JPH036715Y2 - - Google Patents

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JPH036715Y2
JPH036715Y2 JP1984113261U JP11326184U JPH036715Y2 JP H036715 Y2 JPH036715 Y2 JP H036715Y2 JP 1984113261 U JP1984113261 U JP 1984113261U JP 11326184 U JP11326184 U JP 11326184U JP H036715 Y2 JPH036715 Y2 JP H036715Y2
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joint
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wall plate
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JP1984113261U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンクリート製セグメントの継手金
具に関する。
(従来の技術) シールド工法における鉄筋コンクリート製トン
ネルセグメントの湾曲方向接合端面に埋設する継
手金具として、実公昭51−17065号公報に記載さ
れたものが周知である。この従来の継手金具は、
第7図及び第8図に示される如く、ボルト挿通孔
1を備えた継手板2と、該継手板2の周縁に沿つ
て後方に延設された側壁板3と、側壁板3の外面
に設けられたアンカー鉄筋4取付用の取付座部5
と、セグメント6の圧縮端側に配置される補強フ
ランジ部7とを備え、セグメント6の接合端面8
に継手板2を露呈状として埋設され、隣接された
セグメント6に埋設された継手金具の継手板2と
ボルト締結される構成とされていた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記構成によれば、セグメント6外側からの大
きな土圧等の圧縮荷重が作用した場合、第8図に
示される如く、継手板2が締結ボルトにより、矢
印P方向の引張荷重を受け、該引張荷重によつて
仮想線で示される如く、外方膨出状に湾曲変形
し、該変形に伴なつて、側壁板3がボルト挿通用
空洞部9側へ変形するおそれが大であつた。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案は側壁板及び継手板の変形防止
を図ると共に、継手金具の強度向上を図つたもの
であり、その技術的手段は、ボルト挿通孔を備え
た継手板と、そのボルト挿通孔を取囲むように継
手板の背面周縁から後方に延設された側壁板と、
該側壁板の外面に一体に設けられたアンカー鉄筋
取付用の取付座部と、を備え、セグメントの接合
端面に前記継手板の前面を面一に露呈してセグメ
ントに埋設されるコンクリート製セグメントの継
手金具において、前記継手板の周縁より外方に、
かつその継手板と面一状に、つば部が側壁板の外
周を取囲むように一体に張出し形成され、前記取
付座部は、側壁板の上部及び左右両下端側に配置
されて前記つば部へも一体に延設されている点に
ある。
(作用) 第4図に示す如く、継手板に締結ボルトを介し
て引張荷重が作用した場合、側壁板を内方側、即
ち空洞部側へ変形させるモーメント力が生じる
が、つば部が側壁板より外方に張出し形成されて
いるため、つば部がその内面側のセグメント側か
ら反力を受け、該反力によつてつば部に前記と逆
方向のモーメント力が生じ、一体的に構成された
側壁板の空洞部側へのモーメント力が低減され、
側壁板及び継手板の変形を防止するのである。ま
た、第4図に示すような変形が起ころうとする場
合には、本考案では、側壁板の左右両下端側にあ
つて前記つば部にも一体に延設されている取付座
部が、継手板を変形させようとする外力を鉄筋ア
ンカー側に圧縮応力として伝達し、上記したつば
部による側壁板と継手板の変形防止作用を増長す
る。
しかも、その取付座部は、本来の鉄筋アンカー
との連結部としての役目を果たしつつ、つば部と
側壁板の双方を一体に結合させる補強部材として
の役目を同時に果たすようになつている。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を図面に基づいて説
明すると、第1図乃至第4図において、11は継
手金具で、ダクタイル鋳鉄等で成形された鋳物か
らなり、前面がコンクリート製セグメント12の
湾曲方向接合端面13と面一とされる継手板14
を備え、該継手板14の周縁に沿つて後方に略U
字状に側壁板15が延設されている。そして継手
板14の背面側には、継手板14と側壁板15に
より下方開放の凹部16が形成されている。また
継手板14には、接合用のボルト挿通孔17が複
数個開設されている。さらに継手板14の両側及
び上端の周縁より外側方向に、かつその継手板1
4と面一状に、つば部18が一体に張出し形成さ
れている。20はアンカー鉄筋19取付用の取付
座部であり、前記側壁板15の外側の頂部及び左
右両下端側に、外方膨出状に一体に設けられ、更
に、前記つば部18の背面側へも一体に延設され
ている。そして、この取付座部20の内部には、
アンカー鉄筋19の先端が螺合する雌ネジ部が形
成されている。また継手金具11の上端縁には前
後方向に肉厚状とされた補強フランジ部21が設
けられている。
本考案の第1実施例は以上のように構成されて
おり、第4図に示される如く、継手金具11の各
取付座部20にアンカー鉄筋19が連結されると
共に、継手板14及び該継手板14と面一状のつ
ば部18の前面が、セグメント12の湾曲方向接
合端面と面一になるよう埋設される。尚、セグメ
ント12の凹部16と対応した部分にはボルト挿
通用の空洞部22が形成されている。そして隣接
するセグメント12の継手金具11とボルト締結
されるのである。そして第4図に示される如く、
継手板14に締結ボルトを介して矢印P方向の引
