JPS62162208A

JPS62162208A - 磁気ヘツド

Info

Publication number: JPS62162208A
Application number: JP61003581A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Oota; 啓之太田; Kazuhiko Sato; 佐藤　一比古
Original assignee: Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Corp
Priority date: 1986-01-13
Filing date: 1986-01-13
Publication date: 1987-07-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ビデオテープレコーダ等の高い周波数を取り
扱い、充分な記録能力を必要とすると共に小型であるこ
とを要求される磁気記録、再生装置に使用される磁気ヘ
ッドに関する。

〔従来の技術〕

従来、ビデオテープレコーダ、或いは磁気ディスク等の
磁気記録、再生装置に使用されるヘッドのコアの材質と
しては、数ＭＨｚ以上での透磁率が高いこと、耐摩耗性
が良好なこと等によって、フェライト系の材料が使用さ
れていた。

一方、近年になって記録密度の向上のために、合金粉末
、或いは蒸着による高保磁力媒体が盛んに開発されてい
る。

然るに、従来のフェライト系の材料は飽和磁束密度が低
いため、保磁力が１０００エルステツドを超える高保磁
力媒体、例えばメタルテープ等に対しては充分な記録が
できないという欠点が生じている。

そこで、飽和磁束密度の高いセンダスト等の金属磁性材
料を用いたヘッドが検討されるようになった。

しかし、金属磁性材料を用いたヘッドは渦電流損失があ
るため、高周波領域での効率が低下するという欠点があ
る。

この欠点を解決する手段として、材料を薄くしたり、電
気絶縁層を介して重ね合せて用いることにより高周波特
性が改善されることが知られている。

ビデオテープレコーダおいては、トラック中は１０〜数
１０μｍであるので、ヘッド全体をこの厚さとするとは
強度上許されない。

そのために、第７図に示すように金属磁性材料の磁気へ
ラドコア１の厚さをトランク中と同一中の厚さに研磨し
、これを補強用のガラス２で挟んだものがある。

又、第８図に示すように、非磁性基板３、例えばガラス
上に、電気絶縁層５を介して金属磁性膜４を数層に形成
して、金属磁性膜４全体の厚さをトランク中としたもの
もある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

第７図に示したヘッドの場合には、補強用のガラス２に
挟む前の磁気へラドコア１の厚さが極めて薄いため、破
損し易い上に、ガラス２に挾み込む工程がヘッド１個宛
に必要となり、著るしく量産性が阻害される欠点がある
。

一方、第８図に示したヘッドの場合には、一般に非磁性
基板３と金属磁性膜４との間で、種々の物性が異なって
来る。

例えば、熱膨張係数やその温度変化が異なると、形成さ
れた金属磁性膜４に強い応力がかかり、その磁気特性が
不充分なものとなり易い欠点がある。

更に、第７図、第８図の何れのヘッドにおいても磁気回
路が薄いため、渦電流が問題とならない低周波領域、例
えば家庭用ビデオテープレコーダの低域変換色信号の領
域では、第９図に示す従来のバルクタイプのヘッドより
も出力が低下してしまう欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、従来の磁気ヘッドの前述の欠点を除去するた
めのもので、高周波領域での渦電流による損失を発生し
にククシて、高周波領域での効率を維持すると共に、低
周波領域でも充分な出力が得られる磁気ヘッドを提供す
ることを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は前述の目的を達成するために、金属磁性材料で
形成され、巻線窓を有するバルクタイプ磁気ヘッドにお
いて、そのトラック部と、少くともトラック部から巻線
窓の一側に跨って、電気絶縁層を介在させて、金属磁性
膜を形成したこと要旨とするものである。

〔発明の実施例〕

以下に本発明の一実施例を第１図について説明する。

６は高飽和磁束密度を有する、例えばセンダスト等の金
属磁性材料で形成されたバルクタイプの磁気ヘッドのコ
ア、７は該コア６の表面に、スパッタリング等の薄膜形
成手段で付着された高飽和磁束密度を有する、例えばセ
ンダスト等の金属磁性材料の薄膜である。

８は前記コア６と薄膜７間、及び薄膜７相互間に設けら
れた電気絶縁層、９はバルクタイプとするために、設け
られたヘッドのトラック巾規正用の切欠き部に補強のた
めに充愼された非磁性材料、例えばガラスである。

１０は磁気ギヤツブ、１１は巻線用の窓で、薄膜７、電
気絶縁層８はトラック部の側面から、この窓１１に跨っ
て形成されている。

従って、磁気ギャップ１０が形成されているトランク部
に流入した再生磁束はコア６、薄膜７に入る。

この時、電気絶縁層８は極めて薄いので、磁束はこの電
気絶縁層８を容易に透過できるため、渦電流が問題とな
らない低周波領域では、磁束はコア６、薄膜７の断面全
体にわたって流れる。

一方、高周波領域においては、磁束が最も集束する磁気
ギャップ１０近傍には、高周波領域でも渦電流損失を発
生しにくい薄膜７が設けられているので、高周波領域で
のヘッド効率は低下しない。

このように本発明の磁気ヘッドでは、低周波領域、高周
波領域のいづれにおいても、へ・ノド効率は維持できる
ものである。

次に、この実施例のヘッドの製造方法を、第２図〜第４
図について説明する。

第２図において、１２は、巻線窓１１となる溝が形成さ
れている金属磁性材料、例えばセンダストのコアブロッ
クで、同図（ａｌのようにその全面に電気絶縁層８を形
成した後、同図（ｂｌのようにスパッタリング、蒸着等
の手段で金属磁性材の薄膜７を形成する。

