に搭載した自動二輪車において、上記ユニットスイング型エンジンは4サイクル形式のエンジン本体を備え、このエンジン本体にエンジン吸気系とエンジン排気系とが接続される一方、上記エンジン排気系を構成する排気管を上記ユニットスイング型エンジンの下部から一旦前方に向かって延ばし、さらに上記燃料タンクの下方で後方に向かって延ばして上記エンジン排気系を構成するマフラに接続すると共に、上記燃料タンク下部の上記排気管最前部と上記ユニットスイング型エンジン前部とに囲まれて形成される空間に上記エンジン吸気系を配置したものである。
【0011】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記エンジン吸気系を構成するエアクリーナを平面視略凹字状に形成し、その凹陥部の開口部を後方に向けて配置すると共に、この凹陥部に上記エンジン吸気系を構成するキャブレタを配置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、この発明を適用した自動二輪車の第一実施形態の一例を示す左側面図である。
【0014】
図1に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有する。この車体フレーム2はタンクレール3とシートレール4とから構成され、タンクレール3は車体の前部から後斜下方に向かって延び、その後端からシートレール4が車体の後部に向かって斜上方に延びて車体フレーム2を略V字状の側面形状に構成する。
【0015】
タンクレール3の上方には燃料タンク5が設けられると共に、燃料タンク5の後部、シートレール4の上方には運転シート6が設けられる。さらに、タンクレール3の後端下部からは左右一対のセンターフレーム7が下方に向かって延び、このセンターフレーム7の下端にフットレスト8が設けられる。
【0016】
一方、タンクレール3の前端にはヘッドパイプ9が設けられ、このヘッドパイプ9にステアリング機構10が設けられる。ステアリング機構10は、前輪11を回動自在にかつ弾性的に支持するフロントフォーク12や、ハンドルバー13等から構成され、ハンドルバー13により前輪11が左右に回動自在に操舵される。
【0017】
左右のセンターフレーム7間には車幅方向にピボット軸14が架設され、このピボット軸14にユニットスイング型エンジン15の前上部が懸架ステー16を介してスイング自在に枢着される。
【0018】
このユニットスイング型エンジン15は例えば4サイクル空冷単気筒のエンジン本体17と、このエンジン本体17の一側から後方に延びる伝導ケース18とを一体的に備える。伝導ケース18はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ19により車体フレーム2に弾性的に支持される。そして、伝導ケース18の後端に駆動輪である後輪20が保持される。なお、ユニットスイング型エンジン15の前下部はアンダーガード21によって覆われ、保護される。
【0019】
図2は図1のII−II線に沿う断面図、すなわちユニットスイング型エンジン15の平断面図である。
【0020】
図2に示すように、エンジン本体17は主にエンジンケース22、シリンダブロック23およびシリンダヘッド24から構成され、シリンダブロック23内のピストン25の往復運動がコンロッド26を介してエンジンケース22内を車幅方向に延びるクランクシャフト27を回転運動させる。
【0021】
エンジン本体17の一側、本実施形態においては左側から後方に延びる伝導ケース18はその内部にベルト室28を形成し、このベルト室28にVベルト式自動変速装置29が配置される。
【0022】
クランクシャフト27の伝導ケース18側、本実施形態においては左側端部にはVベルト式自動変速装置29のドライブプーリが取り付けられる。また、ユニットスイング型エンジン15の後方部に設けられたドリブンシャフト31にはドリブンプーリ32が回転自在に支持されており、このドリブンプーリ32にVベルト33を介してドライブプーリ30からエンジン本体17の駆動力が伝達される。
【0023】
ドリブンプーリ32に伝達されたエンジン本体17の回転駆動力は遠心クラッチ機構34を介してドリブンシャフト31に伝達される。このドリブンシャフト31は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構35を通じてリヤアクスル36に連結され、このミッション機構35を介して後輪20にエンジン本体17の駆動力が伝達されるようになっている。
【0024】
図1に示すように、前輪11後部と燃料タンク5下部とユニットスイング型エンジン15前部とに囲まれて形成される空間にはエンジン吸気系37が配置される。エンジン吸気系37は主にエアクリーナ38とキャブレタ39とから構成され、キャブレタ39からは吸気管40がエンジン本体17の上部に向かって延びる。なお、符号41はエアクリーナ38の空気取入口である。
【0025】
図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図3に示すように、エアクリーナ38は平面視略凹字状に形成され、その凹陥部42の開口部43は後方に向けて配置される。そして、キャブレタ39はその後方を除く周囲をエアクリーナ38に囲まれるよう、この凹陥部42に配置される。
【0026】
一方、図1および2に示すように、ユニットスイング型エンジン15にはエンジン排気系44が設けられ、このエンジン排気系44は主に排気管45とマフラ46とから構成される。マフラ46はユニットスイング型エンジン15の例えば右上方に配置され、ブラケット47を介して例えばエンジンケース22に固定される。
【0027】
