JPS61226370A - 自動車の車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の車体構造に関し、詳しくは、キャブサ
イドパネル中央部に形成されたりャピラー補強部を用い
て、リヤビラ−に形成される閉断面を補強できるように
したパネル構造に関する。

〔従来技術〕

自動車のサイド部外観の形状は、その美観や機能的な面
から種々の凹凸や起伏が施されている。

そのような部分を構成するパネル類は、通常各部位ごと
に分割して製作され、それらが溶接などにより一体化さ
れて組み立てられる。しかし、各パネルを相互に組み付
ける際に寸法誤差が生じるので、分割数が多いほどその
誤差が大きく積み重なることになる。したがって、多く
の分割された部品から製作されたサイドパネルのアッセ
ンブリに、例えばドアなどを取り付ける際には、両者の
取り合いが悪くなって過剰な隙間が生じたり、所定寸法
の間隙が確保されなくなったりすることがある。

それを解消したものに、例えば実開昭５４−１５９１６
号公報に記載されたサイドパネル構造がある。これは、
サイドパネルを前後二つに大きく分割したもので、一方
のサイドアウタパネルの後部と他方のサイドアウタパネ
ルの前部とをフランジ部で結合するようにしている。こ
のような分割数の少ない構造にすれば、組み立て時に生
じる寸法誤差を小さく抑えることができる。加えて、そ
のパネルを基準にして他の例えばインナパネルなどを取
り付けることになるので、それらの取り付は誤差も少な
くなる。そして、サイドバネルアッセップリと上述した
ドアなどのアラセラプリとの取り合い精度も向上される
利点がある。

ところで、アウタパネルは一般にプレス加工などにより
成形されるが、その形状はしばしば変化の富んだものが
要求される。反面、アウタパネルの裏側にはインナパネ
ルが取り付けられて補強されるので、アウタパネルは成
形の容易な薄い板材を使用することが多い。その結果、
アウタパネル自体の強度が低くなるので、上述の例では
、その接合部において一方のパネルで内面を、他方のパ
ネルで外面を形成する閉断面を構成するようにしている
。しかし、サイドパネルは走行中車体に作用する曲げ、
捩れ、振動などを受けるので、その閉断面における剛性
はできるだけ高い方が望ましい。

〔発明の目的〕

本発明は上述の要望に鑑みなされたもので、その目的は
、前後に二分割されたサイドアウタパネルの結合部に形
成される閉断面を補強でき、しかも、アウタバネルアン
セップリの寸法精度を向上すると共に、使用される構成
部品点数を削減することができる自動車の車体構造を提
供することである。

〔発明の構成〕

本発明の自動車の車体構造の特徴は以下の通りである。

キャブサイドパネルの前部には、フロントピラーアウタ
部、フロントヒンジピラー部、サイドシルアウタ部およ
びルーフレールアウタ部が形成されている。そのキャブ
サイドパネルの中央部には、リヤピラー補強部が形成さ
れると共に、その後部には、クォータインナ部が形成さ
れている。リヤフェンダパネルがキャブサイドパネルの
後部に接合されると共に、その前部にリヤピラーアウタ
部が形成されている。リヤビラ−インナパネルが、リヤ
フェンダパネルの前部とキャブサイドパネルの中央部を
介して接合され、リヤピラーにおいてリヤピラー補強部
が介在された閉断面が形成されている。

〔実　施　例〕

以下、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明の自動車の車体構造を構成するパネルの
１つであるキャブサイドパネル１で、その前部には、フ
ロントピラーアウタ部２、フロントヒンジピラー部３、
サイドシルアウタ部４およびルーフレールアウタ部５が
形成されている。そして、このキャブサイドパネル１の
中央部には、リヤピラー６の一部を構成するりャピラー
補強部７が形成されている。したがって、上述の各部で
囲まれる空間はドアのための開口部８となる。そのよう
なキャブサイドパネル１の後部には、リヤビラ−補強部
７に連続してクォータインナ部９が形成されている。こ
のクォータインナ部９は後述するりャフェンダバネル１
２の内側となるパネルで、リヤウィンドの開口部１０の
下縁に沿って前後方向に延び、外面側に突出したベルト
ラインレインフォースアウタ部１１が形成されている。

