JPH06233909A - エアフィルター及びその製造方法 - Google Patents

エアフィルター及びその製造方法

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JPH06233909A
JPH06233909A JP5015296A JP1529693A JPH06233909A JP H06233909 A JPH06233909 A JP H06233909A JP 5015296 A JP5015296 A JP 5015296A JP 1529693 A JP1529693 A JP 1529693A JP H06233909 A JPH06233909 A JP H06233909A
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woven fabric
filter
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sheet
filtering
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JP5015296A
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Kinya Matsuda
欣也 松田
Masahiro Nawa
正弘 名和
Tadayoshi Takiguchi
忠義 滝口
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/52Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material
    • B01D46/521Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material using folded, pleated material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
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    • B01D46/52Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温環境下でも保持部材の剥離を生じず、し
かも迅速かつ容易に製造可能なエアフィルターを提供す
る。 【構成】 エアフィルター10は、多襞状に折り加工さ
れた濾過部材12と、濾過部材12の長手方向両端縁に
配置された保持部材14と、濾過部材12と保持部材1
4とを相互に固着する不織布部材16とから構成され
る。濾過部材12はポリプロピレンの極細繊維の不織布
からなる。保持部材14は、伸張力に抵抗し得るアクリ
ル繊維製不織布からなり、濾過部材12を所定の折畳み
形状に保持する。不織布部材16は、ポリプロピレンか
らなる溶融吹付け極細繊維とポリエステルからなる捲縮
短繊維とを、所定の重量比で無作為に混合して形成され
る。不織布部材16は、90℃以上の融点を呈する耐熱
性と、治具を使用せずに濾過部材12の縁部に配置でき
る仮固定性とを兼ね備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚染空気濾過用の多襞
状濾過部材を有したエアフィルター及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用又は自動車用の空気清浄器
や、掃除機等に設けられる汚染空気濾過手段として、紙
や不織布等のシート状多孔質材料からなる濾過部材を有
したエアフィルターが使用されている。一般にこの種の
エアフィルターは、濾過効率及び部材寿命を向上させる
ためにシート状多孔質材料から多襞状に折畳み形成され
た濾過部材を備える。そして多襞状濾過部材は、所望の
濾過作用を実現するとともに機器の所定部位への装着や
交換を容易にするために、濾過部材の縁部にその略全長
に亙って固着される別体の保持部材により、所定の折畳
み形状に保持される。保持部材は、少なくとも自己形状
を保持し得る剛性を有した紙や不織布(いわゆるカード
不織布)等のシート状材料からなる。保持部材と濾過部
材とを相互に固着するための接着材料としては、市販の
接着剤、両面テープ、熱溶融フィルム等が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のエアフィルター
は、自動車用空気清浄器等の高温環境への設置を想定さ
れる機器において使用する場合、接着材料に所望の耐熱
性を備えることが要求される。例えば自動車用空気清浄
