JP2841146B2 - 構造部材の継手部構造 - Google Patents

構造部材の継手部構造

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JP2841146B2
JP2841146B2 JP4305997A JP30599792A JP2841146B2 JP 2841146 B2 JP2841146 B2 JP 2841146B2 JP 4305997 A JP4305997 A JP 4305997A JP 30599792 A JP30599792 A JP 30599792A JP 2841146 B2 JP2841146 B2 JP 2841146B2
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尚夫 吉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、丸形鋼管等構造部材
の連結部における継手部構造に関し、殊に、連結部の外
観体裁を良くできる構造部材の継手部構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来、連結部の外観体裁が良い鋼管の継手
部構造には、鋼管の接合端部どうしを直接溶接したもの
(図示せず)と、図7に示すように鋼管20の接合端部
20aに各々連結された2つの継手部材21を当板22
を介してボルト23により連結した後、前記鋼管20間
にカバー管24を設けたもの(特公平4−26655号
公報参照)とがある。
【0003】前者では、まず、鋼管の接合端部内に裏当
材を兼ねる連結パイプの端部を各々嵌合させ、該連結パ
イプを介して鋼管の接合端部どうしを突合わせ配置する
一方、該接合端部の外周面に間隔をおき突設された、互
いに軸方向に対応するブラケットを仮止め板を介してボ
ルト連結した後、該鋼管の全周突合わせ溶接を行ってい
る。
【0004】また、後者では、一方の鋼管20の接合端
部20a内に、鋼板で断面X形に組み立てられた一方の
継手部材21の一端部21aを嵌合させて接触部にて溶
接固定し、他方の鋼管20の接合端部20a内に、鋼板
で断面X形に組み立てられた他方の継手部材21の一端
部21aを嵌合させて接触部にて溶接固定し、前記2つ
の継手部材21の他端部21bに当板22を添接させ、
該当板22をボルト23により前記2つの継手部材21
の他端部21bに連結する一方、該2つの継手部材21
及び当板22を覆うカバー管24を前記2つの鋼管20
に突合わせ溶接により固定している。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、前者で
は、全周突合わせ溶接を行うに当たって、仮止め板及び
仮止めボルト等を用いて一旦仮組み立てた後、仮組み時
の荷重に耐えるだけの手溶接を行い、その後、仮止め板
を外すことが必要となる。また、高所での足場が悪い所
で、しかも上向き溶接を含む条件の悪い溶接法となるこ
とから、溶接品質を確保することが困難である。また、
溶接後、ブラケットを撤去し、その跡をグラインダー仕
上げすることが必要となる。
【0006】また、後者では、鋼管20が角形鋼管であ
り、その内面角部に継手部材21の各片先端が当たるよ
うに該継手部材21を鋼板で断面X形に組み立てる必要
があり、鋼板の裁断寸法精度及び溶接による鋼板の組立
て精度を保持しなければならない。また、鋼管20どう
しを同心配置できるように継手部材21及び当板22に
おけるボルト孔を正確に位置決めしなければならない。
このため、製作がなかなか容易に行えず、作業能率が悪
く、コスト高を招く。また、製作の失敗は、高所等での
組立て施工を困難化するばかりでなく、荷重の伝達が不
確実なものとなるおそれもある。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになし
たもので、製作が容易に精度良く低コストででき、ま
た、組立て施工が容易にできると共に、荷重の確実な伝
達が図れる構造部材の継手部構造を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る構造部材の継手部構造は、一方の構
造部材の接合端部内に、山形鋼でX形に組み立てられた
一方の継手部材の一端部を嵌合させて接触部にて溶接固
定し、他方の構造部材の接合端部内に、山形鋼でX形に
組み立てられた他方の継手部材の一端部を嵌合させて接
触部にて溶接固定し、前記2つの継手部材の他端部にL
形の継手片を添接係合させてボルトにより連結して、該
継手片を前記2つの継手部材の他端部間に跨設する一
方、前記2つの構造部材間に露出する前記2つの継手部
材及び継手片をカバー部材で覆ったものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、製作は、継手部材の溶接組
