JPS61243846A - 架橋性塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

架橋性塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS61243846A
JPS61243846A JP8511185A JP8511185A JPS61243846A JP S61243846 A JPS61243846 A JP S61243846A JP 8511185 A JP8511185 A JP 8511185A JP 8511185 A JP8511185 A JP 8511185A JP S61243846 A JPS61243846 A JP S61243846A
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vinyl
chloride resin
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resin
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蓮江 達夫
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康 加藤
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一正 山根
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は架橋化した塩化ビニル系樹脂組成物に関し、該
組成物は従来の塩化ビニル樹脂組成物と同じ工程で加熱
、混練するだけで架橋でき、容易に成形加工できるもの
であり、耐熱特性、高弾性、耐摩耗性、耐溶剤性など架
橋の特性を生かした分野に好適に利用できるものである
。  ・「従来の技術と問題点」 有機シラン化合物を利用する架橋技術としては、特公昭
49−41333号に開示されているような塩化ビニル
七ツマ−とビニルトリエトキシシランの如き非共役系オ
レフィン性不飽和基を含有する有機シランを共重合させ
、得られた共重合生成物をシロキサン縮合触媒の存在下
において水に暴露し等架橋させる方法、特公昭52−4
319号に開示されているようにポリ塩化ビニル樹脂に
(C)130)3Si (CII4 NO3の如きアミ
ノ基含有を機シラン化合物を反応させ、その反応体をシ
ロキサン縮合触媒の存在において熱水に暴露して架橋さ
せる方法、特開昭53−27698号に開示さ乳−てい
るように非共役系オレフィン性不飽和基を含有するを機
シランを有機過酸化物存在下にポリ塩化ビニル樹脂と混
練しグラフト化反応させ、前記と同じような処理をして
架橋させる方法などがある。これらの方法はポリ塩化ビ
ニル樹脂の主鎖に共重合又は化学反応にてシリル基を付
加させ、しかもシラノール縮合触媒存在下に熱水又は水
蒸気中に暴露させなければ架橋させることはできない、
塩化ビニル樹脂を改質する工程と後架橋させる工程が必
要であり、従って煩雑であり、生産性が悪く、実用上余
り有利な架橋技術ではない、しかも熱水又は水蒸気中に
暴露させる為可塑剤が入っている軟質塩化ビニル樹脂に
は通用できない。
塩化ビニル組成物を架橋させる技術としては通常の塩化
ビニル樹脂にトリアリルイソシアヌレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレートなどの架橋剤を添加し
、電子線、T線、X線などの放射線を照射する架橋法、
特公昭52−9463号に開示されているようにトリチ
オシアヌル酸を用いる架橋法、特公昭43−9376号
に開示されているようにトリアリルイソシアヌレートと
有機過酸化物を用いる方法など数多く開示されている。
放射線架橋は電線やフィルム用途に一部実施されている
が、照射設備が必要であり、加工費が高くつくことは免
れず、また、被処理体が均一な厚さであることを必要と
し、複雑な形状の押出成形品や射出成形品の架橋には適
さない、放射線以外の架橋では、イオン反応を利用する
方法があるが、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などを必要
とし、また反応時間が長く、塩化ビニル系樹脂の熱分解
は避けられない、有機過酸化物を用いる方法は空気を遮
断する必要があり、加工段階における混練中に架橋がお
こり成形できなくなるとか、PvCの分解温度以上に加
熱して架橋させるために成形品の着色が著しいなどの欠
点を有し実用的でない。
「問題点を解決するための手段」 本発明者らはかかる実情に鑑み、上記欠点を有すること
なく、従来の塩化ビニル系組成物の製造工程を用いて加
熱、熔融混練するだけで架橋し、容易に成形加工でき、
