JPH09202262A - 車体結合部構造 - Google Patents

車体結合部構造

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JPH09202262A
JPH09202262A JP1062696A JP1062696A JPH09202262A JP H09202262 A JPH09202262 A JP H09202262A JP 1062696 A JP1062696 A JP 1062696A JP 1062696 A JP1062696 A JP 1062696A JP H09202262 A JPH09202262 A JP H09202262A
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JP
Japan
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pillar
vehicle body
horizontal member
substantially horizontal
pillar lower
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JP1062696A
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English (en)
Inventor
Atsushi Namiiri
厚 波入
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム特有の強度低下を少なく抑え、
工程の簡略化、軽量化、作業工数を削滅すること。 【解決手段】 車体1の骨格を軽合金の押し出し材等の
一定断面部材で構成した車体のサスペンション取り付け
部5を支持する略水平部材2の端とピラーロア4の前
部、ピラーロア4の上部とピラーアッパ3の後方下部、
ピラ一アッパ3の前端部と略水平部材2の上面部を互い
に結合し、三角トラス結合部を形成するとともに、略水
平部材2のピラーロア4側の端末と、ピラーロア4の上
部端末に、各々接合されるピラーロア4およびピラーア
ッパ3に車幅方向で覆い被さるような突出部2a,4a
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体メンバ結合
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車体メンバ結合部構造としては、
例えば図8に示すように下側ピラー101と、略水平に
設けられるフレーム102と、上側ピラー103の結合
構造がある(特開平2一200580号公報参照)。ま
た、軽合金の押し出し材部材の結合部構造として、例え
ば図9に示すようなサイドシル111とセンタピラー1
12結合構造もある(実願平3一21160号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体メンバ結合部構造にあっては、図8に示
す構造にあっては、下側ピラー101の上端に略水平に
設けられるフレーム102の一端を接合し、その下側ピ
ラー101とフレーム102との接合部105には、上
記下側ピラー101とフレーム102とに跨る貫通穴1
04を形成し、その貫通穴104に、上側ピラー103
の下端を貫通させ、その下端を上記下側ピラー101と
フレーム102とに接合させている構造と成っていたた
め、サスペンション等からフレーム102ヘの入力に対
して、結合部の剛性、強度は溶接に依存する為、溶接作
業工数が多い。また、材質によっては、アルミニウム特
有の強度低下が生じる為、部材の肉厚を厚めにする必要
があり、重量が重く、コストが増加する。さらに、部材
に貫通穴104を設けるため、上側ピラー103が円形
でない場合、穴の加工工数が増加することが考えられ
る。
【0004】また、図9のサイドシル111とセンタピ
ラー112の結合構造にあっては、T型の結合部位で、
センタピラー112が板材となっている為、車体前後方
向入力に対し、結合部のフランジ112aのみで力を分
散する為、フランジ112aの接合面を増加させたり、
フランジ板厚つまり部材全体の板厚を厚くしたり、溶接
点数を増加させる必要があり、重量が重く、コストが増
加する。よって、一層の工程の簡略化、軽量化が望まれ
ていた。
【0005】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、サスペンション取り付け部を支
持する略水平部材端とピラーロア、ピラーロア上部とピ
ラーアッパ、ピラーアッパ下端部と略水平部材上面部を
互いに結合し、三角トラス結合部を形成するとともに、
少なくとも略水平部材のピラー側の端末と、ピラーロア
上部端末に、各々接合されるピラーロア及びピラーアッ
パに車幅方向で覆い被さるような突出部を設けた構造と
することにより、上記問題を解決することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明請求項1記載の車体結合部構造では、車体の
骨格を軽合金の押し出し材等の一定断面部材を主に用い
て構成した車体のサスペンション取り付け部を支持する
略水平部材と、ドアを支持するピラーロアと、ドア開口
部の上部のサイドルーフレールへ連結するピラーアッパ
との3部材の結合部において、サスペンション取り付け
部を支持する略水平部材端とピラーロア、ピラーロア上
部とピラーアッパ、ピラーアッパ下端部と略水平部材上
面部を互いに結合し、三角トラス結合部を形成するとと