なお、このベルトラインレインフォースアウタ部１１は
車体後部のパネル構造を補強するものであるが、本例に
おいてはりャビラ−６に形成される後述する閉断面１６
と連続するように形成され、パネル全体の剛性をより一
層高めることができるようになっている。

このようなキャブサイドパネル１のリヤピラー６におい
ては、第２図に示すようなりャフェンダパネル１２が、
接合されるようになっている。そのリヤフェンダパネル
１２の上半部にはリヤウィンドのための開口部１３が形
成され、リャフェンダハネル１２全体の前部に当たるリ
ヤピラー６には、リヤピラーアウタ部１４が形成されて
いる。

なお、開口部１３は上述したクォータインナ部９に設け
られた開口部１０と一致するように、リヤフェンダパネ
ル１２がクォータインナ部９に重ねられる。上述したキ
ャブサイドパネル１とリヤフェンダパネル１２との接合
が行なわれるリヤピラー６においては、第３図の二点鎖
線で示すリヤピラーインナパネル１５が、一点鎖線に示
すリヤフェンダパネル１２の前部と実線で示すキャブサ
イドパネル１の後部を介して、スポット溶接などで接合
される。したがって、第４図に示すようにリヤフェンダ
パネル１２のりャピラーアウタ部１４とリヤピラーイン
ナパネル１５により閉断面１６が形成されると共に、そ
の中にリヤビラ−補強部７が介在されることになる。こ
のリヤピラー補強部７は閉断面１６の剛性を高める機能
を有し、そのためにできるだけ閉断面、１６を対角線状
に近い形で補強するように、リヤピラーアウタ部１４と
はある程度離隔した状態で接合されている。ちなみに、
第３図における他の個所の断面は、それぞれ第５図〜第
７図のように構成されている。各図中の２５はルーフパ
ネル、２６はレインレールである。なお、第４図中の１
７はドア側のウィンドガラス、１８はリヤウィンドのガ
ラスである。

このような構成の実施例によれば、リヤピラー６におい
て、リヤピラー補強部７の外面が、リヤピラーアウタ部
１４の内面と対面し、かつ、リヤビラ−インナパネル１
５のフランジ部１５ａ、１５ｂを介して溶接により固定
される。そのリヤビラ−インナパネル１５とリヤピラー
アウタ部１４により閉断面１６が形成され、その中にほ
ぼ斜めの形状でリヤピラー補強部７が介在され、それに
より閉断面１６の剛性が高められる。また、この閉断面
１６を形成することにより、キャブサイドパネル１とリ
ヤフェンダパネル１２の一体化が図られ、自動車のサイ
ドアウタパネルが二つのパネルで組み立てられる。

このようにして組み立てられたパネルの製作精度は、キ
ャブサイドパネル１とリヤフェンダパネル１２のプレス
加工精度と両パネルの接合精度のみに依存したものとな
り、各々に寸法誤差があっても組み立て誤差を低く抑え
ることができる。その結果、ドアのための開口部８の寸
法誤差が少なくなり、ドアアッセンブリなどとの取り合
い精度が向上される。このようなパネルにおいては、キ
ャブサイドパネル１のクォータインナ部９がリヤフェン
ダパネル１２の内側に位置し、他に図示しないインナパ
ネルが適宜取り付けられるが、寸法精度の高いパネルに
対して精度よくそれらが固定される。そして、そのクォ
ータインナ部９のリヤウィンドの開口部１０の下縁に沿
ったベルトラインレインフォースアウタ部１１において
も、図示しないインナパネルにより縦方向の閉断面が形
成され、それが上述の閉断面１６に連続してパネル構造
の補強効果を高めている。

ところで、クォータインナ部９はキャブサイドパネル１
の後部に一体に製作されるが、クォータインナ部９自体
はりャフェンダパネル１２のように外観などのデザイン
上の制約を強く受けないので、比較的単純化された形状
とされ、プレス加工の困難性は解消される。しかも、リ
ヤフェンダパネル１２はキャブサイドパネル１を基準に
して、リヤビラ−６およびクォータインナ部９において
取り付けられるので、精度よく取り付けられる。

