JPS607369Y2 - すべり板を有する弾性支承 - Google Patents

すべり板を有する弾性支承

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JPS607369Y2
JPS607369Y2 JP4447981U JP4447981U JPS607369Y2 JP S607369 Y2 JPS607369 Y2 JP S607369Y2 JP 4447981 U JP4447981 U JP 4447981U JP 4447981 U JP4447981 U JP 4447981U JP S607369 Y2 JPS607369 Y2 JP S607369Y2
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JP
Japan
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sliding
sliding plate
plate
elastic
elastic bearing
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JP4447981U
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JPS57160311U (ja
Inventor
賢治 福入
Original Assignee
オイレス工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、橋梁の橋桁及び建築物の梁体等の上部構造
物を橋脚、橋台及び土台等の下部構造物上に支えるゴム
等の弾性部材を基体とした弾性支承に関し、更に詳しく
は、回転変位を許容する弾性板にすべり変位を許容する
機構を付加した弾性支承構造の改良に関する。
一般に、弾性支承は軟質あるいは硬質ゴム体を主体とし
て形成され、橋桁等の伸縮並びに撓みなどの変位をゴム
体の変形により吸収する機能を有し、取付は施工の容易
性、安価性等の多くの長所を持つものである。
そして、従来、この種の弾性支承は比較的短スパン(径
間)の橋梁に適用されている。
しかし、近年、中、長スパンあるいは桁幅(幅員)の大
きい橋梁においても弾性支承が適用される傾向にあるが
、スパン及び幅員が大きくなると橋軸方向(即ち、縦方
向)のみならず橋軸直角方向(即ち、横方向)にも橋桁
の変位が生じるようになる。
このため、該橋梁に通常の弾性支承を適用することはこ
れらの縦及び横方向の変位をゴム体の弾性変形のみで吸
収させることになるが、これらの変位が大きなものにな
ると弾性支承自体での変位の吸収には自ずと限界があり
、過大な繰返し変形及び負荷により、弾性支承が破損す
るという不具合が生じる。
このため、大きな変位を吸収すべく弾性支承にすべり機
構を付加する提案がなされている(実公昭47−327
36号、実公昭49−20965号、実公昭50−23
24にの各公報に所載の技術)。
しかし、これらのすべり機構を付加した弾性支承にあっ
ても橋桁の伸縮に伴なう縦方向の変位のみ、即ち、一方
向の変位のみに対応するものであり、横方向の変位は拘
束せしめる態様が採られている。
加えて、ゴム体は橋桁の撓み、更には縦、横方向の変位
を受けて複雑なねじれ変形を生じ、ゴム体に連動して設
けられたすべり機構の(設定された)すべり方向と実際
の橋桁のすべり方向との間にずれが生じることになる。
このため、橋桁の伸縮に伴ない、すべりが円滑に行われ
ず、支承が破損する原因にもなっていた。
本考案は、上述の問題点に鑑みなされたものであって、
橋桁の縦、横方向の大きな変位にも円滑に追従でき、中
、長スパン及び幅員の大きい橋桁にも用いて好適な弾性
支承を提供することを目的とする。
本考案はこのため、支承を上部の摺動部材と下部の弾性
板とから構威し、(I)摺動部材は上部すべり板、中間
すべり板及び下部すべり板からなり、(II)すべり板
相互の摺接面には、それぞれ橋軸(縦)及び橋軸直角(
横)方向に沿う溝と突条とを互いに直交するように形成
したことを特徴とするものである。
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
1は摺動部材、2は弾性板であって、摺動部材1は上部
すべり板1a、中間すべり板1b及び下部すべり板1c
からなり、それぞれのすべり板は実質的に同じ大きさく
長さ及び幅)であり、かつ鋼板を主体とする。
上部すべり板1aは、橋桁G等の上部構造物に埋め込ま
れたアンカーボルト3をもって橋桁Gの下面に取り付け
られる取付はボルト孔4をその上面に有し、その下面は
、全面が平滑面に形成されるとともに、台形状の溝5が
直線状に形成されている。
中間すべり板1bは、上下面とも全面が平滑面に形成さ
れるとともに、上面には前記上部すべり板下面に形成さ
れた溝5に合致する台形状の突条6が直線状に形成され
、かつ、下面には該突条6に直交するように台形状の突
条6′が形成されている。
なお、溝と突条とは実質的に(即ち、両側面において)
合致すればよく、通常は上下面に多少の隙間がある。
下部すべり板1cは、上面が全面に平滑面に形成される
とともに、前記中間すべり板下面に形成された突条6′
に合致する台形状の溝5′が直線状に形成され、かつ、
下面は弾性板2に接着されている。
弾性板2は軟質あるいは硬質ゴム体(通常はクロロプレ
ン合成ゴム)を主体とし、補強材として鋼板あるいは帆
布等が埋め込まれてなるものであるが、ゴム体のみであ
っても勿論よい。
そして、弾性板2と前記下部すべり板1cとは強固に接
着(例えば、加硫接着もしくは接着剤による接着)され
る。