この電気絶縁層８、薄膜７の形成工程を必要な層数だけ
繰り返した後、同図（Ｃ）に示すようにトラック中規正
用の溝１３を機械加工によって形成する。

そして、同図（ｄｌに示すように再度電気絶縁層８上に
薄膜７を形成し、コアブロックの半体１２ａとする。

他方、トラック中規正用の溝１３が形成されている第３
図（ａ）のコアブロック１４にも、コアブロック１２と
同様に、同図（ｂｌに示すように電気絶縁層８と薄膜７
を形成し、コアブロックの半体１４ａとする。

このようなコアブロックの半体１２ａ、１４ａとの接合
面から、第４図（ａ）に示すように電気絶縁層８、薄膜
７を研磨して除去し、その接合面に磁気ギャップ１０と
なるギャップスペーサを蒸着等の手段で形成した後に、
同図（ｂｌに示すように接合し、且つ溝１３内にガラス
を充填する。

以後、従来のバルクヘッドの製造方法と同様に円筒研磨
、スライスを行って同図（Ｃ１のヘッドチップとするこ
とができるものである。

次に、本発明の他の実施例を第５図について説明する。

１６は高飽和磁束密度を有する、例えばセンダスト等の
金属磁性材料で形成されたバルクタイプの磁気ヘッドの
コア、１７は該コア１６の表面に、スパッタリング等の
薄膜形成手段で付着された高飽和磁束密度を有する、例
えばセンダスト等の金属磁性材料の薄膜である。

１８は前記コア１６と薄膜１７間及び薄膜１７相互間に
設けられた電気絶縁層、１９はバルクタイプとするため
に設けられたヘッドのトラック中規正用の切欠部に、補
強のために充填されたガラス等の非磁性材料である。

２０は磁気ギャップ、２１は巻線用の窓で、トランク部
及び窓２１が設けられていない側のコアには薄膜１７が
形成されているが、窓２１の周辺は薄膜１７と電気絶縁
層１８は削除されている。

従って、磁気ギヤツブ２０が形成されているトラック部
に流入した再生磁束は、コア１６、薄膜１７に入る。

そして、前実施例と同様に、渦電流が問題とならない低
周波領域では、磁束はコア１６、薄膜１７の断面全域に
わたって流れ、高周波領域においては、磁束が最も集中
する磁気ギャップ２ｏが形成されているトランク部にお
いては薄膜１７を流れるので、この領域での効率の低下
はない。

従って、前実施例と同様な作用を生ずるものである。

次に、この実施例の製造方法を第６図について説明する
。

この実施例のコアブロック半体２２には、同図（ａｌの
ようにトラック中規正用の溝２３が予じめ研磨されてい
る。

このコアブロック半体２２の表面に、同図（ｂ）のよう
に、電気絶縁層１８を形成した後、スパッタリング、蒸
着等の薄膜形成手段によって同図（Ｃ１のように金属磁
性材料の薄膜１７が形成され、必要に応じて同図（ｂｌ
　（Ｃ１の工程を繰り返し、電気的に絶縁された多層の
磁気膜が形成される。

このコアブロック半体２２の溝２３にガラス１９を充填
した後、２つの半体２２の接合面を研磨して、電気絶縁
層１８、薄膜を除去した同図（ｄ）に示すコアブロック
半休２４が得られる。

そして、２個のコアブロック半体２４のうちの１個に、
巻線用の窓２１となる溝２５を研削して同図（ｅｌのコ
アブロック半体２４ａが形成される。

斯くして得られた同図（ｆｌのコアブロック半体２４と
２４ａのギャップ面のポリッシュを行った後、キャップ
スペーサを形成して同図（ｇｌのように接合する。

以後、従来のバルクタイプのヘッドの製造方法と同様に
円筒研磨、スライスを行って第５図のへソドチソプが完
成する。

本発明の磁気ヘッドは、前記したビデオテーブレコーダ
の記録、再生用のヘッドに最適なものであるが、この他
にビデオテープレコーダのシリンダに消去用ヘッドとし
て搭載されるフライング・イレースヘソド、デジタルオ
ーディオチーブレコーダ用のヘッド、磁気ディスク用の
ヘッドに応用しても同様な効果が得られる。

〔発明の効果〕

本発明の磁気ヘッドはバルクタイプであるために、従来
のバルクタイプヘッドと同様な低周波領域での出力が得
られ、又高周波領域ではトラック部分と、少くとも巻線
窓の一例に設けた金属磁性薄膜によって渦電流損失を生
ずることなく、従来の金属磁性材の薄膜の積層、或いは
薄板のヘッドと同様な出力が得られる。

そして、従来の非磁性基板上に金属磁性材を積層したヘ
ッドのように、画材質の物性の相違により生ずる問題も
、ヘッド基材、薄膜が同一材質で形成するために、磁気
特性の劣化等を生じることがなく、良好な磁気特性が得
られるものである。

しかも、従来の前述のへノドのような量産上の問題もな
く、量産性に優れているので、廉価、大量に提供できる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜面図、第２図〜第４図は
その製造工程を示す斜面図、第５図は他の実施例の斜面
図、第６図はその製造工程の斜面図、第７図〜第９図は
従来の磁気ヘッドの斜面図である。６．１６・・・コア、７，１７・・・金属磁性材の薄膜
、８．１８・・・電気絶縁層、９，１９・・・ガラス、
１０゜２０・・・磁気ギャップ、１１．２１・・・巻線
用の窓。特許出願人　　　　　　パイオニア株式会社第１図第２図第３図（ｂ）第４図２ａ第６図（ＣＩ）第７図

Claims

【特許請求の範囲】

金属磁性材料で形成され、巻線窓が形成されている磁気
ヘッドのトラック部と、少なくとも該トラック部から巻
線窓の一側に跨って、電気絶縁膜を介在させて、金属磁
性膜を形成したことを特徴とする磁気ヘッド。