しかも耐熱特性に優れ、圧縮永久歪の改良された新規な
架橋性塩化ビニル系樹脂組成物を見出し、本発明を完成
させたものである。
即ち本発明は、 151)塩化ビニル系樹脂100重量部(b)加水分解
性シリル基を分子中に少なくとも1つ有するビニル系重
合体 5〜200重量部、及び (C)可塑剤 15〜250M量部 からなる架橋性塩化ビニル系樹脂組成物を内容とするも
のである。
本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルモ
ノマーを単独重合させた塩化ビニル樹脂または塩化ビニ
ルを主成分とする、すなわち85%以上含有する塩化ビ
ニル共重合樹脂であり、後者の具体例としては、例えば
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチ
レン共重合樹脂塩化ビニル−プロピレン共重合樹脂、塩
化ビニルとアクリル酸またはそのエステルとの共重合樹
脂塩化ヒニルとメタクリル酸またはそのエステルと17
)共重合樹脂、塩化ビニルとアルキルビニルエーテルと
の共重合樹脂等があげられる。これらの塩化ビニル共重
合樹脂は塩化ビニル樹脂に対して実位置(30%まで)
ブレンドして使用してもよい。
これらの塩化ビニル樹脂およびその共重合樹脂は懸濁重
合、塊状重合、乳化重合法により製造することができ、
市販されている一般的に塩化ビニル系樹脂と呼ばれてい
るものを使用することができる。
前記、塩化ビニル系樹脂の平均重合度は500〜6.0
00であることが好ましく、平均重合度が500未満に
なると通常の塩化ビニル樹脂の混線法では混練し難くな
り不適当であり、平均重合度が6.00を越えても混練
し難くなり好ましくない、混練のし易さからいえば、平
均重合度は700〜s、ooo カ好ましい。
本発明に用いられる加水分解性シリル基を含有するビニ
ル系重合体の製造は、特開昭54−36395号特開昭
57−21410号、特開示58−157810号に開
示されている如き種々の方法で可能であるが、以下に示
す(A)炭素−炭素二重結合を有するビニル系樹脂とヒ
ドロシランとによるヒドロシリル化反応、及び(B)ビ
ニル系化合物と重合性二重結合を有するシリル化合物と
の共重合による方法が工業的に有効な方法である。以下
に詳細説明する。
(A)  本発明のシリル基含有ビニル系樹脂は、(R
)3−n ■ X  −Si  −H で示されるヒドロシラン化合物を炭素−炭素二重結合を
有するビニル系樹脂と■族遍移金属の触媒下で反応させ
ることにより容易に製造される0本発明において使用さ
れるヒドロシラン化合物は次の一般式を有するものであ
る。
(式中、R1は炭素数1−10のアルキル基、アリール
基、アラルキル基より選ばれる1価の炭化水素基、Xは
ハロゲン、アルコキシ、アシロキシ、アミノキシ、フェ
ノキシ、チオアルコキシ、アミノ基より選ばれる基、n
は1から3までの整数である。)この一般式に含まれる
ヒドロシラン化合物を具体的に例示すると、メチルジク
ロルシラン、トリクロルシラン、フェニルジクロルシラ
ンの如きハロゲン化シラン類;メチルジェトキシシラン
メチルジメトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、
トリメトキシシラン、トリエトキシシランの如きアルコ
キシシラン類;メチルジアセトキシシラン、フェニルジ
アセトキシシラン、トリアセトキシシランの如きアシロ
キシシラン類;メチルジアミノキシシラン、トリアミノ
キシシラン、メチルジアミノシラン、トリアミノシラン
等の各種シラン類が挙げられる。
用いるヒドロシラン化合物の量は、ビニル系樹脂中に含
まれる炭素−炭素二重結合に対し、任意量の使用が可能
であるが、0.5〜2倍モルの使用が好ましい、これ以
上のシラン置の使用を妨げるものではないが未反応のヒ
ドロシランとして回収されるだけである。
更に、本発明ではヒドロシラン化合物として安価な基礎
原料で高反応性のハロゲン化シラン類が容易に使用でき
る。ハロゲン化シラン類を用いて得られるシリル基含有
ビニル系樹脂は、空気中に暴露すると塩化水素を発生し
ながら常温で速やかに硬化するが、塩化水素による刺激
臭や腐食に問題があり限定された用途にしか実用上使用
できないので、更に続いてハロゲン官能基を他の加水分
解性官能基に変換することが望ましい、加水分解性官能
基としては、アルコキシ基、アシロキシ基、アミノキシ
基、フェノキシ基、チオアルコキシ基、アミノ基等が挙
げられる。
ハロゲン官能基を、これら加水分解性官能基に変換する
方法としては、■メタノール、エタノール、2−メトキ
シエタノール、5ec−ブタノール、tert−ブタノ
ールおよびフェノールの如きアルコール類及びフェノー
ル類、■アルコール類およびフェノール類のアルカリ金