もに、少なくとも略水平部材のピラー側の端末と、ピラ
ーロア上部端末に、各々接合されるピラーロアおよびピ
ラーアッパに車幅方向で覆い被さるような突出部を設け
た構成とした。また、本発明請求項2記載の車体結合部
構造では、請求項1記載の車体結合部構造おいて、各メ
ンバ端末に設けられた突出部をフランジ形状にした。ま
た、本発明請求項3記載の車体結合部構造では、請求項
1記載の車体結合部構造おいて、各メンバ端末を凹部形
状にするとともに、被接合メンバ側を前記凹形状に対応
する凸部形状の押し出し材形状とした。本発明請求項4
記載の車体結合部構造では、請求項2または3記載の車
体結合部構造おいて、各メンバ端末に設けられた突出部
の外表面にリブ等の補強部を設けた。また、本発明請求
項5記載の車体結合部構造では、請求項1記載の車体結
合部構造おいて、各メンバ端末を凸部形状にするととも
に、被接合メンバ側を前記凸部形状に対応する凹形状の
押し出し材形状とした。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜3はこの発明の一実施の形
態を示す図である。まず、構成を説明すると、車体1の
骨格を軽合金の押し出し材等の一定断面部材で構成した
車体のサスペンション取り付け部5を支持する略水平部
材2と、ドアを支持するピラーロア4と、ドア開口部の
上部のサイドルーフレール6へ連結するピラーアッパ3
との3部材の結合構造であり、サスペンション取り付け
部5を支持する略水平部材2の端とピラーロア4の前
部、ピラーロア4の上部とピラーアッパ3の後方下部、
ピラ一アッパ3の前端部と略水平部材2の上面部を互い
に結合し、三角トラス結合部を形成するとともに、少な
くとも略水平部材2のピラーロア4側の端末と、ピラー
ロア4の上部端末に、各々接合されるピラーロア4およ
びピラーアッパ3に車幅方向で覆い被さるような突出部
2a、4aを設けた構造である。また、前記の各々接合
されるピラーロア4及びピラーアッパ3には、突出部2
a,4aに対応する段差部4b,3aを設けても良い。
【0008】なお、本構造は車体の後部サスペンション
取付部10を支持する略水平部材7と、ドアロックを支
持するピラーロア9と、ドア開口部の上部のサイドルー
フレール6へ連結するピラーアッパ8との3部材の結合
構造においても同様の構造をとることができる。
【0009】次に作用を説明する。図2,3に示すよう
に例えば、走行中などサスペンションに上下入力F1が
加わると、ねじりモーメントM1として略水平部材2に
ねじり力が加わり、根本部の突出部2aで、ピラーロア
4に確実に力を伝達する。また、ピラーアッパ3は、前
方が下方向に傾き、略水平部材2の上面に接合されてい
る為、略水平部材2のねじり力により、ピラーアッパ3
にねじり力が加わるが、ピラーロア4上部の突出部4a
によりピラーロア4に確実に力を伝達できる。以上のよ
うに略水平部材2ヘ入ったねじり力は各部材に分散さ
れ、変形を抑える事ができる。
【0010】また、例えば側面からの衝突で、図3
(c)に示すように、ドア(図示しない)を介して、ピ
ラーロア4を室内側に曲げるような力F2が入力される
が、ピラーロア4前部に接合された略水平部材2の根本
部の突出部2aで、略水平部材2をねじるような力とし
て、確実に力を伝達する。また、ピラーロア4上部で
は、突出部4aによりピラーアッパ3に確実に力を伝達
できる。
【0011】以上のようにピラーロア4ヘ入った曲げ力
は各部材に分散され、変形を抑える事ができる。
【0012】尚、図2のように、略水平部材2ヘの曲げ
に関しては、略水平部材2と、ピラーロア4と、ピラー
アッパ3が互いに結合し、三角トラス結合部を形成して
いる為、一般的に言われるように、サスペンションに加
わる上下入力F1は、略水平部材2の曲げ、ピラーアッ
パ3の圧縮等で車体上屋全体に力を分散することができ
るのは言うまでもない。
【0013】以上のように、略水平部材2、ピラーロア
4、ピラーアッパ3の三角トラス結合部の各部材端末突
出部2a、4aで部材の変形を最小に抑えるような力の
分散が行われる。
【0014】図4、図5は、実施の形態2を示す。図4
は、ピラーアッパ13とピラーロア14の接合部である
が、ピラーロア14の上端末を凹部形状14aにすると
ともに、ピラーアッパ13の下面を前記凹部形状14a
に対応する凸部形状13aの押し出し材形状としたもの
である。図5は、同様に略水平部材12とピラーロア1
4の接合部であり、略水平部材12の端末を凹部形状1
2aにするとともに、ピラーロア14を前記凹部形状1
2aに対応する凸部形状14bの押し出し材形状とした
ものである。
【0015】次に作用を説明する。例えば、走行中など
サスペンションに上下入力F1が加わると、ねじりモー
メントM1として略水平部材12にねじり力が加わり、
根本部の突出部12aが、ピラーロア14前部の凸部形
状14bを介し、確実に力を伝達する。また、略水平部
材12のねじり力により、ピラーアッパ13に生じたね
じり力は、ピラーアッパ13下面の凸部形状13aで、
ピラーロア14上部の突出部14aを介し、ピラーロア
4に確実に力を伝達できる。以上のように略水平部材2
へ入った力は各部材に分散され、変形を抑える事ができ
る。尚、他の種々の入力に対しても前記同様に力を分散
し、変形を最小に抑えることができる。また、部材端末
突出部が鈍角となっている為、組立作業時の位置決めが
より一層簡単にできる。
【0016】図6は、実施の形態3である。例えば、略
水平部材22の少なくても端末に設けられた突出部22
