JPS6111329Y2 - - Google Patents

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JPS6111329Y2
JPS6111329Y2 JP1981150672U JP15067281U JPS6111329Y2 JP S6111329 Y2 JPS6111329 Y2 JP S6111329Y2 JP 1981150672 U JP1981150672 U JP 1981150672U JP 15067281 U JP15067281 U JP 15067281U JP S6111329 Y2 JPS6111329 Y2 JP S6111329Y2
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boom
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hollow
partition wall
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧シヨベルのフロントを構成するブ
ームに関するものである。
第1図は油圧シヨベルの側面図を示し、油圧シ
ヨベルは大略下部走行体1と施回体2とから構成
される。下部走行体1は骨組構造となるトラツク
フレーム3、履帯4とからなり、施回体2は本体
5、フロント6とからなる。フロント6はブーム
6A、アーム6B、バケツト6C、ブームシリン
ダ6D、アームシリンダ4E等から構成される。
第2図乃至第7図は従来技術によるブームを示
し、ブーム11は上フランジ12、下フランジ1
3、左,右のウエブ14,15の4枚の部材によ
つて中空状に構成され、ブーム11は本体5に枢
着されるブームフート部16、アーム6を取付け
るアーム取付部17、ブームシリンダ6Dを取付
けるブームシリンダ取付部18、アームシリンダ
6Eを取付けるアームシリンダ取付部19等から
構成される。20,21はブーム11内に固着し
て設けられる隔壁を示し、一方の隔壁20はブー
ム11のねじり強度を向上させるためのものであ
り、他方の隔壁21はアームシリンダ取付部19
の取付フランジの補強を兼ねてブーム11のねじ
り強度を向上させるためのものである。22,2
3は隔壁20,21を下フランジ13と溶接する
際に使用するためウエブ14に設けられた孔、2
4は孔22,23を塞ぐための当て板である。
このように構成されるブーム11を組立てるに
は、第3図の如く上フランジ12、左,右ウエブ
14,15によりコ字状のブームを作り、コ字状
内に隔壁20,21を挿入し、第4図に示すよう
に隔壁20,21を上フランジ12、左,右ウエ
ブ14,15の内周側とイ,ロ,ハの位置で三方
の溶接を行なう。次に、第5図に示すように左,
右ウエブ14,15に下フランジ13を取付け、
穴22,23から溶接機を挿入し、隔壁20,2
1を下フランジ13の内周側とニの位置で溶接す
る。従つて、隔壁20,21は上,下フランジ1
2,13、左,右ウエブ14,15に対し全周が
溶接されたことになる。さらに、当て板24をウ
エブ14に対しホの位置で溶接し、孔22,23
を塞ぐ。
このような、従来技術による油圧シヨベル用ブ
ームにあつては、隔壁20,21は溶接位置イ,
ロ,ハ,ニの4箇所で溶接されるため、構造上の
強度低下はない。しかし、第5図及び第6図に示
す如く溶接位置ニを溶接するために孔22,23
から溶接機を挿入し、マンホール作業で溶接作業
をしなくてはならず、溶接の信頼性が低下し、し
かも作業性に劣る欠点があつた。また、ウエブ1
4に溶接の際使用するための孔22,23を穿設
し、改めて当て板24で孔22,23を塞ぐた
め、当て板24が必要であるだけ部品点数が増
え、孔22,23の穿設作業、溶接位置ニを溶接
するため溶接工数が必要である等により製造コス
トが高くなつてしまう欠点があつた。さらに、溶
接位置ニを溶接する際栓溶接で行なう場合もある
が、ブーム自体の強度を著るしく低下させてしま
う欠点があつた。
本考案は前述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、ブームを3個の中空状ブロツクに分割
し、中央に位置する中空状ブロツクに隔壁を全周
溶接することにより、該隔壁の溶接作業を一度に
行ないうるようにすると共に溶接の信頼性を高
め、かつ各中空状ブロツクを接合するとき上,下
のフランジと左,右のウエブの合せ面を異ならし
めることにより、溶接作業時に各中空状ブロツク
の組立性を良好ならしめ、溶接後においても各溶
接部位に作用する荷重を分散しうるようにした油
