JPH0115689Y2 - - Google Patents

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JPH0115689Y2
JPH0115689Y2 JP1983020214U JP2021483U JPH0115689Y2 JP H0115689 Y2 JPH0115689 Y2 JP H0115689Y2 JP 1983020214 U JP1983020214 U JP 1983020214U JP 2021483 U JP2021483 U JP 2021483U JP H0115689 Y2 JPH0115689 Y2 JP H0115689Y2
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tooth
convex
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、一対の歯形板を具備した道路継目伸
縮装置に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、この種の道路継目伸縮装置においては、
第7図に示すように、相対向する床板a,bの端
部に一対の歯形板c,dがジヨイント遊間jを存
して固定されており、歯形板c,dの歯形e,f
の凹部底縁g,hを床版端面i,kに一致せしめ
たものが多く使用されている。従つて、歯形e,
fの突出量tは床版遊間sよりジヨイント遊間j
を減じたものとなつている。この床版遊間sは、
橋梁のスパン、使用予定のジヨイントの種類など
から計算して設定されているが、ジヨイントを取
り付ける段階で耐振性などを考慮してジヨイント
の種類が変更される場合や、破損したジヨイント
を異なる種類のジヨイントに取り換える場合に
は、当初設定されていた床版遊間sが不適当なも
のになることがある。すなわち、上述の一対の歯
形板を対設する形式のジヨイントを構築する場
合、床版遊間sが狭いと歯形e,fの突出量tは
必要なジヨイント遊間jを確保するために過小と
なり、歯形e,fの凸部の間に間隙xが温度変化
によつて形成されるという現象が生じ、両歯形板
c,dが常時噛み合つた状態、つまり荷重支持構
造にならないうえに、この間隙xのため、車両走
行に際して衝撃を発生するという問題があつた。
この問題解消のため、鎖線で示す如く突出量tを
大きくすると、ジヨイント遊間jが不足し、歯形
板c,dが互いに干渉する不具合がある。
一方、床版遊間sを予め広くとつておき、床版
端面からの歯形板の突出量tを大きくして荷重支
持構造(噛合状態)をとることも可能であるが、
突出量tが大きくなる程、片持支持の悪影響を生
じ、歯形板の凸部の耐荷強度が低くなつて、該凸
部の折損を招く不具合がある。
(考案の目的) 本考案の目的は、このような問題を解決し、小
さい床版遊間の道路継手部において、車両衝撃の
原因となる凸部間の間隙を発生させることなくし
て、十分な大きさのジヨイント遊間を確保するこ
とができる道路継手伸縮装置を提供することにあ
る。
(考案の構成) 上記の目的を達成するため、本考案の道路継目
伸縮装置は、所定の遊間を存して相対向する道路
端部の取付部に一対の歯形板が歯形の凹部と凸部
を対向せしめて固設されたものにおいて、歯形板
の凸部を遊間上に突出せしめると共に、凹部底縁
を取付面の先端よりも内方へ引込め、かつ、凸部
の先端側の下面を取付部の表面高さよりも浮上が
らせている。
(作用) 上記のように構成したことにより、歯形板の凸
部が遊間上に位置しているのに対して、凹部底縁
は取付面の先端から内方へ引込んだ位置にいる。
このために、床版の遊間が狭い場合でも、一方の
歯形板の凸部と他方の歯形板の凹部との間に必要
なジヨイント遊間を確保することができる。すな
わち、この道路継目伸縮装置の場合、ジヨイント
遊間を床版の遊間の大きさとは無関係に設定する
ことができるため、道路の伸縮を床版の遊間に相
当する大きさまで許容することが可能となる。
また、凹部底縁が取付面の先端よりも内方に引
込められ、かつ、凸部の少なくとも先端側の下面
が対向する取付部の表面高さよりも浮上がつてい
るため、歯形板の凸部の突出を大きくすることが
できるので、床版が縮小したときでも対向する歯
形板の凸部同志の噛合状態を維持できる。
さらに、上記凸部下面に浮上りを形成したこと
により、床版が伸長した際に一方の取付部の凸部
は他方の取付部の上に支障なく乗り上がることが
できる。また、この乗り上がり状態において、床
版が重量車両の通行により両端部の橋脚を支点と
して中央部が下方へ撓み、床版の端、つまり取付
部の表面が対向する相手側の取付部に対し相対的
に上下動しても、凸部の下面が浮上つているので
取付部表面の上下動を許容することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
〈実施例 1〉 本例は第1図に及び第2図に示されている。