属塩、■オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチルの如きオ
ルトギ酸アルキル類などをハロゲン官能基と反応させる
方法が具体的に挙げられる。
アシロキシ基に変換する方法としては、■酢酸、プロピ
オン酸、安息香酸の如きカルボン酸類、■カルボン酸類
のアルカリ金属塩などをハロゲン官能基と反応させる方
法が具体的に挙げられる。
アミノキシ基に変換する方法としては、■N1N−ジメ
チルヒドロキシルアミン、N、N−ジエチルヒドロキシ
ルアミン、N、N−メチルフェニルヒドロキシルアミン
およびN−ヒドロキシピロ    ″リジンの如きヒド
ロキシルアミン類、■ヒドロキシルアミン類のアルカリ
金属塩などをハロゲン官能基と反応させる方法が具体的
に挙げられる。
アミノ基に変換する方法としては、■N、N−ジメチル
アミン、N、N−メチルフェニルアミンおよびピロリジ
ンの如き1級および2級アミン類、01級および2級ア
ミン類のアルカリ金属塩などをハロゲン官能基と反応さ
せる方法が具体的に挙げられる。
チオアルコキシ基に変換する方法としては、■エチルメ
ルカプタン、チオフェノールの如きチオアルコールおよ
びチオフェノール類、■チオアルコールおよびチオフェ
ノール類のアルカリ金属塩などをハロゲン官能基と反応
させる方法が具体的に挙げられる。
ヒドロシリル化反応によりビニル系樹脂に導入されるシ
リル基に関し、ハロゲン官能基の場合のみ他の加水分解
性置換基に変換するのではなく、他のアルコキシ基、ア
シロキシ基等の場合も必要に応じてアミン基、アミノキ
シ基等の加水分解性官能基に変換することができる。
このようにヒドロシリル化反応により直接導入されるシ
リル基上の加水分解性官能基を他の加水分解性官能基に
変換する温度は50〜150°Cが適当である。又、こ
れらの交換反応は溶剤を使用しても、しなくても達成し
うるが、使用する場合はエーテル類、炭化水素類、酢酸
エステル類の如き不活性な溶剤が適当である。
本発明に使用されるビニル系樹脂としては、塩化ビニル
系樹脂との相溶性の面からアクリル酸エステル、メタア
クリル酸エステル系の樹脂が好ましく、例えば、アクリ
ル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル
、アクリル酸2−エチルヘキシルなどが使用され、メタ
クリル酸エステルとしてはメタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどが使
用される。これらは1種または2種以上併せて用いられ
る。また、これらと共重合可能な七ツマ−とを共重合さ
せてもよく、その他の共重合可能なモノマーとしては、
例えばスチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニ
ル単量体、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル化合
物、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエス
テル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ートなどのエポキシ基、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミドなどのアミド基、
ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルメタクリレートなどのアミノ基を含む単量体、アク
リル酸、メククリ酸、イタコン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸などのカルボン酸化合物、塩化ビニル、エチレン
イミノールメタクリレート、アルチルビニルエーテルな
どが用いられる。これらの単量体の使用量は50重量%
を越えると本発明の特徴が損なわれるので好ましくない
、またアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル、メタクリ酸ブチル、アクリロニトリル、塩
化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルよりなる群
から選ばれる1種または2種以上の七ツマ−を併用して
使用し、塩化ビニル系樹脂との相溶性を上げてもよい。
これらビニル化合物の単独あるいは共重合体の製造時に
、一部アクリル酸アリルやメタクリル酸アリル等をシジ
カル共重合させることにより、ビニル系樹脂中にヒドロ
シリル化反応の為の炭素−炭素二重結合の導入が可能で
ある。このために必要なモノマーの使用量は、目的とす
る樹脂中のシリル基の数に応じて任意に定めることがで
きるが、通常シリル基が分子内に少なくとも1つ以上有
するように設定すればよい0分子量は300〜100.
