JPH0351392Y2 - - Google Patents

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JPH0351392Y2
JPH0351392Y2 JP1984002106U JP210684U JPH0351392Y2 JP H0351392 Y2 JPH0351392 Y2 JP H0351392Y2 JP 1984002106 U JP1984002106 U JP 1984002106U JP 210684 U JP210684 U JP 210684U JP H0351392 Y2 JPH0351392 Y2 JP H0351392Y2
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boom
bulkhead
welding
webs
partition wall
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JP1984002106U
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JPS60115956U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下のフランジと左右のウエブとによ
って断面箱形に構成される油圧シヨベル用ブーム
に関するものである。
油圧シヨベル用ブームにおいては、とくにねじ
り強度を高めるために、ブーム長さ方向中間部内
方にブーム軸線と直角方向に隔壁を設けている。
この隔壁は、強度上、四周すべてをブーム各メン
バーに溶接する必要があるが、ブームが箱形であ
るところからこの全周溶接が問題となつていた。
この点の対応策として従来、隔壁を断面L字形に
形成し、上フランジと左右のウエブとを結合した
断面コ字形の段階で、該隔壁の折曲部を除く三辺
部を上記三メンバーに溶接し、左右のウエブの下
側に下フランジを取付けた後、該下フランジと隔
壁の折曲部とを栓溶接により固着している。しか
しながら、この栓溶接法によるとブーム自体の強
度が低下し、かつ下フランジと隔壁折曲部の結合
力が不足しがちとなるうえに、栓溶接部分にクラ
ツクが発生し易い等の欠点があつた。
また別の方式として、左右いずれか一方のウエ
ブに予め適当な大きさの孔をあけておき、この孔
から溶接機をさし入れて隔壁折曲部を下フランジ
に溶接し、最後に当て板で孔を塞ぐ方式もとられ
ているが、これによると、隔壁と下フランジとの
溶接を孔からのマンホール作業で行なわなければ
ならないため溶接作業が面倒であるとともに、溶
接の信頼性に劣る欠点があつた。加えて、ウエブ
に孔を穿設し、改めて当て板で塞ぐため徒らに作
業工数、部品点数が増え、従つて製造コストが高
くつく欠点もあつた。
そこで本考案は、ブーム各メンバーに対する隔
壁の溶接強度を十分にとることができ、しかもそ
の溶接作業を簡便化しえてブーム全体の製作性を
向上させることができる油圧シヨベル用ブームを
提供せんとするものである。
本考案は、上下のフランジと左右のウエブの四
メンバーによつて断面箱形に構成され、長さ方向
中間部内方に隔壁が設けられる油圧シヨベル用ブ
ームにおいて、上記隔壁は、少なくとも上記ブー
ムの相対向する二つのメンバーに対応する二辺部
に折曲部を有し、この隔壁が設けられる位置でブ
ーム全体が長さ方向に分割され、この分割された
各セクシヨンの突き合わされる端部は、互いのフ
ランジ同士の突き合せ位置とウエブ同士の突き合
せ位置とがブーム長さ方向にずれるくい違い状に
形成され、この突き合せ端部同士が、上記隔壁の
折曲部を、少なくとも相対向する二つのメンバー
の突き合せ部分の裏当てとして溶接結合されてな
るものである。
以下、本考案の実施例を図によつて説明する。
1は上フランジ、2は下フランジ、3,4は左
右のウエブ、5はブームフツト部、6はアーム取
付部、7はセンタボス部、8はアームシリンダ取
付用ブラケツト、9は隔壁である。この隔壁9
は、上下両側に水平な折曲部を有する断面コ字形
に形成し、ブーム長さ方向中間部、具体的にはブ
ラケツト8の取付部分の内方においてブーム軸線
と直角方向に取付けている。
このブームは、上記隔壁9が取付けられる位置
