JPS6119775Y2 - - Google Patents

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JPS6119775Y2
JPS6119775Y2 JP5075580U JP5075580U JPS6119775Y2 JP S6119775 Y2 JPS6119775 Y2 JP S6119775Y2 JP 5075580 U JP5075580 U JP 5075580U JP 5075580 U JP5075580 U JP 5075580U JP S6119775 Y2 JPS6119775 Y2 JP S6119775Y2
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JP
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fibers
filtration
layer
ion exchange
adhesive
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JP5075580U
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JPS56151628U (ja
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  • Filtering Materials (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は優れたイオン交換能を有しかつ、強度
的にも優れた濾過用シートに関するもので、特に
純水の製造や、硬水の軟水化、各種酒類の精製
等、更に有害なイオンを含む空気の清浄化等に適
する濾過用シートを提供するものである。 従来、イオン交換能を有する濾過用シートには
空隙を有する繊維質シートに粒子状のイオン交換
樹脂を接着剤で固着させたものがみられるが、強
度的に劣つておりそれを克服するには、多量の接
着剤を必要とするのである。しかし、多量の接着
剤を用いれば、粒子状のイオン交換樹脂表面の大
部分が接着剤により覆われるために、イオン交換
能が著しく低下するので好ましくない。又、最近
イオン交換能を有するイオン交換繊維の製造が試
みられているが、この繊維自体も強度的に極めて
弱いものしか得られておらない。そのため、イオ
ン交換繊維を接着剤で固着する方法により強度の
強い濾過用シートを得るには、上記の如く多量の
接着剤を繊維の交点に付着させなければならず、
その結果は上記と同様にイオン交換能が低下する
ので好ましくない。接着剤を使わない方法として
イオン交換繊維と熱接着性繊維とを単に混綿して
熱接着した場合、満足できるイオン交換能を得る
ためには、濾過層を相当緻密に構成する必要があ
り、全体に緻密な濾過層を形成すれば濾過速度等
の濾過効率が著しく低いものとなつて好ましくな
いのである。 そこで本考案者はイオン交換繊維が有するイオ
ン交換能を阻害することなく、強度的に優れた濾
過用シートを得るには、イオン交換繊維が接着に
より覆われる面積を少なくしかつ繊維間の結合を
強くすることが必要であることを確認し、本考案
に到達したものである。 即ち、本考案は65%重量%以上のイオン交換繊
維を含む濾過層と40重量%以上の熱接着性繊維を
含む見掛密度0.1g/cm3以上の支持層とが絡み合い
をもつて積層されており該絡み合いは該支持層側
からニードリングを施すことにより該支持層中の
該熱接着性繊維の一部が該濾過層の繊維間に侵入
して達成されておりかつ該濾過層及び該支持層中
の構成繊維相互間は該熱接着性繊維によつて熱接
着されてなることを特徴とする濾過用シートであ
る。 本考案に用いるイオン交換繊維はセルロース
系、アクリル系、スチレン系、ポリアミド系、ポ
リエステル系等の母体となる繊維に弱塩基性〔−
N(R),−NH(R)〕、強塩基性〔−N
(CH33X,
【式】〕弱酸性〔−CO0M〕、強酸 性〔−SO3M〕等の官能基をつけたものである。 (ここでXはアニオン性の基、Mはカチオン性
の基、Rはアルキル基を表わす。) 又、熱接着性繊維としてはポリオレフイン系、
ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニルア
ルコール系、ポリエステル系等の成分の単独又は
共重合体又は複合体であつて、熱接着性を有する
繊維である。これらの繊維は単独又は混合して用
いられるが、使用する目的に応じて太さや長さや
混入量等を適宜選択することができる。 図は本考案の濾過用シートの一実施例の断面構
造を模式的に示したものである。 第1図には65重量%以上のイオン交換繊維1を
含む濾過層2と40重量%以上の熱接着性繊維3を
含む見掛密度0.19g/cm3以上の支持層4とが絡み
合いをもつて積層されており、熱接着性繊維を含
む繊維束5が一部濾過層2の繊維間に侵入してい
るものが示され、第2図には、上記の如き支持層
が他面にも形成されて、該支持層4,4′の中間
に濾過層2が存在するものが示されている。 本考案の濾過用シートにおける絡み合いは、支
持層側からのニードリングによつて熱接着性繊維
を含む繊維束5が濾過層の繊維間に侵入するのが
好ましく、例えば#42の針で、針密度50乃至150
