JPH11190096A - 合成セグメント構造 - Google Patents

合成セグメント構造

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JPH11190096A
JPH11190096A JP9366177A JP36617797A JPH11190096A JP H11190096 A JPH11190096 A JP H11190096A JP 9366177 A JP9366177 A JP 9366177A JP 36617797 A JP36617797 A JP 36617797A JP H11190096 A JPH11190096 A JP H11190096A
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JP
Japan
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main girder
concrete
segment
plate
joint
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JP9366177A
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Inventor
Masayuki Okimoto
真之 沖本
Kenichiro Imafuku
健一郎 今福
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼殻体とコンクリ−トとの合成一体化が確実
になされる合成セグメント構造を提供する。 【解決手段】 継手板と主桁で外周を囲まれた鋼殻体の
内空にコンクリートを充填してなる合成構造セグメント
において、前記継手板12に開設するボルト挿通孔16
を挾んで、当該継手板12と垂直で、かつ主桁相互が並
行する配置で、少なくとも一方が開孔鋼板よりなる外主
桁11aと内主桁11bを構成してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木,建築,トン
ネル分野などで用いられる鋼とコンクリートの合成構造
よりなるセグメントやプレキャストブロック(以下合成
セグメント構造という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の合成セグメント構造は、図11に
示すように鋼板製の主桁1と継手板2と縦リブ3とスキ
ンプレート4に囲まれた一面解放、五面鋼殻の鋼殻六面
体5にコンクリート(図示せず)を充填して構成され
る。また、主桁1と継手板2に設けられるボルト挿通孔
6を挾んで、この主桁1と継手板2の内側にボルトボッ
クス7a(ボルト締結作業用空間)を形成するための仕
切板7が設けられる。
【0003】前記構成の合成構造セグメントは、鋼殻六
面体5を構成する鋼製の各部材の表面が平滑で、コンク
リートとの付着が小さく、鋼殻部材とコンクリートとの
合成一体化に限界があり、特にセグメントの加工コスト
上昇に影響する縦リブ3を省略すると、さらにコンクリ
ートとの合成一体化が低下し、曲げ剛性やコンクリート
の耐ひび割れ性が劣るなどの大巾な性能低下をまねく。
【0004】一方、前記セグメント構造と類似するシー
ルド用セグメントにおける継手構造が実開平1−160
095号に開示されている。しかし、この継手構造は、
継手板からボルトボックスの仕切板を介して鉄筋に荷重
伝達する3部材連続構造であり、特に板材である鋼板と
棒材である鉄筋の溶接のため適正な開先形状がとりにく
く、溶接量も多く、コストアップになるばかりでなく、
品質的にも不良となりやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
合成構造セグメントはいずれも、鋼殻体とコンクリート
との合成化不良,曲げ剛性の低下,ひび割れ等の問題、
あるいは製作コストアップ,品質不良等の課題を有して
いる。
【0006】本発明は、前記の課題を解決し、鋼殻体と
コンクリートとの合成一体化の向上,曲げ剛性の増大,
ひび割れの低減,製作費のコストダウン,品質向上を図
った合成セグメント構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明は、継手板と主桁で外周を囲まれた鋼殻体の内
空にコンクリートを充填してなる合成セグメント構造に
おいて、前記継手板に開設するボルト挿通孔を挾んで、
当該継手板と垂直で、かつ主桁相互が並行する配置で、
少なくとも一方が開孔鋼板よりなる主桁を構成してなる
ことを特徴とする。また本発明において、前記ボルト挿
通孔を挾んで相互に並行配置する主桁の両方が開孔鋼板
よりなる内主桁であり、又は相互に並行配置する主桁の
一方が開孔鋼板あるいは開孔のない鋼板よりなる外主桁
であり、他方が開孔鋼板よりなる内主桁である構成を特
