JPS61142021A - ワイヤカツト放電加工装置 - Google Patents

ワイヤカツト放電加工装置

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JPS61142021A
JPS61142021A JP26002984A JP26002984A JPS61142021A JP S61142021 A JPS61142021 A JP S61142021A JP 26002984 A JP26002984 A JP 26002984A JP 26002984 A JP26002984 A JP 26002984A JP S61142021 A JPS61142021 A JP S61142021A
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electrode
wire
wire electrode
arm
machining
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Kiyoshi Inoue
潔 井上
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はワイヤカット放電加工装置に関し、特に加工部
分にワイヤ電極を往復させて加工を行なうよう構成した
新規なワイヤカット放電加工装置に関する。
〔従来の技術〕
放電加工装置は、被加工体に対して機械力を直接的に作
用させて加工を行なう通常の機械加工と異なり、被加工
体と電極を僅かな間隙を保って対向させ、当該間隙に加
工液を介在せしめつ一両者間に電圧パルスを印加し、そ
の際に生じる放電侵蝕現象を利用して加工を行なう非接
触加工である。
従って、被加工体が導電性の材料であれば、その硬度等
に関係なく、如何なる複雑、微細な形状をも加工するこ
とができ、また被加工体及び電極に加わる力が機械加工
に比べて著しく小さいので、薄い板や管、細い線の加工
も容易に行なうことができる。
特に、ワイヤ電極を用いて、放電加工により被加工体を
切断または切抜き孔明は加工するワイヤカット放電加工
装置は、型彫り形式の放電加工装置に比べると特定形状
の電極が不要であり、また加工液として脱イオン水を用
いるため、発火の危険性がなく、更にまた、NC装置の
発達に伴い被加工体とワイヤ電極間の任意の加工送りを
長時間無人で行ない得るため、製作費の原価低減、製作
期間の短縮等を図ることができ、抜型や押出型など貫通
タイプのダイの加工等を目的として今日広く利用されて
いる。
而して、従来公知のワイヤカット放電加工装置に於ては
、ワイヤ電極供給ドラムから引き出された1本のワイヤ
電極を、各種ガイドローラ等を経て加工部分に導き出し
、当該加工部分に於いては被加工体と所定の加工間隙を
保った状態で一対の電極位置決め用のダイス等の案内(
通常は、加工部分へ向けてカラムから伸長した一対のア
ームの先端部内にそれぞれ取り付けられてむ′る。)間
に所定の張力で直線状に張架せしめ、加工部分を通過し
た使用後の電極は電極回収ドラムに巻き取ったり、回収
箱に廃棄するようにしていた。そのため、被加工体と対
向せしめられる加工部分に於いては、単に1本のワイヤ
電極が直線状に張架された状態でゆっくりと走行せしめ
られるようになっていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の如く、従来公知のワイヤカット放電加工装箔に於
ては、加二「部分には1本のワイヤ電極しか存在せず、
この1本のワイヤ電極で加工が行なわれるようになって
いるため、加工効率が必ずしも充分でなく、また、放電
圧力によってワイヤ電極が加工進行方向と反対側へ弓状
に撓むため加工輪郭形状の角部や小半径円弧部分等で加
工精度が低下するという問題点があった。更にまた、加
工開始時には、ワイヤ電極を各種ガイドローラ間に引き
廻したり、電極位置決めダイスに挿通したりしたりする
必要があるが、この作業は加工中ワイ 。
中電極が切断した場合や、連続して複数の部品の切抜き
加工を行なうような場合等にはその都度やり直す必要が
あり、大変面倒であった。