圧シヨベル用ブームを提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために、本考案は、上,下
フランジおよび左,右ウエブによつて3個の中空
状ブロツクを形成し、該各中空状ブロツクをそれ
ぞれ他の中空状ブロツクと接合するとき上,下の
フランジと左,右のウエブとの合せ面が異なるよ
うに左,右のウエブに対して上,下のフランジを
凹凸状に形成し、また第1の中空状ブロツクには
ブームフート部を設け、第2の中空状ブロツクに
はブームシリンダ取付部を設け、第3の中空状ブ
ロツクにはアーム取付部を設け、前記第2の中空
状ブロツクには一または複数の隔壁を設け、該隔
壁は前記第2の中空状ブロツク内で全周溶接する
ことにより該第2の中空状ブロツクに固着し、か
つ前記各中空状ブロツクをそれぞれ上,下フラン
ジの合せ面左,右ウエブの合せ面で溶接すること
により一体的に接合する構成としたことにある。
上記構成により、第2の中空状ブロツクに隔壁
を溶接するに際して開口側面から一度に全周溶接
することがでる。また、左,右のウエブに対して
上,下のフランジを凹凸状に形成しているから、
これらを組立てるとき上,下のフランジで互いに
嵌合させることができ、組立て性が良好となる。
さらに、溶接後においても左,右ウエブと上,下
フランジの溶接位置が異なるから、同一周面で溶
接するものに比較して、溶接箇所に荷重が作用し
てもこれを分散できる。
以下、本考案の実施例を第8図ないし第12図
に基づいて詳細に説明する。
第8図乃至第11図は、本考案の第1の実施例
を示す。第8図において、31,32,33は第
1,第2,第3の中空状ブロツクを示し、第1の
中空状ブロツク31は上,下フランジ34,3
5、左,右ウエブ36,37(右ウエブ37は図
面には表われない)、ブームフート部38等から
構成され、上,下フランジ34,35は左,右ウ
エブ36,37より突出して突出部34A,35
Aが形成されている。
第2の中空ブロツク32は上,下フランジ3
9,40、左,右ウエブ41,42、ブームシリ
ンダ取付部43、アームシリンダ取付部44、前
記ブームシリンダ取付部43を挾んで両側位置に
設けられた隔壁45,46等から構成される。こ
こで上,下フランジ39,40の左側端部は左,
右ウエブ41,42より短かく形成され、第1の
中空状ブロツク31を構成する上,下フランジ3
4,35の突出部34A,35Aと接合するよう
に形成されている。上,下フランジ39,40の
右側端部において、上フランジ39は左,右ウエ
ブ41,42よりも短かく形成され、下フランジ
40は左,右ウエブ41,42より突出して突出
部40Aが形成されている。一方、第9図に示す
ように隔壁45は上,下フランジ39,40、
左,右ウエブ41,42に対して溶接位置A,
B,C,Dの4箇所で全周が溶接され、同じく第
10図に示すように溶接46は上,下フランジ3
9,40、左,右ウエブ41,42に対して溶接
位置E,F,G,Hの4箇所で全周が溶接され
る。なお、隔壁45,46の溶接に際しては第8
図の左,右開口側から容易に全周溶接作業を行な
うことができる。
さらに、第3の中空ブロツク33は上,下フラ
ンジ47,48、左,右ウエブ49,50(右ウ
エブ50は図面に表われない)、アーム取付部5
1等から構成され、上フランジ47は左,右ウエ
ブ49,50より突出して突出部47Aが形成さ
れ、第2の中空状ブロツク32を構成する上フラ
ンジ39と接合され、下フランジ48は左,右ウ
エブ49,50より短かく形成され、前記第2の
中空状ブロツク32を構成する下フランジ40の
突出部40Aと接合されるようになつている。
次に、第11図に示す如く、第1、第2の中空
状ブロツク31,32は溶接位置H,J,Kの位
置で溶接され、第2、第3の中空状ブロツク3
2,33は溶接位置L,M,Nの位置で溶接さ
れ、一体的に接合される。即ち、上フランジ34
と39、39と47はそれぞれ溶接位置H,L
で、下ウエブ35と40、40と48はそれぞれ
溶接位置J,Mで左,右ウエブ36,37と4
1,42、41,42と49,50はそれぞれ溶
接位置K,Nで一体的に接合される。なお、この
場合の溶接手段としては突合せ溶接が望ましい。
以上のように、本考案の油圧シヨベル用ブーム
は3個の中空状ブロツク31,32,33を別個
に製作し、第2の中空状ブロツク32には隔壁4
5,46を設け、該各隔壁45,46の全周を溶
接手段により固着し、次に3個の中空状ブロツク
31,32,33をを溶接手段によつて一体的に
接合する構成としたから、第2の中空体32に設
けた隔壁45,46の溶接作業を前後の開口から
一度に全周を溶接することができ、しかも従来技
術の如く隔壁をウエブに溶接する際使用する孔が
不要となると共に、該孔を塞ぐ当て板と該当て板
を固着するための溶接作業を不要とすることがで
きる。また、3個の中空状ブロツク31,32,
33を接合するとき、それぞれの合せ面が異るよ
うに、第1の中空状ブロツク31と第2の中空状
ブロツク32との間では、第1の中空状ブロツク
31の上,下フランジ34,35に突出部34
A,35Aを形成すると共に、第2の中空状ブロ
ツク32の上,下フランジ39,40を左,右の
ウエブ41,42より短く形成し、一方第2の中
空状ブロツク32と第3の中空状ブロツク33と
の間では、第2の中空状ブロツク32の上フラン
ジ39を短くすると共に下フランジ40に突出部
40Aを形成し、第3の中空状ブロツク33の上
フランジ47に突出部47Aを形成し、また下フ
ランジ48を短く形成し、全体として凹凸状に形
成されている。
この結果、各中空状ブロツク31,32,33
を一体的に接合するに際し、これらは互いに凹凸
嵌合することになり、上,下フランジ、左,右ウ
エブの合せ面が同一面にあるものに比較して組立
性が良好となり、溶接作業も円滑に行なうことが
できる。
さらに、溶接後においても、上,下フランジと
左,右ウエブの合せ面が異なつているから、溶接
位置も互いに異なつてくる。即ち、第1、第2の
中空状ブロツク31,32間では、左,右ウエブ
の溶接位置Kに対して、上,下フランジの溶接位
置H,Jは図中右側となり、第2、第3の中空状
ブロツク32,33間では、左,右のウエブの溶
接位置Nを挟んで上,下フランジの溶接位置N,
Mは互いに反対方向となる。このように各溶接位
置が異なつているから、ブームに垂直方向または
水平方向の荷重が作用しても、同一周面上で溶接
するものに比較して、溶接箇所に作用する荷重を
分散でき、仮りに溶接が不十分な箇所があつても
破損事故等をくいとめることができ、寿命を延ば
すことができる。
次に、第12図は本考案に係る油圧シヨベル用
ブームの第2の実施例を示し、第8図に示すもの
と同一構成要素には同一符号を付すものとする
に、61は第1の中空状ブロツク31に設けられ
た他の隔壁を示し、該他の隔壁61は上,下フラ
ンジ34,35、左,右ウエブ36,37の内周
面に全周にわたつて溶接されている。また、第1
の中空状ブロツク31の上,下フランジ34,3
5は左,右ウエブ36,37よりも短かく形成さ
れ、第2の中空状ブロツク32の上,下フランジ
39,40は左,右ウエブ41,42よりも突出
して突出部39B,40Bが形成され、該突出部
39B,40Bは前記上,下フランジ34,35
に接合されるように構成されている。
従つて、本実施例のように構成することによつ
て、第1、第2の中空状ブロツク31,32にそ
れぞれ隔壁46,61を設けたから、各中空状ブ
ロツク31,32の剛性を高めることができ、か
つ第2の中空状ブロツク32に突出部39B,4
0Bを形成し、接合状態においてブームシリンダ
取付部43を挾んでほぼ対称位置に隔壁46,4
1を位置させることができるから、ブームシリン
ダ取付部43、アームシリンダ取付部44等に作
用する荷重を確実に受けることができる。その他
の構成については変るところがないので省略す
る。
なお、第1の実施例においては第1、第3の中
空状ブロツク31,33に隔壁を設けていない
が、これらにも隔壁を設けてもよい。また、第2
の実施例においても第3の中空状ブロツク33に
隔壁を設けてもよいことは勿論である。さらに
は、第2の中空状ブロツク32には隔壁45のみ
を設け、第3の中空状ブロツク33に隔壁46を
設ける構成としてもよいものである。
本考案に係る油圧シヨベル用ブームは以上詳細
に述べた如くであつて、下記各項の効果を奏す
る。
上,下フランジおよび左,右ウエブによつて
3個の中空状ブロツクを形成し、第2の中空状
ブロツクには一の隔壁を設け、または第2の中
空状ブロツクには一の隔壁を設けると共に第1
もしくは第3の中空状ブロツクには他の隔壁を
設け、これらの隔壁を中空状ブロツク内に全周
溶接するに際し、ブロツク状態のままで、開口
側面から全周溶接することができるから、隔壁
の溶接作業を一度に行なうことができる。
前記項に関連して、溶接作業は従来技術の
如くマンホール作業の必要がなく、良好な条件
で行なうことができるから、溶接の信頼性を高
めることができ、しかも従来技術のように栓溶
接によつて溶接する必要がないから、強度を高
めることができる。
従来技術の如く、ウエブに隔壁溶接のため孔
を穿設する必要がなく、しかも該孔を塞ぐため
の当て板が不要であるから、孔の穿設作業、当