徴とする。また本発明において、前記継手板と並行に開
孔鋼板よりなる縦リブを設け、又は前記内主桁に代え
て、かつ前記外主桁と並行に開孔鋼板よりなる縦リブを
設けてなる構成を特徴とする。また本発明において、前
記開孔鋼板よりなる前記内主桁又は縦リブの前記開孔部
を貫通するように鉄筋が配筋され、かつ前記内空にコン
クリートが打設されている構成を特徴とする。
【0008】本発明によると、開孔鋼板で構成される主
桁,内主桁,縦リブ等の開孔にコンクリートが充填され
ることで、鋼殻とコンクリートとの合成一体化が確実と
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図を参照
して説明する。図1(a)には、第1実施形態に係るセ
グメント構成用の鋼殻体15が斜視図で示され、図1
(b)には、鋼殻体15にコンクリート9を充填してな
る合成構造セグメント10が断面で示されている。
【0010】各図に示されるように、鋼殻体15は、2
本の外主桁11aと4本の内主桁11bの合計6本の主
桁間が並行配置されて継手板12で溶接により結合さ
れ、これらにスキンプレート14を装着して構成され
る。前記内主桁11bのうち、外側の内主桁11bと外
主桁11aとの間隔Lと、内側の2つの内主桁11b,
11bの間隔L1 は等しく設けられ、かつこの間隔Lと
1 は、最内側の内主桁11bと外側の内主桁11bの
間隔L2 よりも大に設けられている。前記外側と内側の
各内主桁11bは開孔鋼板で構成され、それぞれ所定間
隔で複数の開孔部18を有している。
【0011】継手板12において、前記間隔LとL1
部位、つまり、外主桁11aと外側の内主桁11bで挾
まれる部位と、内側の2つの内主桁11bで挾まれる部
位に、継手用ボルトのボルト挿通孔16が上下2段に設
けられ、また、外主桁11aにも所定の間隔をあけて複
数のボルト挿通孔16が設けられている。また、外主桁
11aと外側の内主桁11bの間には、この内主桁11
bに開設のボルト挿通孔16を挾む部位にボルト締結作
業用空間19を形成するための仕切板17が複数設けら
れており、両外側に位置する仕切板17は、継手板12
からみて、これに開設のボルト挿通孔16の後方に位置
しており、継手板12側のボルト締結作業用空間19形
成の仕切板を兼ねている。また、2つの最内側の内主桁
11bの間にも、継手板12に開設のボルト挿通孔16
に挿通するボルトの締結作業用空間19形成の仕切板1
7が設けられている。
【0012】前記鋼殻体15の内側空間にコンクリート
9を隅間なく充填することで合成構造セグメント10が
構成される。前記コンクリート9の打設は、現場打ち又
は工場生産により行うものである。このとき、図1
(b)に示すようにコンクリート9は、内側と外側の内
主桁11bに開設の開孔部18にも流入して充填硬化さ
れ、それによりコンクリート9と鋼殻体15とが強固に
合成一体化された合成構造セグメント10が構成され
る。またこのとき、仕切板17と外主桁11a,内主桁
11bとで囲まれて構成されるボルト締結作業用空間1
9には、コンクリート9が充填されず、当該作業用空間
を円滑に形成できる。
【0013】本発明の第1実施形態に係る合成構造セグ
メント10では、コンクリート9と鋼殻体15との強固
な合成一体化に加えて、セグメント本体の曲げ剛性の向
上と、コンクリートの耐ひび割れ性が向上する。前記合
成構造セグメント10間の結合は継手板12に開設のボ
ルト挿通孔16に継手用ボルト(図示省略)を挿通して
連結し、合成セグメントリング間の結合は、外主桁11
aに開設のボルト挿通孔16に継手用ボルト(図示省
略)を挿通して連結する。
【0014】図2には本発明の第2実施形態に係る合成
構造セグメント10aが示されている。この第2実施形
態に係る合成構造セグメント10aでは、外主桁11a
が開孔鋼板で構成されていて、セグメントリング間を連
結するボルトのボルト挿通孔16を設けてある両端部を
除き、中間部にコンクリート流通用の複数の開孔部18
を有している構成が、発明の第1実施形態に係る合成構
造セグメント10と相違しており、他の構成は両セグメ
ントとも同じである。
【0015】第2実施形態に係る合成構造セグメント1
0aでは、外主桁11aに開孔部18が形成されている
ことでセグメントリング間の接合がより円滑となる。す
なわち、鋼板製の外主桁は全面がフラットでなく、波打
つことが多い。このため、連結ボルトでセグメントリン
グ間を接合するとき、相対するセグメントの外主桁11
a間に隙間が生じ、接合強度が低下するなど円滑なセグ
メントリング間接合ができない。この点に関し、本発明
の第2実施形態では、セグメントリング間を、ボルト挿
通孔16に挿通する継手用ボルト(図示せず)を用いて
接合したうえ、現場打ちで鋼殻体15の内側にコンクリ
ート9を充填する際、そのコンクリート9の一部を前記
外主桁11aの開孔部18を通して接合部間の隙間に充