更にまた、ワイヤ電極が1本であると、ワイヤ電極と被
加工体間に形成される加工間隙内に加工液を充分に供給
できず、このため加工精度が低下したり、充分な冷却効
果が得られず大電流によって効率の良い加工を行なうこ
とができないという問題があった。また、加工部分を通
過中のワイヤ電極は放電により次第にその外周面が損耗
して鋸歯状となり、そのため被加工体が厚手のものであ
    ゛る場合には良好な仕上げ加工を行なうのが困
升であるという問題もあった。
本発明は、これら多くの問題点を解決するためなされた
ものであり、その目的とするところは、加工効率及び精
度が向上し、ワイヤ電極の引廻し作業も自動的に目一つ
容易に行ない得、更には良好な仕上げ而も得られる新規
なワイヤカット放電加工装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
」二記の目的を達成するため、本発明に係るワイヤカソ
ト放電加工装置は、ワイヤ電極の供給及び回収装置を具
備する第1のアーム又は加工ヘッドと、上記第1のアー
ム又は加工ヘッドから供給されたワイヤ電極を折り返し
上記第1のアーム又は加工ヘッドに設けた回収装置に送
り返す電極返送装置を具備する第2のアーム又は加工ヘ
ッドと、ワイヤ電極を上記第1のアーム又は加工ヘッド
から上記第2のアーム又は加工ヘッドの上記電極返送装
置まで引き伸ばして懸け渡す電極返送装置と、被加工体
を保持する装置と、上記被加工体と上記第1及び第2の
アーム又は加工ヘッドの間を往復するワイヤ電極とを互
いに接近対向させる加工送り装置と、上記被加工体とワ
イヤ電極の間に放電用電圧パルスを印加する電源装置並
びに給電機構と、上記被加工体とワイヤ電極が接近対向
せしめられて形成される加工間隙に加工液を供給する装
置とによって構成される。
〔作 用〕
上記の如き構成であると、上記第1のアーム又は加工ヘ
ッドから専き出されたワイヤ電極は、被加工体と対向せ
しめられる加工部分を通過した後、上記第2のアーム又
は加工ヘッドに設けた電極返送装置へ懸け渡され、ここ
で折り返されて再び加工位置を通過した後、上記第1の
アーム又は加工ヘッドへ送り返されるものであるから、
加工部分では往復2本のワイヤ電極が並行して走行せし
められることになる。然るときは、加工液は2本のワイ
ヤ電極と被加工体との間に形成される比較的広い加工間
隙を流れるので加工液の流通が良好となって加工効率が
向上すると共に、2本のワイヤ電極を充分近接又し才接
触させて走行させるようにすれば、ワイヤ電極の全体的
な強度が増大して放電圧力による電極の撓みも解消され
高精度の加工が可能となる。更にまた、上記の如く折り
返した2本のワイヤ電極のうち、第2のアーム又は加工
ヘッドから第1のアーム又は加工ヘッドへ復帰しつ\あ
る表面の傷んだワイヤ電極で最初の荒加工を行ない、第
1のアーノ・又は加工ヘッドから第2のアーム又は加工
ヘッドへ向かう新規なワイヤ電極で仕上げ加工を行なう
ようにすれば、良好な仕上げ面が得られる。また、加工
開始時等にワイヤ電極を引き廻す場合にも、上記第1の
アーム又は加工ヘッド内で既に電極供給装置から回収装
置まで接続されているワイヤ電極の中間部分を」二記電
極搬送装置で把持して第2のアーム又は加工ヘッドの電
極返送装置に引っ掛けるだけで加工部分への電極の張架
作業が完了するものであるから、その作業は自動的に珪
つ容易に行なわれ得るものである。
〔実 施 例〕
以下、図面に示した実施例を参照しつ\本発明の構成を
具体的に説明する。
第1図乃至第3図は本発明に係るワイヤカット放電加二
[装置の一実施例に於てワイヤ電極の張設過程を段階的
に示す説明図、第4図乃至第6図はワイヤ電極を第1の
アーム又は加工ヘッドに設けた電極1M送装置により第
2のアーム又は加工ヘッドに設けた電極返送装置へ引き
渡す過程を段階的に示す一実施例の説明図、第7図及び
第8図は本発明ワイヤカット放電加工装置によるそれぞ
れ異なった加工状況を示す説明図である。
而して、第1図乃至第3図中、101はカラム、102
は上記カラム101に対して図中上下方向へ移動可能に
目、つ加工位置へ向けて伸長するよう設けられた第1の
