JPH036716Y2 - - Google Patents

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JPH036716Y2
JPH036716Y2 JP1984154501U JP15450184U JPH036716Y2 JP H036716 Y2 JPH036716 Y2 JP H036716Y2 JP 1984154501 U JP1984154501 U JP 1984154501U JP 15450184 U JP15450184 U JP 15450184U JP H036716 Y2 JPH036716 Y2 JP H036716Y2
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joint
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トンネル用コンクリートセグメント
の継手金具に関する。
(従来の技術) シールド工法におけるトンネル用鉄筋コンクリ
ートセグメントの接合端面に埋設されて相隣接す
るセグメントを結合する継手金具として、例え
ば、実公昭51−17065号公報及び特開昭54−26033
号公報に記載のものが公知である。
前者は、連結ボルト挿通孔を備えた接合プレー
トと、該プレートの周縁に沿つて裏面側に突設さ
れた側壁部と、側壁部の外面に設けられたアンカ
鉄筋取着部等を備え、セグメント本体の接合端面
に接合プレート表面を露呈して埋設されるもので
ある。この接合プレートの裏面側のセグメント本
体には、その内周面に開口するボルト締結用の凹
部が設けられており、この接合プレートと、相隣
接するセグメント本体に埋設された他の継手金具
の接合プレートとが、連結ボルトで連結固定され
るものであつた。
後者は、連結ボルト挿通孔を有する円筒状の取
付部と、その外周から放射状に延びる支持部とを
有し、支持部の先端にアンカ鉄筋取着部を有する
ものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) 前記従来技術の内、前者のものは、側壁部を有
するために重量が重く、しかも接合プレートと側
壁部とでボルト締結用凹部の内壁を構成していた
ため、連結ボルトの引張力により、側壁部が凹部
内へ変形するおそれがあつた。
すなわち、この従来のものは、重量が重に割
に、強度的に弱いものであつた。
一方、後者のものは、連結ボルトの取付部とア
ンカ鉄筋の取付部をリブで連結し、かつ接合端面
を除き、他の部分はすべてコンクリート内に埋設
されてしまうものであるため、軽量の割には強度
的に優れたものであつた。しかし、ボルト締結用
凹部の前壁がコンクリート壁からなるため、この
部分からクラツクが生じるおそれがあつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記問題点を解決するために講じた
手段は、コンクリートセグメント本体1の接合端
面2に露呈して埋設される平板状の接合プレート
6の裏面側に、該プレート6の左右方向中央に上
下方向2つ並んで連結ボルト挿通孔座部7,7′
が突設され、当該プレート6周端の左右両側及び
頂部には、アンカ鉄筋取付用ボス10,10,1
4が夫々裏面側に突出するように形成されたコン
クリートセグメントの継手金具であつて、 前記座部7,7′のうち、下側の座部7と左右
両側のボス10,10とは、共に上下方向中央よ
りも下方でかつ左右方向に並んで位置すると共
に、互いに補強リブ13,13で連結され、 上側の座部7′は、上下方向中央よりも上方で
かつ前記下側の座部7及び頂部側のボス14と共
に上下方向に並んで位置して、その座部7及びボ
ス14と補強リブ9,17で連結され、 前記接合プレート6の頂部側にあるボス14
は、前記接合端面2の最上部に位置するように形
成され、 前記接合プレート6の下辺部は、接合端面2の
下端と一致するように位置されており、その下辺
部には、左右方向全長にわたつて厚肉リブ18が
裏面側に突出して形成されている点にある。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
第1〜4図に示すものは、本考案の一実施例で
ある。同図において、1は、コンクリートを湾曲
板状に成形固化させたセグメント本体であり、該
セグメント本体1を長手方向(湾曲方向)及び幅
方向に接合してトンネル内壁を形成するものであ
る。
このセグメント本体1の長手方向及び幅方向の
接合端面2,3には、相隣接する他のセグメント
本体を連結するための継手金具4,5が埋設され
ている。
長手方向の接合端面2に埋設される継手金具4
は、該接合端面2に面一に露呈して埋設される平
板状の接合プレート6を有し、この接合プレート
6の裏面の左右方向中央部には、上下一対の連結
ボルト挿通孔座部7が所定間隔をおいて突設され
ている。この座部7に連結ボルト挿通孔8が貫通
して開設されている。この座部7と、その上側に
位置する連結ボルト挿通孔8′座部7′は接合プレ
ート6の裏面に突設された補強リブ9で連結され
ている。
座部7の左右方向両側の接合プレート6の周端
裏面には、アンカ鉄筋取着用ボス10,10が突
設され、該ボス10,10には後方開口の有底ね
じ孔11,11が開設されている。このねじ孔1
1にアンカ鉄筋12が螺着されている。
上記座部7と、その左右両側のボス10,10
は、接合プレート6の裏面に突設された補強リブ
13,13で連結されている。
上側の連結ボルト挿通孔用座部7′の上方の接
合プレート6の周端でかつ頂部の裏面にもアンカ
鉄筋取着用ボス14が突設され、該ボス14にね
じ孔15が開設され、アンカ鉄筋16が螺着され
ている。この上部のボス14と7も補強リブ17
で連結されている。
そして、前記座部7,7′のうち、下側の座部
7と左右両側のボス10,10とは、共に上下方
向中央よりも下方にあつて左右方向に並んで位置
しており、更に、上側の座部7′は、上下方向中
央よりも上方にあつて前記下側の座部7及び頂部
側のボス14と共に上下方向に並んで位置してい
る。
従つて、それら座部7,7′及びボス10,1
0,14は、補強リブ9,13,13,17の連