填することにより、その隙間が埋められてセグメントリ
ング間の付着が確実となり、接合強度が向上する。
【0016】また、第2実施形態に係る合成構造セグメ
ント10aによると、後述するとおり、外主桁11aの
開孔部18を通して(利用して)、内主桁11bの開孔
部18に補強鉄筋を挿入する作業が容易となる。
【0017】図3には本発明の第3実施形態に係る合成
構造セグメント10bが示されている。この第3実施形
態に係る合成構造セグメント10bでは、継手板12が
開孔鋼板で構成されていて、セグメント間を連結するボ
ルトのボルト挿通孔16を設けてある両端部と中間部を
除く間隔L2 の部位にコンクリート流通用の複数の開孔
部18を有している構成及び、前記間隔L2 の部位にお
いて、この継手板12と並行にかつ所定の間隔をおいて
開孔鋼板で構成され、複数の開孔部18を有する縦リブ
13がその接合端縁を溶接して固定されている構成が第
2実施形態に係る合成構造セグメント10aと相違して
おり、他の構成は両セグメントとも同じである。
【0018】第3実施形態に係る合成構造セグメント1
0bでは、外主桁11aと継手板12と縦リブ13に開
孔部18が構成されていることで、第2実施形態に係る
セグメントのリング間接合の円滑化に加えて、セグメン
ト間の接合も円滑となる。すなわち、鋼板製の継手板は
若干は波打っており、継手用ボルトでセグメント間を接
合するとき、相対するセグメントの継手板12間に隙間
が生じ、接合強度が低下するなど円滑なセグメント間接
合ができない。この点に関し、第3実施形態では、セグ
メント間を継手用ボルト(図示せず)を用いて接合した
うえ、現場打ちで鋼殻体15の内側にコンクリート9を
充填する際、そのコンクリート9の一部を前記継手板1
2の開孔部18を通して接合部間の隙間に充填すること
により、その隙間が埋められてセグメント間の付着が確
実となり、接合強度が向上する。
【0019】図4には、本発明の第4実施形態に係る合
成構造セグメント10cが示されている。この第4実施
形態に係る合成構造セグメント10cでは、この合成構
造セグメント10cをセグメントリング間、つまりトン
ネル軸方向に連結するための外主桁11aに設けるボル
ト挿通孔16の配置位置が、当該外主桁11aの両端部
に2個ずつまとめて開設され、外主桁11aの中間部に
は開設されておらず、かつそれに伴ない外主桁11aと
内主桁11bの中間部には両主桁間を仕切る仕切板16
が設けられてない構成が第1実施形態の合成構造セグメ
ント10と相違し、他の構成は第1実施形態と同じであ
る。
【0020】図5には、本発明の第5実施形態に係る合
成構造セグメント10dが示されている。この第5実施
形態に係る合成構造セグメント10dでは、図3に示す
第3実施形態に係る合成構造セグメント10bの外主桁
11aにおいて、開孔部18を無くした構成がこの第3
実施形態と相違し、他の構成は第3実施形態に係る合成
構造セグメント10bと同じである。
【0021】図6には、本発明の第6実施形態に係る合
成構造セグメント10eが示されている。この第6実施
形態に係る合成構造セグメント10eでは、第1実施形
態に係る合成構造セグメント10における複数の内主桁
11bと同じ位置にかつ、あたかもこの内主桁11bの
中間部を切除した形状の開孔鋼板からなる開孔孔18付
きの複数の縦リブ13が継手板12と垂直に、かつ外主
桁11aと並行に溶接により配設固定されており、他の
構成は第1実施形態に係る合成構造セグメント10と同
じである。
【0022】第6実施形態に係る合成構造セグメント1
0eでは、縦リブ13を設けることにより鋼殻体15が
補強され、鋼殻体15内の空間にコンクリート9を充填
するとき、コンクリート9が縦リブ13の開孔部18内
にも流入し充填硬化されて、鋼殻体15とコンクリート
9との合成一体化がより確実になる。
【0023】図7には、本発明の第7実施形態に係る合
成構造セグメント10fが示されている。この第7実施
形態に係る合成構造セグメント10fでは、図4に示す
第4実施形態の合成構造セグメント10cにおける並行
する各内主桁11bの各開孔部18を挿通して補強鉄筋
20を配筋し、この補強鉄筋20を埋設するようにコン
クリート9を鋼殻体15内に充填する。
【0024】は補強鉄筋20は開孔部18を有しない両
側の外主桁11aの内側面に届くまで伸長しているが、
このような配筋をするには、鋼殻体15の製作時に、継
手板12と各内主桁11bとスキンプレート14とを溶
接して組立てた時点で、側方から補強鉄筋20を各内主
桁11bの開孔部18に挿入し、その後に外主桁11a
を、継手板12とスキンプレート14に溶接して組立て
れば、補強鉄筋20を配筋するうえでの不具合はない。
【0025】第7実施形態に係る合成構造セグメント1
0fによると、内主桁11bの開孔部18にコンクリー
ト9が充填されることに加え、補強鉄筋20とコンクリ
ート9が一体化し、かつ、補強鉄筋20は内主桁11b
