JP2549490B2 - ホイールクレーンの後フレーム及びその製造方法 - Google Patents

ホイールクレーンの後フレーム及びその製造方法

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JP2549490B2
JP2549490B2 JP4302653A JP30265392A JP2549490B2 JP 2549490 B2 JP2549490 B2 JP 2549490B2 JP 4302653 A JP4302653 A JP 4302653A JP 30265392 A JP30265392 A JP 30265392A JP 2549490 B2 JP2549490 B2 JP 2549490B2
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克哉 丸山
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/5025Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with ceramic materials
    • C04B41/5031Alumina

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラフテレクレーンをは
じめとするホイールクレーンの後部に配置される後フレ
ーム及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホイールクレーンの後部に設けら
れる後フレームの中には、この後触れ中央部に駆動系機
器を取付けるスペースを確保するため、天板、底板の少
なくとも一方が途中から後方に向けて左右に分岐する形
状とされているものがある。
【0003】図12は、このような後フレームをもつ車
体フレーム90を例として示したものである。この車体
フレーム90の後部(後フレーム)91は、図13,1
4にも示すように、水平に延びる天板92と底板93と
を備えている。天板92はその途中から後方に向かうに
従って左右に分岐する形状を有し、底板93は上記天板
92と同様に途中で左右に分岐して両分岐部分が後端で
再び一体となる形状(すなわち中央に貫通穴93aを有
する形状)を有している。
【0004】これら天板92と底板93の分岐部分同士
は外側板94及び内側板95を介して上下方向に連結さ
れており、この二重側板構造により十分な強度が確保さ
れている。詳しくは、上記外側板94の上下端が左右分
岐部分における天板92の外側縁部下面及び底板93の
外側縁部上面にそれぞれ溶接され、内側板95の上下端
が左右分岐部分における天板92の内側縁部下面及び底
板93の内側縁部上面にそれぞれ溶接されている。さら
に、各分岐部分における外側板94と内側板95との間
には、幅方向に延びる補強用の連結板96が配され、各
連結板96の内側端が上記内側板95の外側面に溶接さ
れ、連結板96の外側端が外側板94の内側面に溶接さ
れている。また、この連結板96以外にも、天板92と
底板93との間に適宜補強板97が配されている。
【0005】この後フレーム91は、次の手順で組み上
げられる(ただし以下の説明では便宜上補強板97につ
いての記載を省略する。)。
【0006】1)底板93の分岐部分上に外側板94及
び内側板95をそれぞれ立直させ、各側板94,95の
下端を底板93の上面に溶接する。 2)外側板94と内側板95との間に連結板96を差し
込み、各連結板96の両側端と外側板94の内側面及び
内側板95の外側面とをそれぞれ溶接する。 3)両側板94,95及び連結板96の上に天板92を
被せ、その下面と両側板94,95の上端とを溶接す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記のような後
フレームを組み上げる際、各溶接作業をロボットにより
自動的に行うことが検討されている。しかしながら、上
記後フレーム91を組み上げる際、内外側板94,95
の間に差し込んだ補強用の連結板96の両側端を内外側
板94,95の側面に溶接する作業は、内外両側板9
4,95間の非常に狭い空間内で行わければならず、こ
の作業をロボットで行うことは困難であり、この溶接作
業については手作業で行われているのが実状である。こ
れが、フレーム組み上げ作業の容易化・自動化の大きな
妨げとなっている。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、全体の
強度を十分に確保しながら、組み上げの際の溶接作業の
容易化及び自動化を図ることができるホイールクレーン
の後フレーム及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホイールクレ
ーンの後部に配置される後フレームにおいて、上下方向
に並べて配置され、少なくとも一方が途中部分から後方
に向かって左右方向に分岐する形状をもつ天板及び底板
と、上記分岐部分の内側縁部、外側縁部のいずれか一方