立て、構造部材の接合端部に対する継手部材の一端部の
各々の溶接固定、継手部材の同心配置状態におけるボル
ト孔加工によって行う。
【0010】継手部材の他端部が同心になったとき、継
手部材の他端部に継手片が係合した状態で該継手片の2
片が継手部材の2片に添接する。
【0011】このため、現場での組立て施工は、2つの
継手部材の他端部に継手片を添接係合させてボルトによ
り連結し、該継手片を前記2つの継手部材の他端部間に
跨設した後、構造部材間にカバー部材を設けることで行
われる。
【0012】上記組立て状態では、継手部材の2片に対
して継手片の2片が添接係合して、継手片の軸方向が継
手部材の軸方向に一致している。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。
【0014】図1(1)は構造部材の継手部構造を示す
縦断面図、(2)は(1)のA−A線に沿う側断面図、
図2(1)は図1中の継手部材のボルト連結前の状態を
示す縦断面図、(2)は(1)のB−B線に沿う側面
図、図3(1)は図1中の継手片を示す正面図、(2)
は(1)の右側面図、図4(1)は図1中の2つ割り構
成したカバー管の溶接前の半片を示す正面図、(2)は
(1)の右側面図である。これらの図において、11
2 は構造部材(実施例では丸形鋼管)、21 、22
継手部材、3は継手片、4はカバー部材である。
【0015】継手部材21 、22 は、いずれも、一対の
等辺山形鋼5の屈曲角部の外側を溶接してX形に組み立
てられており、該継手部材21 、22 の中心から各片先
端までの長さが互いに等しくなっている。
【0016】一方の継手部材21 の一端部2aは一方の
構造部材11 の接合端部1a内に嵌合されて同心に配置
され、継手部材21 の各片先端と構造部材11 の内周面
との接触部が隅肉溶接により固定されている。また、他
方の継手部材22 の一端部2aは他方の構造部材12
接合端部1a内に嵌合されて同心に配置され、継手部材
2 の各片先端と構造部材12 の内周面との接触部が隅
肉溶接により固定されている。前記2つの継手部材
1 、22 の他端部2bの各片にはボルト孔6が形成さ
れている。尚、構造部材11 、12 の接合端部1a内に
継手部材21 、22の一端部2aを各々嵌合させるため
には、必要に応じて、各片先端又は構造部材11 、12
の内周面の前記片先端との接触部位が切削される。
【0017】また、継手片3は、前記等辺山形鋼5より
寸法が小さい等辺山形鋼で構成されており、該継手片3
の屈曲角部の外側には、前記等辺山形鋼5間を連結した
溶接ビード5bを回避する面取部3aが形成される一
方、継手片3の各片にはボルト孔7が形成されている。
【0018】前記2つの継手部材21 、22 の他端部2
bは互いに同心に対向して配置され、該他端部2bにお
ける一対の等辺山形鋼5間には各々前記継手片3が係合
されて、該継手片3の2片が継手部材21 、22 の隣合
う2片に添接されている。そして、継手部材21 、22
のボルト孔6と継手片3のボルト孔7とに高張力ボルト
8が挿通され、該高張力ボルト8にナット9が螺合さ
れ、締め付けられている。これによって、2つの継手部
材21 、22 の他端部2b間に継手片3が跨設されてい
る。
【0019】カバー部材4は分割体4A、4Bで構成す
る2つ割り構造の筒状体であり、前記2つの構造部材1
1 、12 と同一断面のものであっても、より薄い断面の
ものであって良い。このカバー部材4は、分割体4A、
4Bを構造部材11 、12 間に介装して対向して配置し
た後、シーリングビード溶接により組み立てられてお
り、該カバー部材4と2つの構造部材11 、12 はシー
リングビード溶接により連結されている。このようなカ
バー部材4によって、2つの継手部材21 、22及び継
手片3が覆われている。尚、カバー部材4は荷重の伝達
には一切関与しないものである。
【0020】以上の構成において、製作は、継手部材2
1 、22 の溶接組立て、構造部材11 、12 の接合端部
1aに対する継手部材21 、22 の一端部2aの各々の
溶接固定、継手部材21 、22 の同心配置状態における
ボルト孔6、7の加工によって行う。
【0021】継手部材21 、22 及び継手片3の構成
上、継手部材21 、22 の他端部2bが同心になったと
き、継手部材21 、22 の他端部2bに継手片3が係合
した状態で該継手片3の2片が継手部材21 、22 の隣
合う2片に添接する。
【0022】このため、現場での組立て施工は、一方の
継手部材21 の他端部2bと他方の継手部材22 の他端
部2bとの間に継手片3を跨設した後、前記2つの構造
部材11 、12 間にカバー部材4を設けることで行われ
る。具体的には、継手部材21 、22 の他端部2bを対
向して配置し、該他端部2b間を跨いで継手片3を配置
し、該継手片3の2片を継手部材21 、22 の隣合う2