の開孔部18内に拘束されているので、補強鉄筋20を
配筋した分だけ、先の各実施形態の合成構造セグメント
よりも鋼殻体15とコンクリート9との合成一体化の確
実性が飛躍的に向上し、合成構造セグメント10fの強
度が一層向上する。
【0026】図8には、本発明の第8実施形態に係る合
成構造セグメント10gが示されている。この第8実施
形態に係る合成構造セグメント10gでは、図6に示す
第6実施例形態の合成構造セグメント10eにおける並
行する各縦リブ13の各開孔部18を挿通して補強鉄筋
20を配筋し、この補強鉄筋20を埋設するようにコン
クリート9を鋼殻体15内に充填する。
【0027】この第8実施形態の場合も、補強鉄筋20
が開孔部18を有しない両側の外主桁11aの内側面に
届くまで伸長しているが、このような配筋のためには、
鋼殻体15の製作時に、継手板12と各縦リブ13とス
キンプレート14を溶接して組立てた時点で、側方から
補強鉄筋20を各縦リブ13の開孔部18に挿入し、そ
の後に外主桁11aを継手板12とスキンプレート14
に溶接して組立てれば、図示構造の補強鉄筋20を配筋
するうえでの不具合がない。
【0028】第8実施形態に係る合成構造セグメント1
0gによると、縦リブ13の開孔部18にコンクリート
9が充填されることに加え、補強鉄筋20とコンクリー
ト9が一体化し、かつ補強鉄筋20は縦リブ13の開孔
部18内に拘束されているので、第6実施形態の合成構
造セグメント10eと同様補強鉄筋20を配筋した分だ
け、鋼殻体15とコンクリート9との合成一体化が確実
となり、合成構造セグメント10gの強度が一層向上す
る。
【0029】図9には、本発明の第9実施形態に係る合
成構造セグメント10jが示されている。この第9実施
形態に係る合成構造セグメント10jでは、図8に示す
第8実施形態の合成構造セグメント10gにおける並行
する各縦リブ13の各開孔部18を挿通する補強鉄筋2
0に加えて、内主桁11bに沿って補強鉄筋20aを配
筋したものであり、この補強鉄筋20,20aを埋設す
るようにコンクリート9を鋼殻体15内に充填する。こ
の第9実施形態では、内主桁構造を補強鉄筋20aで代
替すると同時に、鋼殻体15とコンクリート9との合成
構造化をさらに確実にし、強度が向上する。
【0030】図10には、本発明の第10実施形態に係
る合成構造セグメント10hが示されている。この第9
実施形態に係る合成構造セグメント10hでは、図5に
示す第5実施例形態の合成構造セグメント10dにおけ
る、並行する各内主桁11bの各開孔部18と、継手板
12と並行する縦リブ13に開設の開孔部18を挿通し
てたて方向とよこ方向に交差して補強鉄筋20を配筋
し、この交差状の補強鉄筋20をそれぞれ埋設するよう
にコンクリート9を鋼殻体15内に充填する。
【0031】この第10実施形態の場合も、たて,よこ
の各補強鉄筋20が開孔部18を有しない両側の各主桁
11aと継手板12の内側面に届くまで伸長している
が、このような配筋のためには、鋼殻体15の製作時
に、複数の内主桁11bと縦リブ13とスキンプレート
14を溶接して組立てた時点で、補強鉄筋20を各内主
桁11bと縦リブ13の各開孔部18に交差状に挿入
し、その後に外主桁11aを継手板13とスキンプレー
ト14に溶接して、組立てれば、図示構造の補強鉄筋2
0を交差状に配筋するうえでの不具合がない。
【0032】第10実施形態に係る合成構造セグメント
10hによると、内主桁11bと縦リブ13の各開孔部
18にコンクリート9が充填されることに加え、補強鉄
筋20とコンクリート9が一体化し、かつ、各補強鉄筋
20は内主桁11bと縦リブ13の各開孔部18内に拘
束されているので、第8実施形態の合成構造セグメント
10gと同様補強鉄筋20を配筋した分だけ、鋼殻体1
5とコンクリート9との合成一体化が確実となり合成構
造セグメント10hの強度が飛躍的に向上する。
【0033】なお、本発明は、前記の実施形態に限定さ
れずこれらの各実施形態の適宜組合わせることにより、
さらに他の形態の合成構造セグメントを構成できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、簡
潔な構成により、鋼殻体とコンクリートの付着が大き
く、かつ強固、確実に合成一体化された合成セグメント
構造を実現でき、さらにこの合成一体化に伴ない合成構
造セグメント本体の曲げ剛性の増大と大きな継手荷重の
セグメント本体への伝達、コンクリートの耐ひび割れ性
の向上等がなされる。さらに、外主桁と継手板とが開孔
部を有しないセグメント構造にあっては、鋼殻体にコン
クリート打設時の確実な堰板機能や、トンネル完成時の
止水確保のためのシール材取付けに有効であり、また、
外主桁と継手板が開孔部を有する合成セグメント構造に
あっては、セグメント間又はセグメントリング間の接合
部の隙間にコンクリートが充填されることで相互間の結
