JPS5914489Y2 - 落橋防止機能を有する可動支承の構造 - Google Patents

落橋防止機能を有する可動支承の構造

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JPS5914489Y2
JPS5914489Y2 JP15838479U JP15838479U JPS5914489Y2 JP S5914489 Y2 JPS5914489 Y2 JP S5914489Y2 JP 15838479 U JP15838479 U JP 15838479U JP 15838479 U JP15838479 U JP 15838479U JP S5914489 Y2 JPS5914489 Y2 JP S5914489Y2
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JP
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shaped body
box
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bridge
upper structure
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JP15838479U
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Inventor
希生 今林
敏夫 井上
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オイレス工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は橋梁などの構造物に用いられる支承、とくに橋
桁などの上部構造の伸縮ならびに傾きなどの変位を許容
する可動支承の改良に係わり、さらに詳しくは落橋防止
機能をも有する可動支承の構造に関するものである。
従来、これらの構造物において橋脚などの下部構造上に
配されて上部構造を支持し、該上部構造の伸縮ならびに
傾きなどの変位を許容するとともに上部構造に作用する
荷重、いわゆる上部構造上を往来する車輛などの活荷重
を下部構造に分散伝達する可動支承と、上下部構造を係
合して地震などの過大な力で下部構造上から上部構造が
落下するのを防止する落橋防止装置はそれぞれ別途に設
けられている。
しかしグがら、該方法においては可動支承ならびに落橋
防止装置の設置スペースを取る必要上、上下部構造を強
度に関係なく大きくしなければならず、また設置作業が
繁雑であるなどの作業性ならびに経済性に改良すべき点
が残されていた。
本考案は、これらに鑑みなされたもので、構造が簡易な
落橋防止機能を有する可動支承の構造を提供するもので
ある。
すなわち、橋桁などの上部構造と橋脚などの下部構造と
の間に位置し、畝上、下部構造のいずれか一方に固定さ
れる箱状体は横断面形状が方形をなすとともに一方の端
部に開口部を備えており、該箱状体には該箱状体と相対
応する上部あるいは下部構造に一端を固定された横断面
形状が方形をなす棒状体が嵌挿されており、該箱状体の
底面と棒状体の端面との間には一方の面に凸曲面部、他
方の面に平面部を備えた支圧部材が配されており、該箱
状体の橋軸方向側の内側面と棒状体との間には上部構造
の伸縮を許容する隙間が設けられており、該箱状体の橋
軸直角方向側の内側面と棒状体との間には該箱状体と棒
状体との相対位置を保持し、かつ上部構造の伸縮および
傾きなどの変位を円滑に案内する案内部材が配されてな
る落橋防止機能を有する可動支承の構造である。
以下、本考案の実施例を図面において詳細に説明する。
1は橋桁などの上部構造Gにアンカーボルト2などによ
って固定される箱状体で、該箱状体1は一端に開口部3
を有する横断面が方形状に形成されている。
4は該箱状体の開口部3に対応する底面、5,5はその
橋軸直角方向に相対向する内側面、6,6は橋軸方向に
相対向する内側面、7は底面4に配された摺動板、8,
8は内側面5,5に配された摺動板である。
なお、該摺動板7,8は長年月の使用においても摺動性
を損なうことがないように防錆能力にすぐれるものから
形成されることが望ましい。
9は横断面が方形をなす棒状体で、該棒状体9は一端部
を橋脚などの下部構造Bより突出させて箱状体1にその
開口部3より嵌挿され、その他端部を該下部構造Bに埋
設固定される。
10は一方の面に凸曲面部11)4他方の面に平面部1
2を備えた支圧部材で、該支圧部材10は該凸曲面部1
1の軸線を橋軸直角方向に向け、かつ凸曲面部11を箱
状体1の底面4に配した摺動板7と摺接するように該平
面部12において棒状体9の端面に嵌着などの手段によ
り固定される。
13.13は案内部材で、該案内部材13は板状に形成
され箱状体の内側面5,5に配した摺動板8に摺接する
ように、下部構造Bから突出した棒状体9の橋軸直角方
向の側面に嵌着、ビス止めなどの適宜手段によって配さ
れるものである。
14.14は箱状体1の橋軸方向の内側面6,6と棒状
体9の該方向の側面間に形成された隙間で、該隙間14
は上部構造Gの伸縮をその隙間範囲において許容するも
のである。
ここで、箱状体1の上部構造Gへの固定は該箱状体1を
棒状体9に配した後、箱状体1上で上部構造Gを該箱状
体1に配したアンカーボルト2を埋設するように製作し
て固定する方法、あるいはあらかじめ上部構造Gを工場
あるいは現場近辺でアンカーボルト2のみを埋設して製
作し、該上部構造Gを下部構造Bに棒状体9とともに配
された箱状体1上に載置して該箱状体1を上部構造Gに
配されたアンカーボルト2で固定する方法、もしくは箱
状体1をあらかじめ上部構造Gを工場あるいは現場近辺
で製作する時に、該箱状体1に配したアンカーボルト2
を埋設して該上部構造Gと一体化し、下部構造Bの棒状
体9に該箱状体1が嵌挿するように上部構造Gを載置し
て固定するなどの種々の態様が採られるものである。
斯く可動支承を構成することにより、上部構造Gに作用
する荷重は支圧部材、10を介して下部構造Bに確実に
伝達できるとともに、該上部構造Gの伸縮ならびに傾き
などの変位は支圧部材の凸曲面部11と箱状体の底面に
配した摺動板7との摺接によって許容されるものである
この際、棒状体9に配された案内部材13.13は、箱
状体1と棒状体9の相対位置を保持するとともに箱状体
1の橋軸直角方向側の内側面5,5に配された摺動板8
,8と摺接して、上述した動きを円滑に案内する役割を
果すものである。
また、箱状体1は橋脚などの下部構造Bより突出した棒
状体9の一端部を囲んで載置される構成であるため、上
部構造Gの過大変位はその保合で規制され該上部構造の
脱落、いわゆる落橋などの事故を防止することができる
ものである。
なお、該可動支承は橋梁などの構造物に用いられる場合
、上部構造Gの伸縮の原点となる特定の下部構造Bを除
いた他の複数の下部構造Bに配されて、該上部構造Gの
伸縮ならびに傾きなどの変位を許容するものであり、伸
縮の原点となる下部構造Bには固定支承が配されるもの
である。
第3図から第8図は、支圧部材10および案内部材13
の変形態様を示すものである。
詳述すれば、第3図および第4図は棒状体9の橋軸直角
方向の側面に配される案内部材13として、一方の面に
すべり板16を一体に積層したゴム弾性体15を使用し
、該すべり板16が箱状体1の橋軸直角方向の内側面5
,5に配された摺動板8,8と摺接するように該棒状体
9に接着、ビス止めなどの適宜手段によって固定した態
様を示すものである。
第5図および第6図は棒状体9の橋軸直角方向の側面に
配される案内部材13として、一方の面に凸曲面部17
、他方の面に平面部18を備えた案内部材13を使用し
、該凸曲面部17の軸線を鉛直方向に向け、かつ凸曲面
部17か゛箱状体1の橋軸直角方向側の内側面5に配さ
れた摺動板8と摺接するようにその平面部18において
棒状体9に嵌着などの手段によって固定した態様を示す
ものである。
第7図および第8図は支圧部材10が配される棒状体9
の端面に凹曲面部19を形成し、該凹曲面部19で支圧
部材10を支持する態様を示すものである。
すなわち、棒状体9の端面に形成した凹曲面部19に支
圧部材10の凸曲面部11を摺接係合させ、上部構造G
の傾きなどの変位に対しては該凹曲面部19と支圧部材
10の凸曲面部11との摺接で許容し、伸縮などの変位
に対しては箱状体1の底面4に配された摺動板7と支圧
部材10の平面部12との摺接で許容するように構成し
たものである。
この構成をとることにより、支圧部材10と棒状体9と
の摺接状態が面接触となるため、受圧能力の増大を計る