器においては、エアフィルターの接着材料に90℃以上
の耐熱性が必要とされる。接着材料がこのような耐熱性
を備えない場合、高温下において接着材料が溶融流失し
て濾過部材と保持部材とが剥離し、濾過部材が多襞状構
造に保持されず所望の濾過作用が得られなくなる危惧が
ある。例えば市販の両面テープでは、このような優れた
耐熱性を有するものが未だ開発されていない。
【0004】他方、エアフィルターの製造工程におい
て、多襞状に折畳まれかつ所定寸法に切断形成された濾
過部材の縁部に接着材料を介して保持部材を固着する
際、所望の固着効果を得るためには、一般に濾過部材及
び保持部材を治具により支持する必要がある。例えば、
接着材料が耐熱性の接着剤(例えばエポキシ系接着剤)
からなる場合は、多襞状濾過部材の縁部に接着剤を介し
て保持部材を配置した後、接着剤が硬化するまでの間、
濾過部材と保持部材との相対移動を防止するために、濾
過部材及び保持部材をそれぞれに支持する治具が用いら
れる。
【0005】また、一般に酢酸ビニル、ポリアミド、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等から形成される熱溶融フ
ィルムを接着材料として使用する場合は、濾過部材の縁
部に熱溶融フィルムを介して保持部材を配置した後、例
えば高温の金属ブロックを用いて保持部材及び熱溶融フ
ィルムを保持部材の外側から押圧加熱することにより、
熱溶融フィルムを溶融して濾過部材の縁部と保持部材と
の相互固着を得る。ここで、所望の耐熱性、すなわち9
0℃以上の融点を有する熱溶融フィルムは、一般に粘着
性を有しない。したがってこの場合、治具又は部材自体
の変形維持性によって多襞形状を維持する濾過部材の縁
部の所定位置に、撓曲し易い熱溶融フィルムを専用の治
具を用いて位置決めかつ固定支持し、さらに他の治具に
支持される保持部材によって濾過部材との間に挟持した
後、押圧加熱を実施する。しかも、熱溶融フィルムを加
熱する際に、流失しない程度の溶融状態を得るために、
加熱温度及び加熱時間を正確に制御する必要がある。
【0006】このように、所望の耐熱性を有する接着材
料を用いてエアフィルターを製造する場合、従来は、保
持部材や熱溶融フィルムを支持する治具の使用により、
作業性が著しく低下し、また作業時間が長くなる課題を
有していた。
【0007】本発明は、上記の従来技術における課題を
解決するために鋭意、工夫改善を施したものであり、そ
の目的は、90℃以上の高温環境下でも保持部材が剥離
することなく濾過部材の多襞状構造を保持して所望の濾
過作用を得ることができ、しかも製造時に保持部材を固
定支持する治具の使用を廃して短時間で容易に製造でき
るエアフィルターを提供することにある。さらに本発明
の他の目的は、そのようなエアフィルターの製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エアフィルターの濾過部材と保持部材と
を相互固着する接着材料として、90℃以上の融点を呈
する耐熱性と治具を使用せずに濾過部材の縁部に係合で
きる仮固定性とを兼ね備えた高分子繊維材料からなる熱
融着不織布を使用することに着目した。
【0009】したがって、本発明によるエアフィルター
は、汚染空気を濾過可能なシート状多孔質材料を多襞状
に折畳んで形成され、折曲部を介して連結される多数の
濾過部を有した濾過部材と、濾過部材の端縁部にその略
全長に亙って固着され、濾過部材を、濾過部が所定間隔
に配置される折畳み形状に保持する抗伸張性の保持部材
と、熱可塑性高分子繊維材料からなり、濾過部材の端縁
部と保持部材との間に配置されて、所定温度に加熱する
ことにより少なくとも部分的に溶融して濾過部材と保持
部材とを相互に固着する不織布部材とを具備して構成さ
れる。抗伸張性とは、所定の伸張力の下でそれ自体の長
さ及び幅を維持できる性質をいう。
【0010】本発明の好適な実施態様によれば、不織布
部材が、熱可塑性高分子材料からなる溶融吹付け極細繊
維と捲縮短繊維とを、所定の重量比で無作為に混合して
形成された溶融吹付け式不織布からなるエアフィルター
が提供される。この場合、捲縮短繊維が、極細繊維の融
点よりも高い融点を有することが好ましい。また、濾過
部材が、不織布部材と同一の極細繊維を有した不織布か
らなり、保持部材が、少なくとも自己形状を保持し得る
剛軟性を有するシート状繊維質材料からなる構成として
もよい。さらに、取扱いが容易である点から、不織布部
材の加熱溶融前の目付が40〜100g/m2であることが
好ましい。
【0011】また、本発明によれば、汚染空気を濾過可
能なシート状多孔質材料からなる濾過部材を備えたエア