合が確実となり強度が向上する。
【0035】また外主桁で充分な耐力確保が得られる場
合には、内主桁の数や、縦リブの長さ及び数は所要数、
所要量で充分であり、それによりコンクリート打設性が
向上し、かつコストダウンも追及できる。さらに、開孔
部に補強鉄筋を挿入すると鋼殻体とコンクリートとの付
着性能が飛躍的に向上し、継手荷重のセグメント本体へ
のより一層確実な伝達や一体合成構造化が同時に実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態に係る合成構造
セグメント(コンクリ−ト省略)の斜視図、(b)は同
図(a)のコンクリ−ト充填状態の幅方向断面図であ
る。
【図2】第2実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図3】第3実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図4】第4実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図5】第5実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図6】第6実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図7】第7実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図8】第8実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図9】第9実施形態に係る合成構造セグメントの斜視
図である。
【図10】第10実施形態に係る合成構造セグメントの
斜視図である。
【図11】従来例に係る合成構造セグメントの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 主桁 2 縦手板 3 縦リブ 4 スキンプレ−ト 5 鋼殻6面体 6 ボルト挿通孔 7 仕切板 9 コンクリ−ト 10 合成構造セグメント 11 主桁 11a 外主桁 11b 内主桁 12 継手板 13 縦リブ 14 スキンプレ−ト 15 鋼殻体 16 ボルト挿通孔 17 仕切板 18 開口部 19 ボルト締結作業用空間 20 補強鉄筋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手板と主桁で外周を囲まれた鋼殻体の
    内空にコンクリートを充填してなる合成構造セグメント
    において、前記継手板に開設するボルト挿通孔を挾ん
    で、当該継手板と垂直で、かつ主桁相互が並行する配置
    で、少なくとも一方が開孔鋼板よりなる主桁を構成して
    なることを特徴とする合成セグメント構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルト挿通孔を挾んで相互に並行配
    置する主桁の両方が開孔鋼板よりなる内主桁であり、又
    は相互に並行配置する主桁の一方が開孔鋼板あるいは開
    孔のない鋼板よりなる外主桁で、他方が開孔鋼板よりな
    る内主桁である請求項1記載の合成セグメント構造。
  3. 【請求項3】 前記継手板と並行に開孔鋼板よりなる縦
    リブを設け、又は前記内主桁に代えて、かつ前記外主桁
    と並行に開孔鋼板よりなる縦リブを設けてなる請求項1
    又は2記載の合成セグメント構造。
  4. 【請求項4】 前記開孔鋼板よりなる前記内主桁又は縦
    リブの前記開孔部を貫通するように鉄筋が配筋され、か
    つ前記内空にコンクリートが打設されている請求項1か
    ら3のいずれかに記載の合成セグメント構造。
JP9366177A 1997-12-25 1997-12-25 合成セグメント構造 Withdrawn JPH11190096A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152647A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Kogi Corp コンクリート複合鋳鉄蓋
JP2008223427A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nippon Steel Corp コンクリート中詰め鋼製セグメント
JP2009249939A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Nippon Steel Corp 合成セグメント
CN108518231A (zh) * 2018-03-30 2018-09-11 上海隧道工程有限公司 复合管片

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