アーム又は加工ヘッド、103は上記カラム101に対
して図中上下方向へ移動可能に且つ加工位置へ向けて伸
長するよう設けられた第2のアーム又は加工ヘッド、1
04はワイヤ電極、105はワイヤ電極供給ドラム、1
06乃至112はワイヤ電極供給のためのガイドローラ
、113はガイドローラ111に対して接離可能に設け
られたブレーキローラ、114ば電極折返しローラ、1
15及び116は通電ローラ、117及び118は電極
位置決め用のダイスや母型等の案内、119は上記電極
折返しローラ114を第2のアーム側で保持してワイヤ
電極104をUターンさせて第1のアーム102側へ送
り返す電極返送装置、120及び121は押えローラ、
122はキャプスタン、123はキャプスタン122に
対して接離可能に設けられたピンチローラ、124乃至
126はワイヤ電極回収のためのガイドローラ、127
は電極巻取りトラム、128は入れ子状に伸縮可能な電
極搬送装置、129は分割型の加二「液噴出ノズル、1
30は加工タンク、131ば加工タンク内に設けられた
載物台、132はX軸方向移動テーブル133及びY軸
方向移動テーブル134並びにそれらの駆動モータ13
5及び136等から成るクロススライドテーブル、13
7はベッド、138は載物台131」二にクランプ等で
固定された被加工体、139は通電ローラ115を介し
てワイヤ電極104と被加工体138間に放電加工用の
電圧パルスを印加する電源装置である。
而して、第1図は、加工開始前に於けるワイヤ電極10
4の張設状態を示しており、このとき、ワイヤ電極供給
トラム105から引き出されたワイヤ電極104は、ワ
イヤ電極供給のためのガイドローラ106乃至111を
経て、これから直接キャプスタン122及びピンチロー
ラ123へ導かれ、次いで電極回収のためのガイドロー
ラ124乃至126を経て電極巻取りドラム127に回
収されるよう接続されている。
このとき、ガイドローラ107.109並びにブレーキ
ローラ113はいずれもそれぞれに対応するガイドロー
ラ105.108.111から離れており、押えローラ
121もガイドローラ112から離れ、通電ローラ11
5と116も互いに離れ、押えローラ120も第3図に
示すような加工中に於ける位置よりも図中右側へ変位し
た状態にある。また、電極位置決め用の案内117及び
118として、例えば特願昭58−194952号、同
5B −210374号等に記載の接離や回動による開
閉型のダイスや棋聖等の案内117及び118は、開離
操作又は図中左側へ退避せしめられ、分割型加工液噴出
ノズル129も開いた状態にある。
更にまた、加工中は電極返送装置119側に移動して保
持される折返しローラ114も、第1図に示す状態に於
てば電極搬送波W128の先端に取り付けられた状態に
ある。
而して、加工を開始するに当たっては、油圧或いはモー
タ等を力源として伸縮する入れ予成の電極搬送波ff1
28を、第2図に示す如く徐々に伸長させる。然るとき
は、ガイドローラ111とキャプスタン121の間に張
設されているワイヤ電極104は、電極搬送装置128
の先端に取り付けられている電極折返しローラに電w8
114に引っ掛けられて図中下方へ引き伸ばされる。そ
の際、ガイドローラ107,109並びにブレーキロー
ラ113等はそれらに対応するガイドローラ105,1
08.111から離れているため、ワイヤ電極104は
電極搬送装置128の伸長に伴って供給ドラム105か
ら自由に引き出される。折返しローラ114の外周には
、ワイヤ電極が脱落しないようにこれを保持し且つガイ
ドするための溝が形成されている。
而して、電極搬送装置128が伸長してその先端が第2
のアーム又は加工ヘッド103内に設けた電極返送装f
f119に達すると、折返しローラ114は電極搬送装
置の先端から離脱し、返送装置119によって捕捉され
る。その間の様子を、第4図乃至第6図の実施例を参照
しつ一説明する。
これらの図には、電極返送装N119の構成の一実施例
と電極搬送装置128の先端部分の構成の一実施例が示
されており、図中、128aは入れ予成電極搬送装W1
28の最先端ロンド、128bは上記ロンドの先端に取