また、排気管45はシリンダヘッド24の下部から一旦前輪11側に向かって前方に延び、さらに燃料タンク5の下方でエアクリーナ38の前側を回って後輪20側に向かって後方に延びてマフラ46に接続される。なお、図3に示すように、エアクリーナ38の前部右側は排気管45に干渉しないように配管通路48が凹設される。
【0028】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0029】
エンジン吸気系37を従来のように運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間の狭いスペースではなく、前輪11後部と燃料タンク5下部とユニットスイング型エンジン15前部とに囲まれて形成される空間に配置し、また、排気管45を従来のように運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間の狭いスペースではなく、シリンダヘッド24の下部から前輪11側に向かって前方に延ばし、さらに燃料タンク5の下方でエアクリーナ38の前側を回って後輪20側に向かって後方に延ばしてマフラ46に接続したことにより、ライダの足付き性を向上させるために運転シート6の高さを低くしながらも、エンジンの最低地上高を十分に確保することができる。
【0030】
また、運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間のスペースが広く確保できるため、リヤショックアブソーバ19のストローク量も十分に確保でき、乗り心地が向上する。さらに、排気管45の長さを十分に確保でき、出力上有利である。
【0031】
一方、エアクリーナ38を平面視略凹字状に形成し、その凹陥部42の開口部43を後方に向けて配置すると共に、キャブレタ39を周囲がエアクリーナ38によって囲まれるようこの凹陥部42に配置したことにより、例えエアクリーナ38の前側を排気管45が通っても、排気管45の熱はエアクリーナ38によって遮断され、キャブレタ39に伝わらない。また、エアクリーナ38はキャブレタ39の前側および両側面を覆うので、前輪11が跳ね上げる泥や水等がキャブレタ39に直接かからず、キャブレタ39の機能を高いレベルで維持できると共に、キャブレタ39の整備性も向上させる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車によれば、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、上記運転シートの下方にユニットスイング型エンジンをスイング自在に搭載した自動二輪車において、上記ユニットスイング型エンジンは4サイクル形式のエンジン本体を備え、このエンジン本体にエンジン吸気系とエンジン排気系とが接続される一方、上記エンジン排気系を構成する排気管を上記ユニットスイング型エンジンの下部から一旦前方に向かって延ばし、さらに上記燃料タンクの下方で後方に向かって延ばして上記エンジン排気系を構成するマフラに接続すると共に、上記燃料タンク下部の上記排気管最前部と上記ユニットスイング型エンジン前部とに囲まれて形成される空間に上記エンジン吸気系を配置したため、燃料タンク下部のデッドスペースを有効に利用でき、さらにエンジン吸・排気系のレイアウトも容易になる。
【0033】
また、上記エンジン吸気系を構成するエアクリーナを平面視略凹字状に形成し、その凹陥部の開口部を後方に向けて配置すると共に、この凹陥部に上記エンジン吸気系を構成するキャブレタを配置したため、キャブレタを排気管からの熱および前歩からの異物、例えば泥や水等から守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車の第一実施形態を示す左側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
5 燃料タンク
6 運転シート
13 ハンドルバー
15 ユニットスイング型エンジン
37 エンジン吸気系
38 エアクリーナ(エンジン吸気系)
39 キャブレタ(エンジン吸気系)
42 エアクリーナの凹陥部
43 凹陥部の開口部
44 エンジン排気系
45 排気管(エンジン排気系)
46 マフラ(エンジン排気系)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下方にエンジンを、また、運転シートの下方前部のスペースにエアクリーナやキャブレタ等のエンジン吸気系を搭載したスポーツ型の自動二輪車がある。
【0003】
一方、ハンドルバーと運転シートとの間をステップフロアとし、運転シートの下方にエンジン本体と、このエンジン本体の一側から後方に延びる伝導ケースとを一体的に備えたユニットスイング型エンジンを搭載したスクータ型の自動二輪車もある。
【0004】
そして、近年ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、運転シートの下方にユニットスイング型エンジンを搭載した自動二輪車が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユニットスイング型エンジンを搭載する自動二輪車の場合、ライダの足付き性を向上させるために運転シートの高さを低くしながらも、エンジンの最低地上高を十分に確保しようとすると、運転シートとエンジンとの間が非常に狭くなってエンジン吸・排気系機器の配置が困難になる。特に、エンジン吸・排気系はエンジンと共にスイングするため、各機器のレイアウト条件は厳しい。
【0006】
また、運転シートとエンジンとの間にエンジン吸・排気系機器を配置するとリヤショックアブソーバのストローク量が十分に確保できず、乗り心地が悪くなる。
【0007】
