JP3084242B2 - プレキャストホロー桁の支承構造 - Google Patents

プレキャストホロー桁の支承構造

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JP3084242B2
JP3084242B2 JP27929996A JP27929996A JP3084242B2 JP 3084242 B2 JP3084242 B2 JP 3084242B2 JP 27929996 A JP27929996 A JP 27929996A JP 27929996 A JP27929996 A JP 27929996A JP 3084242 B2 JP3084242 B2 JP 3084242B2
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卓也 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の支承構造に
関し、更に詳しくは連結桁構造のコンクリートスラブ橋
におけるホロー桁の支承構造に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的平坦な用地に建設する高速道路高
架橋等では、工場製品として製造されるプレテンション
方式によるプレキャストコンクリート橋桁を現地に輸送
し、トラッククレーンなどで架設構築する方法が広く採
用されている。これは、JIS指定工場で製造されるこ
とによる安定した品質の製品が得られることと、工期の
短縮や省力化などの経済的な優位性による所が大きい。
【0003】しかし、プレキャストコンクリート橋桁を
架設して構築した橋梁は、構造的には単純桁であり、支
点上に伸縮継手を必要とし、伸縮継手の損耗による補修
費の増大や、特に高速道路では走行性が悪く、騒音が発
生するなどの問題があり、近年は単純桁として架設した
橋桁を支点上で連結するノージョイントの連結桁構造の
橋梁が増えている。これにより、補修費の軽減、走行性
の改善を図ることができ、更には、地震等によって橋脚
等の下部構造物が変位したとき、橋体が落下する事故を
防止することができるなど耐震性の向上にも貢献してい
る。
【0004】従来、連結構造用の工場製品のコンクリー
ト橋桁としては、T形断面形状のプレテンション桁(以
下T桁という)が使用されてきた。T桁はその形状から
重心位置が高く、輸送時や架設時にやや安定性に欠け、
稀にコンクリート橋桁の横転破損事故等もあったが、し
かし、このT桁に替えて、横転などの心配のない安定し
た形状の中空断面(ホロー)桁(以下ホロー桁という)
が連結構造桁として採用されることは皆無に近い状況で
あった。その理由は次の通りである。連結構造とする場
合、橋脚等の支点上で桁を支え、地震時の水平力等の反
力を分散するための反力分散沓を設置する必要がある
が、ホロー桁ではT桁に比べ反力分散沓の施工性が悪く
採用されることが少なかったからである。
【0005】例えば、図5に側面図を示すような連結構
造形式の橋梁を構築する場合、T桁では、図8に示すよ
うに、予めT桁61の製造時にT桁底面に上脚62を埋
設しておき、一方、上下に鋼板を接着した積層ゴムから
なるゴム沓63、アンカーボルト65、及び駒をセット
した下脚64を橋脚2上のT桁据付位置に設置し、その
上にT桁61に埋設した上脚62に駒をセットビスで固
定してT桁61を据え付ける。このとき、上脚62がT
桁に固定されているためそれに合わせて、ゴム沓を設置
する必要があり、T桁61の据え付けと同時に下脚64
を橋脚2上に固定するための無収縮モルタル等の注入を
施す。T桁では隣接T桁との間に作業空間Wが十分にあ
るのでこのような施工が可能となっている。
【0006】しかし、ホロー桁では隣接桁との間にこの
作業間隔がなく、そのため折角の優れたホロー桁の形状
断面を生かすに至っていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安定した断面
形状を有するホロー桁を使用して、耐震性、走行性に優
れた連結構造の橋梁を構築するため、施工が容易で反力
分散が可能なホロー桁の支承構造を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下2枚の鋼
板間に積層ゴム板を介装したゴム沓のそれぞれの鋼板の
板面のほぼ中央に鋼板を貫通する貫通孔を備え、下側鋼
板の貫通孔には橋脚天端に埋め込んだアンカーの頭部突
起が嵌合し、上側鋼板の貫通孔には剪断駒が嵌合し、該
剪断駒はホロー桁底板の箱抜き孔内に跡埋めされている
ことを特徴とするプレキャストホロー桁の支承構造であ
る。
【0009】本発明は、四角な平面形状で、上下2枚の
鋼板に接着挟装された積層ゴム板からなるゴム沓を用い
た支承構造であって、上下2枚の鋼板のほぼ中央位置に
貫通孔を設けておき、ホロー桁の据え付け位置の橋脚天
端に埋め込んだアンカーの頭部突起を下側鋼板の貫通孔
に嵌合させてゴム沓を橋脚天端に固定し、次いでホロー
桁を据付け、ホロー桁底板の箱抜き孔内で、上側鋼板の
貫通孔に剪断反力を分散伝達するための短柱状剪断駒を
嵌合させ、その状態で箱抜き孔に無収縮モルタルなどを