り付けられた電磁石ホルダ、128Cは電磁石の鉄芯、
128dはコイル、12Fle、128e  (図では
その一方のみを描いである。°)はその一端が上記鉄芯
128cの磁極に固着されると共に他端には電極折返し
ローラ114の軸114aを吸着するための凹部12F
Ia’が形成されたローラ吸着子であり、また、電極返
送装置119中、119aはケーシング、119bは」
二記ケーシングに対して回動自在に軸支された枠体、1
19cは上記枠体の回動輪に上記枠体と共に伺転するよ
う固着された歯車、119dは中間歯車、119eはモ
ータ119fの回転軸に固着されると共に上記中間歯車
119dに噛み合わせられたウオームギア、119gは
電磁石、119h、119h  (図ではその一方のみ
を描いである。)はその一端が上記電磁石119gの磁
極に固着されると共に他端には電極折返しローラ114
の軸114aを吸着するための凹部119h’が形成さ
れたローラ吸着板、1191はケーシング119a内面
側壁に取り付けられた電磁石、1193Lま枠体119
bが閉じられたとき電磁石1191に吸着されて枠体が
開くのを防止する鉄材である。
而して、第4図に示す如く、ワイヤ電極104を巻き掛
けた折返しローラ114が、電極搬送装置128の先端
に設けた電磁石形式の吸着子128e、 128eに吸
着された状態で電極返送装置119に接近して来る過程
では、折返しローラ114の進行を阻害しないよう電極
返送装置119の枠体119bは上に持ち上げて開いた
状態にしてお(。電極搬送装置128が更に伸長して、
第5図に示す如く折返しローラ114の軸114aが電
極返送装置119のローラ吸着板119hの先端の凹部
119h’に受容されると、電極搬送装置に取り付けら
れている電磁石のコイル128dへの通電を断ち、代わ
りに電極返送装置119側の電磁石119gに通電を行
なって、折返しローラ114の軸114aを電磁石11
9gのローラ吸着板119h、119hに吸着させる。
従って、この時点で電極搬送装置12Bを収縮させると
、折返しローラ114は搬送装fi!128のローラ吸
着子128e 、 128eから離脱し、電極返送装置
119側のローラ吸着板119hに吸着された状態で残
される。次いで、モータ119fを作動させて第6図に
示す如く枠体119bを閉じ、電磁石1191に通電を
行なって枠体に設けた鉄材119jをこれに吸着させる
。然るときは、ワイヤ電極104に張力が加えられても
、枠体119bは閉じられた状態を維持し、これによっ
て折返しローラ114は電極返送装置119側に保持さ
れる。
以上の如くして、折返しローラ114が第2のアーム又
は加工ヘッド103に設けた電極返送装W119の側へ
移動、保持せしめられると、ワイヤ電極104は第1の
アーム又は加工ヘッド102と第2のアーム又は加工ヘ
ッド103との間を往復する状態でU字状に張設せしめ
られる状態となる。
然る後、第3図に示す如く、入れ予成の電極1ull送
装置12Bを完全に縮退せしめ、次いで押えローラ12
0及び121を図中左方向へ移動させて第1及び第2の
アーム又は加工ヘッド間で往復張架されているワイヤ電
極を互いに接近、接触させると共に、ガイドローラ10
7.109並びにブレーキローラ113をそれぞれガイ
ドローラ105.108.111に当接せしめ、通電ロ
ーラ116も左側へ移動させてもう極位置決めダイス1
17及び118を図中右方向へ変位せしめてワイヤ電極
を一定位置に保持せしめ、キャプスタン122を回転さ
せることによりワイヤ電極をゆっくりと走行せしめる。
次いで、分割型加工液噴出ノズル129を閉じて加工液
の供給を開始し、電源装W!139を作動させてワイヤ
電極104と被加工体138間に電圧パルスを印加すれ
ば加工可能な状態となるので、クロススライドテーブル
132のモータ135及び136を図では省略した数値
制御装置の指令に基づき駆動してワイヤ電極104と被
加工体138間に所定の間隙を保ちつ一加工送りを行な
えば、被加工体に対して所望の形状の放電加工が遂行さ
れるものである。
而して、以上の如きワイヤ電極張設のための一連の作業
に於て、ガイドローラ107.109やブレーキローラ