さらに、エンジン吸・排気系機器のうち、例えばキャブレタと排気管とが互いに接近して配置すると、排気管の熱がキャブレタ内の燃料に熱害を及ぼす虞がある。
【0008】
一方、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置しながらも運転シートの下方にユニットスイング型エンジンを配置した場合、燃料タンクの下方に大きなデッドスペースが生じる。
【0009】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、デッドスペースを有効に利用し、エンジン吸・排気系のレイアウトを容易にしたユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、上記運転シートの下方にユニットスイング型エンジンをスイング自在に搭載した自動二輪車において、上記ユニットスイング型エンジンは4サイクル形式のエンジン本体を備え、このエンジン本体にエンジン吸気系とエンジン排気系とが接続される一方、上記エンジン排気系を構成する排気管を上記ユニットスイング型エンジンの下部から一旦前方に向かって延ばし、さらに上記燃料タンクの下方で後方に向かって延ばして上記エンジン排気系を構成するマフラに接続すると共に、上記燃料タンク下部の上記排気管最前部と上記ユニットスイング型エンジン前部とに囲まれて形成される空間に上記エンジン吸気系を配置したものである。
【0011】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記エンジン吸気系を構成するエアクリーナを平面視略凹字状に形成し、その凹陥部の開口部を後方に向けて配置すると共に、この凹陥部に上記エンジン吸気系を構成するキャブレタを配置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、この発明を適用した自動二輪車の第一実施形態の一例を示す左側面図である。
【0014】
図1に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有する。この車体フレーム2はタンクレール3とシートレール4とから構成され、タンクレール3は車体の前部から後斜下方に向かって延び、その後端からシートレール4が車体の後部に向かって斜上方に延びて車体フレーム2を略V字状の側面形状に構成する。
【0015】
タンクレール3の上方には燃料タンク5が設けられると共に、燃料タンク5の後部、シートレール4の上方には運転シート6が設けられる。さらに、タンクレール3の後端下部からは左右一対のセンターフレーム7が下方に向かって延び、このセンターフレーム7の下端にフットレスト8が設けられる。
【0016】
一方、タンクレール3の前端にはヘッドパイプ9が設けられ、このヘッドパイプ9にステアリング機構10が設けられる。ステアリング機構10は、前輪11を回動自在にかつ弾性的に支持するフロントフォーク12や、ハンドルバー13等から構成され、ハンドルバー13により前輪11が左右に回動自在に操舵される。
【0017】
左右のセンターフレーム7間には車幅方向にピボット軸14が架設され、このピボット軸14にユニットスイング型エンジン15の前上部が懸架ステー16を介してスイング自在に枢着される。
【0018】
このユニットスイング型エンジン15は例えば4サイクル空冷単気筒のエンジン本体17と、このエンジン本体17の一側から後方に延びる伝導ケース18とを一体的に備える。伝導ケース18はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ19により車体フレーム2に弾性的に支持される。そして、伝導ケース18の後端に駆動輪である後輪20が保持される。なお、ユニットスイング型エンジン15の前下部はアンダーガード21によって覆われ、保護される。
【0019】
図2は図1のII−II線に沿う断面図、すなわちユニットスイング型エンジン15の平断面図である。
【0020】
図2に示すように、エンジン本体17は主にエンジンケース22、シリンダブロック23およびシリンダヘッド24から構成され、シリンダブロック23内のピストン25の往復運動がコンロッド26を介してエンジンケース22内を車幅方向に延びるクランクシャフト27を回転運動させる。
【0021】
エンジン本体17の一側、本実施形態においては左側から後方に延びる伝導ケース18はその内部にベルト室28を形成し、このベルト室28にVベルト式自動変速装置29が配置される。
【0022】
クランクシャフト27の伝導ケース18側、本実施形態においては左側端部にはVベルト式自動変速装置29のドライブプーリが取り付けられる。また、ユニットスイング型エンジン15の後方部に設けられたドリブンシャフト31にはドリブンプーリ32が回転自在に支持されており、このドリブンプーリ32にVベルト33を介してドライブプーリ30からエンジン本体17の駆動力が伝達される。
【0023】
ドリブンプーリ32に伝達されたエンジン本体17の回転駆動力は遠心クラッチ機構34を介してドリブンシャフト31に伝達される。このドリブンシャフト31は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構35を通じてリヤアクスル36に連結され、このミッション機構35を介して後輪20にエンジン本体17の駆動力が伝達されるようになっている。
【0024】
図1に示すように、前輪11後部と燃料タンク5下部とユニットスイング型エンジン15前部とに囲まれて形成される空間にはエンジン吸気系37が配置される。エンジン吸気系37は主にエアクリーナ38とキャブレタ39とから構成され、キャブレタ39からは吸気管40がエンジン本体17の上部に向かって延びる。なお、符号41はエアクリーナ38の空気取入口である。