コンクリート床版1,2の端面3,4は、道路
継目部において所望の床版遊間sを介して相対向
している。但し、該床版遊間sは床版1,2の伸
縮量、撓みによる変形量、施工上の誤差等を考慮
して設定されている。床版1,2の端部表面5,
6をチツピングしたのち接着剤を塗布し、該表面
5,6にゴム、合成樹脂、銅板等の可撓性材料か
らなる板状の伸縮部材7を固着する。
床版1,2の端部表面5,6上に伸縮部材7を
介して、一対の歯形板8,9を載設する。すなわ
ち、本例の場合、伸縮部材7の表面が歯形板8,
9を取り付けるための取付部表面となる。各歯形
板8,9は歯形10,11と基部12,13から
なる鋼製、樹脂製、コンクリート製、ゴム製など
の板状体である。
歯形10,11は、例えば連続せる梯形波状
(図示)を呈し、床版1,2の床版伸縮量に相当
するジヨイント遊間Jを介して噛合状に対向して
おり、その凹部底縁14,15は取付面の先端で
ある床版端面3,4より内方に引込められてい
る。かくして、歯形10,11の凸部16,17
は床版端面3,4よりも遊間側に突出し、凹部底
縁14,15からの突出量Tは、床版遊間Sの大
小に無関係に設定することが可能となり、床版
1,2が限度まで縮小したときでも噛合状態を保
つよう十分に大きく設定しておく。該凸部16,
17の下面には先端へいくに従つて漸次高くなり
勾配取付表面よりも高くなつた浮上り18,19
を適宜形成する。
歯形板8,9の基部12,13は、伸縮部材7
とともに、床版端部に植設したアンカーボルト2
2,23とこれらに螺合するナツト24,25に
より固定される。
ジヨイント遊間Jにはゴム、合成樹脂等の目地
材を充填することもある。
床版1,2が縮小する場合、歯形10,11は
常に噛合状態にあるよう当初から設定されている
ので、このときに衝撃の原因となる凸部16,1
7同志の間隙が生ずる恐れがないことはいうまで
もない。また逆に、床版1,2が伸長する場合
は、床版遊間Sとジヨイント遊間Jが減少し、そ
の結果、一方の歯形板8,9の歯形10,11
は、相対向する歯形板9,8側の床版2,1の端
面4,3に当接することなく、端部表面6,5の
伸縮部材7の上に乗り上げていく。歯形10,1
1の凸部16,17下面には勾配18,19が形
成されているので、この乗り上げは何らの支障な
く円滑に行われる。かくして、歯形10,11は
常に噛合状態を保持し、衝撃の原因となる間隙を
生ずることがない。また、上記乗り上げ状態にお
いて、床版1,2が撓み床版端部が上下動しても
凸部16,17はその下面の勾配(浮上り)1
8,19によつて取付部表面との大きな干渉が防
止され、歯形板8,9の破損ないしは外れが防止
される。
〈実施例 2〉 本例は第3図に示し、歯形板8,9の支持態様
が実施例1と異なる例である。
すなわち、歯形板8,9は伸縮部材7とともに
基台30,30を介して型橋桁31,31に取
り付けられている。基台30は上板32と下板3
3とを縦板34で連接し、背部に補強板35を設
けたもので、下板33が橋桁31の上フランジ3
6にボルナ37で結合されている。そして、基板
30の上板32に上記歯形板8,9がボルト38
で結合されている。
〈実施例 3〉 本例は第4図及び第5図に示し、歯形板40,
41の凸部下面の浮上りの態様が先の実施例と異
なるものである。
すなわち、歯形板40,41は平板状であり、
歯形板40,41の下面と伸縮部材7の上面との
間にゴム製、鋼製、樹脂製などの板状スペーサ4
2,43を介装して歯形板40,41の凸部4
4,45の下面を浮上がらせている。スペーサ4
2,43の平面形状は第5図に示されており、遊
間S側の端面は歯形板40,41と同ピツチの歯
形状で、歯形の凸端面42a,43aは床版端面
3,4と略一致し、歯形の凹部床縁42b,43
bは歯形板40,41の凹部底縁と略一致してい
る。
〈実施例 4〉 本例は第6図に要部のみを示し、歯形板50の
凸部下面の浮上りの態様が先の実施例と異なるも
のである。
すなわち、歯形板50は、基部51の下面と凸
部52の下面との間に段差hを設けて浮上りを形
成している。本例では、凸部52の下面全体を一
段高くしたが、実施例1における勾配の如く、床
版端面からの突出部の下面のみを高くしてもよ
い。
なお、上記実施例2に関し、歯形板8,9の凸
部下面に勾配を設けたが、基台30の上板を実施
例3のスペーサ42,43と同一形状とし、歯形
板を平板としても凸部下面に浮上りを形成するこ
とができる。
本考案は、上記の構成であるから、歯形板の歯
型の凸部を遊間上に位置させ、かつ、歯形板の凹
部底縁を取付面の先端よりも内方へ引込めたこと
により、床版の遊間が狭くても必要なジヨイント
遊間を確保することができ、道路の伸縮量を床版
の遊間に相当する大きさまで許容することが可能
になる。
また、凸部の下面に浮上りを形成したことによ
り、この凸部は相手側の取付面の先端に干渉する
ことなくその表面へ乗り上げることができると共
に、乗り上げ状態で一方の取付部が他方に対し相