なお、インナパネルはそれぞれ各部位に応じて単独に製
作され、強度部材としての性格からアウタパネルよりも
厚めの板材が採用される。しかし、インナパネルはアウ
タパネルはど複雑な形状が要求されず、しかも適宜分割
して製作しても差し支えないことから、その成形も比較
的簡便なものとすることができる。ちなみに、キャブサ
イドパネル１におけるフロントピラーアウタ部２の外面
には、二点鎖線で示した補強パネル１９　（第１図参照
）が取り付けられ、パネルの中でも強度の低い個所の補
強が別途図られるようになっている。また、キャブサイ
ドパネル１のサイドシルアウタ部４の後方には、このア
ウタ部と連続してリヤホイールハウス部２０まで延びて
いる補強部４ａが形成されている。この補強部４ａの室
内側にインチ部材を結合することで、サイドシルの閉断
面をリヤホイールハウス部まで連続させることができる
。

〔発明の効果〕

本発明は以上の実施例の説明から判るように、キャブサ
イドパネルの中央部にリヤビラ−補強部を、その後部に
クォータインナ部を形成する一方、リヤフェンダパネル
の前部にリヤピラーアウタ部を形成し、リヤビラ−イン
ナパネルをリヤピラー補強部とりャピラーアウタ部に重
なるように取り付けたので、リヤピラーに形成される閉
断面をリヤピラー補強部で補強する構造とすることがで
きる。その結果、閉断面の剛性が向上され、外観の美化
や各機能を発揮させるための凹凸や起伏のあるアウタパ
ネルを成形し易くするための薄い板材を採用することが
可能となる。

しかも、キャブサイドパネルとりャビラーインナパネル
の接合をリヤビラ−においてのみ行なうので、パネルの
全体的な寸法誤差を低く抑えることができる。したがっ
て、そのパネルを基準にして他の必要なインナパネルな
どを取り付けることができ、例えばドアなどとの取り合
い精度が高く確保される。さらに、パネルを製作するに
当り必要とされる部品点数が少なくて済み、製作コスト
の低減に大きく寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はクォータインナ部が一体となっているキャブサ
イドパネルの斜視図、第２図はりャフエンダパネルの斜
視図、第３図はりャピラーにおける一部切欠き斜視図、
第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線矢視相当個所における閉
断面構造の断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線矢視相当
個所の断面図、第６図は第３図のＶｌ−ＶＩ線矢視相当
個所の断面図、第７図は第３図の■−■線矢視断面図で
ある。 １−キャブサイドパネル、２−フロントピラーアウタ部
、３・−フロントヒンジピラー部、４−サイドシルアウ
タ部、５−ルーフレールアウタ部、６−リヤピラー、７
−リヤビラ−補強部、９クオ一タインチ部、１１−・ベ
ルトラインレインフォースアウタ部、１２−・リヤフェ
ンダパネル、１４−　リヤピラーアウタ部、１５−　リ
ヤビラ−インナパネル、１６−閉断面。 特許出願人　　　マ　ツ　ダ　株式会社代理人　弁理士
　吉相　勝俊（ほか１名）第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャブサイドパネルの前部には、フロントピラー
   アウタ部、フロントヒンジピラー部、サイドシルアウタ
   部およびルーフレールアウタ部が形成され、 前記キャブサイドパネルの中央部には、リヤピラー補強
   部が形成されると共に、その後部には、クォータインナ
   部が形成され、 リヤフェンダパネルが前記キャブサイドパネルの後部に
   接合されると共に、その前部にリヤピラーアウタ部が形
   成され、 リヤピラーインナパネルが、前記リヤフェンダパネルの
   前部とキャブサイドパネルの中央部を介して接合され、
   リヤピラーにおいて前記リヤピラー補強部が介在された
   閉断面が形成されていることを特徴とする自動車の車体
   構造。
2. （２）前記クォータインナ部には、リヤウインドの下縁
   に沿ってベルトラインレインフォースアウタ部が形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   自動車の車体構造。