【0025】
図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図3に示すように、エアクリーナ38は平面視略凹字状に形成され、その凹陥部42の開口部43は後方に向けて配置される。そして、キャブレタ39はその後方を除く周囲をエアクリーナ38に囲まれるよう、この凹陥部42に配置される。
【0026】
一方、図1および2に示すように、ユニットスイング型エンジン15にはエンジン排気系44が設けられ、このエンジン排気系44は主に排気管45とマフラ46とから構成される。マフラ46はユニットスイング型エンジン15の例えば右上方に配置され、ブラケット47を介して例えばエンジンケース22に固定される。
【0027】
また、排気管45はシリンダヘッド24の下部から一旦前輪11側に向かって前方に延び、さらに燃料タンク5の下方でエアクリーナ38の前側を回って後輪20側に向かって後方に延びてマフラ46に接続される。なお、図3に示すように、エアクリーナ38の前部右側は排気管45に干渉しないように配管通路48が凹設される。
【0028】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0029】
エンジン吸気系37を従来のように運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間の狭いスペースではなく、前輪11後部と燃料タンク5下部とユニットスイング型エンジン15前部とに囲まれて形成される空間に配置し、また、排気管45を従来のように運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間の狭いスペースではなく、シリンダヘッド24の下部から前輪11側に向かって前方に延ばし、さらに燃料タンク5の下方でエアクリーナ38の前側を回って後輪20側に向かって後方に延ばしてマフラ46に接続したことにより、ライダの足付き性を向上させるために運転シート6の高さを低くしながらも、エンジンの最低地上高を十分に確保することができる。
【0030】
また、運転シート6とユニットスイング型エンジン15との間のスペースが広く確保できるため、リヤショックアブソーバ19のストローク量も十分に確保でき、乗り心地が向上する。さらに、排気管45の長さを十分に確保でき、出力上有利である。
【0031】
一方、エアクリーナ38を平面視略凹字状に形成し、その凹陥部42の開口部43を後方に向けて配置すると共に、キャブレタ39を周囲がエアクリーナ38によって囲まれるようこの凹陥部42に配置したことにより、例えエアクリーナ38の前側を排気管45が通っても、排気管45の熱はエアクリーナ38によって遮断され、キャブレタ39に伝わらない。また、エアクリーナ38はキャブレタ39の前側および両側面を覆うので、前輪11が跳ね上げる泥や水等がキャブレタ39に直接かからず、キャブレタ39の機能を高いレベルで維持できると共に、キャブレタ39の整備性も向上させる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車によれば、ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、上記運転シートの下方にユニットスイング型エンジンをスイング自在に搭載した自動二輪車において、上記ユニットスイング型エンジンは4サイクル形式のエンジン本体を備え、このエンジン本体にエンジン吸気系とエンジン排気系とが接続される一方、上記エンジン排気系を構成する排気管を上記ユニットスイング型エンジンの下部から一旦前方に向かって延ばし、さらに上記燃料タンクの下方で後方に向かって延ばして上記エンジン排気系を構成するマフラに接続すると共に、上記燃料タンク下部の上記排気管最前部と上記ユニットスイング型エンジン前部とに囲まれて形成される空間に上記エンジン吸気系を配置したため、燃料タンク下部のデッドスペースを有効に利用でき、さらにエンジン吸・排気系のレイアウトも容易になる。
【0033】
また、上記エンジン吸気系を構成するエアクリーナを平面視略凹字状に形成し、その凹陥部の開口部を後方に向けて配置すると共に、この凹陥部に上記エンジン吸気系を構成するキャブレタを配置したため、キャブレタを排気管からの熱および前歩からの異物、例えば泥や水等から守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車の第一実施形態を示す左側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
5 燃料タンク
6 運転シート
13 ハンドルバー
15 ユニットスイング型エンジン
37 エンジン吸気系
38 エアクリーナ(エンジン吸気系)
39 キャブレタ(エンジン吸気系)
42 エアクリーナの凹陥部
43 凹陥部の開口部
44 エンジン排気系
45 排気管(エンジン排気系)
46 マフラ(エンジン排気系)
Claims (2)
- ハンドルバーと運転シートとの間に燃料タンクを配置する一方、上記運転シートの下方にユニットスイング型エンジンをスイング自在に搭載した自動二輪車において、上記ユニットスイング型エンジン15は4サイクル形式のエンジン本体17を備え、このエンジン本体17にエンジン吸気系37とエンジン排気系44とが接続される一方、上記エンジン排気系44を構成する排気管45を上記ユニットスイング型エンジン15の下部から一旦前方に向かって延ばし、さらに上記燃料タンク5の下方で後方に向かって延ばして上記エンジン排気系44を構成するマフラ46に接続すると共に、上記燃料タンク5下部の上記排気管45最前部と上記ユニットスイング型エンジン15前部とに囲まれて形成される空間に上記エンジン吸気系37を配置したことを特徴とするユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車。
