JP2003327153A - 車両のフレーム構造 - Google Patents

車両のフレーム構造

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JP2003327153A
JP2003327153A JP2002137264A JP2002137264A JP2003327153A JP 2003327153 A JP2003327153 A JP 2003327153A JP 2002137264 A JP2002137264 A JP 2002137264A JP 2002137264 A JP2002137264 A JP 2002137264A JP 2003327153 A JP2003327153 A JP 2003327153A
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JP
Japan
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cross member
side rails
front cross
width
rails
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JP2002137264A
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English (en)
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Sunao Ito
直 伊藤
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のフレーム構造に関し、両サイドレール
の組幅精度を向上し且つ該両サイドレールとフロントク
ロスメンバとの組付け作業に要する労力と時間を軽減す
る。 【解決手段】 左右のサイドレール2,2の前端部間を
車幅方向に連結するフロントクロスメンバ4を、両サイ
ドレール2,2の組幅Wよりも大きな幅で且つ車両後方
に向け溝形を成すチャンネル材により構成し、その溝形
内に両サイドレール2,2の組幅Wに相当する配置間隔
で一対のスティフナ5,5を装着し、その内側面に対し
両レール2,2の外側面を沿わせて該レール2,2の前
端部をフロントクロスメンバ4の溝形内に内嵌せしめ、
その上下のフランジ4aと両レール2,2の上下フラン
ジ2aとの重なり部分を締結し、両レール2,2のウェ
ブ2bをスティフナ5,5を介しフロントクロスメンバ
4側とも締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のフレーム構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の大型トラックにおけるフレ
ーム構造の前方部分を示すもので、ここに図示されてい
る通り、シャシフレーム1を成す左右のサイドレール
2,2の前端部は、車幅方向に延びるフロントクロスメ
ンバ3により連結されている。
【0003】より具体的には、両サイドレール2,2
が、車幅方向内側を向く溝形を成すようにしたチャンネ
ル材により構成されていると共に、フロントクロスメン
バ3が、両サイドレール2,2の組幅Wより若干小さな
幅で且つ車両後方に向け溝形を成すチャンネル材により
構成され、前記両サイドレール2,2の前端部の溝形内
に前記フロントクロスメンバ3の左右端部が内嵌するよ
うになっており、互いに重なり合う上下のフランジ2
a,3a同士をボルトやリベットで締結して相互連結を
図るようにしてある。尚、図5中における2bは両サイ
ドレール2,2を成すチャンネル材のウェブ、3bはフ
ロントクロスメンバ3を成すチャンネル材のウェブ、3
cはフロントクロスメンバ3の軽減孔を示す。
【0004】そして、このように左右のサイドレール
2,2の前端部間をフロントクロスメンバ3で連結する
にあたっては、これ以降の組立工程でシャシフレーム1
上に搭載されていくことになる各種の部材の車幅方向精
度をサイドレール2,2の組幅Wを基準として決定して
いくことになるため、この組幅Wを精度良く管理するこ
とが非常に重要となる。
【0005】例えば、図5に例示している如き大型トラ
ックの場合には、両サイドレール2,2の前端部付近に
キャブを傾動自在(エンジン点検時にキャブを前方へチ
ルトさせるため)に支持するためのブラケット構造が組
付けられることになるが、ここで両サイドレール2,2
の組幅Wが精度良く決められていないと、キャブの円滑
なチルトが困難になったり、走行時に異音が生じたりす
るといった不具合が起こりかねないのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、両サイドレール2,2の前端部のフランジ2
aとフロントクロスメンバ3の左右端部のフランジ3a
とに穿設された締結孔を余裕のある大きな径で開けてお
き、相互の締結孔の位置合わせによる全点調整で両サイ
ドレール2,2の組幅Wが規格寸法内に収まるようにフ
ロントクロスメンバ3の組付け作業を行うようにしてい
たため、両サイドレール2,2の組幅Wの精度を高める
こと自体が難しい上に、サイドレール2,2のような大
型重量物とフロントクロスメンバ3とを繰り返し何度も
位置合わせする組付け作業に多大な労力と時間を要する
という問題があった。