に対応する位置に配され、上端が上記天板につなげら
れ、下端が上記底板につなげられる側板と、板材の両端
を一方に折り曲げることにより形成され、上記側板との
間に閉空間を形成する向きでこの側板の側方に配され、
上端が上記天板の下面に溶接され、下端が上記底板の上
面に溶接され、かつ折り曲げ端部が上記側板の側面に溶
接される補強材とを備えたものである(請求項1)。
【0010】この後フレームは、板材の両端を折り曲げ
ることにより補強材を形成しておいてから、この補強材
上端と上記天板の下面との間、同補強材下端と底板上面
との間、同補強材の折り曲げ端部と上記側板との間をそ
れぞれ溶接することにより製造できる(請求項3)。
【0011】また、上記後フレームにおいて、上記補強
板の代わりに、上記側板の側方に立直状態で設けられ、
上端が上記天板の下面に溶接され、下端が上記底板の上
面に溶接され、側端が上記側板の側面に溶接される複数
の縦補強板と、各縦補強板同士の間に配され、側端が上
記側板の側面に溶接され、上端が上記縦補強板と天板と
の接合部分に溶接され、下端が上記縦補強板と隣合う縦
補強板と上記底板との接合部分に溶接される対角補強板
とを備えるようにしてもよい(請求項4)。
【0012】さらに、上記後フレームにおいて、上記補
強材の折り曲げ端部の下端、もしくは上記縦補強板及び
対角補強板において上記側板の側面に溶接される側の下
端を切欠いてこれによるすき間に油圧配管を挿通するこ
とにより(請求項2,5)、後述のようなより優れた効
果が得られる。
【0013】
【作用】請求項1,3記載の後フレーム及びその製造方
法によれば、板材の両端を折り曲げることにより、組み
上げ状態でフレーム幅方向に延びることになる補強部を
補強材に一体形成しておくことができ、その後はこの補
強材、側板、天板、及び底板同士の溶接を全てフレーム
の両側方及び両分岐部分の間から容易に行うことができ
る。また、上記補強部を補強材に一体形成する分、溶接
を要する個所が削減される。しかも、最終的に組み上げ
られた構造は、従来の二重側板構造と同様に、上記側板
と補強材とからなる二重側板構造とされ、かつ補強材は
その両端の折り曲げ部分(補強部)を介して側板に溶接
されており、このため十分な強度を有している。
【0014】請求項4記載の後フレームにおいても、天
板、底板、側板、縦補強板、対角補強板同士の溶接を全
てフレームの両側方及び両分岐部分の間から容易に行う
ことができる。しかも、縦補強板及び対角補強板は全体
としてトラス状をなしているので、従来のような二重側
板構造でなくても後フレーム全体の強度は十分確保され
る。
【0015】さらに、請求項2,5記載の後フレームに
よれば、上記補強材の折り曲げ端部の下端や縦補強板及
び対角補強板において側板に接合される側の下端が切欠
かれることにより、補強材や縦補強板及び対角補強板が
側板と底板との境界部分に接触することが防がれるとと
もに、この切欠きにより形成されたすき間を利用して油
圧配管が通されることにより、この油圧配管が後フレー
ムの内側に配されることとなり、その分ホイールクレー
ン全体の幅寸法が削減される。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図8に基づいて
説明する。
【0017】図2は、ホイールクレーンに設けられる車
体フレーム10の全体構造を示したものである。この車
体フレーム10は、前方から順に前フレーム12、中央
フレーム13、及び後フレーム14が一体に連設された
ものである。中央フレーム13にはブーム旋回支持部1
6が形成され、後フレーム14は駆動系機器収納用のス
ペースを確保するために途中で左右に分岐した形状とさ
れている。
【0018】この後フレーム14は、図1,3〜5にも
示すように、天板18、底板20、左右一対の側板2
1、及び補強板(補強材)22を有している。天板18
は、1枚の平板からなり、その途中から後方に向かって
左右(図1では上下)に分岐する形状を有している。底
板20も平板からなり、上記天板18の下方にこれと平
行な状態で配されている。この底板20も、上記天板1
8の分岐開始位置の直下方の位置から左右に分岐してい
るが、後端で左右が再びつながった形状、すなわち中央
に大きな貫通穴24を有する形状とされている。両側板
21は、上記天板18と底板20との間に立直状態で配
され、これら天板18と底板20とを上下方向に連結し
ている。詳しくは、各側板21の下端が上記底板20の
左右両縁部の上面に溶接され、各側板21の上端が上記
天板18の左右両縁部の下面に溶接されている。
【0019】左右の補強板22は、それぞれ1枚の板材
の両端を一方に略90°折り曲げることにより形成され
たものであり、各折り曲げ端部はフレーム幅方向に延び
る補強部26とされている。各補強板22は、上記側板
21の内方に、この側板21と閉空間30を形成する向
き、すなわち各補強部26がフレーム両外側に突出する
向きで配設されており、これら補強部26の端部が上記
側板21の内面に溶接され、補強板22全体の下端全体
が底板20の左右分岐部分(すなわち貫通穴24の左右