000まで可能であるが、分子量はα−ドデシルメルカ
プタンやt−ドデシルメルカプタンの如き連鎖移動剤を
必要に応じて加えれば調整できる。これらビニル系化合
物の重合の際は溶剤を使用しても、しなくてもよいが、
使用する場合は、エーテル類、炭化水素類、酢酸エステ
ル類の如き非反応性の溶剤の使用が好ましい。
本発明においては、ヒドロシラン化合物を炭素−炭素二
重結合に反応させる段階で遍移金属錯体の触媒を必要と
する0遍移金i錯体触媒としては、白金・ロジウム・コ
バルト・パラジウムおよびニッケルから選ばれた■族遍
移金属の錯体化合物が有効に使用される。このヒドロシ
リル化反応は50〜150°Cの任意の温度で達成され
、反応時間は1−10時間程度である。
(B)  本発明の他の方法は、式 (式中、R1は炭素数1−10のアルキル基、アリール
基、アラルキル基より選ばれる1僅の炭化水素基、R2
は重合性二重結合を有する有機残基、Xはハロゲン、ア
ルコキシ、アシロキシ、アミノキシ、フェノキシ、チオ
アルコキシ、アミノ基より選ばれる基、nは1〜3の整
数である。)で示されるシラン化合物と各種ビニル系化
合物をラジカル重合することにより製造される。
本発明に使用されるシラン化合物としては、例えば、 C■2ヨCH31(OCH夕。、CI 2 M=CH5
iC13C■2・CHCOO(CすS i (OCH3
)3CH2=CHCOO(CH2もS L Cl 3H
3 C1(2,C(CすC00(CH2)3Si(OCH3
)2CH2=C(CH3)COO(c)2) 5i(O
CH3)3CH2=C(c)13)C00(CIL、)
3SiC!3O 特に これらのシラン化合物は種々の方法で合成されるが、例
えばアセチレン、アリルアクリレート、アリルメタクリ
レート、ジアリルフタレートとメチルジクロルシラン、
メチルジクロルシランとを■族遍移金属の触媒下で反応
させることにより製造することができる。
シラン化合物の量は、通常シリル基が分子内に少なくと
も1つ以上有するように設定すればよい。
本発明に使用されるビニル系化合物としては、・前記 
(A)法でビニル系樹脂合成時に用いられる化合物を使
用することが可能であるが、(A)法に記載された以外
に2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−
ヒドロキシビニルエーテル等の水酸基を含むビニル系化
合物も可能である。
これらのビニル系化合物とシラン化合物の共重合体の合
成は、通常の溶液重合法でおこなわれる。
ビニル系化合物、シラン化合物、ラジカル開始剤、又、
分子量300〜100.000のシリル基含有共重合体
を得るために必要に応じて n−ドデシルメルカプタン
、 t−ドデシルメルカプタンの如き連鎖移動剤を加え
50〜150°Cで反応させる。溶剤は、使用しても、
しなくてもよいが、使用する場合はエーテル類、炭化水
素類、酢酸エステル類の如き非反応性の溶剤の使用が好
ましい。
この様にしてえられたシリル基含有ビニル系樹脂は、(
A)法と同様の方法で加水分解性基を変換することが可
能である。
かくしてつくられたシリル基含有ビニル重合体の分子量
は特に限定されないが、300〜100,000の範囲
が好ましい。
加水分解性シリル基含有ビニル系重合体は塩化ビニル系
樹脂100重量部につき5〜200重量部添加できる。
該重合体が5重量部未満では塩化ビニル系樹脂組成物の
ゲル分が少なく、物性面での特徴が発現し難い、また該
重合体が200重量部を越えると、架橋させた塩化ビニ
ル系樹脂組成物は硬く、脆くなり、また加工し難くなり
製造コストも上昇し、実用的でない。
可塑剤は塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15〜
250重量部である。すなわち、かなり硬質から極めて
柔らかい軟質まで架橋させることができる。
本発明に使用される可塑剤としては、たとえばジオクチ
ルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフタ
レートなどのフタル酸エステル;アジピン酸ジオクチル
などの脂肪族二塩基酸;トリメリット酸トリオクチル;
ポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油などのエポキ
シ化物、トリクレジルフォスフェートなどのリン酸エス
テル、塩素化パラフィンなど通常軟質塩化ビニル系樹脂
組成物に用いられる可塑剤を使用することができる。架