【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、両サイドレールの組幅精度を向上し且つ該両サイド
レールとフロントクロスメンバとの組付け作業に要する
労力と時間を軽減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右のサイド
レールの前端部間を車幅方向に連結するフロントクロス
メンバを、両サイドレールの組幅よりも大きな幅で且つ
車両後方に向け溝形を成すチャンネル材により構成し、
このフロントクロスメンバの溝形内に両サイドレールの
組幅に相当する配置間隔で一対のスティフナを装着する
と共に、該各スティフナの内側面に対し両サイドレール
の外側面を沿わせて両サイドレールの前端部をフロント
クロスメンバの溝形内に内嵌せしめ、該フロントクロス
メンバの上下のフランジと両サイドレールの上下フラン
ジとの重なり部分を連結すると共に、両サイドレールの
ウェブを前記スティフナを介しフロントクロスメンバ側
と連結したことを特徴とする車両のフレーム構造、に係
るものである。
【0009】而して、このようにすれば、フロントクロ
スメンバに装着される両スティフナの配置間隔を予め精
度良く調整しておくことにより、この両スティフナを装
着したフロントクロスメンバを治具がわりに利用し、各
スティフナの内側面に対し両サイドレールの外側面を沿
わせて配置することで両サイドレールの組幅を容易に規
格寸法内に決めることが可能となる。
【0010】即ち、従来の如き大型重量物のサイドレー
ルとフロントクロスメンバとを繰り返し何度も位置合わ
せする組付け作業を行うことに比べ、フロントクロスメ
ンバに比較的小型軽量なスティフナを装着して高い精度
で配置間隔を決めることの方が遥かに容易であるので、
このように高い精度で配置間隔を決めてスティフナを装
着したフロントクロスメンバを治具がわりに利用できれ
ば、両サイドレールとフロントクロスメンバとの組付け
作業の際に面倒な位置合わせを繰り返す必要がなくな
り、斯かる組付け作業に多くの手間をかけなくて済むこ
とになる。
【0011】また、両サイドレールの上下フランジとフ
ロントクロスメンバの上下フランジとの重なり部分を連
結するだけでなく、両サイドレールのウェブも前記ステ
ィフナを介しフロントクロスメンバ側と連結するように
しており、しかも、両サイドレールの前端部とフロント
クロスメンバの左右端部との連結箇所の剛性がスティフ
ナによる補強で高められるようにもなっているので、フ
レーム剛性が従来構造に劣らず高く維持されることにな
る。
【0012】更に、本発明のフレーム構造をより具体的
に実施するにあたっては、例えば、スティフナが、サイ
ドレールのウェブに沿う縦板部と、該縦板部の上下端で
車幅方向の外側に屈曲してフロントクロスメンバの上下
フランジの夫々に沿う一対の横板部とを一体的に備え、
その各横板部が両サイドレールとフロントクロスメンバ
のウェブ同士が成す隅部を補強するガセットとして機能
するように形成されていると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0014】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図5と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしている。
【0015】本形態例においては、先の図5におけるフ
ロントクロスメンバ3に替えて、両サイドレール2,2
の組幅Wよりも大きな幅で且つ車両後方に向け溝形を成
すチャンネル材により構成したフロントクロスメンバ4
を採用し、このフロントクロスメンバ4の溝形内に両サ
イドレール2,2の組幅Wに相当する配置間隔で一対の
スティフナ5,5を配置すると共に、該各スティフナ
5,5の内側面を成す縦板部5bに対し両サイドレール
2,2の外側面を成すウェブ2bを沿わせて両サイドレ
ール2,2の前端部をフロントクロスメンバ4の溝形内
に内嵌せしめるようにしてある。
【0016】即ち、前記各スティフナ5,5は、両サイ
ドレール2,2のウェブ2bに沿う縦板部5bと、該縦
板部5bの上下端で車幅方向の外側に屈曲してフロント
クロスメンバ4の上下フランジ4aの夫々に沿う一対の
横板部5a,5aとを一体的に備えて前面視(図4参
照)でコの字形を成すように構成されており、その各ス
ティフナ5,5の横板部5aが、両サイドレール2,2
のウェブ2bとフロントクロスメンバ4のウェブ4bと
が成す隅部を補強するガセットとして機能するようにな
っている。
【0017】そして、各スティフナ5,5における上下
の横板部5a,5aは、リベット6(ボルトでも可)に
よりフロントクロスメンバ4の上下のフランジ4aに締
結されており、他方、フロントクロスメンバ4の上下の
フランジ4aと両サイドレール2,2の上下フランジ2
aとの重なり部分がリベット7(ボルトでも可)により
締結され、しかも、両サイドレール2,2のウェブ2b
とスティフナ5,5の縦板部5bとの間がリベット8
(ボルトでも可)により連結されるようになっている。
【0018】尚、図中における4cはフロントクロスメ
ンバ4の軽減孔を示す。
【0019】而して、このようにすれば、フロントクロ
スメンバ4に装着される両スティフナ5,5の配置間隔
を予め精度良く調整しておくことにより、この両スティ