対的に上下動してもこの上下動を許容できるた
め、歯形板の凹部底縁を取付面の先端よりも内方
へ引込めたことと相俟つて、床版の遊間が狭くて
も凸部の十分な突出量を確保することが可能にな
るので、車両衝撃の原因となる凸部同志の間に発
生する間隙を避けられる。
(考案の効果) 以上のように本考案の道路継手伸縮装置による
と、床版の遊間が狭くても(元来、床版の遊間は
少ない方が好ましい)、車両衝撃の原因になる凸
部間の間隙を発生させることなく、十分な大きさ
のジヨイント遊間を確保することができる。
さらに、凹部底縁が内方へ引込んだ分だけ取付
面の先端からの凸部の突出量を少なくできるの
で、歯形板の凹凸を大きくしても凸部の耐荷強度
を確保できる。なお、本考案は、鋼橋に限らず、
RC桁橋、PC桁橋、鋼床版橋にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1の道路継目伸縮装置
の断面図、第2図は第1図の道路継目伸縮装置の
平面図、第3図は実施例2の道路継目伸縮装置を
一部省略して示す断面図、第4図は実施例3にお
ける第1図と同様の図、第5図は実施例3におけ
る歯形板取り付け前の状態を示す断面図、第6図
は実施例4の歯形板を示す断面図、第7図は従来
の道路継目伸縮装置の平面図である。 1,2……コンクリート床版、3,4……端
面、5,6……端部表面、8,9,40,41,
50……歯形板、10,11……歯形、12,1
3,51……基部、14,15……凹部底縁、1
6,17,44,45,52……凸部、18,1
9……勾配。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所定の遊間を存して相対向する道路端部の取
    付部に一対の歯形板が歯形の凹部と凸部を対向
    せしめて固設されたものにおいて、歯形板の歯
    形の凸部は前記遊間上に突出し、凹部底縁はそ
    の取付面の先端より内方に引込められていて、
    前記凸部の少なくとも先端側の下面が対向する
    取付部の表面高さよりも浮上がつていることを
    特徴とする道路継目伸縮装置。 (2) 歯形板の凸部下面の浮上りは、凸部先端へい
    くに従つて漸次高くなつた勾配である実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の道路継目伸縮装
    置。 (3) 歯形板の凸部下面の浮上りは、該凸部下面と
    歯形板の基部下面との間に段差を設けて形成さ
    れたものである実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の道路継目伸縮装置。 (4) 歯形板の凸部下面の浮上りは、歯形板と道路
    端部と取付部との間にスペーサを介装して形成
    されたものである実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の道路継目伸縮装置。
JP2021483U 1983-02-14 1983-02-14 道路継目伸縮装置 Granted JPS59125509U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021483U JPS59125509U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 道路継目伸縮装置

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JP2021483U JPS59125509U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 道路継目伸縮装置

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JPS59125509U JPS59125509U (ja) 1984-08-23
JPH0115689Y2 true JPH0115689Y2 (ja) 1989-05-10

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5149504A (ja) * 1975-05-14 1976-04-28 Yutaka Mizutani Shindokuiuchiki

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5149504A (ja) * 1975-05-14 1976-04-28 Yutaka Mizutani Shindokuiuchiki

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JPS59125509U (ja) 1984-08-23

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