113の動き、押えローラ120,121や通電ローラ
116の動き、電極位置決め案内117.118の動き
やその開閉作動、分割型加工液噴出ノズル129の開閉
動作、電極搬送装置128や電極返送装置119の作動
等々は、上記数値制御装置に組み込まれたプログラムに
従って所定の順序で遂行されるよう制御されるものであ
る。
なお、上記の説明では、加工開始前に於けるワイヤ電極
104は、第1図に示す如く、電極供給ドラム105か
らガイドローラ106乃至11】を経て、これから直ち
にキャプスタン121、ガイドローラ124乃至126
を経由して電極巻取りドラム127へ回収されるよう張
設されていることを想定したが、もし加工の途中でワイ
ヤ電極が加工部分近くに於て切断されたような場合には
、ガイドローラ111及びブレーキローラ113よりも
下流側に残されている当該切断されたワイヤ電極の一端
を適宜の電極捕捉機構で保持してキャプスタン121と
ピンチローラ123との間に導くようにすれば、ワイヤ
電極は再び第1図に示されたように張設されるものであ
るから、以下前記と同様の手順により電極搬送装置12
8等を作動させて、ワイヤ電極を第1のアームと第2の
アームとの間に往復張架せしめることができる。
而して、第1及び第2のアーム又は加工ヘッド間を往復
する形で張架せしめられたワイヤ電極104による加工
の状態を、第7図により説明すれば、同図には、第1の
アーム又は加工ヘッドから第2のアーム又は加工ヘッド
へ向けて走行せしめられるワイヤ電極104a (往き
側電極)と、第2のアーム又は加工ヘッドで折り返され
て第1のアーム又は加工ヘッドへ復帰するワイヤ電極1
04b (戻り側電極)とが互いに充分近接乃至は接触
せしめられた状態で被加工体138に対する加工を行な
っている状態が示されている。この場合の加工送りは、
第2のアーム又は加工ヘッドから第1のアーム又は加工
ヘッドへ復帰するワイヤ電極104bが加工進行方向に
於て前側になるようにして加工を行なう。
然るときは、ワイヤ電極104aと104bと被加工体
138との間に比較的広い加工間隙140.140が形
成されるため、加工液はこの間隙部分を円滑に流通し、
そのため冷却効果が増進されワイヤ電極に大電流を通じ
つ\効率良く加工を行ない得る。更にまた、ワイヤ電極
は加工部分を2回通過せしめられることによりその表面
が粗れてくることになるが、上記の如く第2のアーム又
は加工ヘッドから第1のアーム又は加工ヘッドへ復帰す
るワイヤ電極104bを加工進行方向に於て前側になる
ようにして加工を行なうようにすれば、表面の粗れたワ
イヤ電極104bにより最初の荒加工が行なわれ、次い
で表面の粗れていないワイヤ電極104aによって仕上
げ加工が行なわれるので、仕上げ状態の良好な加工が効
率良く行なわれる。
更にまた、例えば第8図に示す如く、往復するワイヤ電
極104a及び104bの配置を加工進行方向に対して
略直角となるようにして加工を行なえば、加工進行方向
前方に比較的広い加工間隙141が形成されるので、こ
の場合も冷却効果が増大し、大電流によって効率の良い
加工を行なうことができる。
〔発明の効果〕
本発明は叙上の如く構成されるから、本発明によるとき
は、加工液は2本のワイヤ電極と被加工体との間に形成
される比較的広い加工間隙を流れるため加工液の流通が
良好となって冷却効果が増進され加工効率が向−1ニす
ると共に、2本のワイヤ電極を充分近接乃至は接触させ
て走行させるようにすれば、全体的なワイヤ電極の強度
が増大して放電圧力による電極の撓みも解消され高精度
の加工が可能となる。また、往復2本のワイヤ電極の配
置を加工進行方向に対して適切に設定することにより荒
加工と仕上げ加工が同時に効率良く行なわれる。更にま
た、加工開始時やワイヤ電極切断時等にワイヤ電極を引
き廻す場合にも、上記第1のアーム又は加工ヘッド内で
既に電極供給装置から回収装置まで接続されているワイ
ヤ電極の中間部分を上記電極搬送装置で把持して第2の
アームの電極返送装置に引っ掛けるだけで加工部分への
電極の張架作業が完了するものであるから、その作業は
自動的に目、つ容易に行なわれ得るものである。