結を介して、接合プレート6の正面視における逆
T状のリブの適所に位置するようになつている。
上記下側のボス7の下方の接合プレート6の下
辺部裏面には、左右方向全長にわたつて厚肉リブ
18が突設されている。
上記構成の継手金具4を、コンクリートセグメ
ント本体1の長手方向の接合端面2を埋設する
際、その接合プレート6の裏面側のセグメント本
体1には、その内周面に開口する凹部19が形成
される。この凹部19は、接合プレート6の連結
ボルト挿通孔8,8′にボルトを挿通して締結す
るための作業用の凹部である。この凹部19の前
壁部は接合プレート6によつて構成され、かつ接
合プレート6の下辺の厚肉リブ18が凹部19の
開口縁の一辺を構成している。
上記本考案の第1実施例によれば、従来のよう
な側壁部を有しないので重量の軽減が図られ、か
つボス間は補強リブで連結されているので強度的
に優れたものとなり、第3図の仮想線で示すよう
な変形が生じにくい。しかも接合プレートの下辺
は厚肉リブに形成されているので接合プレートの
変形が有効防止できる。また接合プレートが凹部
の前壁部を構成しているので、従来のようにコン
クリートで構成しているものに比べ、強度的に優
れている。
しかも、先述のように各座部及びボスは、補強
リブの連結を介して接合プレートの正面視におけ
る逆T状のリブの適所に位置するようになつてい
るので、例えば、接合端面の下端側が開くことに
なるような局所的な土圧が作用した場合には、そ
の逆T状の下辺を構成する補強リブ13,13が
接合プレート6を湾曲させようとする力を左右の
アンカ鉄筋12,12に分散させ、逆に接合端面
の下端側が開くことになるような土圧が作用した
場合には、今度はその逆T状の縦辺を構成する補
強リブ9,17が接合プレート6を湾曲させよう
とする力を頂部のアンカ鉄筋16に分散させるこ
ととなり、セグメント組付け後のトンネル強度の
向上を図ることができる。
尚、本考案は、上記実施例に限定されるもので
はない。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、以下に
示すような利点を奏する。
従来のような側壁板が形成されていないの
で、継手金具の重量が軽減され、コストダウン
を図ることができる。
下側の座部7と左右両側のボス10,10と
が、共に上下方向中央よりも下方でかつ左右方
向に並んで位置すると共に、それらが互いに補
強リブ13,13で連結されているので、接合
端面2の下端側が開くような土圧が作用した場
合に、下側の連結ボルトに対する引張力の反力
として接合プレート6が横方向において湾曲さ
れようとしても、当該左右の補強リブ13,1
3がその湾曲しようとする力を左右のアンカ鉄
筋12,12に分散させることとなり、従つて
セグメント本体組付け後のトンネル強度の向上
が図られる。
また、この場合、接合プレート6下辺側に設
けた厚肉リブ18が、その効果を助長すること
となる。
上側の座部7′は、上下方向中央よりも上方
でかつ下側の座部7及び頂部側のボス14と共
に上下方向に並んで位置して、その座部7及び
ボス14と補強リブ9,17で連結されている
ので、接合端面2の上端側が開くような土圧が
作用した場合に、上側の連結ボルトに対する引
張力の反力として接合プレート6が縦方向にお
いて湾曲されようとても、当該上側の補強リブ
13,17がその湾曲しようとする力を頂部の
アンカ鉄筋16に分散させることとなり、従つ
て、前記の作用効果と相まつて、セグメント
本体組付け後におけるトンネル強度のよりいつ
そうの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例の継手金具の正面図、第2図はセグメント本
体に埋設された状態での側面図、第3図は第2図
のA矢視図、第4図はコンクリートセグメントの
斜視図である。 1……セグメント本体、2……接合端面、6…
…接合プレート、7……連結ボルト挿通孔座部、
10……アンカ鉄筋取着用ボス、13……補強リ
ブ、18……厚肉リブ、19……凹部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コンクリートセグメント本体1の接合端面2に
    露呈して埋設される平板状の接合プレート6の裏
    面側に、該プレート6の左右方向中央に上下方向
    2つ並んで連結ボルト挿通孔座部7,7′が突設
    され、当該プレート6周端の左右両側及び頂部に
    は、アンカ鉄筋取付用ボス10,10,14が
    夫々裏面側に突出するように形成されたコンクリ
    ートセグメントの継手金具であつて、 前記座部7,7′のうち、下側の座部7と左右
    両側のボス10,10とは、共に上下方向中央よ
    りも下方でかつ左右方向に並んで位置すると共
    に、互いに補強リブ13,13で連結され、 上側の座部7′は、上下方向中央よりも上方で
    かつ前記下側の座部7及び頂部側のボス14と共
    に上下方向に並んで位置して、その座部7及びボ
    ス14と補強リブ9,17で連結され、 前記接合プレート6の頂部側にあるボス14
    は、前記接合端面2の最上部に位置するように形
    成され、 前記接合プレート6の下辺部は、接合端面2の
    下端と一致するように位置されており、その下辺
    部には、左右方向全長にわたつて厚肉リブ18が
    裏面側に突出して形成されていることを特徴とす
    るコンクリートセグメントの継手金具。
JP1984154501U 1984-10-13 1984-10-13 Expired JPH036716Y2 (ja)

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JPS6171695U JPS6171695U (ja) 1986-05-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59144096U (ja) * 1983-03-16 1984-09-26 株式会社クボタ コンクリ−トセグメント用継手金具

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