JPS61202312A - 磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は磁気ヘッドに関し、特に単結晶フェライトをコ
ア材とする磁気ヘッドに関するものである。

［従来技術］ 現在、家庭用ＶＴＲヘッドのコア材などとじて耐摩耗性
が良好で、また高周波数帯域における透磁率が高いＭ　
ｎ　Ｚ　ｎ単結晶フェライトが多く用いられている。家
庭用ＶＴＲの高性能化および小型化の進む中、最近では
家庭用ＶＴＲ装置においても高保磁力を有するメタルテ
ープが記録媒体として用いられるようになってきた０周
知のように、高保磁力を有するメタルテープに対して記
録再生を行なうためには磁気ヘッドのコア材の飽和磁束
密度が大きいことが必要であり、フェライトはあまり適
していない、飽和磁束密度の大きな磁性材料としてはセ
ンダストやアモルファスがよく知られているが、これら
は耐摩耗性が悪いこと、あるいは透磁率が低い点で使用
することが難しい。

このため、従来よりセンダストやアモルファスの飽和磁
束密度が大きい点とフェライトの耐摩耗性および透磁率
の良好な点を生かすように構成されたヘッドが提案され
ている。第１図はこのような従来の磁気ヘッドの構造を
示している。第１図の斜視図において、符号ａで示され
ているものはフェライトから構成された左右のコア半体
である、これらの左右のコア半体ａ、ａの突き合わせ面
にはそれぞれセンダストから成る膜をスパッタなどによ
り構成し、その後ギャップとしてガラスをスパッタなど
により設は左右のコア半体を固定したものでる。ここで
は図示されるように右側のコア半体ａの中央部には切欠
部分が設けられておりこの部分には記録再生電流を得る
ための巻線ｄが巻回されている。

このような構成によれば、記録の際にはガラスＣから成
る磁気ギャップ近傍のセンダス）ｂに磁束が集中するた
め、高保磁力テープを十分に磁化でき、また再生の際に
はセンダスト膜からフェライトに効率良く磁界が伝達さ
れるため、第２図に示すように通常のフェライトのみを
用いたヘッドよりも自己記録再生特性が良好である。こ
こで第２図において符号ｅで示されているものは第１図
のようにして構成された磁気ヘッドの周波数に関した自
己記録再生特性を示している。また第２図において符号
ｆで示す曲線は従来のフェライトのみで構成した磁気ヘ
ッドの自己記録再生特性を示している。ここで参考のた
めに第３図に従来のフェライトのみを用いて構成した磁
気ヘッドの構造を示しておく、第３図において符号ａで
示されているものは第１図におけるのと同様にフェライ
トのみから構成された左右のコア半体である。これらの
突き合わせ面にはガラスＣによりギャップ部分が形成さ
れ、また右側のコア半体ａには第１図と同様に巻線窓が
設けられここに巻線ｄが巻回されている。

ところで第１図に示したようなセンダストおよびフェラ
イトを用いた従来の磁気ヘッドにおいては、センダスト
は金属であり酸化物であるフェライトと線膨張率が異な
るため膜形成が困難であるという欠点があった。またセ
ンダストの耐摩耗性がフェライトよ゛りも極端に劣るた
め、長期間にわたって使用するとセンダスト部分だけが
摩耗してしまうという問題があった。

［目　的］ 本発明は以上の従来の問題点に鑑みて成されたもので、
高保磁力を有する磁気記録媒体に対して確実な記録再生
特性を得ることができると共に、耐摩耗性および環境安
定性に優れた磁気ヘッドを提供することを目的としてい
る。

［本発明の構成］ 以上の目的を達成するために、本発明では単結晶フェラ
イトをコア材とし左右のコア半体を突き合わせ□て磁気
ギャップを形成した磁気ヘッドにおいて、前記左右のコ
ア半体の突き合わせ面上に上記フェライト材から成るコ
アよりも飽和磁束密度が大きな酸化物系磁性材料から成
る膜を形成する構成を採用した。

［実施例］ 以下、図面に示す実施例に基づき本発明の詳細な説明す
る。

家庭用ＶＴＲ用磁気ヘッドなどによく用いられているフ
ェライトのＢ１０（１００ｅ磁界中の磁束密度）は結晶
異方性定数および磁歪等のかね合いか゛ら４５００〜５
２００Ｇ程度に設定されており、メタルテープなどの高
保磁力（１０００〜１３０００　ｅ　）を十分に磁゛化
することができないのは前に述べた。一方Ｍ　ｎ　Ｚ　
ｎフェライトのＢｓ、（飽和磁束密度）は高密度なフェ
ライト（ＨＩＰ製法による多結晶）ならば６５００〜７
０００Ｇ程度が望めるが多結晶なためヘッド加工が難し
い、またＢＩＯが４５００〜５２００Ｇに比して透磁率
は小さいため、磁気ヘッドのコアとして用いるには好ま
しくない。