フィルターの製造方法であって、シート状多孔質材料を
多襞状に折畳み、かつ所定寸法に切断して濾過部材を形
成し、濾過部材の端縁部に、熱可塑性高分子繊維材料か
らなる不織布部材を介在させて、伸張力に抵抗し得るシ
ート状保持部材を配置し、シート状保持部材に、不織布
部材の反対側の面から所定の熱及び圧力を加えて、不織
布部材を少なくとも濾過部材に接触する部分で溶融し、
濾過部材とシート状保持部材とを相互に固着する各段階
を有した方法が提供される。
【0012】好適な実施態様によれば、不織布部材とシ
ート状保持部材とを、濾過部材の端縁部に配置する前に
相互に固着する段階を有してもよい。また、不織布部材
を、熱可塑性高分子材料からなる溶融吹付け極細繊維と
捲縮短繊維とを、所定の重量比で無作為に混合して形成
することもできる。この場合、製造をさらに容易にする
観点から、重量部で90/10〜10/90の配合割合
で混合してもよい。さらに、加熱溶融段階において、不
織布部材を200℃±50℃で60秒以下の間加熱する
ことが好都合である。加熱温度が150℃を下回ると、
濾過部材と不織布部材との密着力が不十分となり、また
加熱温度が250℃を上回ると、濾過部材を熱により損
傷する恐れがあるためである。なお、加熱時間は、濾過
部材と不織布部材との密着力、及び加熱による濾過部材
への影響等を考慮して決定されるが、好ましくは上記加
熱温度域で60秒以下、さらに好ましくは30秒以下で
ある。
【0013】
【作用】不織布部材は、一般的性質として、多数の繊維
質が無作為に交絡した嵩高で隙間の多い構造を有する。
したがって不織布部材は、濾過部材の端縁部と保持部材
との間に配置される際に、それ自体の繊維質が濾過部材
の端縁部に絡みつき、それにより端縁部に仮固定された
状態を維持する。したがって、従来の熱溶融フィルムに
必要であった治具を使用せずとも、不織布部材を容易に
位置決めかつ固定支持することができる。加熱溶融時に
は、嵩高の不織布部材の少なくとも濾過部材に接触する
部分を溶融すればよいので、加熱温度及び加熱時間の制
御が比較的容易である。なお、不織布部材の融着繊維群
を形成する熱可塑性高分子繊維材料は、一般に90℃よ
りも高い軟化点を有するので、このような不織布部材を
接着材料として用いたエアフィルターは、自動車用空気
清浄器等の高温環境への設置を想定される機器において
好適に使用することができる。
【0014】溶融吹付け極細繊維の不織布部材に捲縮短
繊維を混入すると、さらに嵩高さが増し、仮固定効果を
高めることができる。この捲縮短繊維が、極細繊維の融
点よりも高い融点を有する場合は、極細繊維が融着繊維
として作用する。したがって、加熱溶融時に極細繊維の
みが溶融するように加熱温度及び加熱時間を制御するこ
とにより、融解した熱可塑性材料の流失が確実に防止さ
れる。濾過部材が、不織布部材と同一の極細繊維を有し
た不織布からなり、保持部材が、少なくとも自己形状を
保持し得る剛軟性を有したシート状繊維質材料からなる
場合は、加熱溶融時に濾過部材の端縁部の一部が溶融す
るとともに、溶融した不織布部材が保持部材に容易に浸
透するので、不織布部材による融着力が一層向上する。
このとき不織布部材は、繊維質同士の絡み合いによって
保持部材に対しても仮固定されるので、加熱溶融時の作
業性がさらに向上することになる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例に基づ
き、本発明をさらに詳細に説明する。図1を参照する
と、本発明の実施例によるエアフィルター10は、多襞
状に折り加工された濾過部材12と、濾過部材12の長
手方向両端縁に配置された一対の保持部材14と、濾過
部材12の端縁部と保持部材14との間に配置されて両
者を相互に固着する不織布部材16とから構成される。
濾過部材12は、好ましくは熱可塑性高分子繊維材料の
繊維群の不織布からなり、大判のシート状不織布を、図
2に示すように多襞状に折り加工した後、所望寸法に切
断される。濾過部材12を多襞状に折畳むことによっ
て、折曲部18を介して連結される多数の濾過部20が
形成される。濾過部材12の好ましい高分子繊維材料は
ポリプロピレンであり、例えば帯電処理を施したものが
使用される。また、繊維群は、溶融吹付け極細繊維と帯
電スプリットファイバーとからなることが好ましい。あ
るいは濾過部材12を、紙等の他の周知のフィルター材
料から形成することもできる。
【0016】保持部材14は、略矩形表面を有するシー
ト状部材であり、1つの略矩形表面にて濾過部材12の
長手方向端縁部に、その全長に亙って不織布部材16を
介して固着される。それによって保持部材14は、濾過
部材12を、各濾過部20が所定間隔に配置される図示