7はすべり板相互の平滑面を更に補償するためすべり板
の板面に一体に配されたステンレス板又はコーティング
された硬質クロムメッキ層であって、すべり板の板面が
十分に平滑でかつ不銹性であれば勿論省略しても差しつ
かえのないものである。
本考案の弾性支承は以上の構成よりなり、その設置要領
並びにその機能を以下に述べる。
本弾性支承の設置は、すべり板に設けた溝5と溝5′と
は互いに直交するため、そのいずれかを橋軸(縦)方向
に設定すれば他方は必然的に横方向に設定されるもので
あり、この状態を保持するように橋脚B上面に本弾性支
承を設置する。
しかる後、予じめ上部すべり板1a上の取付はボルト孔
4に螺入(あるいは溶接接合)されたアンカーボルト3
を埋め込むように橋桁Gのコンクリートを打設して、本
弾性支承を橋桁G下面に取り付けるものである。
このように設置された本支承は、橋桁Gの撓みに対して
は弾性板2の弾性で吸収し、縦方向の変位に対しては橋
軸方向に設定された溝及び突条が互いにすべり、また、
横方向の変位に対しては他の溝及び突条が相互にすべる
ものであり、更に、何らかの斜方向の力(縦及び横方向
の合成ベクトル)が作用しても、互いに直交する2組の
溝及び突条によりいずれの方向にも抵抗なく移動するも
のである。
なお、本弾性支承の設置は上述した態様に限らず、例え
ば、橋桁Gを工場製作で行う場合、予じめ上部すべり板
1aを橋桁Gの下面に橋桁Gの製作時に配し、橋脚Bに
はゴム体2と一体となった下部すべり板1cと該下部す
べり板上に配される中間すべり板1bを配し、橋桁Gを
橋脚B上にその下面に配した上部すべり板1aと中間す
べり板1bが接合するように載置する態様でも行えるも
のである。
本考案の構成は上述したものにのみ限定されず、本考案
の基本的技術思想の範囲内であれば種々設定変形が可能
である。
即ち、すべり板に設ける溝及び突条の形成位置並びに形
状に関し、第3図のa、 b、 cの態様がある。
本考案の弾性支承は上述の構成よりなり、上述の機能を
有するものであるので、従来の支承に比べ、以下の種々
優れた効果を有するものである。
■ 摺動部は一方向にのみ移動が拘束されておらず、い
ずれの方向にも移動が自由であるので、弾性板が撓みを
受けてねじれが生じても、橋桁の伸縮を円滑に逃がすこ
とができる。
■ 橋桁に橋軸直角方向(横方向)の力が作用しても、
摺動部が横方向に移動し、支承に集中応力を与えず、支
承の損傷はない。
■ 摺動部は平面上いずれの方向にも移動できるので、
支承の設置を厳密にする必要がなく、設置作業が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図、第2図はその設置
要領を示す取付はボルト孔に沿って切断した縦断面図、
第3図は他の実施態様図である。 1・・・・・・摺動部材、1a・・・・・・上部すべり
板、1b・・・・・・中間すべり板、1c・・・・・・
下部すべり板、2・・・・・・弾性板、5,5′・・・
・・・溝、6,6′・・・・・・突条。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部構造物Gに取り付けられる摺動部材1と下部構造物
    Bに設置される弾性板2とからなる支承において、 前記摺動部材1は、上部すべり板1aと、該上部すべり
    板の下面とその上面が摺接する中間すべり板1bと、該
    中間すべり板の下面とその上面が摺接する下部すべり板
    1cとからなり、 前記それぞれのすべり板lay lbt lcには
    、それぞれの摺接面で係合する溝5,5’と突条6,6
    ′とが前記中間すべり板1bを挟んで橋軸方向と橋軸直
    角方向とに互いに直交して形成され、 下部すべり板1cと弾性板2とは接着されてなる、 ことを特徴とするすべり板を有する弾性支承。
JP4447981U 1981-03-31 1981-03-31 すべり板を有する弾性支承 Expired JPS607369Y2 (ja)

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JP4447981U JPS607369Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 すべり板を有する弾性支承

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JPS57160311U JPS57160311U (ja) 1982-10-08
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ID=29841402

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KR100402372B1 (ko) * 2000-07-03 2003-10-17 재단법인서울대학교산학협력재단 방향성 마찰진자 지진격리장치
KR100414569B1 (ko) * 2001-05-04 2004-01-07 재단법인서울대학교산학협력재단 방향성 롤링마찰진자 지진격리장치와 그에 사용되는롤러이동 조립체
JP6050570B2 (ja) * 2010-07-30 2016-12-21 株式会社Ihiインフラシステム 支承装置
JP2014218795A (ja) * 2013-05-02 2014-11-20 ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社 耐震性支承部構造

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