JPS61246925A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、唯一のドラムモータと唯一のキャプスタンモ
ータとにより複数個の磁気テープを操作。

処理し、さらに高速ダビングを可能にする磁気記録再生
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ある磁気テープに記録された信号の内容を他の磁
気テープにダビングするには、再生用と記録用の磁気記
録再生装置（以下ＶＴＲと記す）２台を用いて行なって
おり、また、そのダビングに際し、磁気テープを通常速
度で走行させて行なっていた。

また、１台のＶＴＲでダビングが行なえるよう、同一装
置内に２個の回転シリンダを備え、それらを再生用、記
録用として使用するようにしたものもある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかるに、同一装置内に回転シリンダ２個を備える装置
においても、ドラムモータ及びキャプスタンモータが各
２個必要であり、装置が高価になるという欠点があった
。また、従来の装置では通常のテープ速度でダビングを
行なうので、迅速にダビングを完了させたいという要求
を満足させることができないなどの欠点があった。

本発明は、上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、安価で、しかも高速でダビングで
きるヘリカル走査方式の磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る磁気記録再生装置は、ドラムモータとキ
ャプスタンモータとをそれぞれ１個設け、ダビングの際
それらを共にｎ倍速で回転させて、複数個の回転ヘッド
対及び複数個の磁気テープを同時に駆動するようにした
ものである。

〔作用〕

この発明においては、ダビングに際し、複数個の回転ヘ
ッド対及び複数個の磁気テープが各１個のドラムモータ
とキャプスタンモータでｎ倍速で駆動されるので、安価
な構成で高速ダビングが実現される。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図は、本発明の一実施例によるＶＴＲの概略斜視図
であり、Ｍローディング方式における回転シリンダ、キ
ャプスタン及び磁気テープ等の配置を示すものである。

図において、２は回転シリンダ、６はこの回転シリンダ
２を駆動するドラムモータ、ｌａ、ｌｂは回転ヘッドで
あり、これらの回転ヘッドｌａ、ｌｂは同一の回転シリ
ンダ２上に上、下に装備されている。３ａ、３ｂは磁気
テープであり、これらは上記回転シリンダ２に上下２段
に巻き付けられる。また、４は再磁気テープ３ａ、３ｂ
に共用される１本のキャプスタン軸であり、これは１ｆ
固のキャプスタンモータ５により駆動される。７ａ、７
ｂは共に上記キャプスタン軸４に押圧されるピンチロー
ラであり、各ピンチローラ７ａ、７ｂは、テープ編集な
どの際に一方の磁気テープのみを走行させることが可能
となるよう独立に制御できるようになっている。

次に動作について説明する。

本実施例装置における記録再生の基本的動作は従来装置
と同様であり、異なる点は、１つのドラムモータ６で２
つの回転ヘッドｌａ、ｌｂが回転され、磁気テープ３ａ
、３ｂに信号が記録、再生される点、及び該再磁気テー
プ３ａ、３ｂが１つのキャプスタンモータ５、キャプス
タン軸４で走行される点、及び高速ダビングが可能であ
る点である。

ここで、高速ダビング時の回転ヘッド１ａ、１ｂの操作
軌跡について、第２図を用いて説明する。

図において、ｖｈはテープが速度ｖｈで動くときの回転
ヘッドと磁気テープとの相対速度であり、この角度θで
テープ上に映像信号が記録または再生される。角度θ０
はテープが停止しているときの回転ヘッドの操作軌跡で
、これはドラムモータの傾き角に相当する。このときθ
と００との間に、Ｖｈｃｏｓ　ａ＋Ｖｔ なる関係が成立している。

図より、回転シリンダの回転数をｎ倍にし、テープ走行
速度Ｖｔもｎ倍にすると、相対速度ｖｈもｎ倍になり ｎ　Ｖ　ｈｓｉｎθ　　　　　　　ＶｈｓｉｎθｎＶｈ
ｃｏｓθ＋ｎＶｔ　　　　Ｖｈｃｏｓθ＋Ｖｔ＝　ｔａ
ｎθＯ の関係式から、トラック角度はやはりθとなり、元のテ
ープフォーマットを満たすことがわかる。

但し、このとき回転ヘッドによって読み出された映像（
または音声）信号は、本来の周波数のｎ倍になっている
。しかし、ダビングして再び記録される際、シリンダは
ｎ倍速で回転しているから、記録された磁気テープ上で
は、すべて本来のフォーマットを満足している。

このような関係により、ダビングに際しては、ドラムモ
ータ６とキャプスタンモータ５とを共にｎ倍速で回転さ
せ、２つの磁気テープ３ａ、３ｂのうちの一方から信号
を再生し、該再生信号を他方の磁気テープに記録すれば
高速ダビングが実現できる。ここで、各モータ５，６が
ｎ倍速で回転されるときは、その回転数に応じてモータ
制御系の制御特性及び各信号処理系の周波数特性も切換
えられるようになっている。

またテープ編集等においては、ピンチローラ７ａ、７ｂ
を独立に制御して一方の磁気テープのみを走行させるよ
うにすればよい。

このような本実施例装置によれば、各１個のドラムモー
タ６とキャプスタンモータ５により２つの磁気テープ３
ａ、３ｂを駆動するようにしたので、装置の構成を安価
にすることができる。また、上記両モータ５，６をｎ倍
速で回転させてダビングを行なうようにしたので、非常
に高速にダビングを行なうことができ、実使用に際し非
常に便利なものとなる。

なお、上記実施例では、同一の回転シリンダに２つの磁
気テープを巻き付け、同一のキャプスタン軸にて磁気テ
ープを走行させる場合を示したが、各１個のドラムモー
タ、キャプスタンモータから、ベルト駆動にて、それぞ
れ別々の回転シリンダ及びキャプスタン軸を回転させる
ようにしてもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、唯一のドラムモータと
唯一のキャプスタンモータにより記録・再生が同時に行
なえるように構成したので装置が安価にでき、また両者
をｎ倍速で回転させてダビングできるようにしたので、
高速ダビングが可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による磁気記録再生装置の回
転シリンダ、キャプスタン及び磁気テープ等の配置図、
第２図はテープ速度と相対速度及びそれらの角度の関係
を示したベクトル図である。 ｌａ、ｌｂ・・・回転ヘッド、２・・・回転シリンダ、
３ａ、３ｂ・・・磁気テープ、４・・・キャプスタン軸
、５・・・キャプスタンモータ、６・・・ドラムモータ
、７ａ、７ｂ・・・ピンチローラ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）装置内に２つ以上の磁気テープが装填される磁気
   記録再生装置であって、上記複数個の磁気テープのそれ
   ぞれに信号を記録し又は再生する複数の回転磁気ヘッド
   と、該複数の回転磁気ヘッドを搭載する回転ヘッドシリ
   ンダを駆動する唯一のドラムモータと、上記複数個の磁
   気テープを走行駆動する唯一のキャプスタンモータと、
   ダビング時に上記ドラムモータ及びキャプスタンモータ
   の回転数を共に通常のｎ倍（ｎは１以上の任意の数値）
   に駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とする磁
   気記録再生装置。
2. （２）上記制御手段は、上記両モータのｎ倍速回転時、
   その回転数に応じてモータ制御系の制御特性及び信号処
   理系の周波数特性をも切換え制御するものであることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気記録再生装
   置。
3. （３）上記複数個の磁気テープの走行を、該各磁気テー
   プと接するピンチローラによりそれぞれ独立に制御する
   テープを走行制御手段を備えたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項又は第２項記載の磁気記録再生装置。