のような折畳み形状に保持する。保持部材14は、抗伸
張性で、好ましくは少なくとも自己形状を保持し得る剛
軟性を有したシート状繊維質材料からなり、その好まし
い材料は、アクリル繊維からなる市販のカード不織布で
ある。しかしながら、不織布部材16の融着高分子材料
との相互融着が可能で、かつそれ自体溶融することなく
不織布部材16の繊維群を溶融させる熱を伝達可能な、
他のあらゆる材料が使用できる。
【0017】また、保持部材14として可撓性材料を使
用することも可能である。この場合は、濾過部材12に
保持部材14を固定する間、何らかの緊張手段によって
保持部材14を伸展状態に維持する。この構成は、エア
フィルター10の使用前に、各濾過部20が相互接触す
る状態に濾過部材12を折畳むことが必要な場合に有利
である。濾過部材12は、使用に際し、保持部材14を
固着する際に呈していた各濾過部20を所定間隔に配置
する多襞形状に伸展される。
【0018】不織布部材16は、熱可塑性高分子材料か
らなる溶融吹付け極細繊維と捲縮短繊維とを、所定の重
量比で無作為に混合して形成された溶融吹付け式不織布
からなる。この種の溶融吹付け式不織布は、例えば特開
昭53−41577号公報に開示されるものが好適であ
る。不織布部材16を形成する極細繊維材料は好ましく
はポリプロピレンであり、捲縮短繊維材料としてはポリ
エステルが好適である。ポリエステルの捲縮短繊維は、
不織布部材16の嵩をさらに高めて仮固定作用を向上さ
せるとともに、ポリプロピレンの融点よりも高い融点を
有するので、不織布部材16の加熱溶融時に溶融したポ
リプロピレンを繊維質構造内に保持してその流失を防止
することができる。あるいはまた、不織布部材16を、
短繊維の非強化又は部分強化ウェブと短繊維混合体とか
ら、梳毛機やランド(Rando:商標)ウェブ機等によって
形成することもできる。
【0019】上記のエアフィルター10の製造工程の一
例を、本願発明者がその耐熱性を試験した試料構成に基
づいて説明する。まず、100%のポリプロピレンの極
細繊維からなる不織布を、折り高さ30mm、折りピッチ
6mmに折り加工し、さらに折り加工状態での長さ300
mm、幅100mmに切断加工して、濾過部材12を形成す
る。他方、アクリル繊維からなる所望の厚みを有した市
販のカード不織布(保持部材14)に、65重量%のポ
リプロピレン極細繊維と35重量%のポリエステル短繊
維とからなる目付100g/mm2 の溶融吹付け式不織布
(不織布部材16)を積層する。このとき、カード不織
布と溶融吹付け式不織布とは、繊維同士の絡み合いによ
って相互に仮固定される。次いでこの積層体を、長さ1
00mm、幅30mmに打ち抜き加工して、予め仮固定され
た保持部材14と不織布部材16との積層片を形成す
る。この積層片を2つ形成した後、それぞれを折り加工
済の濾過部材12の各長手方向端縁部に、不織布部材1
6を軽く接触させた状態で配置する。このとき、不織布
部材16の繊維質が、濾過部材12の端縁部及び濾過部
20の繊維質表面に絡みつき、それにより保持部材14
と不織布部材16との積層片が濾過部材12の各端縁部
に仮固定される。この状態で、保持部材14の外側面、
すなわち不織布部材16に接しない面に200℃の金属
ブロックを押し当て、20秒間に亙って不織布部材16
を間接的に加熱する。それにより、不織布部材16の少
なくともポリプロピレン極細繊維部分が溶融し、濾過部
材12と保持部材14とを相互に固着する。不織布部材
16の加熱溶融時には、濾過部材12の端縁部の一部分
が共に溶融し、また、溶融した不織布部材16が保持部
材14に浸透して、濾過部材12と保持部材14とを確
実に固着する。
【0020】上記のエアフィルター10の製造工程にお
いて、保持部材14と不織布部材16との積層片を4つ
形成し、それらを折り加工済の濾過部材12の長手方向
及び横断方向の各端縁部に配置することにより、図3に
示すような周囲の四面に保持部材14を固着したエアフ
ィルター22が形成される。エアフィルター22は、9
0℃の温度下に3日間放置してその耐熱性を試験した結
果、不織布部材16の軟化又は溶融による濾過部材12
と保持部材14との剥離が全く生じなかった。
【0021】なお、上記の製造工程において、予め相互
に仮固定された保持部材14と不織布部材16との積層
片を使用する代わりに、まず不織布部材16を濾過部材
12の端縁部に仮固定し、その後、不織布部材16の外
面に保持部材14を仮固定する手順を採用しても良いこ
とは明らかである。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、エアフィルターの濾過部材と保持部材とを相互固着