しかし第１図で説明したヘッドにおけるように透磁率の
高、いフェライトをコア材とし、Ｂ［の大きいフェライ
トを左右のコア半体のそれぞれの突き合わせ面上に設け
れば記録再生特性の優れたヘッドを得ることができる。

ここで第４図および第５図に本発明による磁気ヘッドの
製造工程を示す、第４図において符号Ａ　Ｉ’　、　Ａ
　２は左右のコア半体で、コア半体Ａ２には従来におけ
るのと同様に巻線溝が形成されている。ここでコア材と
して用いたフェライトはＢｔ。

が５０００　Ｇ、ＩＭＨｚにおける透磁率は３２０Ｇテ
ある単結晶フェライトを用いた。続いてこのフェライト
から成る左側のコア半体Ａ１の片面を鏡面とし、この鏡
面上にスパッタリングによりＢｔｏがｅｏｏｏｃ、Ｉ　
Ｍ　ＨＺ　（７）透磁率１０００（７）　７　ｘライト
膜Ｂを形成する。一方力側のコア半体Ａ２については突
き合わせ面を鏡面仕上げした後巻線窓を形成した後、同
様にしてフェライト膜Ｂを形成する。

さらに上記のように加工した左右のコア半体Ａｔ、Ａ２
を第５図に示したようにフェライト膜Ｂのある面を突き
合わせ、ガラスＣにより溶着し巻線窓に巻線りを施し磁
気ヘッドを形成した。第５図に示されるように磁気記録
媒体との摺動面は円筒面に研削される。

以上のような構成によれば、記録の際には中央のフェラ
イト膜Ｂに磁束が集中するので高保磁力テープを十分に
磁化でき、また再生の際にはフェライト膜からコア半体
Ａｌ、Ａ２に効率良く磁界が伝達されるので良好な記録
再生特性を得ることができる。ここで第６図に第３図に
示した従来のフェライトのみの磁気ヘッドの自己記録再
生特性および本発明による磁気ヘッドの自己記録再生特
性を示す、ここで曲線ｇは第３図に示した磁気ヘッドの
自己記録再生特性、また曲線りは本発明により作製した
自己記録再生特性を示している。

第６図に示されるように本発明による磁気ヘッドは第１
図に示したセンダストを用いた磁気ヘッドと同等あるい
はそれ以上の性能を有していることがわかる。また本発
明においてはコア材と中央のギャップ部分の膜が同じフ
ェライトであるため両者の線膨張率はほぼ等しく、スパ
ッタリング時の膜剥がれ等が生じることがないので所望
の形状の磁気ギャップを形成することができた。また耐
摩耗性についても膜と磁気コアが同じフェライトである
ため摩耗の程度が等しいので長期にわたって高い記録再
生特性を維持することができる優れた磁気ヘッドを得る
ことができる。

［効　果］ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、単結
晶フェライトをコア材とし、左右のコア半体を突き合わ
せて磁気ギャップを形成した磁気ヘッドにおいて、上記
の左右のコア半体の突き合わせ面上に上記コア材よりも
飽和磁束密度が大きな酸化物系磁性材料膜を形成する構
成を採用しているため、メタルテープ等の高保磁力を有
する磁気記録媒体を十分に磁化することができまた再生
も効率良く行なえ、さらに耐摩耗性および環境安定性に
優れた磁気ヘッドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気ヘッドの構成の一例を示した全体斜
視図、第２図は第１図の磁気ヘッドの自己記録再生特性
を示した線図、第３図は第２図において符号ｆで示され
た曲線を有するフェライトのみを用いてコアを形成した
磁気ヘッドの全体斜視図、第４図は本発明による磁気ヘ
ッドの製造方法を説明する分解斜視図、第５図は本発明
により形成された磁気ヘッドの全体斜視図、第６図は第
５図の磁気ヘッドの自己記録再生特性を示す線図である
。 Ａｌ　、Ａ２・・・コア半体 Ｂ・・・Ｍ　ｎ　Ｚ　ｎフェライト膜 Ｃ・・・ガラス　　　　　ｄ・・・巻線特許出願人　キ
ャノン電子株式会社 代理人　　弁理士　　加　藤　　卓 第１図　　　　　　　　第２図 ｔ 第５図 第６図 ｆ（Ｍセ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）単結晶フェライトをコア材とし、左右のコア半体を
   接合して磁気ギャップを形成した磁気ヘッドにおいて、
   前記左右のコア半体の突き合わせ面上に前記コア半体の
   材質よりも飽和磁束密度が大きな酸化物系磁性材料膜を
   形成したことを特徴とする磁気ヘッド。 ２）前記酸化物系磁性材料はＭｎＺｎフェライトである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の磁気ヘ
   ッド。