フナ5,5を装着したフロントクロスメンバ4を治具が
わりに利用し、スティフナ5,5の内側面を成す縦板部
5bに対し両サイドレール2,2の外側面を成すウェブ
2bを沿わせて配置することで両サイドレール2,2の
組幅Wを容易に規格寸法内に決めることが可能となる。
【0020】即ち、従来の如き大型重量物のサイドレー
ル2,2とフロントクロスメンバ3(図5参照)とを繰
り返し何度も位置合わせする組付け作業を行うことに比
べ、フロントクロスメンバ4に比較的小型軽量なスティ
フナ5,5を装着して高い精度で配置間隔を決めること
の方が遥かに容易であるので、このように高い精度で配
置間隔を決めてスティフナ5,5を装着したフロントク
ロスメンバ4を治具がわりに利用できれば、両サイドレ
ール2,2とフロントクロスメンバ4との組付け作業の
際に面倒な位置合わせを繰り返す必要がなくなり、斯か
る組付け作業に多くの手間をかけなくて済むことにな
る。
【0021】また、両サイドレール2,2の上下フラン
ジ2aとフロントクロスメンバ4の上下フランジ4aと
の重なり部分を連結するだけでなく、両サイドレール
2,2のウェブ2bも前記スティフナ5,5を介しフロ
ントクロスメンバ4側と連結するようにしており、しか
も、両サイドレール2,2の前端部とフロントクロスメ
ンバ4の左右端部との連結箇所の剛性がスティフナ5,
5による補強で高められるようにもなっているので、フ
レーム剛性が従来構造に劣らず高く維持されることにな
る。
【0022】従って、上記形態例によれば、両スティフ
ナ5,5を装着したフロントクロスメンバ4を治具がわ
りに利用することにより、両サイドレール2,2の組幅
Wを容易に規格寸法内に決めることができ、しかも、フ
レーム剛性を従来構造に劣らず高く維持することができ
るので、フレーム剛性を低下することなく両サイドレー
ル2,2の組幅精度を向上し且つ該両サイドレール2,
2とフロントクロスメンバ4との組付け作業に要する労
力と時間を大幅に軽減することができる。
【0023】尚、本発明の車両のフレーム構造は、上述
の形態例にのみ限定されるものではなく、両サイドレー
ルとフロントクロスメンバとスティフナとの相互連結に
はボルト締結や溶接等といった連結手段を用いても良い
こと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】上記した本発明の車両のフレーム構造に
よれば、両スティフナを装着したフロントクロスメンバ
を治具がわりに利用することにより、両サイドレールの
組幅を容易に規格寸法内に決めることができ、しかも、
フレーム剛性を従来構造に劣らず高く維持することがで
きるので、フレーム剛性を低下することなく両サイドレ
ールの組幅精度を向上し且つ該両サイドレールとフロン
トクロスメンバとの組付け作業に要する労力と時間を大
幅に軽減することができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の両サイドレールとフロントクロスメンバ
との組付け箇所の平面図である。
【図3】図2のIII−III方向の矢視図である。
【図4】図3のIV−IV方向の矢視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シャシフレーム 2 サイドレール 2a フランジ 2b ウェブ 4 フロントクロスメンバ 4a フランジ 4b ウェブ 5 スティフナ 5a 横板部 5b 縦板部 W 組幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のサイドレールの前端部間を車幅方
    向に連結するフロントクロスメンバを、両サイドレール
    の組幅よりも大きな幅で且つ車両後方に向け溝形を成す
    チャンネル材により構成し、このフロントクロスメンバ
    の溝形内に両サイドレールの組幅に相当する配置間隔で
    一対のスティフナを装着すると共に、該各スティフナの
    内側面に対し両サイドレールの外側面を沿わせて両サイ
    ドレールの前端部をフロントクロスメンバの溝形内に内
    嵌せしめ、該フロントクロスメンバの上下のフランジと
    両サイドレールの上下フランジとの重なり部分を連結す
    ると共に、両サイドレールのウェブを前記スティフナを
    介しフロントクロスメンバ側と連結したことを特徴とす
    る車両のフレーム構造。
  2. 【請求項2】 スティフナが、サイドレールのウェブに
    沿う縦板部と、該縦板部の上下端で車幅方向の外側に屈
    曲してフロントクロスメンバの上下フランジの夫々に沿
    う一対の横板部とを一体的に備え、その各横板部が両サ
    イドレールとフロントクロスメンバのウェブ同士が成す
    隅部を補強するガセットとして機能するように形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の車両のフレー
    ム構造。
JP2002137264A 2002-05-13 2002-05-13 車両のフレーム構造 Pending JP2003327153A (ja)

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Cited By (5)

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