aの外表面縦壁の上下に部材長手方向(押し出し方向)
にリブ等の補強部22bを設け、ピラーロア24ヘ接合
するものである。
【0017】次に作用を説明する。例えば、略水平部材
22にねじり力が加わり、根本部の突出部22aが、ピ
ラーロア24に力を伝達する際に、突出部22aは面外
変形をしながら力を伝達する。本実施の形態では、外表
面縦壁の上下に部材長手方向(押し出し方向)に設けた
リブ等の補強部22bにより、面外変形を最小に抑える
為、より一層確実な力の伝達が行えるものである。ま
た、部材端末突出部の剛性が高い為、より一層確実な力
の分散ができる。
【0018】図7は、実施の形態4である。例えば、略
水平部材32の端末を凸部形状32aにするとともに、
ピラーロア34前部を前記凸部形状に対応する凹形状3
4aの押し出し材形状としたことものである。次に作用
を説明する。例えば、略水平部材32にねじり力が加わ
り、根本部の突出部32aが、ピラーロア34に力を伝
達する際に、突出部32aは面内方向の力として伝達す
る。本実施の形態では、ピラーロア34前部の凸部形状
34aが略水平部材32の根本部の突出部32aを完全
に覆っている為、力の伝達の際に、略水平部材32の根
本部の突出部32a端部近傍のピラーロア34前部の凸
部形状34a部の面外変形を抑えられ、確実に力を伝達
する。また、部材端末突出部の剛性が高い為、より一層
確実な力の分散が出きる。
【0019】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サスペンション取り付け部を支持する略水平部材端とピ
ラーロア、ピラーロア上部とピラーアッパ、ピラーアッ
パ下端部と略水平部材上面部を互いに結合し、三角トラ
ス結合部を形成するとともに、少なくとも略水平部材の
ピラー側の端末と、ピラーロア上部端末に、各々接合さ
れるピラーロアおよびピラーアッパに車幅方向で覆い被
さるような突出部を設けた構造としたため、結合部の剛
性、強度は溶接のみに依存しない為、溶接箇所を少なく
でき、アルミニウム特有の強度低下を少なく抑えること
ができる為、部材の肉厚を厚めにする必要がなく、ま
た、部材に貫通穴を設けない為、工程の簡略化及び一層
の軽量化ができる。さらに、部材端末に突出部が有る
為、組立作業時の位置決めとなり、作業工数を削滅する
ことが可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の車体構成斜視図である。
【図2】実施の形態1の車体前部側面図である。
【図3】(a)は図2のA−A断面図、(b)は図2の
B−B断面図、(c)は図2のC−C断面図、(d)は
図2のD−D断面図である。
【図4】(a)は実施の形態2の部分斜視図、(b)は
そのE−E断面図である。
【図5】実施の形態2の部分後方斜視図である。
【図6】実施の形態3の部分後方斜視図である。
【図7】(a)は実施の形態4の部分後方斜視図、
(b)はそのF−F断面図である。
【図8】従来構造の斜視図である。
【図9】従来構造の斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2,12,22,32 略水平部材 3,13 ピラーアッパ 4,14,24,34 ピラーロア 5 サスぺンション取り付け部 6 サイドルーフレール 2a,4a,22a,32a 突出部 12a,14a,34a 凹部形状 13a,14b,32a 凸部形状 22b 補強部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の骨格を軽合金の押し出し材等の一
    定断面部材を主に用いて構成した車体のサスペンション
    取り付け部を支持する略水平部材と、ドアを支持するピ
    ラーロアと、ドア開口部の上部のサイドルーフレールへ
    連結するピラーアッパとの3部材の結合部において、 前記サスペンション取り付け部を支持する略水平部材端
    とピラーロア、ピラーロア上部とピラーアッパ、ピラー
    アッパ下端部と略水平部材上面部を互いに結合し、三角
    トラス結合部を形成するとともに、少なくとも略水平部
    材のピラー側の端末と、ピラーロア上部端末に、各々接
    合されるピラーロアおよびピラーアッパに車幅方向で覆
    い被さるような突出部を設けたことを特微とする車体結
    合部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車体結合部構造おいて、
    各メンバ端末に設けられた突出部をフランジ形状にした
    ことを特徴とする車体結合部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車体結合部構造おいて、
    各メンバ端末を凹部形状にするとともに、被接合メンバ
    側を前記凹形状に対応する凸部形状の押し出し材形状と
    したことを特徴とする車体結合部構造。
  4. 【請求項4】 請求項2または3項記載の車体結合部構
    造おいて、各メンバ端末に設けられた突出部の外表面に
    リブ等の補強部を設けたことを特微とする車体結合部構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車体結合部構造おいて、
    各メンバ端末を凸部形状にするとともに、被接合メンバ
    側を前記凸部形状に対応する凹形状の押し出し材形状と
    したことを特徴とする車体結合部構造。
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