片に添接させ、かつボルト孔6、7を合致させた後、該
ボルト孔6、7に高張力ボルト8を挿通させ、ナット9
を螺合させて締め付け、次いで分割体4A、4Bのシー
リングビード溶接(カバー部材4の組立て)と構造部材
1 、12 に対するシーリングビード溶接、及び、溶接
ビード部のグラインダー仕上げを行う。
【0023】上記組立て状態では、継手部材21 、22
の2片に対して継手片3の2片が添接係合しているた
め、継手片3の軸方向と継手部材21 、22 の軸方向と
は一致する。
【0024】また、前記2つの構造部材11 、12 間に
露出する継手部材21 、22 及び継手片3は、構造部材
1 、12 との間で段差がないカバー部材4で覆われて
いる。しかも、カバー部材4の組立て溶接箇所及び構造
部材11 、12 との連結溶接箇所は溶接ビード部のグラ
インダー仕上げで目立たない。
【0025】尚、この実施例では、高張力ボルト8が一
面剪断となる場合の例であるが、図5、図6に示すよう
に、継手片3との間で等辺山形鋼5を挟む継手片31
2を各等辺山形鋼5の内側に配置し、継手片3と継手
片31 、32 とをボルト締結して、高張力ボルト8が二
面剪断となるようにすることが好ましい。図5に示す継
手片31 は、継手片31 の2片が等辺山形鋼5の2片に
添接する継手片3より寸法が小さい等辺山形鋼で構成さ
れている。また、図6に示す継手片32 は、等辺山形鋼
5の各片に添接する平鋼で構成されている。
【0026】
【発明の効果】以上の通りこの発明は、2つの継手部材
を山形鋼で精度良く組み立てることができることから、
該2つの継手部材の一端部を2つの構造部材の接合端部
に各々容易かつ確実に溶接固定できる。また、前記2つ
の継手部材の他端部に対する継手片の添接係合で、該他
端部を互いに同心に対向して配置でき、この状態でのボ
ルト孔加工が容易かつ確実に行える。従って、市販品の
山形鋼を使用できることと相俟って、製作能率の向上及
び製作精度の向上並びに製作コストの低減が図れる。
【0027】また、2つの継手部材の他端部を、継手片
の添接係合により同心に対向して配置できると共に、前
記2つの継手部材の他端部間を継手片を介してボルトに
より容易に連結できる。従って、仮設工事が一切要らな
いため、施工性が良く、作業能率の向上が図れる。
【0028】更に、施工後は、継手片の軸方向と2つの
継手部材の軸方向とを一致させることができることか
ら、2つの構造部材間での荷重の確実な伝達が図れる。
また、前記2つの構造部材間に露出する2つの継手部材
及び継手片をカバー部材で覆ったことで、外観体裁を良
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) この発明の一実施例である構造部材の
継手部構造を示す縦断面図である。 (2) (1)のA−A線に沿う右側断面図である。
【図2】(1) 図1中の継手部材のボルト連結前の状
態を示す縦断面図である。 (2) (1)のB−B線に沿う側面図である。
【図3】(1) 図1中の継手片を示す正面図である。 (2) (1)の右側面図である。
【図4】(1) 図1中の2つ割り構成したカバー管の
溶接前の半片を示す正面図である。 (2) (1)の右側面図である。
【図5】この発明の他の実施例である構造部材の継手部
構造を示す図1(2)に対応した断面図である。
【図6】この発明の更に他の実施例である構造部材の継
手部構造を示す図1(2)に対応した断面図である。
【図7】従来例である鋼管の継手部構造を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 、12 構造部材 1a 接合端部 21 、22 継手部材 2a 一端部 2b 他端部 3 継手片 4 カバー部材 6、7 ボルト孔 8 高張力ボルト(ボルト) 9 ナット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/58 503 E04B 1/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の構造部材の接合端部内に、山形鋼
    でX形に組み立てられた一方の継手部材の一端部を嵌合
    させて接触部にて溶接固定し、他方の構造部材の接合端
    部内に、山形鋼でX形に組み立てられた他方の継手部材
    の一端部を嵌合させて接触部にて溶接固定し、前記2つ
    の継手部材の他端部にL形の継手片を添接係合させてボ
    ルトにより連結して、該継手片を前記2つの継手部材の
    他端部間に跨設する一方、前記2つの構造部材間に露出
    する前記2つの継手部材及び継手片をカバー部材で覆っ
    たことを特徴する構造部材の継手部構造。
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