本/cm2の低密度のニードリングを行なえば十分で
ある。 更に濾過層と支持層中の構成繊維相互間の熱接
着は、例えば熱接着性繊維の融点下50℃以上の温
度で行なうのがよく、繊維シートを予備加熱後、
上記の温度又は常温のロール等で熱圧着するのが
好適である。なおエンボスロール等で部分的に熱
圧着を施すことも何ら構わないのである。 しかし、本考案の濾過用シートで、濾過層に含
まれるイオン交換繊維が65重量%未満の場合には
イオン交換能が著しく低くなり、支持層に含まれ
る熱接着性繊維が40重量%未満の場合には濾過用
シートとしての強度が弱く、0.1g/cm3以上の見掛
密度を得ることが難しいのである。そして本考案
の濾過用シートは使用目的により重量、厚み等を
所望に応じて設計できるが、重量は100乃至
500g/m2、全体の厚みは0.1乃至5mm程度が好ま
しい。 しかし、支持層の見掛密度が0.1g/cm3未満の場
合には濾過用シートとして、所望の強度が得にく
く、濾過性能が劣るので好ましくない。次に本考
案の濾過用シートの使用方法の一例を示すと、第
1図の本考案の濾過用シートの支持層4側を液体
の流入側に配置すれば、この支持層がプレフイル
ターとしての役目を果すため、液体中に含まれる
浮遊物が、直接濾過層中のイオン交換繊維の表面
を覆つてイオン交換能を短期間に低下させるとい
う欠点も排除できるので好ましい。更に第2図の
如く、両表面に支持層4,4′を配設した場合に
は、液体とイオン交換繊維との接触が確実に行な
われ、イオン交換効率の高いものが得られ、更に
は中間の濾過層2の絡み合いが少なくてもシート
の保型性を維持できるという利点もある。 又、本考案の濾過用シートは熱接着性繊維によ
る絡み合い及び熱接着によつて、高い強度のもの
が得られるが、更に支持層側に例えば織物が網状
物等の他の補強材を貼り合わせれば、より高い強
度を付与することができるのである。この濾過用
シートは濾過装置に組み込んで高い圧力をかけて
濾過を行なつても十分耐えうるものである。 なお、本考案の濾過用シートは少なくとも片面
に40重量%以上の熱接着性繊維を含む支持層が形
成されているので、複数枚重ねて所望の形状に裁
断し、加熱、加圧することにより、一体化した緻
密な層を有する多層イオン交換体を極めて容易に
得ることができるし、ジグザグ状やカツプ状等の
所望の形状に成形したり、円筒状に巻いて成形し
たりすることもでき、極めて応用範囲の広い濾過
用シートである。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の一実施例を示し、第1図及び第
2図は本考案の濾過用シートの断面模式図であ
る。 1……イオン交換繊維、2……濾過層、3……
熱接着性繊維、4,4′……支持層、5……熱接
着性繊維を含む繊維束。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 65重量%以上のイオン交換繊維を含む濾過層と
    40重量%以上の熱接着性繊維を含む見掛密度
    0.1g/cm3以上の支持層とが絡み合いをもつて積層
    されており、該絡み合いは該支持層側からニード
    リングを施すことにより該支持層中の該熱接着性
    繊維の一部が該濾過層の繊維間に侵入して達成さ
    れており、かつ該濾過層及び該支持層中の構成繊
    維相互間は該熱接着性繊維によつて熱接着されて
    なることを特徴とする濾過用シート。
JP5075580U 1980-04-14 1980-04-14 Expired JPS6119775Y2 (ja)

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JP5075580U JPS6119775Y2 (ja) 1980-04-14 1980-04-14

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JPS56151628U JPS56151628U (ja) 1981-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312315A (ja) * 1986-07-01 1988-01-19 Ebara Res Co Ltd 気体浄化装置用フイルタ
JPH0687997B2 (ja) * 1986-09-22 1994-11-09 株式会社荏原製作所 ガス流の清浄方法及びその装置
JPH0687995B2 (ja) * 1986-09-30 1994-11-09 株式会社荏原製作所 空気の清浄方法及びその装置
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JP5177506B2 (ja) * 2008-02-28 2013-04-03 栗田工業株式会社 フィルタ及び液処理方法
JP5131756B2 (ja) * 2008-03-13 2013-01-30 栗田工業株式会社 糸巻型フィルタ及び水処理方法

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JPS56151628U (ja) 1981-11-13

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