- 上記エンジン吸気系37を構成するエアクリーナ38を平面視略凹字状に形成し、その凹陥部42の開口部43を後方に向けて配置すると共に、この凹陥部42に上記エンジン吸気系37を構成するキャブレタ39を配置した請求項1記載のユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32332197A JP3541656B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32332197A JP3541656B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152075A JPH11152075A (ja) | 1999-06-08 |
JP3541656B2 true JP3541656B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=18153493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32332197A Expired - Fee Related JP3541656B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3541656B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1075079B1 (en) | 1998-12-21 | 2007-06-13 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric actuator, time piece, and portable device |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP32332197A patent/JP3541656B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11152075A (ja) | 1999-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100504626B1 (ko) | 자동 이륜차의 엔진 부착 구조 | |
JP4899625B2 (ja) | 鞍乗型不整地走行車両 | |
JPH0825498B2 (ja) | 荒地走行用鞍乗型4輪車 | |
JP4075296B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
JP4573745B2 (ja) | ピリオンステップおよびマッドガードを備える自動二輪車 | |
US8051739B2 (en) | Vehicle-use transmission manipulating device | |
JP3870624B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
JP3743239B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
US8430197B2 (en) | Snow vehicle | |
JP4135717B2 (ja) | 小型車両 | |
JP4594203B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP3541656B2 (ja) | ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 | |
JP4049166B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
JP2657661B2 (ja) | 自動二輪車の車体下部構造 | |
JPH038290B2 (ja) | ||
JP4058874B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
JPH10167156A (ja) | スクータ形自動二輪車のエンジン配置構造 | |
JP3564977B2 (ja) | ユニットスイング型エンジン搭載の自動二輪車 | |
JP3941586B2 (ja) | スクータ型車両の吸気装置 | |
JP2001097272A (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
US7316285B2 (en) | Motorcycle | |
JP2686965B2 (ja) | 自動二輪車用水冷式2サイクルエンジンの排気管 | |
JP4049165B2 (ja) | スクータ型自動二輪車 | |
JP2627641B2 (ja) | 自動二輪車の車体前部構造 | |
EP1366977A1 (en) | Exhaust muffler layout structure in motorcycle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031209 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040309 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040322 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |