JP4316950B2 - 建設機械の旋回フレーム構造 - Google Patents

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本発明は、油圧ショベル等の建設機械の旋回体に備えられ、側板と底板とを含むセンタフレームを有する建設機械の旋回フレーム構造に関する。
図12は建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す斜視図である。この油圧ショベルは、走行体20上に旋回体21が配置されており、この旋回体21に本発明の対象としている旋回フレーム22が備えられている。
この旋回フレーム22の従来構造として例えば図13,14に示すものが提案されている。図13は平面図、図14は側面図である。
これらの図13,14に示す従来の旋回フレーム構造は、前側位置にセンタフレーム23を備え、後側位置にテールフレーム24を備えている。センタフレーム23は、底板25と、この底板25上に立設され、溶接接合される一対のウェブすなわち側板26,27と、これらの側板26,27間に溶接接合される板部材すなわち隔壁28とを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
上述のようにセンタフレーム23が構成される従来技術においては、一般に、センタフレーム23の製作に際して、底板25上に一対の側板26,27を立設し、これらの側板26,27と底板25とを位置決めし、固定保持する大きな保持治具が必要となっている。
このように、保持治具で側板26,27と底板25とを位置決めし、固定保持した状態で溶接により互いに仮付けされ、その後最終的に位置調整され、本溶接によってこれらの側板26,27と底板25が一体化されて、センタフレーム23が出来上がる。
特許第2719469号公報(段落番号0009、図1,2)
上述のように従来技術は、側板26,27を底板25上に配置し、位置決めするときにこれらの側板26,27と底板25とを固定保持する大きな保持治具が必要となっている。
このため従来技術は、この保持治具の製作費がかかる問題がある。また、この保持治具は形状寸法が大きいことから取扱いが煩雑となり、その保管場所として大きな配置スペースが必要となるとともに、この保持治具の維持管理費が増加しやすい問題もある。
本発明は、このような従来技術における実状からなされたもので、その目的は、側板と底板とを互いに固定保持する保持治具を要することなくセンタフレームを製作することができる建設機械の旋回フレーム構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、建設機械の旋回体に備えられ、下面に旋回輪取付面を有する底板上に前記旋回輪取付面を横切るように設けられる一対の側板と、前記一対の側板間に設けられる隔壁とを互いに接合させたセンタフレームを有する建設機械の旋回フレーム構造において、前記センタフレームの前記一対の側板と前記底板、及び前記一対の側板と前記隔壁には、それらを互いに係合させ、位置決めさせる係合部をそれぞれ有し、これら係合部は差し込み構造部から成り、前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部は、前記一対の側板のうちの一方の側板に形成した2つの突部と、前記一対の側板のうちの他方の側板に形成した2つの突部と、前記底板に形成され、前記一方の側板の2つの突部、前記他方の側板の2つの突部のそれぞれが差し込まれる4つの穴とから成り、前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部に含まれる4つの穴のすべてを旋回輪取付面よりも外側に位置させ、前記一対の側板と前記隔壁との差し込み構造部は、前記隔壁の左右両側縁部にそれぞれ形成される突部と、前記一対の側板にそれぞれ形成され、前記隔壁の突部が差し込まれる穴とから成り、前記一対の側板と前記隔壁との前記差し込み構造部によって、これらの一対の側板と隔壁とを位置決めし保持して一体物として形成し、この一体物を前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部により前記底板上に配置して位置決めして、前記一対の側板、前記隔壁、前記底板間を溶接することにより形成されるセンタフレームを有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、センタフレームの製作に際し、一対の側板と、これらの側板間に配置される隔壁とを互いに密着させて位置決めし、これらを所定の保持治具で保持させることにより強固な一体物とすることができ、この強固な一体物とした一対の側板及び隔壁が底板上に位置決めされる。これにより、一対の側板と底板とを互いに固定する保持治具を要することなく、これらの一対の側板と隔壁とから成る一体物と、底板とを溶接することができる。
また、一対の側板と底板との差し込み構造部が、一対の側板のうちの一方の側板に形成した2つの突部と、一対の側板のうちの他方の側板に形成した2つの突部と、底板に形成され、一方の側板の2つの突部、他方の側板の2つの突部のそれぞれが差し込まれる4つの穴とから成り、一対の側板と底板との差し込み構造部に含まれる4つの穴のすべてを旋回輪取付面よりも外側に位置させたことから、底板の4つの穴を介しての旋回輪内側のグリスバスへの雨水等の浸入を防止できる。
本発明は、センタフレームの製作に際し、一対の側板と、これらの側板間に配置される隔壁とを互いに密着させて位置決めし、これらを所定の保持治具で保持させることにより強固な一体物とすることができ、この強固な一体物とした一対の側板及び隔壁を底板上に位置決めでき、したがって一対の側板と底板とを従来用いられていたような保持治具を要することなく溶接することができる。これにより、保持治具に掛かる費用を従来に比べて削減でき、この保持治具の取扱いとか保管場所について考慮しなくて済み、センタフレームの製作全体に要する保持治具の維持管理費を従来に比べて低減できる。
また本発明は、一対の側板と底板との差し込み構造部が、一対の側板のうちの一方の側板に形成した2つの突部と、一対の側板のうちの他方の側板に形成した2つの突部と、底板に形成され、一方の側板の2つの突部、他方の側板の2つの突部のそれぞれが差し込まれる4つの穴とから成り、一対の側板と底板との差し込み構造部に含まれる4つの穴のすべてを旋回輪取付面の外側に位置させたことから、底板の4つの穴を介しての旋回輪内側のグリスバスへの雨水等の浸入を防止でき、安定した建設機械の構造の実現に貢献する。
以下,本発明に係る建設機械の旋回フレーム構造の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態の全体構成を示す斜視図である。
本実施形態は、建設機械例えば油圧ショベルに備えられるもので、図1に示すように、前側位置にセンタフレーム1を備え、後側位置にテールフレーム2を備え、両側位置のそれぞれにサイドフレーム3,4を備えている。
[センタフレームの側板と隔壁との接合構造]
図2は図1に示す本実施形態に備えられるセンタフレームを示す拡大斜視図、図3は図2に示すセンタフレームの平面図、図4は図2に示すセンタフレームの要部を破断した側面図、図5は図4のA−A断面拡大図、図6は図4のE部拡大図である。
本実施形態は、センタフレーム1に含まれる一対の側板6,7と、これらの側板6,7間に配置される隔壁8とを互いに係合させ、位置決めさせる係合部を備えている。この係合部は、例えば差し込み構造部から成っている。
係合部を構成するこの差し込み構造部は、例えば、図3,4,5に示すように一対の側板6,7のそれぞれに形成した穴6a,7aと、隔壁8の両側縁部に形成され、穴6a,7aに差し込まれる突部8a,8bとから成っている。
側板6,7のそれぞれには、図4に示すように、この油圧ショベルの吊上げを可能にさせる吊穴9と、図示しないブームの根元部分を連結するピンが挿入されるブームフートピン穴9aと、ブームを駆動する図示しないブームシリンダを連結するピンが挿入されるブームシリンダピン穴9bとが形成されている。
上述した側板6,7のそれぞれに形成される穴6a,7aは、図4に例示するように、ブームフートピン穴9aの中心と吊穴9の中心とを結ぶ線よりも下方位置であって、ブームシリンダピン穴9bの中心と吊穴9の中心とを結ぶ線よりも上方位置に形成してある。
[センタフレームの側板と底板との接合構造]
また本実施形態は、センタフレーム1に含まれる一対の側板6,7と、底板5とを互いに係合させ、位置決めさせる係合部を備えている。この係合部も例えば差し込み構造部から成っている。
この係合部を構成する差し込み構造部は、例えば、図4,6等に例示するように、側板7に対応させて底板5に一対形成した穴5a,5b、側板6に対応させて底板5に一対形成した穴、すなわち合計4つの穴と、底板5の穴5a,5bのそれぞれ対応するものに差し込まれる側板7の突部7c,7dと、底板5の他の穴のそれぞれ対応するものに差し込まれる側板6の2つの突部とから成っている。
なお、上述した側板7,6に形成される突部7c,7d等は、図4のE部、F部で例示するように、互いに同等の形状寸法に設定してある。これに伴って、底板5に形成される穴5a,5b等の合計4つの穴も、互いに同等の形状寸法に設定してある。
また、上述した差し込み構造部は、図4に示すように、旋回輪取付面5cの外側に位置させてある。
[エンジンブラケットとフレーム部材の側板との接合構造]
図7は図1に示す本実施形態に備えられるテールフレームを示す斜視図、図8は図7に示すテールフレームの拡大側面図、図9は図8のB−B断面図である。
また本実施形態は、テールフレーム2に含まれるエンジンブラケット13,14と、一対のフレーム部材すなわちIビーム11,12の側板11b,12bとを互いに係合させ、位置決めさせる係合部を備えている。この係合部も例えば差し込み構造部から成っている。
この係合部を構成する差し込み構造部は、例えば図8,9等に例示するように、Iビーム12の側板12bの前側部分12b1に形成した穴12b3、後側部分12b2に形成した穴12b4、Iビーム11の側板11bの前側部分に形成した穴、後側部分に形成した穴、すなわち合計4つの穴と、エンジンブラケット13の両端部に形成され、側板12bの穴12b3に差し込まれる突部13a、側板11bの前側部分に形成した穴に差し込まれる突部、エンジンブラケット14の両端部に形成され、側板12bの穴12b4に差し込まれる突部14a、側板11bの後側部分に形成した穴に差し込まれる突部、すなわち合計4つの突部とから成っている。
Iビーム12の側板12bに形成される穴12b3は、側板12bの前側部分12b1の中立軸15上に位置させてあり、側板12bに形成される穴12b4は、側板12bの後側部分12b2の中立軸14上に位置させてある。同様にIビーム11の側板11bの前側部分に形成される穴は、側板11bの前側部分の中立軸上に位置させてあり、側板11bの後側部分に形成される穴は、側板11bの後側部分の中立軸上に位置させてある。
なお図7に示すように、Iビーム11は、側板11bの下部に下フランジ11aを、上部に上フランジ11cを、それぞれ一体に備えている。同様にIビーム12も、側板12bの下部に下フランジ12aを、上部に上フランジ12cを、それぞれ一体に備えている。
[Iビームの上フランジとセンタフレームの側板との接合構造]
図10は図7に示すテールフレームを構成するIビームの上フランジと、センタフレームを構成する側板との接合構造を示す図で、(a)図は要部平面図、(b)図は要部側面図、図11は図10に示すIビームの上フランジと側板との組み込み時の状態を示す図で、(a)図は要部平面図、(b)図は要部側面図である。
図11の(a)図に示すように、例えばIビーム12の上フランジ12cの前端部に平面視形状がコ時形状の開口部12c1を形成し、この開口部12c1にセンタフレーム1の側板7を差し込ませる構造にしてある。図11の(b)図に示すように、センタフレーム1の側板7に段差部7bを形成してあり、この段差部7bを形成する上段面と下段面の高さ寸法を、Iビーム12の上フランジ12cの厚さ寸法よりもL3だけ大きい寸法に設定してある。
同様に図7に示すように、Iビーム11の上フランジ11cの前端部に平面視形状がコ字形状の開口部11c1を形成し、この開口部11c1にセンタフレーム1の側板6を差し込ませる構造にしてある。図2に示すように、センタフレーム1の側板6に段差部6bを形成してあり、この段差部6bを形成する上段面と下段面の高さ寸法を、Iビーム11の上フランジ11cの厚さ寸法よりも図11の(b)図に示すL3だけ大きい寸法に設定してある。
また、図11の(a)図に示すように、Iビーム12の上フランジ12cの開口部12c1が形成されている前端部の平面視形状を先細状に形成してある。開口部12c1の寸法をLとすると、例えば上フランジ12の前端部から寸法L2の範囲は同一の幅寸法に設定してあり、この寸法L2に続く寸法L1の範囲は、前端部から離れるに従って徐々に幅寸法が大きくなるように設定してある。Iビーム11の上フランジ11c側も同様に設定してある。
図11の(a)(b)図に示す状態からIビーム12の上フランジ12cの開口部12c1にセンタフレーム1の側板7を差し込んだ後には、図10の(a)(b)図に示すように、上フランジ12cと側板7とが溶接接合される。すなわち、側板7の段差部7bと上フランジ12cの開口部12c1の壁面との間、上フランジ12cの上面と側板7の側面との間、上フランジ12cの前端面と側板7の側面との間、上フランジ12cの下面と側板7の側面との間のそれぞれに溶接部17が形成される。この溶接部17は、例えば自動溶接によって連続的に形成される。
図7に示すIビーム11と図2に示すセンタフレーム1の側板6との溶接接合も、上述と同様にしておこなわれる。
上述のように構成した各接合構造の作用効果について以下に説明する。
[センタフレームの側板と隔壁との接合構造の作用効果]
本実施形態は、センタフレーム1の製作に際し、一対の側板6,7に形成された穴6a,7aのそれぞれに、隔壁8に形成された突部8a,8bのそれぞれ対応するものを差し込むことにより、一対の側板6,7と、これらの側板6,7間に配置される隔壁8とを互いに密着させ、位置決めすることができ、例えばこの状態で側板6,7と隔壁8とを所定の保持治具で保持させることにより、強固な一体物を形成できる。したがって、このように強固な一体物とした側板6,7、及び隔壁8を底板5上に配置すれば、これらの側板6,7、隔壁8を含む一体物を底板5上に安定して配置し、位置決めすることができる。
すなわち、センタフレーム1の製作に際しての溶接開始前に、側板6,7と底板5とを保持する大きな保持治具を要することがない。したがって、この保持治具に掛かる費用を削減できる。また、側板6,7と底板5とを保持する保持治具の取扱いとか、保管場所について考慮しなくて済み、センタフレーム1の製作全体に要する保持治具の維持管理費を低減できる。
また、係合部を構成する側板7の穴7aを、ブームフートピン穴9aの中心と吊穴9の中心とを結ぶ線よりも下方の領域であって、ブームシリンダピン穴9bの中心と吊穴9の中心とを結ぶ線よりも上方の領域に位置させたことから、側板7の強度低下を抑えることができる。側板6についても同様に強度低下を抑えることができる。これらにより、センタフレーム1の安定した構造強度を確保できる。
なお、上述のようにして側板6,7と隔壁8とが所定の保持治具で保持された状態で底板5上に位置決めされた後には、側板6,7と隔壁8とが、また、側板6,7と底板5とが、それぞれ仮付け溶接される。その後、側板6,7、隔壁8、底板5間の最終的な位置決め調節等が実施され、本溶接がなされてセンタフレームが出来上がる。
[センタフレームの側板と底板との接合構造の作用効果]
本実施形態は、センタフレーム1の製作に際し、側板7に対応させて底板5に一体形成した穴5a,5b、側板6に対応させて底板5に一体形成した穴のそれぞれに、側板7,6に形成した突部7c,7d等の対応するものを差し込むことにより、一対の側板6,7と底板5とを互いに密着させることができ、位置決めできる。これにより、側板6,7と底板5とを互いに固定する保持治具を要することなく、これらの側板6,7と底板5とを溶接することができる。したがって、上述したように、この保持治具に掛かる費用を削減でき、側板6,7と底板5とを保持する保持治具の取扱いとか保管場所について考慮しなくて済み、センタフレーム1の製作全体に要する保持治具の維持管理費を低減できる。
また、側板6,7と底板5との差し込み構造部を旋回輪取付面5cの外側に位置させたことから、この差し込み構造部を介しての旋回輪内側のグリスバスへの雨水等の浸入を防止でき、安定した油圧ショベルの構造の実現に貢献する。
[エンジンブラケットとフレーム部材の側板との接合構造の作用効果]
本実施形態は、テールフレーム2の製作に際し、フレーム部材すなわちIビーム12,11の側板12b,11bのそれぞれに形成した穴12b3,12b4等に、エンジンブラケット13,14に形成された突部13a,14a等のそれぞれ対応するものを差し込むことにより、エンジンブラケット13,14とIビーム11,12とを互いに密着させて位置決めし、テールフレーム2の底板10上に動かないように配置することができる。したがって、エンジンブラケット13,14とIビーム11,12とを保持する保持治具を要することがなく、この保持治具に係る費用を削減でき、エンジンブラケット13,14とIビーム11,12とを位置決め保持する保持治具の取扱いとか、保管場所について考慮しなくて済み、テールフレーム2の製作費を低減できる。
[Iビームの上フランジとセンタフレームの側板との接合構造の作用効果]
テールフレーム2に含まれるIビーム11,12の上フランジ11c,12cと、センタフレーム2に含まれる側板6,7との溶接接合に際しては、上フランジ11c,12cのそれぞれの前端部に形成された開口部11c1,12c1に、側板6,7のそれぞれが差し込まれた状態において、上フランジ11c,12cの前端部と側板6,7とが溶接される。したがって、開口部11c1,12c1を介して上フランジ11c,12cと側板6,7相互間の動きが規制され、この状態において溶接することにより、肉盛り溶接を要することなく、またグラインダ仕上げを要することなく所定の接合強度を確保できる。これにより、作業工数を低減でき、この旋回フレームの製作費を抑えることができる。
また、上述のように上フランジ11c,12cと側板6,7との溶接に際し、肉盛り溶接を要せず、溶接後のグラインダ仕上げを要しないことから、上述したように連続的な自動溶接が可能となる。この自動溶接を実施すれば、さらに作業工数を低減できる。
また、上フランジジ11c,12cの開口部11c1,12c1に、側板6,7が差し込まれた際に、側板6,7に形成された段差部6b,7bの上段面を上フランジ11c,12cの上面よりも突出させることができる。したがって、その突出した部分を利用して、上フランジ11c,12cと側板6,7とを溶接させることができ、安定した溶接構造を確保できる。
また、側板6,7の段差部6b,7bと上フランジ11c,12cの開口部11c1,12c1のそれぞれの壁面との間の溶接作業、上フランジ11c,12cの上面と側板6,7との間の溶接作業、上フランジ11c,12cの前端面と側板6,7の側面との間の溶接作業、上フランジ11c,12cの下面と側板6,7の側面との間の溶接作業を連続的に実施可能であるとともに、これらの溶接作業を実施することにより強固な接合強度を確保でき、安定した旋回フレームを確保できる。
また、上フランジ11c,12cの前端部の開口部11c1,12c1に側板6,7のそれぞれを差し込んだ際に、開口部11c1,12c1は平面視コ字形状に形成されているので、開口部11c1,12c1の壁面に側板6,7をそれぞれ密着させることができ、上フランジ11c,12cと側板6,7との位置決め精度を高めることができ、製作精度の高い旋回フレームを確保することができる。
また、上フランジ11c,12cの前端部を平面視で先細状に形成したことにより、上フランジ11c,12cの前端部と側板6,7間の溶接部17等における応力集中を緩和させることができ、安定した溶接構造とすることができる。
本発明の建設機械の旋回フレーム構造の一実施形態の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す本実施形態に備えられるセンタフレームを示す拡大斜視図である。 図2に示すセンタフレームの平面図である。 図2に示すセンタフレームの要部を破断した側面図である。 図4のA−A断面拡大図である。 図4のC部拡大図である。 図1に示す本実施形態に備えられるテールフレームを示す斜視図である。 図7に示すテールフレームの拡大側面図である。 図8のB−B断面拡大図である。 図7に示すテールフレームを構成するIビームの上フランジと、センタフレームを構成する側板との接合構造を示す図で、(a)図は要部平面図、(b)図は要部側面図である。 図10に示すIビームの上フランジと側板との組み込み時の状態を示す図で、(a)図は要部平面図、(b)図は要部側面図である。 建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す斜視図である。 従来の旋回フレーム構造の一例を示す平面図である。 図13に示す旋回フレーム構造の側面図である。
符号の説明
1 センタフレーム
5 底板
5a 穴(係合部)
5b 穴(係合部)
5c 旋回輪取付面
6 側板
7 側板
7c 突部(係合部)
7d 突部(係合部)
21 旋回体

Claims (1)

  1. 建設機械の旋回体に備えられ、下面に旋回輪取付面を有する底板上に前記旋回輪取付面を横切るように設けられる一対の側板と前記一対の側板間に設けられる隔壁とを互いに接合させたセンタフレームを有する建設機械の旋回フレーム構造において、
    前記センタフレームの前記一対の側板と前記底板、及び前記一対の側板と前記隔壁には、それらを互いに係合させ、位置決めさせる係合部をそれぞれ有し、これら係合部は差し込み構造部から成り、
    前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部は、前記一対の側板のうちの一方の側板に形成した2つの突部と、前記一対の側板のうちの他方の側板に形成した2つの突部と、前記底板に形成され、前記一方の側板の2つの突部、前記他方の側板の2つの突部のそれぞれが差し込まれる4つの穴とから成り、前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部に含まれる4つの穴のすべてを旋回輪取付面よりも外側に位置させ、
    前記一対の側板と前記隔壁との差し込み構造部は、前記隔壁の左右両側縁部にそれぞれ形成される突部と、前記一対の側板にそれぞれ形成され、前記隔壁の突部が差し込まれる穴とから成り、
    前記一対の側板と前記隔壁との前記差し込み構造部によって、これらの一対の側板と隔壁とを位置決めし保持して一体物として形成し、この一体物を前記一対の側板と前記底板との前記差し込み構造部により前記底板上に配置して位置決めして、前記一対の側板、前記隔壁、前記底板間を溶接することにより形成されるセンタフレームを有することを特徴とする建設機械の旋回フレーム構造。
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