て板を溶接する作業等を省略することができ、
低廉に製造しうる。
各中空状ブロツクを接合するとき、上,下の
フランジと左,右のウエブとの合せ面が異なる
ように、左,右のウエブに対して上,下のフラ
ンジを凹凸状に形成したから、一体的に接合す
るため各中空状ブロツクを組立てる際、該各中
空状ブロツクが凹凸嵌合することになり、組立
性を良好ならしめることができる。
前記項に関連して、上,下フランジ、左,
右ウエブの溶接位置が互いに異なつているか
ら、溶接箇所に作用する荷重を分散でき、ブー
ムの寿命を延ばすことができる。
隔壁の溶接、各中空状ブロツクの溶接はすべ
て外側から直接行なうことができるから、溶接
作業の自動化が容易となる。
第1、第2の中空状ブロツクにそれぞれ1枚
ずつの隔壁を設ける構成とすれば、これら各ブ
ロツクの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧シヨベルの全体構成を示す側面
図、第2図は従来技術によるブームの正面図、第
3図乃至第7図は第2図に示すブームの製造工程
を示し、第3図は下ウエブを取付ける以前の状態
図、第4図は第3図の−矢示方向断面図、第
5図は下ウエブを取付けた後の状態図、第6図は
第5図の−矢示方向断面図、第7図は当て板
を取付けた後の状態図、第8乃至第11図は本考
案に係る油圧シヨベル用ブームの第1の実施例を
示し、第8図は第1、第2、第3の中空状ブロツ
クを個別に示す正面図、第9図は第8図の−
矢示方向断面図、第10図は同じく第8図の−
矢示方向断面図、第11図は各中空状ブロツク
の組立て状態を示す正面図、第12図は本考案の
第2の実施例を示す第8図と同様の正面図であ
る。 31,32,33……第1、第2、第3の中空
状ブロツク、34,35,39,40,47,4
8……フランジ、36,37,41,42,4
9,50……ウエブ、38……ブームフート部、
43……ブームシリンダ取付部、45,46,6
1……隔壁、51……アーム取付部、A〜N……
溶接位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上,下フランジおよび左,右ウエブによつて
    3個の中空状ブロツクを形成し、該各中空状ブ
    ロツクをそれぞれ他の中空状ブロツクと接合す
    るとき上,下のフランジと左,右のウエブとの
    合せ面が異なるように、左,右のウエブに対し
    て上,下のフランジを凹凸状に形成し、また第
    1の中空状ブロツクにはブームフート部を設
    け、第2の中空状ブロツクにはブームシリンダ
    取付部を設け、第3の中空状ブロツクにはアー
    ム取付部を設け、前記第2の中空状ブロツクに
    は一または複数の隔壁を設け、該隔壁は前記第
    2の中空状ブロツク内で全周溶接することによ
    り該第2の中空状ブロツクに固着し、かつ前記
    各中空状ブロツクをそれぞれ上,下フランジの
    合せ面、左,右ウエブの合せ面で溶接すること
    により一体的に接合してなる油圧シヨベル用ブ
    ーム。 (2) 前記第2の中空状ブロツクに設けられる隔壁
    はブームシリンダ取付部を挟んで位置する一の
    隔壁と他の隔壁とにより構成してなる実用新案
    登録請求の範囲(1)項記載の油圧シヨベル用ブー
    ム。 (3) 前記第2の中空状ブロツクに設けられる隔壁
    は第3の中空状ブロツク側に位置する一の隔壁
    により構成し、第1の中空状ブロツクには他の
    隔壁を設けてなる実用新案登録請求の範囲(1)項
    記載の油圧シヨベル用ブーム。 (4) 前記隔壁は第2の中空状ブロツクを構成する
    上,下フランジ、左,右ウエブ内面に対して全
    周溶接することにより固着してなる実用新案登
    録請求の範囲(1)項記載の油圧シヨベル用ブー
    ム。
JP15067281U 1981-10-09 1981-10-09 油圧シヨベル用ブ−ム Granted JPS5854456U (ja)

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JPS5854456U JPS5854456U (ja) 1983-04-13
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WO2012144037A1 (ja) 2011-04-20 2012-10-26 日立建機株式会社 建設機械用ブーム
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