をもつて予め、第1(ブーム基端側)セクシヨン
B1と第2(同先端側)セクシヨンB2とに長さ方向
に二分割しておき、該両セクシヨンB1,B2を、
隔壁9の折曲部9a,9bを裏当ての一部として
突き合わせ溶接することにより、ブーム組立と同
時に隔壁9の全周溶接を完了する構成としてい
る。この点をブーム組立手順とともに詳述する。
(A) セクシヨン組立 上下フランジ1,2および左右のウエブ3,4
とも予め長さ方向に二つのブロツクに分け、この
二ブロツク別々に各メンバー1,2,3,4を所
定の配置で溶接し、かつ一方のブロツクではブー
ムフツト部5およびセンタボス部7、他方のブロ
ツクではアーム取付部6をそれぞれ取付けること
によつて、それぞれ断面箱形で、かつ一端が開口
した第1および第2両セクシヨンB1,B2を組立
てる。なお、この場合において、両セクシヨン
B1,B2の突き合わせ端部をくい違い状、すなわ
ち第1セクシヨンB1側は左右のウエブ3,4を
上下フランジ1,2より短くし、第2セクシヨン
B2側は逆にウエブ3,4をフランジ1,2より
長くして突出させておく。こうすれば、次の両セ
クシヨン結合段階で互いのフランジ同士の突き合
わせ溶接位置とウエブ同士の突き合わせ溶接位置
とがブーム長さ方向にずれるため、この溶接によ
る応力の一点集中を避けることができる。また、
両セクシヨンB1,B2の各メンバーの突き合わせ
端部に開先開口を施しておく。
さて、第2セクシヨンB2の組立工程において、
上フランジ1と左右のウエブ3,4の三メンバー
を溶接した断面コ字形の段階で、このコ字形構造
体の端部に隔壁9を固着する。この場合、該隔壁
9は第4図に示すように上下の折曲部9a,9b
の半部が上フランジ1から突出する状態で配置
し、折曲部9a,9bを含めて左右両端部を左右
のウエブ3,4の内面に溶接する。これによつて
隔壁9の左右二辺部がブーム二メンバー(左右の
ウエブ3,4)に溶接されたこととなる。この
後、左右のウエブ3,4の下側に下フランジ2を
溶接することによつて第2セクシヨンB2が組立
てられる。一方、第1セクシヨンB1側には、左
右ウエブ3,4の端部に裏当てとしてのプレート
10を、隔壁折曲部9a,9b同様、半部がウエ
ブ3,4から突出する状態で仮付けしておく。
(B) 両セクシヨン結合 上記のように組立てた第1および第2両セクシ
ヨンB1,B2を、互いにウエブ3,3および4,
4同士はプレート10を裏当てとして、上下フラ
ンジ1,1および2,2同士については隔壁9の
上下折曲部9a,9bを裏当てとしてそれぞれ突
き合わせ溶接する。こうして、両セクシヨンB1
B2が結合されると同時に、隔壁9の残り二辺部
(上下両辺部)が溶接されて、該隔壁9の全周溶
接が完了することとなる。そして、最後にアーム
シリンダ取付用ブラケツト8を所定位置に溶接し
て、本考案にかかるブームが完成する。
このブームによるときは、従来の栓溶接法また
はマンホール溶接法によつて隔壁の所定辺部とブ
ームメンバーとを溶接結合するブームと比較し
て、当該溶接作業が遥かに簡単となるとともに、
マンホール溶接の場合のようなマンホール孔の穿
設、該孔閉塞のための当て板溶接といつた余計な
作業工程および部品を省略できる。加えてこのブ
ームは全体を二つのセクシヨンB1,B2に分けて
組立てるため、最初から全体が組立てられるブー
ムと比較して、組立作業上の種々の取扱いが容易
となり、上記した隔壁溶接作業の簡便化等と相ま
つて、ブーム全体の製作性を向上させることがで
きる。
また、 余計な孔(栓溶接の孔またはマンホール孔)
を穿設する必要がないため、ブーム自体の著し
い強度低下を招くことがない。
隔壁折曲部9a,9bを全幅連続して上下フ
ランジ1,2に溶接できるため、該隔壁9とブ
ームメンバーとの結合力(溶接強度)を高める
ことができる。
(栓溶接の場合に顕著に起こる)クラツク発
生のおそれがない。
従つてこのブームによるときは、隔壁9を設け
ること本来の目的であるブーム全体のねじり強度
の向上を効果的に達成することができる。
ところで、本考案は上記実施例に限定されず、
次のように種々態様を変えて実施することができ
る。
(イ) 上記実施例では隔壁9の折曲部9a,9bを
同方向に突出させて隔壁全体として断面コ字形
に形成したが、第6図に示すように折曲部9
a,9bの突出方向を上下で逆にして隔壁9全
