JPH0554324A - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

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Publication number
JPH0554324A
JPH0554324A JP21401691A JP21401691A JPH0554324A JP H0554324 A JPH0554324 A JP H0554324A JP 21401691 A JP21401691 A JP 21401691A JP 21401691 A JP21401691 A JP 21401691A JP H0554324 A JPH0554324 A JP H0554324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
magnetic
ferrite
thermal expansion
thin film
Prior art date
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Pending
Application number
JP21401691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Inoue
真一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP21401691A priority Critical patent/JPH0554324A/ja
Publication of JPH0554324A publication Critical patent/JPH0554324A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェライトからなる一対の磁気コア半体1
a、1bが磁気ギャップgを介し突き合わされて溶着ガ
ラス6により接合され、一方の磁気コア半体1bの突き
合わせ面に強磁性金属薄膜4が成膜された磁気コアを有
する磁気ヘッドにおいて、磁気コアの各材料の熱膨張係
数の差による薄膜4の特性劣化、剥がれ、溶着ガラス6
のヒビ、割れを防止する。 【構成】 薄膜4を成膜した方の磁気コア半体1bのフ
ェライトの熱膨張係数が他方の磁気コア半体1aのフェ
ライトの熱膨張係数より大きいものとした。これにより
磁気コア半体1bのフェライト、薄膜4、溶着ガラス
6、および磁気コア半体1aのフェライトどうしの熱膨
張係数の差が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に対し磁気
コアを摺動させて信号の磁気記録または再生を行なう磁
気ヘッドに関し、特に、いわゆるMIG(メタルインギ
ャップ)方式の磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR(ビデオテープレコーダ)
やDAT(デジタルオーディオテープレコーダ)等の磁
気記録再生装置では記録の高密度化が進められており、
このため磁気記録媒体はFe、Co等の強磁性金属やそ
の合金を用いた、いわゆるメタルテープが使用されるよ
うになってきている。この種の磁気記録媒体は高い抗磁
力Hcを有するため、これに対する記録再生に用いる磁
気ヘッドの磁気コア材料は高い飽和磁束密度Bsを有す
ることが必要となる。
【0003】しかし従来より磁気コア材料として使用さ
れているフェライト材では飽和磁束密度が低く、パーマ
ロイでは耐摩耗性に欠けるため使用ができない。そこで
フェライトから形成した磁気コアの磁気ギャップに面す
る突き合わせ面にセンダストやアモルファス等の強磁性
金属薄膜を真空薄膜形成技術により成膜した、上記のM
IG方式の磁気ヘッドが開発され実用化されている。
【0004】図3は、MIG方式の磁気ヘッドの中でも
特に消去用の磁気ヘッドの製造工程を示したものであ
る。MIG方式の消去用磁気ヘッドの特徴は、磁気コア
を構成する一対の磁気コア半体の内で一方の磁気コア半
体のみに強磁性金属薄膜が形成されていることである。
その理由は、磁気コアの媒体摺動面から発生する磁界の
分布が磁気ギャップを中心に左右非対称になるようにす
るためである。
【0005】MIG方式の消去用磁気ヘッドは次のよう
な工程により製造される。まず、図3の(a)におい
て、符号10a、10bはそれぞれ磁気コア半体を切り
出すコア材であり、強磁性酸化物のフェライトからな
る。このコア材10a、10bに対し、トラック幅を規
定するトラック溝2とコイル巻線を巻回するための巻線
窓3を加工する。