両側部分)の上面に、補強板22全体の上端が天板18
の左右分岐部分の下面に、それぞれフレーム側方と両分
岐部分の間とから溶接されている。また、各補強部26
の端部下端には切欠28が設けられ、これにより、各補
強部26の端部下端が上記側板21と底板20との接合
部分(ビード部)に接触することが防がれている。
【0020】この補強板22や上記側板21以外にも、
天板18と底板20との間には縦横方向に補強板32,
34,36が適当に配されている。また、底板20の左
右両縁部の下面には図3に示すように前後方向に並ぶブ
ラケット38,39が固定されており、このブラケット
38,39を介してリアサスペンション40が後フレー
ム14に懸架されている。
【0021】次に、この後フレーム14に設けられる油
圧配管の一部を説明する。
【0022】図6は、トランスミッション42及びトル
クコンバータ44を循環する潤滑油の冷却配管を示した
ものである。上記トランスミッション42は後フレーム
14の前端近傍に、トルクコンバータ44は底板20の
貫通穴24の上方にそれぞれ配され、両者はプロペラシ
ャフト43を介して連結されており、後フレーム14の
後方にはオイルクーラー46が配設されている。そし
て、トルクコンバータ44の潤滑油出口ポートが配管4
8を介してオイルクーラー46の潤滑油入口ポートに接
続され、このオイルクーラー46の潤滑油出口ポートが
配管50を介してトランスミッション42の潤滑油入口
ポートに接続され、このトランスミッション42の潤滑
油出口ポートが配管52を介して上記トルクコンバータ
44の潤滑油入口ポートに接続されている。従って、潤
滑油はトルクコンバータ44→配管48→オイルクーラ
ー46→配管50→トランスミッション42→配管52
→トルクコンバータ44の順に循環するようになってい
る。
【0023】ここで、前記図5に示すように、前記補強
板22の補強部26の下端に形成された切欠28は、側
板21と底板22との接合部分から逃げることを目的と
するだけでなく、上記配管48や配管50が挿通可能な
程度まで大きく形成されており、これらの切欠28の一
方の側に上記配管48が挿通され、他方の側に配管50
が挿通されている。すなわち、配管48,50は全長に
わたって左右両側板21の内側に配された状態となって
いる。
【0024】図7,8は、リアサスペンションロック用
のロックシリンダ56への作動油供給配管を示したもの
である。図8に示すように、左右ロックシリンダ56は
それぞれブラケット54を介して後フレーム14の側方
に装着されている。一方、後フレーム14の左右方向略
中央部には図略の油圧源に接続された減圧ブロック58
が配設され、この減圧ブロック58が後フレーム14の
左右両側方に配された中継ブロック62に複数本の配管
60を介して接続されており、各中継ブロック62が複
数本の配管64を介して上記ロックシリンダ56に接続
されている。ここで、図7及び前記図3に示すように、
前側のサスペンション懸架用ブラケット38には貫通穴
66が設けられており、この貫通穴66に上記配管60
が挿通されている。
【0025】次に、上記後フレームの組立て方法を説明
する。なお、以下の説明では便宜上、前記図1に示した
補強板32,34,36の記載については省略する。 1)1枚の板材の両端を折り曲げることにより、図1,
4に示すような補強部26を両端にもつ補強板22を形
成しておく。 2)図4に示すように、底板20の左右分岐部分におい
て、その左右両外側縁部に側板21を立直させ、その内
側において上記側板21と閉断面30を形成する向き
(すなわち補強部26が左右両外側に突出する向き)に
補強板26を立直させ、これら補強板26及び側板21
の下端をフレーム両側方及び両分岐部分の間から底板2
0の上面に仮溶接するとともに、上記両側板21及び補
強板22の上に天板18を被せ、この天板18の下面と
両側板21の上端及び補強板22の上端とを補強板22
の外側から仮溶接する(フレーム仮組立て終了)。 3)仮溶接した接合部分を本溶接する。
【0026】以上のように、この後フレーム14では、
各板18,20,21,22同士の接合個所を全てフレ
ーム両側方及び両分岐部分の間から溶接することができ
るため、各溶接作業は容易であり、これらの作業を全て
ロボット等を用いた自動溶接で行うことができる。従っ
て、前記図12〜14に示した従来構造、すなわち内外
側板94,95同士の間の狭い空間で連結板96を両側
板94,95に溶接するといった構造のように、手作業
で溶接する必要がなくなり、組立ての自動化を大幅に進
めることができる。また、予め1枚の板材を折り曲げる
ことにより補強板22に一体に補強部26を形成してい
るので、この部分には溶接を施す必要がなく、溶接個所
数も削減することができる。
【0027】しかも、この後フレーム14では、両側板
21及び補強板22とで上記図12〜14の従来フレー
ムと同様の二重側板構造が形成され、かつ補強板22に
形成された補強部26を媒介として補強板22全体が両
側板21と連結されているので、上記従来フレームと略