する接着材料として、90℃以上の融点を呈する高分子
繊維材料からなる不織布部材を使用する構成としたの
で、自動車用空気清浄器等の高温環境への設置を想定さ
れる機器に使用する場合にも、保持部材の剥離を生じる
ことなく濾過部材の多襞状構造を保持して所望の濾過作
用を維持することができる。しかも、その不織布部材
は、それ自体の嵩高さ及び繊維質表面の作用によって、
治具を使用せずに濾過部材の縁部に配置できる仮固定性
を呈するので、エアフィルターを短時間で容易に製造す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエアフィルターの斜視図
である。
【図2】図1のエアフィルターの分解斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例によるエアフィルターの部
分切欠き斜視図である。
【符号の説明】
10,22…エアフィルター 12…濾過部材 14…保持部材 16…不織布部材 18…折曲部 20…濾過部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 忠義 山形県東根市大字若木5500番地 山形スリ ーエム株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染空気を濾過可能なシート状多孔質材
    料を多襞状に折畳んで形成され、折曲部を介して連結さ
    れる多数の濾過部を有した濾過部材と、 前記濾過部材の端縁部に該端縁部の略全長に亙って固着
    され、該濾過部材を、前記濾過部が所定間隔に配置され
    る折畳み形状に保持する抗伸張性の保持部材と、 熱可塑性高分子繊維材料からなり、前記濾過部材の端縁
    部と前記保持部材との間に配置されて、所定温度に加熱
    することにより少なくとも部分的に溶融して該濾過部材
    と該保持部材とを相互に固着する不織布部材、とを具備
    して構成されるエアフィルター。
  2. 【請求項2】 前記不織布部材が、熱可塑性高分子材料
    からなる溶融吹付け極細繊維と捲縮短繊維とを、所定の
    重量比で無作為に混合して形成された溶融吹付け式不織
    布からなる請求項1に記載のエアフィルター。
  3. 【請求項3】 前記捲縮短繊維が、前記極細繊維の融点
    よりも高い融点を有する請求項2に記載のエアフィルタ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記濾過部材が、前記不織布部材と同一
    の極細繊維を有した不織布からなり、前記保持部材が、
    少なくとも自己形状を保持し得る剛軟性を有するシート
    状繊維質材料からなる請求項1〜3のいずれか1つに記
    載のエアフィルター。
  5. 【請求項5】 前記不織布部材の加熱溶融前の目付が4
    0〜100g/m2である請求項1〜4のいずれか1つに記
    載のエアフィルター。
  6. 【請求項6】 汚染空気を濾過可能なシート状多孔質材
    料からなる濾過部材を備えたエアフィルターの製造方法
    であって、 シート状多孔質材料を多襞状に折畳み、かつ所定寸法に
    切断して濾過部材を形成し、 前記濾過部材の端縁部に、熱可塑性高分子繊維材料から
    なる不織布部材を介在させて、伸張力に抵抗し得るシー
    ト状保持部材を配置し、 前記シート状保持部材に、前記不織布部材の反対側の面
    から所定の熱及び圧力を加えて、該不織布部材を少なく
    とも前記濾過部材に接触する部分で溶融し、該濾過部材
    と該シート状保持部材とを相互に固着する、各段階を有
    した方法。
  7. 【請求項7】 前記不織布部材と前記シート状保持部材
    とを、前記濾過部材の端縁部に配置する前に相互に固着
    する段階を有する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記不織布部材が、熱可塑性高分子材料
    からなる溶融吹付け極細繊維と捲縮短繊維とを、所定の
    重量比で無作為に混合して形成される請求項6又は7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱溶融段階において、前記不織布
    部材を200℃±50℃で60秒以下の間加熱する請求
    項6〜8のいずれか1つに記載の方法。
JP5015296A 1993-02-02 1993-02-02 エアフィルター及びその製造方法 Pending JPH06233909A (ja)

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