【0006】次に図3(b)のように、一方のコア材1
0bの突き合わせ面にセンダストやアモルファス等から
なる強磁性金属薄膜4を蒸着やスパッタ等の真空薄膜形
成法により形成した後、コア材10a、10bの突き合
わせ面に磁気ギャップとなるSiO2 等の非磁性材の薄
膜5を形成する。
【0007】次に図3(c)のように、コア材10a
、10bどうしを突き合わせ、両者のトラック溝2ど
うしが整合するように位置を決め、溶着ガラス6を用い
た溶着によりコア材10a 、10bどうしを接合す
る。
【0008】次に図3(d)のように、コア材10a、
10bの接合体に円筒形の磁気記録媒体摺動面7と巻線
溝8を形成した後、点線X−X’に沿って前記接合体を
切断して磁気コアが得られる。この磁気コアに対して不
図示のコイル巻線を巻線窓3、巻線溝8に通し巻回して
磁気ヘッドが完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のMIG
方式の消去用磁気ヘッドでは、一般的に強磁性金属薄膜
4にセンダスト、コア材10a 、10bにフェライ
ト、溶着ガラス6に低融点ガラスを用いている。この場
合、それぞれの熱膨張係数が150(×10の−7乗/
deg)、115(〃)、130(〃)となる。ここで
フェライトの熱膨張係数は単結晶フェライトの熱膨張係
数を示している。コア材のフェライトは、ヘッドの走行
耐久性を重視して熱膨張係数の小さい単結晶フェライト
を使用することが多い。
【0010】ところが、このような各材料の熱膨張係数
の差により図4に示すような問題が生じる。図4は上述
したヘッドの製造工程で上記各材料を用いた場合の図3
(d)のコア材10a、10bの接合体の磁気記録媒体
摺動面7を示している。ここで、温度500℃程度でガ
ラス溶着した場合、コア材10a、10bのフェライト
と強磁性金属薄膜4のセンダストとの熱膨張係数の差が
大きいため、薄膜4に大きな引張応力が作用し、薄膜4
の磁気特性に悪影響を及ぼすばかりではなく、薄膜4の
剥がれ20に至ることがある。また溶着ガラス6におい
ても熱膨張係数の差により引張応力が作用してヒビ、割
れ30が生じる場合があり、製造の歩留まりが低下して
しまう。
【0011】そこで本発明の課題は、このような磁気ヘ
ッドの問題を解消し、製造の歩留まりを向上することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、フェライトからなる一対の磁気コ
ア半体が磁気ギャップを介し突き合わされて溶着ガラス
により接合され、一方の磁気コア半体の突き合わせ面に
強磁性金属薄膜が成膜された磁気コアを有する磁気ヘッ
ドにおいて、前記強磁性金属薄膜を成膜した方の磁気コ
ア半体のフェライトの熱膨張係数が他方の磁気コア半体
のフェライトの熱膨張係数より大きい構成を採用した。
【0013】
【作用】このような構成によれば、強磁性金属薄膜を成
膜した磁気コア半体のフェライト、強磁性薄膜、溶着ガ
ラス、及び他方の磁気コア半体のフェライトどうしの間
の熱膨張係数の差が小さくなるので、その差による強磁
性金属薄膜の磁気特性の劣化、剥がれ、溶着ガラスのヒ
ビ、割れを防止できる。
【0014】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。ここでは先述したMIG方式の消去用磁気ヘッドを
例示する。
【0015】図1は実施例の磁気ヘッドの磁気コアの構
造を示している。この磁気コアは一対の磁気コア半体1
a、1bから構成される。磁気コア半体1a、1bは磁
気ギャップgを介して突き合わされ、溶着ガラス6の溶
着により接合されている。一方の磁気コア半体1bの突
き合わせ面にはセンダストなどからなる強磁性金属薄膜
4が成膜されている。また不図示のコイル巻線を巻回す
るための巻線窓3と巻線溝8が形成されている。なお符
号7は不図示の磁気記録媒体に摺動される媒体摺動面で
ある。
【0016】ここで磁気コア半体1aと磁気コア1bの
薄膜4以外の本体部分は強磁性酸化物のフェライトから
なるが、従来と異なる点として、磁気コア半体1a、1
bのフェライトは熱膨張係数が異なり、磁気コア半体1
aより磁気コア半体1bのフェライトの方が熱膨張係数
が大きいものとする。例えば磁気コア半体1aのフェラ
イトは単結晶フェライトであって熱膨張係数が110×
10の−7乗/deg程度とし、磁気コア半体1bのフ
ェライトは多結晶フェライトであって熱膨張係数が13
0〜150×10の−7乗/deg程度とする。
【0017】なお、強磁性金属薄膜4の熱膨張係数は例
えばセンダストで150×10の−7乗/deg程度で
あり、溶着ガラス6の熱膨張係数は低融点ガラスで13
0×10の−7乗/deg程度とする。