なお、本発明の構成は叙上の実施例に限定されるもので
はない。即ち例えば、電極搬送装ft!Z]28は必ず
しも入れ千秋の伸縮形式のものでなくとも良く、中に1
本のロッドを昇降させるようなものでも良い。加工液噴
出ノズル129も、第1のアーム又は加工ヘッドのみで
なく第2のアーム又は加工ヘッドにも取り付けるように
することが推奨される。電極返送装置119についても
、ワイヤ電極104を第2のアーム又は加工ヘッド側で
折り返して第1のアーム又は加工ヘッド側へ返送できる
ような構成のものであれば、その形態は任意のもので良
い。例えば電極折返しローラ114を電$iAiヌ送装
置119に始終固定された状態のものとし、電極I駁送
装置128の最先端ロッド128aに引掛けたワイヤ電
極、又は前記ロッド128aを細長いパイプとして該パ
イプ内外に折返し送行させるワイヤ電極を、前記固定の
折返しローラ114に引掛けるような構成とすることが
でき、又案内117.118は近接開閉等する開閉型の
棋聖やダイス状ガイドであっても良い。更にまた、上記
実施例に於ては、使用済みのワイヤ電極を電極巻取りド
ラム127に回収するようにしたが、回収箱にrff、
接廃棄するようにしても良い。従って、本発明は上記の
説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例
を旬摂するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明に係るワイヤカット放電加工
装置の一実施例に於てワイヤ電極の張設過程を段階的に
示す説明図、第4図乃至第6図はワイヤ電極を第1のア
ーム又は加工ヘッドに設けた電極搬送装置により第2の
アーム又は加工ヘッドに設けた電極返送装置へ引き渡す
過程を段階的に示す一実施例の説明図、第7図及び第8
図は本発明ワイヤカット放電加工装置によるそれぞれ異
なった加工状況を示す説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ワイヤ電極の供給及び回収装置を具備する第1のアーム
    又は加工ヘッドと、上記第1のアーム又は加工ヘッドか
    ら供給されたワイヤ電極を折り返し上記第1のアーム又
    は加工ヘッドに設けた回収装置に送り返す電極返送装置
    を具備する第2のアーム又は加工ヘッドと、ワイヤ電極
    を上記第1のアーム又は加工ヘッドから上記第2のアー
    ム又は加工ヘッドの上記電極返送装置まで引き伸ばして
    懸け渡す電極搬送装置と、被加工体を保持する装置と、
    上記被加工体と上記第1及び第2のアーム又は加工ヘッ
    ドの間を往復するワイヤ電極とを互いに接近対向させる
    加工送り装置と、上記被加工体とワイヤ電極の間に放電
    加工用電圧パルスを印加する電源装置並びに給電機構と
    、上記被加工体とワイヤ電極が接近対向せしめられて形
    成される加工間隙に加工液を供給する装置とを備えたこ
    とを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
JP26002984A 1984-12-11 1984-12-11 ワイヤカツト放電加工装置 Granted JPS61142021A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63120032A (ja) * 1986-11-05 1988-05-24 Inoue Japax Res Inc ワイヤカツト放電加工装置用自動通線装置
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US5205745A (en) * 1989-08-30 1993-04-27 Tdk Corporation Artificial dental root
JP2016052701A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社ディスコ ワイヤ放電加工装置

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