ことができるものである。
なお、支圧部材10を箱状体1および棒状体9と面接触
するようにした態様においても、案内部材13を第3図
から第6図の実施例に示した態様とすることができるも
のである。
また、第3図から第6図に示した案内部材13は、摺接
案内時における箱状体1と棒状体9の相対的な位置ズレ
を該案内部材13を構成するゴム弾性体15の変形ある
いは凸曲面17の摺接で許容するもので、上部構造Gの
伸縮方向が可動支承の軸線と一致しない斜橋あるいは曲
線橋などに用いられて有用なものである。
本実施例においては箱状体1への雨水、塵埃などの侵入
による不県合を防止するため、箱状体1を上部構造Gに
棒状体9を下部構造Bに固定する態様を示したが、箱状
体1を下部構造Bに棒状体9を上部構造Gに固定する態
様としても同等の効果が得られるものである。
なお、係る態様とした場合、箱状体1の開口部3には該
箱状体1内への雨水、塵埃の侵入を防止するため、該箱
状体の開口部3を常に覆い、かつ棒状体9の動きに追従
し得る板状あるいはジャバラ状の蓋を付設するかもしく
は箱状体1内に防錆粘性体を充填するなどの手段を施す
ことが望ましいものである。
さらに、棒状体9の上部構造Gへの固定は該棒状体9を
箱状体1に配した後、上部構造Gを該棒状体9を埋設す
るように製作して固定する方法あるいはあらかじめ上部
構造Gを工場あるいは現場近辺で製作する時に、該棒状
体9を埋設して該上部構造Gと一体化し、下部構造Bの
箱状体1に該棒状体9が嵌挿するように上部構造Gを載
置して固定する方法などの態様が採られるものである。
本考案は上述の構成よりなり、簡易な構造で従来の可動
支承の機能に加えて落橋防止の機能を有するため、設置
スペースの減少による上下部構造の小型化ならびに設置
作業性の向上、さらには保守の簡略化などを計ることが
でき、また上下部構造への固定方法が限定されないため
実用上多大な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の落橋防止機能を有する可動支承の構
造を示す一部縦断側面図、第2図は、第1図におけるA
−A線断面図、第3図は、他の実施例の落橋防止機能を
有する可動支承の構造を示す一部縦断側面図、第4図は
、第3図におけるC−C線断面図、第5図は、さらに他
の実施例の落橋防止機能を有する可動支承の構造を示す
一部縦断側面図、第6図は、第5図におけるD−D線断
面図、第7図は、さらに他の実施例の落橋防止機能を有
する可動支承の構造を示す一部縦断側面図、第8図は、
第7図におけるE−E線断面図である。 1:箱状体、3:開口部、4:底面、5,6:内側面、
9:棒状体、10:支圧部材、11:凸曲面部、12:
平面部、13:案内部材、14:隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 橋桁などの上部構造と橋桁などの下部構造との間に位置
    し、畝上・下部構造のいずれか一方に固定される箱状体
    は横断面形状が方形をなすとともに一方の端部に開口部
    を備えており、該箱状体には該箱状体と相対応する上部
    あるいは下部構造に一端を固定された横断面形状が方形
    をなす棒状体が嵌挿されており、該箱状体の底面と棒状
    体の端面との間には一方の面に凸曲面部、他方の面に平
    面部を備えた支圧部材が配されており、該箱状体の橋軸
    方向側の内側面と棒状体との間には上部構造の伸縮を許
    容する隙間が設けられており、該箱状体の橋軸直角方向
    側の内側面と棒状体との間には該箱状体と棒状体との相
    対位置を保持し、かつ上部構造の伸縮および傾きなどの
    変位を円滑に案内する案内部材が配されていることを特
    徴とする落橋防止機能を有する可動支承の構造。
JP15838479U 1979-11-15 1979-11-15 落橋防止機能を有する可動支承の構造 Expired JPS5914489Y2 (ja)

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JPS5677514U JPS5677514U (ja) 1981-06-24
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