【0018】即ち、強磁性金属薄膜4の熱膨張係数を
A、磁気コア半体1bの熱膨張係数をB、溶着ガラス6
の熱膨張係数をC、磁気コア半体1aの熱膨張係数をD
とすると、 A≧B≧C>D の関係になるようにする。
【0019】なお、本実施例の磁気ヘッドは図3により
先述した製造工程で製造される。即ち、製造方法そのも
のは従来と同じである。ただし、従来と異なる点とし
て、磁気コア半体1aを切り出すコア材10aには熱膨
張係数が小さな(110×10の−7乗/deg程度)
単結晶フェライトを用い、磁気コア半体1bのコア材1
0bには熱膨張係数が大きな(130〜150×10の
−7乗/deg程度)多結晶フェライトを用いる。
【0020】ところで図2は、本実施例の磁気ヘッドの
製造工程における図3(d)のコア材10a、10bの
接合体の磁気記録媒体摺動面7を拡大して示している。
ここで前述した各材料の熱膨張係数の関係において、コ
ア材10bのフェライト、強磁性金属薄膜4、溶着ガラ
ス6、及びコア材10aのフェライトどうしの間の熱膨
張係数の差が従来より著しく小さくなるので、ガラス溶
着時に薄膜4と溶着ガラスに加わる熱応力が大幅に緩和
され、薄膜4の磁気特性の劣化、剥がれ、及び溶着ガラ
ス6のヒビ、割れが防止できる。
【0021】なお、本実施例の磁気ヘッドは、媒体の走
行耐久性について、従来の一対の磁気コア半体がともに
単結晶フェライトからなる磁気ヘッドに比べて若干劣る
ものの、それは実用上では特に問題にならない程度であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、フェライトからなる一対の磁気コア半体が磁
気ギャップを介し突き合わされて溶着ガラスにより接合
され、一方の磁気コア半体の突き合わせ面に強磁性金属
薄膜が成膜された磁気コアを有する磁気ヘッドにおい
て、前記強磁性金属薄膜を成膜した方の磁気コア半体の
フェライトの熱膨張係数が他方の磁気コア半体のフェラ
イトの熱膨張係数より大きい構成を採用したので、磁気
コアの各材料どうしの間の熱膨張係数の差が小さくな
り、その差による強磁性金属薄膜の磁気特性の劣化、剥
がれ、及び溶着ガラスのヒビ、割れを防止でき、磁気ヘ
ッドの製造上の歩留まりを大幅に向上できるという優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による磁気ヘッドの磁気コアの
構造を示す斜視図である。
【図2】同磁気ヘッドの製造工程の途中におけるコア材
の接合体の媒体摺動面を拡大して示す上面図である。
【図3】実施例と従来のMIG方式の消去用磁気ヘッド
に共通な製造工程の説明図である。
【図4】従来の磁気ヘッドの製造工程の途中におけるコ
ア材の接合体の媒体摺動面を拡大して示す上面図であ
る。
【符号の説明】
1a ,1b 磁気コア半体 2 トラック溝 3 巻線窓 4 強磁性金属薄膜 5 非磁性材の薄膜 6 溶着ガラス 7 磁気記録媒体摺動面 8 巻線溝 10a、10b コア材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトからなる一対の磁気コア半体
    が磁気ギャップを介し突き合わされて溶着ガラスにより
    接合され、一方の磁気コア半体の突き合わせ面に強磁性
    金属薄膜が成膜された磁気コアを有する磁気ヘッドにお
    いて、 前記強磁性金属薄膜を成膜した方の磁気コア半体のフェ
    ライトの熱膨張係数が他方の磁気コア半体のフェライト
    の熱膨張係数より大きいことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記強磁性金属薄膜の熱膨張係数をA、
    該薄膜を成膜した方の磁気コア半体のフェライトの熱膨
    張係数をB、前記溶着ガラスの熱膨張係数をC、前記薄
    膜を成膜していない方の磁気コア半体のフェライトの熱
    膨張係数をDとして、A≧B≧C>Dであることを特徴
    とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
JP21401691A 1991-08-27 1991-08-27 磁気ヘツド Pending JPH0554324A (ja)

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JP21401691A JPH0554324A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 磁気ヘツド

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