橋させることによる耐熱特性、圧縮永久歪などの特性を
改良するためには特に可塑剤量が30〜250t!量部
のいわゆる軟質配合が好ましい。
シリル基含有ビニ゛ル系重合体を含む塩化ビニル系樹脂
組成物を架橋するには該重合体中のSi原子に直結した
アルコキシ基などの加水分解性基が水との接触によりシ
ラノール化した後、更に2個のシラノール分子が脱水縮
合し、5i−0−5i結合を生成し架橋せしめる反応を
促進する働きを有するものであれば、すべて好適に用い
得る0本発明で有利に使用されるシラノール縮合触媒は
効果的な種種の物質が公知であり、且つ有機金属化合物
、例えばカルボン酸の金属塩、チタンキレート、アルキ
ルチタン酸エステル、アルキルジルコニウム酸エステル
、有機塩基及び有機酸を包合する。このような触媒の具
体例は、ジラウリン酸ジブチルスズ、ジオクタン酸ジブ
チルスズ、ジ酢酸ジプチルスズ、オクタン酸第−スズ、
オレイン酸第−スズ、フタル酸ジブチルスズ、オクタン
酸鉛、2−エチルヘキソン酸亜鉛、コバルトナフテハナ
ート、オクタン酸コバルト、2〜エチルヘキソン酸鉄、
ビス(アセチルアセトニル)ジ−イソプロピルチタナー
ト、ジーイソプロボキシチクンジ(エチルアセトアセタ
ート)、チタン酸テトラブチル、ジルコニウム酸テトラ
ブチル、エチルアミン、ヘキシルアミン、ラウリルアミ
ン、ジブチルアミン、ピペリジン、オクトデシルアミン
アセタート、p−トルエンスルホン酸及び酢酸などであ
る。好ましい触媒は有機金属化合物、詳細にはカルボン
酸スズ、例えばジラウリン酸ジブチルスズ、ジ酢酸ジブ
チルスズ、ジオクタン酸ジブチネルスズ、及びフタル酸
ジブチルスズなどが好ましい。
ジラウリン酸ジブチルスズのごとき塩化ビニル系樹脂の
熱安定剤にも用いられる触媒は熱安定剤を加えなくても
よいが、該組成物の熱安定性及び混練加工性などの面か
ら三塩基性硫酸鉛などの鉛系熱安定剤、Ba/Zn系熱
安定剤、Ca−Zn系熱安定剤、Cd−8a系熱安定剤
、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの一
般に塩化ビニル系樹脂組成物の加工に用いら屯る熱安定
剤を併用することが好ましい。
なお、本発明の樹脂組成物には必要に応じて充填剤、滑
剤、加工助剤、熱可塑性エラストマー、発砲剤、紫外線
吸収剤、顔料など一般に塩化ビニル系樹脂組成物に用い
られる添加剤を配合して使用してもよく、その種類およ
び量は目的に応じて適宜選択すればよい。
本発明の樹脂組成物はりポンプレンダ−などの混合機に
てブレンドし、バンバリーミキサ−、ミキシングロール
、押出機などの混練機にて加熱溶融し混練させシート状
、ペレント状など任意の形状に取り出すことができる。
 処理温度は120〜200°Cがよく、該組成物中の
塩化ビニル系4M脂の平均重合度、可塑剤の種類と量、
シリル基含有ビニル重合体の種類と量により最適温度が
選ばれ、処理時間は該組成物がゲル化し成形体が得られ
る最小時間でよく、通常2分及至それ以上の時間で充分
である。
なお、シリル基含有ビニル重合体とシロキサン結合を促
進する触媒は分離しとおく方が好ましく、どちらか一方
の成分を混線直前に組成物に添加するか、またはバンバ
リーミキサ−やミキシングロール混練開始直後に添加す
ることもできる。架橋促進触媒の使用量はo、ooi〜
50重量部が好まし2、更に0.1〜20重量部がより
好ましい。
「実施例」 以下、実施例をあげてさらに具体的に説明するが、これ
によって本発明は限定されるものではない。
以下の実施例中に記載の物性の測定は次のごとく行なっ
た。
ゲル分率:架橋された試料(ロールシート)を350メ
ツシユの金網に入れ80℃の恒温水槽で加熱沸騰させた
テトラヒドロフランに4時間浸漬して求めた。
引張試験: JISK6301に従い測定した。
圧縮永久歪:JISK6301に準拠、測定条件は70
℃×22時間、圧縮率は25%とした。
高温時での形状保温性:第1表、第3表に示した各配合
物をブレンドし、直ちにブレンド物をロール温度150
℃で5分間混練し、厚さ約3鶴の素線−リシートをつく
り、このシートを約3鶴四方に切断してペレット化し、
そのペレットをL/D−22、圧縮比3.0のフルフラ
イトスクリューを使用した30龍単軸押出機にて外径1
1M、肉厚lawのチューブ状に押し出した。成形条件
はホンバー側よりシリンダ一温度CI40℃、C150
℃、C160℃、グイ温度155℃に設定し、スクリュ
ー回転数は30rpmであった。このチューブを30m
の長さに切断し、200℃のエアーオーブン中に1時間