同等の強度を確保することができる。
【0028】さらに、この実施例では、各補強部26の
下端を側板21と底板20との溶接リード部から逃がす
ための切欠28を利用し、この切欠28の形成でできた
すき間に配管48,50を通すようにしているので、上
記配管48,50挿通用の特別の穴をフレームに設ける
ことなく(すなわちフレーム剛性をほとんど下げること
なく)、後フレーム14の内部に配管48,50を通す
ことができる。このため、従来のように油圧配管をフレ
ーム側方に配した場合に比べ、ホイールクレーンの車幅
を削減することができる。
【0029】なお、この実施例では、天板18、底板2
0、及び側板21をそれぞれ別の板材で構成したものを
示したが、本発明では、1枚の板材の左右両端部を折り
曲げて上記天板18と左右両側板21とを一体成形する
ようにしてもよいし、同様に底板20と左右両側板21
とを一体成形するようにしてもよい。ここで、図9に示
すように底板20と左右両側板21とを一体成形する場
合にも、両者の境界部分(すなわち板材の折り曲げ部
分)である丸み部分(いわゆるR部分)から補強部26
の下端を逃がすための切欠28を利用してこれに配管4
8,50を通すことにより、上記と同様に車幅を有効に
削減することができる。
【0030】次に、第2実施例を図10,11に基づい
て説明する。
【0031】ここでは、上記補強板22に代え、両側板
21の内側に車幅方向に延びる複数枚の縦補強板68L
が前後方向に並べて配されるとともに、各縦補強板68
Lの間に対角補強板68Dが斜め状態で配されている。
詳しくは、各縦補強板68L及び対角補強板68Dの外
側端が側板21の内側面に溶接され、縦補強板68Lの
上端が天板18の下面に溶接され、縦補強板68Lの下
端が底板20の上面に溶接されるとともに、対角補強板
68Dの上端が上記縦補強板68Lの上端と天板18の
下面との接合部分に溶接され、対角補強板68Dの下端
が上記縦補強板68Lと隣合う縦補強板68Lの下端と
底板20との接合部分に溶接されている。
【0032】このような後フレーム14も、フレーム両
側方からの溶接作業と両分岐部分で挾まれた空間からの
溶接作業とで後フレーム全体を組み上げることができ、
全ての溶接作業を容易化、自動化することが可能であ
る。しかも、上記縦補強板68L及び対角補強板68D
がトラス状に配されているので、前記図12〜14に示
した従来構造における内側板95を省略しても(すなわ
ち二重側板構造にしなくても)十分な強度を確保するこ
とができる。
【0033】なお、上記第1実施例では、左右分岐部分
の外側縁部に側板21を設け、その内側に補強板22を
設けたものを示したが、逆に両側板21を左右分岐部分
の内側縁部に設け、その外側に補強板22を設けるよう
にしてもよい。この場合も、各補強板22をこの補強板
22が上記側板21との間に閉空間30を形成する向き
(この場合には前後補強部26が車体内側に向く向き)
に配することにより、上記と同様の効果を得ることがで
きる。同様に、第2実施例においても、左右分岐部分の
内側縁部に両側板21を設け、その両外側に縦補強板6
8L及び対角補強板68Dを設けるようにしてもよい。
【0034】また、上記各実施例では天板18、底板2
0の双方が左右に分岐するものを示したが、本発明は、
少なくとも一方が上記分岐形状をもつ後フレームであれ
ばこれに有効に適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次のよう
な効果を得ることができる。
【0036】請求項1,3記載の後フレーム及びその製
造方法によれば、板材の両端を折り曲げることで、組み
上げ状態でフレーム幅方向に延びることになる補強部を
もつ補強材を予め形成しておくことにより、その後はこ
の補強材、側板、天板、及び底板同士の溶接を全てフレ
ーム両側方及び両分岐部分の間の空間から行うことがで
きるので、その組み上げ作業を大幅に容易化・自動化す
ることができる効果がある。また、上記補強部を補強材
に一体形成する分、溶接を要する個所を削減することが
できる。しかも、最終的に組み上げられた構造は、従来
の二重側板構造と同様に、上記側板と補強材とからなる
二重側板構造とされ、かつ補強材はその両端の折り曲げ
部分(補強部)を介して側板に溶接されているため、従
来と略同等の十分な強度を確保することができる。
【0037】請求項4記載の後フレームにおいても、天
板、底板、側板、縦補強板、対角補強板同士の溶接を全
てフレーム外方から行うことができるとともに、縦補強
板及び対角補強板を全体としてトラス状に組み上げるこ
とにより、後フレーム全体の強度を従来と同様に十分確
保することができる。
【0038】さらに、請求項2,5記載の後フレームに
よれば、上記補強材の折り曲げ端部の下端や縦補強板及
び対角補強板において側板に接合される側の下端を切欠
くことにより、補強材や縦補強板及び対角補強板が側板
と底板との境界部分に接触することを防ぐとともに、こ
の切欠きにより形成されたすき間を利用して油圧配管を
通すことにより、後フレームに特別な穴を追加して設け