注入して剪断駒を跡埋め固定した支承構造である。
【0010】このような構造としたことにより、隣接桁
との間に作業空間をとれないホロー桁でもゴム沓を現場
で位置合わせを行って、橋脚と桁間に容易に設置できる
こととなる。従って、ホロー桁の支承部の反力分散が可
能となり、ホロー桁を連結桁として用いることができる
ようになった。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の支承構造を示す
横断面図、図2は縦断面図で、ホロー桁1、1a、1
b、1A、1B…は、橋脚2の天端に積層ゴム沓3を介
して据え付けられている。図1に示すように、橋脚2上
面に脚4をモルタル7で固定し、積層ゴム沓3の下鋼板
の孔に脚4の上部を嵌め込み、ホロー桁1の上方から埋
込孔10中に剪断駒5を積層ゴム沓3の上鋼板の孔に嵌
め込み、孔10内を後埋めモルタル6で埋めた構造とす
る。この構造により、埋込孔10の大きさに余裕をもた
せておくことにより、ホロー桁の載置施工時の脚4の位
置ずれを容易に吸収することができる。
【0012】ゴム沓3は図3に分解図を示すように上下
鋼板31,32の間に積層ゴム33を介装したもので、
鋼板31,32はその板面のほぼ中央位置に貫通孔3
4,35を開孔している。下側鋼板32の貫通孔35に
は橋脚2の天端に埋設固定した脚4の頭部突起41が嵌
合されており、上側鋼板31の貫通孔34には、ホロー
桁底板に箱抜きされた孔10から、剪断力を分散伝達す
る剪断駒5が嵌合されており、跡埋めモルタル6で埋設
されている。同時に隣接桁1a,1b間にはアンカーボ
ルト8を立設してある。このアンカーボルト8は後で施
工される場所打ちの目地コンクリートにキャップ9を介
して埋設される。
【0013】その後、ホロー桁端部切欠部21は対向す
るホロー桁1A,1Bの端から突出している鉄筋22を
利用し、組立鉄筋23を結合すると共にコンクリートを
打設して対向桁1A,1Bを連結する(図2)。図3
は、本発明の支承構造の組立説明図で、上から剪断駒
5、上鋼板31、積層ゴム33、下鋼板32、脚4の順
に構成されていることを示している。上下鋼板31,3
2と積層ゴム33は強力に接着されており、突起41、
剪断駒5による剪断力伝達に相互に滑りが生じることが
ないようになっている。
【0014】また、橋脚に埋設される脚4は、図4のよ
うに、突起41をボルト42で固定するように構成され
ているものでもよく、さらに、埋設脚部と嵌合突起を有
する形状のものであれば適宜形状の選択は自由である。
図5は、本発明の支承構造を使用した連結桁形式のコン
クリートスラブ橋の側面図で、橋体はプレキャストホロ
ー桁1を架設し、複数径間を連結して連結桁構造の橋体
を構築した様子を示している。図6の左半分には図5の
A矢視図を示し、右半分は、B矢視断面図を示してい
る。
【0015】連結する中間橋脚2上のホロー桁端部は、
図7の斜視図で示すように、桁断面の上部のコンクリー
トが切欠部21となっており、連結のための鉄筋22が
露出している。同時に支承位置底板には箱抜き孔(図示
省略)が設けられている。本例で用いた、剪断駒5及び
脚4には略円柱状のものを用いたが、これに限定される
わけではなく、楕円形や角形断面のものでもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の支承構造とすれば、ホロー桁の
架設時の据え付け誤差を吸収できる大きさの箱抜き孔を
設けておき、その孔を利用した上部鋼板の貫通孔に嵌合
する剪断駒を固定する構造となる。従って、桁側面の作
業空間を必要とせず反力分散支承を設置可能となり、安
定な形状のホロー桁を使用した連結構造形式の橋梁の構
築が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の横断面図である。
【図2】実施例の縦断面図である。
【図3】ゴム沓の分解説明図である。
【図4】脚の分解説明図である。
【図5】橋梁の側面図である。
【図6】図5のA矢視図(左半分)、B矢視図(右半
分)である。
【図7】実施例の斜視図である。
【図8】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1A,1B ホロー桁 2 橋脚 3 ゴム沓 4 脚 5 剪断駒 6 跡埋めモルタル 7 モルタル 8 アンカーボルト 9 キャップ 10 孔 21 切欠部 22 鉄筋 23 組立鉄筋 31 上鋼板 32 下鋼板 33 積層ゴム 34、35 貫通孔 41 突起 42 ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下2枚の鋼板間に積層ゴム板を介装し
    たゴム沓のそれぞれの鋼板の板面のほぼ中央に鋼板を貫
    通する貫通孔を備え、下側鋼板の貫通孔には橋脚天端に
    埋め込んだアンカーの頭部突起が嵌合し、上側鋼板の貫
    通孔には剪断駒が嵌合し、該剪断駒はホロー桁底板の箱
    抜き孔内に跡埋めされていることを特徴とするプレキャ
    ストホロー桁の支承構造。
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