放置し、チューブ長さの変化率を求めた。
実施例1〜4、比較例1〜2 第1表に示した如く、塩化ビニル樹脂(カネビニルS 
−1003:鐘淵化学工業■製)100部(重量部、以
下同じ)にシリル基含有ビニル重合体(T−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン20部、メチルメタク
リレート50部、n−ブチルアクリレート30部をキシ
レン100部中で開始剤としてアゾビスイソブチロニト
リルを用い130℃で重合して得た。)、可塑剤DoP
、エポキシ化大豆油、Ba−Zn系安定剤を加え、最後
に実施例1〜3ではシラノール縮合触媒として、ジラウ
リン酸ジブチルスズを加えブレンドし、直ちにロール温
度150℃で5分間ロール混練し、厚さ約3fiの素練
りシートを得、ゲル分を測定した。また、この素練りシ
ートより厚さ21のプレスシートを作り、引張試験を行
なった。また厚さ1.2fiのプレスシートをつくりJ
ISK6301に準拠し圧縮永久歪を測定した。また得
られた素練りシートを約3fi四方に切断してペレット
を作り、30鶴車軸押出機にてチューブを押出し高温時
の形状保温性を調べた。
同時に比較のために、シリル基含有ビニル重合体を用い
ない場合(比較例1)と2部添加した場合(比較例2)
についても同様の操作を繰り返した。得られた結果を第
1表に示した。
第1表の結果から明らかな通り、シリル基含有ビニル重
合体を10部から150部添加することによりゲル分は
8χから52%となった。圧縮永久歪はシリル基含有ビ
ニル重合体を添加することにより無添加の場合の59%
から56〜52%と大幅に改良され、成形したチューブ
の20℃、1時間放置後の形状保持性が良いことを示し
ている。シリル基含有ビニル重合体が2部の場合、ゲル
分0.3%と小さく、圧縮永久歪は58%であり、20
0℃のエアーオープンの中に1時間チューブを放置する
と、チューブは溶融した。また、ジラウリン酸ジブチル
スズを使用しない場合でも架橋反応は進行した。
実施例5〜8 第2表の試作番号2〜5に示した、各組成を有するシリ
ル基含有ビニル重合体を試作し、第3表の如く配合した
。第1表と同じ方法で測定試料を作り、物性評価を行い
、その結果を第3表に示した。
「発明の効果」 本発明の樹脂組成物はバンバリーミキサ−、ロールなど
による溶融、混練中に容易に架橋がおこり、シート状、
ペレット状など任意の形状に暇り出すことができ、しか
も得られた架橋したベレフトは容易に押出成形などの成
形加工ができ、該成形品の圧縮永久歪、耐熱特性などを
大幅に改善し得るものである。
特許出願人  鐘淵化学工業株式会社 第1表 第2表 第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の(a)成分、(b)成分及び(c)成分とか
    らなる架橋性塩化ビニル系樹脂組成物; (a)塩化ビニル系樹脂100重量部 (b)加水分解性シリル基を分子中に少くとも1つ有す
    るビニル系重合体5〜200重量部 (c)可塑剤15〜250重量部 2、加水分解性シリル基が次式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔1〕 (式中、R^1、R^2は水素または炭素数1〜10の
    アルキル、アリール、アラルキル基より選ばれる1価の
    炭化水素基、Xは加水分解性基、nは0〜2の整数を示
    す。)で表わされる特許請求の範囲第1項記載の架橋性
    塩化ビニル系樹脂組成物。
JP60085111A 1985-04-19 1985-04-19 架橋性塩化ビニル系樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0774297B2 (ja)

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CN115521397A (zh) * 2022-10-13 2022-12-27 北京化工大学 含羟基乙烯基醚/乙烯酯系共聚物及其制造方法与树脂组合物

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JPS6085112A (ja) * 1983-10-15 1985-05-14 Kiyonori Kikutake 軟着底海洋構造物

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