ることなく(すなわちフレーム剛性をほとんど下げるこ
となく)、上記油圧配管を後フレームの内部に配するこ
とができ、その分ホイールクレーンの車幅を削減するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における後フレームの断面
平面図である。
【図2】上記後フレームをもつ車体フレームの全体平面
図である。
【図3】上記後フレームの側面図である。
【図4】上記後フレームの要部を示す一部断面斜視図で
ある。
【図5】図6のA−A線断面図を時計回り方向に90°
回転させた図である。
【図6】上記後フレームに設けられるトランスミッショ
ンやトルクコンバータの潤滑油の冷却配管構造を示す平
面図である。
【図7】上記後フレームに設けられるリアサスペンショ
ンロック用シリンダへの作動油供給配管構造を示す側面
図である。
【図8】上記配管構造を示す平面図である。
【図9】上記後フレームにおける左右両側板と底板とを
一体に形成した例を示す断面正面図である。
【図10】本発明の第2実施例における後フレームの側
面図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】従来のホイールクレーンに設けられる車体フ
レームの一例を示す全体平面図である。
【図13】上記車体フレームにおける後フレームの断面
平面図である。
【図14】図12のC−C線断面図を時計回り方向に9
0°回転させた図である。
【符号の説明】
14 後フレーム 18 天板 20 底板 21 側板 22 補強板 26 補強部(折り曲げ端部) 28 切欠 30 閉空間 48,50 油圧配管 68L 縦補強板 68D 対角補強板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールクレーンの後部に配置される後
    フレームにおいて、上下方向に並べて配置され、少なく
    とも一方が途中部分から後方に向かって左右方向に分岐
    する形状をもつ天板及び底板と、上記分岐部分の内側縁
    部、外側縁部のいずれか一方に対応する位置に配され、
    上端が上記天板につなげられ、下端が上記底板につなげ
    られる側板と、板材の両端を一方に折り曲げることによ
    り形成され、上記側板との間に閉空間を形成する向きで
    この側板の側方に配され、上端が上記天板の下面に溶接
    され、下端が上記底板の上面に溶接され、かつ折り曲げ
    端部が上記側板の側面に溶接される補強材とを備えたこ
    とを特徴とするホイールクレーンの後フレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホイールクレーンの後フ
    レームにおいて、上記補強材の折り曲げ端部の下端を切
    欠いてこの補強材と上記側板及び底板との間にすき間を
    形成するとともに、このすき間に油圧配管を挿通したこ
    とを特徴とするホイールクレーンの後フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のホイールクレー
    ンの後フレームの製造方法であって、板材の両端を折り
    曲げることにより補強材を形成しておいてから、この補
    強材上端と上記天板の下面との間、同補強材下端と底板
    上面との間、同補強材の折り曲げ端部と上記側板との間
    をそれぞれ溶接することを特徴とするホイールクレーン
    の後フレームの製造方法。
  4. 【請求項4】 ホイールクレーンの後部に配置されるホ
    イールクレーンの後フレームにおいて、上下方向に並べ
    て配置され、少なくとも一方が途中部分から後方に向か
    って左右方向に分岐する形状をもつ天板及び底板と、上
    記分岐部分の内側縁部、外側縁部のいずれか一方に配さ
    れ、上端が上記天板につなげられ、下端が上記底板につ
    なげられる側板と、この側板の側方に立直状態で設けら
    れ、上端が上記天板の下面に溶接され、下端が上記底板
    の上面に溶接され、側端が上記側板の側面に溶接される
    複数の縦補強板と、各縦補強板同士の間に配され、側端
    が上記側板の側面に溶接され、上端が上記縦補強板と天
    板との接合部分に溶接され、下端が上記縦補強板と隣合
    う縦補強板と上記底板との接合部分に溶接される対角補
    強板とを備えたことを特徴とするホイールクレーンの後
    フレーム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のホイールクレーンの後フ
    レームにおいて、上記縦補強板及び対角補強板において
    上記側板の側面に溶接される側の下端を切欠いてこれら
    縦補強板及び対角補強板と上記側板及び底板との間にす
    き間を形成するとともに、このすき間に油圧配管を挿通
    したことを特徴とするホイールクレーンの後フレーム。
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