張荷重が作用した場合、側壁板15には空洞部2
2側へ変形させるモーメント力Mが生じるが、つ
ば部18が側壁板15より外方に張出し形成され
ているため、つば部18がその内面側のセグメン
ト12側から反力Qを受け、該反力Qによつてつ
ば部18に前記モーメント力Mと逆方向のモーメ
ント力mが生じる。従つて、つば部18と一体的
に構成された側壁板15の空洞部22側へのモー
メント力が低減され、側壁板15の空洞部22側
への変形が有効に防止されると共に、前記反力Q
によつて継手板14の外方膨出状の変形も防止さ
れる。
また、本実施例では、前記取付座部20が側壁
板15の左右両下端部にバランスよく配置されて
しかもつば部18へも一体に延設されているの
で、前記引張荷重による継手板14を変形させよ
うとする外力は、その取付座部20によつてアン
カー鉄筋19を圧縮する方向の応力に変換されて
その鉄筋19側に伝わることとなる従つて、前記
したつば部18による側壁板15及び継手板14
の変形防止作用と相まつて、取付座部20によつ
てもそれらの変形防止が図られることになり、こ
れらつば部18と取付座部20との有機的作用効
果によつてセグメント12内に装着した後の継手
金具11の強度が飛躍的に増大したものとなつて
いる。
更に、前記取付座部20は、つば部18と側壁
板15とのコーナ部分にあつてこれらの結合をよ
り強固に補強しているので、継手金具11単体と
しての強度も向上されている。
そして、このように継手金具11の強度が向上
できるため、側壁板15の後方への延設長さを短
く構成しても十分な剛性が確保でき、継手金具1
1の軽量化が図れる。
第5図及び第6図は第2実施例を示し、アンカ
ー鉄筋19を取付けるための取付座部20が4個
所に設けられている。
この場合においても、前記第1実施例と同様の
作用効果が得られることは言うまでもない。
尚、各実施例において、継手板14にボルト挿
通孔17が3個所設けられたものを示している
が、2個所等であつてもよく、実施例の数に何等
限定されない。また継手金具11の外形形状に関
しても何等実施例の形状に限定されない。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、継手板
の周縁より外方に、かつその継手板と面一状に、
つば部が側壁板の外周を取囲むように一体に張出
し形成されているので、継手板に締結ボルトを介
して引張荷重が作用しても、つば部がセグメント
側から受ける反力によつて側壁板の内方側、即ち
ボルト挿通用空洞部側へのモーメント力が低減さ
れ、側壁板の空洞部側への変形が防止でき、同時
にその反力によつて継手板が外方膨出状に変形す
るのを防止できる。
また、本考案によれば、取付座部が側壁板の上
部及び左右両下端側に配置されて前記つば部へも
一体に延設されており、継手板が引張荷重によつ
て変形されようとするときに、当該取付座部がそ
の継手板を変形しようとする外力を鉄筋アンカー
側に圧縮応力として伝達するように作用し、つば
部による側壁板と継手板の変形防止作用を増長す
ることとなるので、これらつば部と取付座部との
有機的作用効果により、セグメント内に装着した
後の継手金具の強度が著しく増大される。
更に、その取付座部は、本来の鉄筋アンカーと
の連結の役割を果たしつつ、つば部と側壁板のコ
ーナー側にあつてこれらの結合を補強して強固に
一体化しているので、継手金具単体としての強度
の向上をも同時に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第
2図は同背面図、第3図は同側面図、第4図は同
使用状態底面図、第5図は第2実施例を示す背面
図、第6図は同側面図、第7図は従来例を示すコ
ンクリート製セグメントの一部切欠斜視図、第8
図は同使用状態底面図である。 11……継手金具、12……セグメント、14
……継手板、15……側壁板、17……ボルト挿
通孔、18……つば部、19……アンカー鉄筋、
20……取付座部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボルト挿通孔を備えた継手板と、そのボルト挿
    通孔を取囲むように継手板の背面周縁から後方に
    延設された側壁板と、該側壁板の外面に一体に設
    けられたアンカー鉄筋取付用の取付座部と、を備
    え、セグメントの接合端面に前記継手板の前面を
    面一に露呈してセグメントに埋設されるコンクリ
    ート製セグメントの継手金具において、 前記継手板の周縁より外方に、かつその継手板
    と面一状に、つば部が側壁板の外周を取囲むよう
    に一体に張出し形成され、前記取付座部は、側壁
    板の上部及び左右両下端側に配置されて前記つば
    部へも一体に延設されていることを特徴とするコ
    ンクリート製セグメントの継手金具。
JP11326184U 1984-07-24 1984-07-24 コンクリ−ト製セグメントの継手金具 Granted JPS6126798U (ja)

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JPS6126798U JPS6126798U (ja) 1986-02-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5437135U (ja) * 1977-08-18 1979-03-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58129995U (ja) * 1982-02-22 1983-09-02 フジミ工研株式会社 コンクリ−トセグメント用継手金具

Patent Citations (1)

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JPS5437135U (ja) * 1977-08-18 1979-03-10

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