体を断面〓形に形成してもよい。この場合でも
ブーム組立手順、そして得られる作用効果は上
記実施例の場合と基本的に何ら変わらない。
(ロ) また、隔壁折曲部9a,9bは必ずしも上下
のフランジ1,2に溶接せずとも、隔壁左右に
設けて、ウエブ3,4に溶接することも可能で
ある。
(ハ) あるいは、折曲部を隔壁四周辺部すべてに設
け、うち上下または左右二つの折曲部をセクシ
ヨン突き合わせ溶接の裏当てとして機能させる
構成としてもよい。
(ニ) 上記のように隔壁四周辺部に折曲部を設ける
場合において、両セクシヨンB1,B2の全メン
バー同士をこの隔壁の四つの折曲部を裏当てと
して突き合わせ溶接してもよい。
(ホ) 上記実施例では隔壁をブーム長さ方向中間部
の一箇所のみに設けたが、この隔壁の設置個所
数は適宜変更可能であり、たとえば隔壁を二個
所に設ける場合には、ブーム全体を該隔壁が設
けられる位置をもつて三つのセクシヨンに分割
し、この三セクシヨンを隣り合うもの同士突き
合わせ溶接してブームを組立てればよい。
以上述べたように本考案によれば、ブームメン
バーと隔壁四周辺部の溶接強度を十分にとつて耐
ねじり強度を高めることができ、しかもその溶接
作業を簡便化しうること、およびブーム組立作業
上の取扱いが容易となること等によつてブーム製
作性を向上させ、コストを低廉化することができ
る。しかも、分割された各セクシヨンの突き合せ
端部をくい違い状に形成し、このくい違い部分で
溶接したから、ブームを複数のセクシヨンに分割
して溶接することによる弊害、すなわち、各セク
シヨン同士の溶接部分(溶接による応力)がブー
ム長さ方向の特定位置に集中することを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるブームの側面
図、第2図は第1図−線に沿う拡大断面図、
第3図はブーム組立前の状態を示す側面図、第4
図は同一部拡大側断面図、第5図は両セクシヨン
突き合わせ溶接状態を示す第4図相当図、第6図
は本考案の別の実施例を示す第4図相当図であ
る。 1,2……上下のフランジ、3,4……左右の
ウエブ、B1,B2……ブームの二セクシヨン、9
……隔壁、9a,9b……隔壁折曲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下のフランジと左右のウエブの四メンバーに
    よつて断面箱形に構成され、長さ方向中間部内方
    に隔壁が設けられる油圧シヨベル用ブームにおい
    て、上記隔壁は、少なくとも上記ブームの相対向
    する二つのメンバーに対応する二辺部に折曲部を
    有し、この隔壁が設けられる位置でブーム全体が
    長さ方向に分割され、この分割された各セクシヨ
    ンの突き合わされる端部は、互いのフランジ同士
    の突き合せ位置とウエブ同士の突き合せ位置とが
    ブーム長さ方向にずれるくい違い状に形成され、
    この突き合せ端部同士が、上記隔壁の折曲部を、
    少なくとも相対向する二つのメンバーの突き合せ
    部分の裏当てとして溶接結合されてなることを特
    徴とする油圧シヨベル用ブーム。
JP210684U 1984-01-10 1984-01-10 油圧シヨベル用ブ−ム Granted JPS60115956U (ja)

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JP210684U JPS60115956U (ja) 1984-01-10 1984-01-10 油圧シヨベル用ブ−ム

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JP210684U JPS60115956U (ja) 1984-01-10 1984-01-10 油圧シヨベル用ブ−ム

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JPS60115956U JPS60115956U (ja) 1985-08-06
JPH0351392Y2 true JPH0351392Y2 (ja) 1991-11-05

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